1月20日

ロジャースの留守ネッシーに任せる事はできるか?

そう思ってトライしてみた。

しかし、長い間半休眠していたスピーカーが
そう都合よく言うことを訊いてくれるわけがない。

そうは問屋が卸しませんよ」
とスピーカーが話しかけてくる気がした。

これは仕方のない話しだ。

そこで今までやるまい、と心に決めていた事を
やってしまった。

コンコルド105。遂に自宅に登場である。

さあ、音は?


1月23日

コンコルドin自宅
音はどうだったか?

いい加減に置いただけでまとまりのある音
あっさり出てしまったのには驚いた。

しかもかなりレベルの高い音だ。

しかし教室のあるマンションで(つまりコンコルドにとって通常の環境で)
聴ける音とはこれまた違う

音はクリアーなのだが、ここ(自宅)で聴く限りは
いかにも全てがミニチュアに聞こえる。

悪く言っているのではない。何というかいきなりジオラマの世界
入ってしまったかの様だった。
それはそれでもの凄く面白い世界だ。


世の中にはもっともっとコンコルド105に詳しい人がいるだろうから
あまり突っ込んだ事は書きたくないのだが
思わずニアフィールド張りにスピーカーに近寄りたくなってしまった。

いつもは約20畳の空間を音で満たす事が出来ているのだが
それは良くも悪くも部屋の反響(事務所的スペースなので
吸音ほぼゼロ)があっての事だと再確認する。

自宅ではいきなりミニチュアスピーカーここにあり、
という鳴り方になってしまった。面白いものだ。
やはり音というのは部屋込みで語らないといけない。
もっともこれはオーディオだけではない。
楽器だって同じことだ。

一つ言えるのは左右のスピーカーの間隔は広げない方が良さそうだ、
ということ。
これだけは教室でも自宅でも同じ様な感想を持った。
だから教室でいつも左右の幅90p程度で使っているのは正解だった
とも言えそうだ。


コンコルド、上手く鳴ったら短期間でも
自宅で使うかと思ったが、それは無しにした。

何故というと、やはり神経質なスピーカーではないから、
という事が決定的。

そこが良いところなのだが一種独特の
オルトフォントーン
を発揮していて
ちょっとやそっと他を変えてもその音色は崩れそうもない。

バッチリ酔わせてくれる
実は色々なお題を“ちょっと待ってね”の状態にしてしまっている
今の僕には相応しくない?傾向だ。

なので取り敢えず教室に戻す。

もっとも改めて時間がたくさん取れたら
コンコルドin自宅Part2も実現したいとは思う。

ところでこの日は久しぶりにオーディオしたな、
という感じで部屋はこんな感じ。

酷い散らかりようだが
本当はいつもこれくらい散らかしっぱなしに出来る専用スペース
欲しい物だと心から思っている。


1月29日

ネッシー。

あるいは最後のお勤めか、と思い
精一杯の事をやっているつもり。
(時間不足はいかんともしがたいが)

プリはPRA-2000。メインはHMA-9500

結局この組み合わせに落ち着いている。

そしてYAMAHAのデジタルパライコ
YDP-2006で低域補正。

パライコは無しでもいけるかな?と思ったが
やはりありと無しでは大違いだった。

以上のラインナップで接点関係は
徹底してクリーンナップ

せっせと信号を送り続ける。


音は?

最初はどうにもピントが合わなくて“?”という感じだったが
ある事」に気がついて解決した。

「ある事」は実に他愛ない事ではあったのだが…

(続く)


1月30日

何か変だな〜と思っていたら
変なのは装置じゃなくてリスニングポジションだった。

左右ではなくて縦方向の問題。

そう、要するに現用のソファーはロジャースを
スタンドに載せた状態では良かったが
ネッシー相手だと座面の高さが足りなかったというお話し。

こんな事も音には影響してしまうから困る。

対策は?といってもこれと言ったことはない。

取り敢えず…、なので背筋を伸ばして聴く(笑)事に決定。

まあ自分の健康には良さそうだが
人様でも招いたらこれでは困る。

“すみませんが背筋を伸ばして、背伸びするくらいの感じで
聴いて下さいね”、
という訳にはいくまい。

あたしはストレッチをやりに来たのではありません
サヨナラ”
と言われるのがオチだ。

ま、今は取り敢えず仕方ない。
健康的な姿勢で聴こう。


それはそれとして

まあ復活当初は絶望的な音が出て暗澹たる気持ちに
させてくれた。

こういう時、一番の対策はとにかく鳴らしてあげること

とは言っても時間はさっぱり無い。
12時間継続大音量再生なんて夢の又夢。

駆動系は夜寝る前にスイッチオン
(この季節だから出来ること。機器の寿命を考えると夏は危険

仕事に行く前の微かな時間に5分で良いから鳴らしてみる
という涙ぐましい努力を重ねた。

その結果かどうかは知らないが
音は尻上がりに改善されていった。


僕は極めて単純な人間なので
音が酷くなると憂鬱になる
良くなったら良くなったで小躍りしたいくらい
喜んでしまう。

どんどんどんどん良くなって来て
これならロジャースの帰る場所も無い、くらいに
思えた時もあった。

ただ、結論めいたことをいうと
王座奪回には今一歩、二歩くらいの感じがある。

それでは何が気に入って何が気にくわないのかというと…

(続く)


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