鎌倉詣で。
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月に一度はOFFに出掛けようが合い言葉の今年度。 行って来ました、久しぶりにPippinさん宅。
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時期はともかく、その時の事は今でもよく覚えている。 GT-2000Xが二台。 それも両方共WE-407GT付きなんてのは滅多にお目に掛かれない と思ったものだ。 Pippinさん宅、すなわちGT御殿というのは 今ではもう知れ渡った事。 CDプレーヤーもGT-CD1をお使いだった。 …だった、とそれが過去形になる日が遂に来て、 何とアナログプレーヤーにEMTの930が登場。 国産重量級の雄、GT-2000Xとは ある意味正反対のEMTだが一つの頂点であることは 誰もが認める事。 これで“上がり”だろうか?
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写真がケータイカメラによるものになってしまったのを お許し下さい。 でも、930の凄さは伝わると信じる。 PippinさんからEMTについて一通りのレクチャーを受ける。 余談だがPippinさんの説明はいつだってもの凄く分かり易くてほとほと感心してしまう。 何がどうしてどうなって居るというのが実に良くわかるのだ。 発声がまた明瞭なので聞き取りやすい事も手伝っている。 この辺りやはりお仕事柄か? 尚、Pippinさんの930は生産完了後 残っていた補修部品+欠品だったパーツは わざわざ型を起こしてまで作って組み上げられた 貴重な最後期型である。
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何故ならCDプレーヤーもGT-CD1から スチューダー様のD730Mk2に変わっていたからだ。 両方共名器でありトップローディングである所は共通だが 音はかなり異なる様子。 もちろん良くなる方向に異なるから 入れ替えされた訳だが、 外観などGT-CD1と正反対だなぁ〜と 改めて思ってしまった。 いかにも木のぬくもりという感じだったGT-CD1と対照的な D730Mk2。 プロ用ユースだからクールその物。 考えてみるとEMTもプロ機なのだから 送り出し側はプロ用で統一された事になる。
本当なのだが、あいにくパワーアンプのクレルが 入院してしまっている。 それは承知で押しかけているよっしーで、 その手にはしっかりとeAR202がぶら下げられていた。 何しろ2.5sしかないのだから楽勝である。 が、更に実を言うとPippinさん宅には 既にモノラル機のeAR1001が別ルートから届けられていた。 それなのに202をお持ちしたのは eARによるマルチアンプを試してみようとの目論みがあってだ。
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それより何よりeARと4343の取り組みはどんな感じ? …もったいぶらずに結論から言うと 今回は上手く鳴らなかった。 1001のみ、1001と202のマルチアンプ。 202単体と全部試したが結果は同じだった。 この日はY31さんも急遽ご同席下さっていたのだが 三人で“う〜ん…”、と唸ってしまった。
プリのボリュームを上げていっても駄目で、 まるでエンジンの回転だけ上がって タイヤには駆動力が伝わっていないかの様だった。 別な言い方をすると水道の蛇口は全開で ジャブジャブ水は供給されるのだが 途中であらかたこぼれてバケツには雀の涙ほどしか 水が入っていかない感じというところか。 プリとeARの相性が悪いのかな?というのが その日の結論。 と言ってプリが悪い訳でもeARが悪い訳でもない。 レビンソンのLNP2は歴史的名器だし eARも名前こそ未だ知られていないが 素晴らしい力量を持った物であることは 間違いない。 ただ、どんなに良い品物が並んでも マッチングが取れなければ良い結果は出ないのも オーディオ界では周知の事実。 あるいは何かやりようがあったのかもしれないが 時間にも制約があるし、慌てて弄くり回すと 機器の破損にも繋がる。 それは最も良くない結末である。 こればっかりは仕方ないと一同この日は諦めた。
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マニア諸氏が名だたるリファレンス級ハイエンドアンプから 乗り換えられている事もご存知。 つまりかなりプラスのバイアスが掛かった状態で接せられていたのだ と言うことを一応つけ加えておく。 また、よっしー自身も、eARで4343はどう鳴ってしまうのかと ワクワクしていた部分もあった。 故に本当に残念だったのだが仕方ない。 今これを書いていても無念な感はある。 ただ、巨視的に見ると今回のこれはこれで貴重な 一例とも言えると思う。 eARは夢のデジタルアンプの一つではあるが 万能薬でも打ち出の小槌でもない訳だから “こんなケースもあったよ”と言うのは長い目で見たら 大切な事だろう。 …と、それはさておきこの日結局一番奮闘してくれたのが クレルの代替で登場していたケンウッドKA1100。 国産オーディオ全盛の'80年代後半に生まれた 物量投入アンプは伊達じゃあ無かったという感じ。 もちろんハイエンドのパワーアンプには及ばないが 音の佇まいは真面目そのもの。 実にしっかりしていた。 そしてこのラインアップにクレルが復帰すればどうなるかは 音を聴かずして想像出来るとも言える。 いや、想像だけですませてはいけない。 また遠くない日にPippinさん宅にはお邪魔するに違いないと よっしーは確信している。
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EMTのプレーヤーには専用シェルしか付かない。 EMTはEMTで完結した世界があるのだからと言えばそれまでだが カートリッジの差し替えくらいはしたいというのが 世のマニアの大半だろう。 この日はEMTのシェルにDL-103を付けてみようと四苦八苦。 名手Y31さんの手腕により難物のハンダ付けはOK。 だが、その後がいけない。 DL-103だとお尻がシェルにつかえてしまって装着不能。 その場は諦めた三人だったが OFF解散後Pippinさんの手により AT33MLoccが装着された。 今度は二通りの音を楽しませて頂けますね♪ しかし、EMTのシェルって美しい…。
N先生宅へと三人は向かったのでありました。 (続く)
さて、一同はN先生宅へと向かう。
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これで何回目だろう? あいにくの小雨交じりの日 玄関をくぐると“よお”、という感じでN先生が出迎えて下さる。 そのN先生も昨年SS誌の「レコード演奏家訪問」で 取り上げられ、殿堂入りを果たされている。 前述したようにこの日のよっしーはケータイ内蔵のカメラしか 持っていなかったのであまりカシュンカシュン言わせるのも… と思ってほとんど写真を撮ることが出来なかった。 なのでSS誌の当該記事のページなど写しちゃっているけど N先生宅のラインナップはここ最近固定された状態で変化は無し。
この日もひたすらJAZZのCDをお聞かせ頂く。 ひらすらJAZZと言ってもN先生の探求心は相変わらず凄いので、 ちゃんと新譜関連もチェックされているのだ。 しかもその中で、店頭での試聴というハードルをくぐった物だけが 紹介される訳で、結果の美味しい所だけを お聞かせ頂けるのは何だか申し訳ないとも言える。 いくら試聴しても、当たりばかりとは行かず 時には外れも引いていらっしゃるわけだが、 この“外れ”を引く行為がとっても大事だと思う。 よっしーはオーディオ引き籠もりでOFFへの参加が無かったばかりでなく ソフトの購入もほとんどおざなりの日々。 N先生の情熱を目の当たりにして 内心深く反省してしまった。 趣味というのはやはり出歩いて 時には無駄も掴んで後悔したりもしないと 楽しくないものだ。 70代のN先生がこれだけやっているのに よっしーは一体何をやっているのでしょう?
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音のシャワーを浴びるかの如くなのだが これが気持ちよい。 いや、実のところ最初にお邪魔した時は あまりのパワーにのけ反って(イナバウアー?) しまったものだが、今ではN先生のサウンドに 僕自身すっかり馴染んでしまっている。 テナーサックスが小気味良く吹き上がるかと思えば 突き刺さる一歩手前の緊張感を持って ピアノの最高音部が迫る。 シンバルは炸裂し、ベースやバスドラムは時に目に見える様に 空気の動きを伴って存在を誇示する。 …と、あまりにも陳腐な書き方になってしまうけど オーディオにおけるJAZZ再生のお手本の一つが ここにあるのではなかろうか?
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