1月9日

ある日突然トラブルは訪れた。

自宅装置の右チャンネルの音がおかしい。

ゴソゴソ、ガサゴソ、と雑音が混ざる。

すわ、プリか、パワーか?とチェックするが
どちらも関係ない?

まさか?

何とスピーカー(ロジャース)自体が変ではないか。

よくよく耳をそばだてるとツイーターはまとも。

となるとネットワークかウーファーユニットと言うことになるが
結局ウーファーが一本おかしいのでした。
(左右のウーファーだけ入れ替えてみて確認)


そこから先は何がどう変なのか、
よっしーにはわからない

一つ言えるのは異常な方のウーファーのエッジの
しわ
が目立つ事。

元々この個体は最初からエッジにしわが寄っていて(中古です)
それが故にお値打ち価格で放出されていたという経緯があった。

以来五年余。それで不都合を感じた事は一度も無くここまで来た。

ただ、この様な事が起きて改めて見てみると
何となくしわが増えている、というか波打っている箇所が
増えている
気がする。

もっとも、エッジが今回の異音ガサゴソ、ガサゴソ)の
原因と決まった訳ではない。
センターが狂ってしまったとか
色々考えられる。

でも、今のところよっしーにはそれ以上わからない。
あくまでも想像の世界である。

困った困った…。

一見冷静を装って書いてはいるが
何しろ僕にとってかけがえのないスピーカーだ。

この際に乗り換えるという事もチラッと考えたが
個人的な都合とは別に、このスピーカー割と流通数が
少ない筈なので、取り合えず直してあげない事には、という気がする。

ロジャースの正規代理店って今あるの?

あるいは直接ロジャースとやり取り?

それは難しい相談だ。

取り敢えずネットで検索したらオーディオラボさん
修理事例があるようだ。

こちらに打診してみるしかないかな?…

それにしても、年始早々トホホな状態になってしまった。


1月11日

こんな事でもないと見なかったであろう
ロジャースの中身

写真はもちろんネットワーク

抵抗がいっぱい。コンデンサーもたくさん。
コイルは三個?

LS3/5なんかもこんな感じのネットワークだが
BBCの厳しい基準をクリアーするために
ここまでする必要があったとか無かったとか?

長岡先生あたりが見たら苦笑いしそうなネットワークだが
だからといってLS5/9の音が鮮度に欠けるかというと
そんな風には思えない。

複雑なネットワーク、すなわち音が死ぬとはどうも思えない


さて、オーディオラボさんに打診したら
あっという間に心強いメールが帰ってきた。

これは希望が持てる。

だがしかし、それより何より感動したことが一つ

ある方”が、
これこれこういう人からRogers LS5/9の件で連絡が行くと思うがよろしく
と、いち早く連絡を(オーディオラボさんに)入れて下さっていたのでした。

これに感動しないで何に感動しろというのか

“持つべきものは仲間”

いや、そんな言葉では片付けられない。

ありがとうございました。

この場も借りて御礼申し上げます
(後でメールをしますネ)


1月14日

ロジャースはオーディオラボさんにお任せすることに
決定した。
梱包の関係もあるので未だ手元にあるが
近日旅に出るだろう。

そこで…というわけでもないのだが
初企画としてLS5/9の各部をご紹介。

といって、これをお見せする価値があるのかどうか…?

まずはサランネットを受ける為のベロクロ
ご覧頂きたい。

タッカーで無神経に打ち付けられている。

凄い神経
さすが根がプロ機だけのことはある?

フロントバッフルは前からボルト留めされている。

このボルトに音の秘密が…

きっと無いと思う。
単なるボルトでしかない。

ユニットはバッフルに後留めされている。
古典的な作りだ。

そのフロントバッフル厚さ9o

21o合板2枚重ね、とか言うのとは別世界の作りだ。

ただ、そう広くはないバッフルなので強度は充分とも言える。
叩いてみてもコチコチの感じ。

(続く)


1月19日

機械の調子より人間の調子

色々な所で色々な方に色々な事が起きている。

ご本人のご病気。ご家族のご病気。

まじめな話し、そちらの方が機械の故障より
はるかに重要だ。

どうかお大事に。

拙宅でも娘が肺炎か喘息か?と言われて
入院の話しまで出てびっくり。

幸い
大過なかったが、そんな事があるとオーディオどころではないのが
もちろんのこと。

健康は大切にしましょう。

と、ロジャース解剖学の続き。

フロントバッフルは脱着式で一段落とし込む作り。

だからがあるがそちらの厚みは18oというところ。
これも何の変哲もない木材だ。

吸音材も何の変哲もない。

ただ、ちょっとめくってみると陰に何やら黒いものが。

良くわからないが硬質のボードみたいな物が
エンクロージャー内側全般に貼られている。

もちろん音決めに影響しているだろう。

よく見ればその黒いボードはフロントバッフルの
一部
にも貼ってある。

ついでにツイーターをご覧あれ。

割とシャカシャカいうツイーターだ。

背後にネットワーク基盤が覆い被さっている。
基盤とツイーターマグネットの間にクッション材みたいなのが
挟まっている。
これは基盤が大きめなのでたわみを押さえる意味があるのだと思う。

ダクト

素っ気ない作り。
取り付け方も素っ気ない。

THEイギリス
これでよくあの音が出る物だ。

いや、それよりこのスピーカー
一番高かった時でペア66万円してた。

材料費って幾ら?と思わず訊いてみたくなるのは
私だけ?

それはさておきロジャースはオーディオラボさんに向けて
旅立っていった


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