12月15日

恐ろしい体験をしてきてしまった…

久々のOFF。

お相手下さったのは、なんと“女性”である。

女流オーディオ名人の登場はよっしーの部屋始まって以来

羨ましい?(笑)

仲介下さったのはPippinさん

Pippinさんに連れられて着いたのはみゆき( ̄▽ ̄*)彡さん宅。

二人だけでは危ないと?shuksさんも駆けつけてくれた。

で、上の写真がオーディオルームの風景。

そう、まず第一にちゃんと専用ルームがあるのである。

約7畳強
簡易的にだが防音も施され、電源も専用回線が引かれている。
ダウンライトの活用で雰囲気もバッチリ。

そして何よりそこに鎮座する機器達が
ただ者ではないぞ”と語りかけている。

見るからに凄い。
そして音が出たらもっと凄かったのである。


12月16日

さて、部屋の次は機器に目がいく。

スピーカーだがご覧の通りダイヤトーンのDS-3000

'82年のDS-5000、'83年のDS-1000に続いてダイヤトーンが
'84年にリリースした巨大な4Wayスピーカーだ。

アコースティックサスペンション方式ブックシェルフ、となっているが
このサイズのスピーカーでブックシェルフというのも凄い。
百科事典でも挟むのか?
それにしても何冊挟めるだろう?(笑)

冗談はさておいて幅450×高さ750×奥行420mmは
今日の基準からすると巨大な部類といって間違いなし。

みゆきさんはこれをヤマハの木製スタンドに載せている。
総じて高さは1メートルくらいになる。

次に目がいくのがアンプ類だが
プリはなんとマランツ#7
しかもそれが二台も見える!?

これは一台がレプリカでみゆきさん所蔵の物。
もう一台がオリジナルで拝借中と聞いて納得。
どちらにしても歴史的名器である。

パワーはマッキンMC-2205

プリとパワーで最強タッグ。
あるいは3番王、4番長島とでもいうべきか。
文句の付けようがない。

そしてCDプレーヤーだが二台あった。
一台がスチューダーでD-730

これだけで凄いがもう一つはEMT981

見るのも聴くのも初めて。
もっともそうそうお目にかかれる代物ではない。
THE業務用、という感じで操作もフィーリングもひと味違う。

もっともスチューダー様も業務用といえなくもないが
EMTを見ると実に民生用っぽく見えるから面白い。

更にCDPにはワードクロックが接続されている。

以上訊いただけで驚くが所有者は女性なのだから
郵便配達は二度驚く

以上だけで充分十二分に凄いが
みゆきさんの部屋にはもっともっとたくさんの機材があった。

例えばサンスイのAU-9500
国産プリメインの歴史に残る一品だ。

ヤマハのパワー、B-2もあった。懐かしい。

プリアンプもヤマハのC-2シリーズ
C-2、C-2a、C-2Xとコンプリートで揃っていた。

他にも色々あるが書ききれない。

もっというと部屋の外にもスピーカーが置かれていた。

すさまじい行動力
熱意の前に性別は関係ない様だ。


挨拶もそこそこに音出しとなる

午前の部はCDPがスチューダー
プリが#7レプリカでスタート。

ソフトも豊富だしジャンルも広い
しかも音楽知識も底なしに豊富
ただただ、圧倒される野郎三人(汗)

そして音だが、一聴してただ者でない事が知れる。

目の前、比較的至近距離といえるところに
巨大スピーカーがあるというのに存在感をほとんど感じさせない

俗に言う“幽体離脱”である。

音場は主に奥に展開するが上下左右もたっぷり。

こりゃ参ったな、と最初から白旗モードのよっしーであった。

しばらく拝聴したところでCDPをスチューダー様
からEMT様に変更


最初のスチューダーも良かったが
EMTに換えると一段と切れが良くなる。

何というかスチューダーが甘く語りかける詩人だとしたら
EMTはバリバリの仕事人間

妥協無く明快に迫るが切れ味爽快でいながら
嫌みなところも一つとしてない。

これは凄い。

個人的にはEMTに換えて頂いた瞬間、それまで
唯一気になっていた超低域一歩前位のところ(具体的に言うと50Hz付近)
の“かぶり”が消えたのが大きいと感じだ。

これは部屋とスピーカーの相関関係でやむを得ないのか?
と思っていたが一概にそうも言えないみたいだ。
何故ならCDP交代でほぼ治まってしまったからだ。
何より”と思ったよっしーでした。

クロックの効果も大きく、またON、OFF切り替えですぐ
音が変わるからわかりやすい

総じてONの方が雑味が消えて幽体離脱度が高まる。

ただしソフトによってOFFの方が良いかも、という物もあって
みゆきさんは適宜切り替えて使われていた。
さすがである。

機器のヒートアップに伴い音も絶好調に向かう。

と、ここで午前の部は終わり、お昼休みに。

そして午後はプリを#7オリジナルに入れ替えて
スタートとなるのでありました。


12月19日

さてマランツ#7オリジナル登場。

貴重な体験をさせて頂ける事にまず感謝したい。

出てきた音は?

なるほど“豊潤

これがオリジナルの凄さか、とつばを呑む。

ただし…、

この段階では切れ味今ひとつという感じで
午前の部のラスト付近でレプリカが放った音と比べて
一長一短というのが客観的感想。

…が、それはやっぱりエージング不足が原因だったようだ。

どんな名器も無信号の通電だけではウオーミングアップは進まず、
結局日々音楽信号を入れて1〜2時間運動させないと駄目なのだと
今更ながら思ってしまった。

(オーディオって奴は誠に厄介だ…)

その後拝聴が進むに連れてオリジナル#7も絶好調

艶やかさはそのままに鮮度向上。

いやはや参ったの何のって、どんなジャンルをお聴かせ頂いても
全く破綻がない

もちろんその音の凄さはプリアンプだけが演出するものではないだろう。

装置全体が一体となって音楽を奏でている感じがある。

個人的圧巻は間接音の表現の素晴らしさか。

ホールトーンの美しさよ…
あれ、でもこれってひょっとすると後付のエコーも
加わっていない??
なんて事まで見通せる、あるいは想像出来る

再生能力を持っている。

よっしーの掲げる白旗はこの時一本ではなく二本に
増えていたのでした。

(続く)


12月20日

しかしつくづくダイヤは凄いスピーカーを出していた。

出していた…と過去形で書かなければならないのが
一番辛い

新素材満載のユニット達は当時金属的な音がするように
捉えられた向きもあるようだが誤解である。

ただ、ウーファーを上手く動かせないと
上3つのユニットばかりが際だってしまうだろうから
なかなかに鳴らし手を選ぶスピーカーだとの想像は出来る。

みゆきさん宅のDS-3000は、これぞ正しい?4WAYの鳴り方
という感じで、印象としては上三つのユニットでほとんどの音域を
再生。
32pウーファーは音楽のファンダメンタルな部分のみを受け持つ
という感じで鳴っている。

(ウーファーのクロスは350Hzだからこの言い方は当たっていないのだが)

その結果、その巨体を目の前にしながらも
音はスピーカーを無視。スピーカーが透けて見える様な鳴りっぷりを
実現している。

また、キラキラ感、ギラギラ感とは良い意味で無縁であり
長時間鑑賞しても落ち着いて居られる。

全てのDS-3000がこの様な音で鳴っているかどうかは
知らないが、この音を聴くと“よし、俺も一丁ダイヤに行くか!”という気に
間違い無くさせられる。

12月23日

4Way4Wayと書いてきたがみゆきさんのダイヤは
お察しの通り5Wayになっている。

JBLのスーパーツイーターが載っているのだ。

メインSPがダイヤでスーパーツイーターがJBLというのが
面白いがここではバッチリはまっている様だ。

様だ…と控えめな書き方なのは、スーパーツイーターの
ON、OFFによる違いまでは当日リクエストしなかったからだ。

だが、まあ有効活用されているのは間違いないだろう。

角度もヒヤリングで決められたというから大したたまげたである。

ということでみゆきさん宅訪問記も終わりに近い

もうやることがないのでは?”と思える状態なので
今後退屈してしまわないかと、それだけが心配?

いやいや、そんな風に言ってはみたが
みゆきさんの辞書に退屈や停滞はあるまい。

今後もまだまだ手を入れられると思う。

実際に拡散パネルの導入などについて
意欲をしめされていた。

これはやられても良いかもしれない。

低音残りもほとんど現状で感じられないのだが
拡散を計る事で聴取位置の前後方向に対するシビアさ
から解放される可能性
もある。

わかりやすく言うと定在波の影響が出にくくなるのでは?
ということ。

これが実現してしまうとパーフェクトとなり
夢の“オーディオ隠居生活”に突入?(笑)

…というのは冗談でみゆきさんの辞書には引退という言葉もあるまい。

更にアナログの本格導入も検討中。

現状でも実は優秀な国産プレーヤー二台
控えてはいるのだが、現有機材やラック及び部屋の雰囲気にマッチする物
としてLP-12などお考えの様子。
(いや、お考えというか、この日の訪問者三人組は
身勝手にも“この部屋にはLP-12、と決めてかかっていた。爆)

なるほどレプリカであれオリジナルであれ#7がをLINE専用で使うのは
勿体ないといえば勿体ない。

“そこに優秀なフォノイコがあるからアナログも導入しよう”
というのはかなり正しい考え方だ。

アナログが加わると楽しみも倍増?

新たなる地平線を求めてみゆきさんには是非アナログを始めて欲しい。

ということで締めくくるが
実は最後の最後に(オフレコなのだが)
とどめのボディブローまで頂戴してしまったことだけ報告しておく。

パンチドランカー状態になった男三人は
おぼつかない足取りでみゆきさん宅を後にした。

いや〜本当に参ったものだ。

どうしたらあんな音が出せるのか?

使いこなしとか優秀なセパレートアンプとか色々あるのだが
CDプレーヤーの優秀さも一役買っているのかな?”などと
柄にもなく思ってしまった。
というのもワードロックのON、OFFで音場感はだいぶ
異なって感じられたからだ。

アンプはともかく、よっしーもいつまでも15年落ちの
デジタルプレーヤーを使っていてはいけないのかもしれない。

後は鳴らし込みの差か?

なんだかんだ言っても、オーディオは構ってあげられる時間の
多い者勝ち
だ。

これは覆せないもので、覆したかったら
防音の専用ルームを設けて不在時も延々機器を鳴らしておくしかない。

およそ非現実的な考えだが、みゆきさんを乗り越えるには
それくらいしないと駄目な気がする。

…などと妄想を抱かせる位凄い音だった事を最後に付記します。

みゆきさん宅も訪問記はこれで終了

これからは栗スピーカーのその後とか
あるソフトのお話しとか
お待ち頂いている各会の更新とか色々ありますので
乞うご期待。

おつきあいのほどよろしくお願い致します。


12月23日追記

みゆきさん宅訪問で一つ書き落としていた。

実はeARのデジタルアンプ202をぶら下げていったのだった。

このデジタルアンプ、kazzさんから拝借しているのだが
“OFFなどやるときは是非色々なお宅で試してみてください”
と言われている。

何しろ小さく軽いので手に提げて持ち歩けるから
持参もしやすい。

みゆきさんのダイヤがeARではどう鳴るか?
興味津々ではあったが当日はそれでなくても具沢山
時間切れ

次回可能であれば是非是非eAR+ダイヤをお聞かせ頂ければ
と思っています。


12月24日

メリースマス!

…ということでlinfof栗スピーカー
調子が出てきました

詳しくは明日以降…

(しょーもない洒落を言いたいがために更新しました…。ゴメン)


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