2月1日

早くも2月

生きていると色々あって、先日も友達に不幸が起きたりしている。

このサイトもそろそろ丸6年に近い。
その間に諸々の事があった。

お立ち寄り頂いている方達、そしてその回りの方にも
様々な事があるのだと思う。

と、神妙な書き出しになったけど
ここは「オーディオ日記」のページ。

心を空っぽにしてオーディオネタを書こう。

ネッシーは本調子を取り戻したと言って良いだろう。
まずは目出度し。

良い点だけみると、改めてこれは凄いスピーカーだ。

力強さは天下一品。

20pフルレンジ+ツイーターでワイドレンジに対応。

低域ダラ下がりなので補正は必要だが
上手に補正した時は本当にスーパーウーファー不要

素晴らしくレスポンスの良い音波が聴き手を襲う。

この音の出方は独特の物で、
大面積のウーファーを擁する大型スピーカーとも違うし
世の大多数を占めるバスレフ型スピーカーとも違う。

これは良い悪いの問題ではない。
例えば僕自身日頃はコンコルド、あるいはティファニーのスピーカーと
小型バスレフスピーカーを愛用しているが
それぞれ魅力的で幸せな気持ちにさせて貰っている。

また、入院中のロジャースLS5/9の場合は
バスレフでありながらバスレフ臭さが極めて少なく
“不思議だなぁ〜”と感心することしきりだったりする。

しかし改めて共鳴管スピーカーを聴くと
これはやっぱり棲む世界が違うのだと思い知らされる。

共鳴管の低音は同じ長岡式でもBHと較べると
弱いとか実在感が薄いといわれるむきもあるが、
僕には充分力強く感じられる。

むしろ、いかにもスピーカー的力強さではなく
どこからともなく現れては消える、それでいて
もの凄い存在感のある低音はこの方式ならでは
のものと
思っている。

ただ、繰り返し念のためだが補正は必要
コーナーに押し込んで低域補強とかも色々やった
アンプ側でブースト出来るならその方が好結果
(拙宅では)だった。

それをやるとFEの振幅が大きくなりすぎて
大音量再生に不向きになるというのが
長岡先生の弁だが、自宅ではその不自由を
感じた事はない。
だからサブウーファーも作らず今日まで来ている。

もっとも思い通りの補正が出来るのも
やまもとさんから譲って頂いたパライコがあるからで
プリアンプ、あるいはプリメインのラウドネスや
トーンコントロールでは上手く行かないケースもあった。
(上手く行くケースもあるだろうし、それならそれに越した事もない)

さて、そのネッシーだがご覧の通り
今はトップパイプを抜いている。

こうすると管の全長が縮まるのでローエンドが
30Hz台になる筈だが実用上不足は無し

細長く安定感に欠けるこのスピーカーをふらつき無く置くには
これくらいの全高の方が好ましくもある。

ツイーターは90Hで落ち着かせた。
これだとアッテネーター不要で繋がるので助かる。

ケーブルは結局ISODAをFE-208Sに。
クエストのインディゴブルーをFT-90Hに、と
バイワイヤで使ってみている。

このケーブルもやまもとさんから譲って貰ったものだが
当初よりロジャースで使うにしてもネッシーで使うにしても
バイワイヤで使えるから良いでしょ、という事を言われていたもの。

しかし、ロジャースにバイワイヤで使って嵌ってしまったので
ネッシーで試すのはこれが

取り敢えず今回はバイワイヤの方が好ましい方向にあるようだ。


更に話しを続けると、音場感も大変良い。

本当の事を言うとそれを感じたのは今回が初めて

…というのもいつもはこの場所にロジャースが陣取っているので
ネッシーにてこのセッティングを味わう事が無かったからだ。

スピーカーの回りに物は置かない方が良いとか
左右のスピーカーの間に物は無い方が良いとか断言は出来ない
今回の見通しの良さを体感すると
やっぱりセッティングの妙というのは有りかな?とも
率直に思ってしまう。

続く

…ですが最後にもう一つ。
この機会にと言うことでスピーカーお貸し出しのご提案も
頂いていて本当にありがとうございます。
それを忘れてのネッシーネタではありませんでして
ぜひ拝借したいと(厚かましくも)思っております。
問題は車で拝借に伺えるタイミングがなかなか…という点。

などと言いつつ、傷つけずに動かせる様にと
プチプチのロールの大きいのだけはしっり用意している
お茶目なよっしーだったりするのでした(笑)


2月4日

ネッシー君はただ今絶好調。

この期に及んで面白いものである。

ただ、やはり気になる点はあるわけでして
ある意味これは昔から変わっていない

実に惜しいといつも思うのだが
弦や管の美しさ、艶やかさ豊潤さ(同じ意味か?)
にどうしても欠ける。

ソフトを選べばいけるのだが
あまりに守備範囲が狭い。

細かい使いこなしの問題もあるのだろう。

例えばケーブル類を吟味するというのも一つの要素だ。

いや、そんなもんじゃ変わらないよ、という説もある。

なるほど、もっと大胆にユニット交換というのはどうだ?

FE-208Sではハードだから208Σに換装。
これなら簡単だ。ただし、ユニットが手元にあればの話しで
今更手に入れて試してみるのもちょっとね。

その他フォステクスの20pでも多少違う路線の物を
試してみても良かったのかもしれない。
磁気回路がある程度強力で、でも強力過ぎない物…。

いや、今更何をかいわんや、だろう。

取り敢えず現状を楽しむ事にします。

2月6日

唐突でしたがPHILIPSCD950登場。

ある方(一応匿名希望様)より拝借中。

と言ってもただの950ではない。

サウンドデンさんによるチューンを受けた個体だという。

拝聴も始まりこれから日記に取り上げさせて頂きますが
このCD950自体のスペックが良くわからない(汗)


何となく…はわかるんですどね(笑)
ご教授頂ける方がいらっしゃれば幸いです。


それともう一つ

実はCD950以前にアナログ関連のお題をお預かりしております。

その前にCD950に行ってしまうのは何故?

これはロジャース入院に伴いスピーカーもプリアンプも変わってしまったためです。

アナログ関係の拝聴となるとここに更にターンテーブル、
トーンアーム、カートリッジと言った要素が加わってしまうので
なかなかややっこしい。


そこで先ずはCDを聞き込んで
システムに耳を馴染ませて…と判断した次第。
ご了承くださいませ。


ということで既にCD950拝聴は始まっておりまして
お陰様で
色々と興味深い事が…


2月7日

人任せはよろしくない、
と言うことで何とかCD950の資料を引っ張り出した。
(押し入れひっくり返しましたが。爆)

当初’92年の製品と思っていたが
’93年7月のSOUND STAGEに載っていた。
本国発売が’92年で日本リリースは’93年であったのかもしれない。

いうまでもないが本国仕様は240V。
日本仕様は当たり前だが100V。
そしてキャビネットのボンネット、ボトムエンドが強化されているという。

外形寸法435W×106H×300Dと標準的。
重量は7s。これは持ってみてもそんな感じ。
重いとは言えない。

当時6万5千円

スイングアームメカのCDM-9
そしてDACはDAC-7

ついでに言うとこの頃はCDプレーヤーにビットストリーム方式
1ビットDAC
が搭載され始めた頃で
雑誌などでもマルチビットVSワンビット
なんて記事を見掛ける事が多かった。

今となっては懐かしいお題だ。


フィリップスのCDプレーヤーと言えば
まずLHHシリーズが思い浮かぶと思う。
’85年 LHH2000(基本システムだけで160万円!
増設システムは更に125万円!!)

’87年 こちらもセパレートプレーヤーで
LHH1000。534.000円
CDM-1ドライブメカニズム
16倍オーバーサンプリングデジタルフィルターAS1
バージョン搭載

’89年 LHH500。250.000円 LHH300。150.000円
ビットストリーム方式DAコンバーター
ダイキャストCDドライブメカCDM-4搭載。

’91年 LHH700。330.000円
フィリップス創業100周年記念モデル。
ビットストリームコンバージョンTDA1547(DAC-7)を
ダブルディファレンシャルモードで搭載。
ダイキャストCDドライブメカCDM-4搭載。

’92年 LHH600B。280.000円
CD世界発売10周年記念モデル。
ビットストリームコンバージョンTDA1547(DAC-7)を
ダブルディファレンシャルモードで搭載。

この時CD940が同時に出る。
5万円でビットストリームコンバージョン搭載。
950の妹的存在。
そして間髪入れずに950も登場。
ビットストリームコンバージョンTDA1547(DAC-7)を
ディファレンシャルモードで搭載。

’93年 LHH500R 22万円
及びLHH800R 45万円

どちらもビットストリームコンバージョンTDA1547(DAC-7)を
シングル
シングルディファレンシャルモードで搭載。
シングルにしたのは回路のシンプル化を計るため。
ドライブメカはCDM4

…ということで10万円越の高級機はLHHシリーズ。
普及機はCD○○シリーズという棲み分けが出来ている。

ただ、同じメーカーで同時に開発、製品化が進んでいたとすると
LHHのノウハウがフィードバックされたCD○○シリーズは
かなりのお買い得とも言える。

CD950は'94年CD951にバトンタッチ。
価格は据え置きでビットストリームコンバージョンDAC-7
ドライブメカCD-9採用となっている。





続く


2月11日

大変申し訳ない事掲示板トラブル
今年の1月くらいから2月7日までに頂戴した
書き込みが消失してしまった可能性があります。

(それ以前の物は全て過去ログに自動的に収容されています。
約6年分ですね)

色々弄っていますが、この二日間の学習によると
消失してしまったログの修復は不可能かと…

このような事態に対する唯一の対策は
現行ログをこまめにバックアップ取っておく事らしいのですが
今回の場合、後の祭り…
これまでトラブルも無かったので
その辺は何も考えていませんでした。

これを期に掲示板の手直しを…とも思いますが
平常心を欠いた状態であれこれ弄り回すと
それこそ取り返しのつかない事になりそうなので
ちょっと手を休めておきます。

新しい書き込みをすることは問題ない様なので
よろしければこれに懲りず掲示板をご利用頂ければ
と存じます。

どうぞよろしくお願い致します。


…そんな状況でどうかと思いますが
日記を途絶させてしまうのも重ねて良くない事なので
続けます。

さて、フィリップス。

調べれば調べるほど面白いメーカーです。

LHH500、300などのフォルムは丸みを帯びた
フロントパネルが好評を博し
ユーロフォルム”と呼ばれたとか。

それでいてこのデザインは日本人デザイナーの手による物だとか。

LHHシリーズは商品企画が日本で行われ
フィリップスの主要部品を使って日本マランツで生産…
などというパターンがあったように日本とフィリップスは
想像以上に親しい関係
にあったよう。

それはLHHシリーズ。
いや、もっと広くCDプレーヤーという物を通して。

考えてみればCDというパッケージ自体が
フィリップスと日本のソニーで作り上げられた物。

多くの人の印象に残っているだろうCD初号機
CD100/CD63
(フィリップス型番がCD100。日本マランツ型番がCD63)
今見ても、というかいつ見ても美しいと感じさせてくれる一台。

もしもコンパクトなシステム。
それもアナログプレーヤーとかを廃して
CDオンリーの装置を組むのならこのプレーヤーを
使ってみたいと今でも思わせる逸品。

14ビットのDAコンバーターに
4倍オーバーサンプリングのデジタルフィルター搭載。

初代CDプレーヤーでデジタルフィルターを積んでいたのは
CD100/63の他にはNECのCD803が一機種あっただけ
というお話しも、今は昔の物語になりつつあるのだろうか…。

(続く)


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