12月4日

あっという間に12月。

これで良いのか、というくらい時の進むのが早い

そんな中アンプを購入

といっても自分のではない。

少し前の日記に取り上げた町内会館のだ。

多少悩んだが結論としては
ONKYOA-933を選択。

出来るだけスイッチが少なく予算内で収まる物、ということ。

それだけだと他にも候補があった
デジタルアンプで省電力であること。

シーリングパネルの中に多少のコントロールが隠れていること。
及びメインイン端子などもあって
敬老会などやる時にミキサーをプリアンプ代わりに使う設定を
することが容易なことなども鑑みて(おお、格好良い日本語!)
これに決定。


写真でおわかりの通り小さいアンプである。

幅がCD二枚分くらい。奥行きも似たようなもの。

だが、サイズの割にはずっしり重い。

カタログ重量7.5Kg

かなりまじめなアンプである。
質感もそこそこ高い。

これに組み合わせるスピーカー
なぜかネッシー(笑)

一方的に町内会に寄贈?

というか無期限出張中ということか。

世にもまれなネッシーのある町内会館

だがしかし、音を出してみると実に適材適所
気がする。

40畳を超える部屋だっだっ広い部屋に
楽勝で音を充満させる事が出来るスピーカーも
そうそう無いだろう。
しかもユニットは20pフルレンジが一発なのである。
(現状ではツイーターは未接続)

超高能率ユニット使用。しかもユニット取り付け位置が比較的高い
床に対する占有面積は300×345と少ない。

一見すると異様だが?目的には大変かなっている。

実はA-933を選んだ理由のひとつにハイ、ロー以外に
スーパーバスのコントローラーが付いている点があった。

これは80Hz近辺をブーストするものらしいが
低域だら下がりの特性を持つネッシーには便利な存在だと思ったわけだ。

何のことはない、最初から相手をネッシーと決めていた?(笑)

チェックを兼ねてCDを数枚持参。
送り出し側の機材はカラオケ用コンパチCDラジカセ
不利な条件ながら立派な音がしていた。

休眠時間の長いスピーカーとおろしたてのアンプで
どんな音かと思ったが最初からまとも。

以降時間を追う毎に向上。
ただ、オーディオ的にいうとツイーターを付けない事には
何とも言えないが。

音量は先にも述べたように問題なし。
わざと40畳の壁際まで後退して聴いたりもしたが
問題まるで無し。

というかボリューム9時で充分だ。
(人がいっぱい入ると変わるだろうが)
試みに12時まで上げてみるとこりゃ凄い事になる。
近所から怒鳴り込まれる事必至。

しかし主目的が町内のカラオケというあたりが憎い。

こんな状況で使われるネッシーはたぶん日本でもこのワンセットだけ?

良いのです。なんであれ使われる事に道具の意味がある。


12月8日

linfofさんのNEW栗スピーカーのお話し。

随分時間が掛かってしまった。

もちろんメインシステムに繋いで慣らしも
兼ねてお聞かせ頂いていた。

ただ、ぶっ通しの集中拝聴の時間がなかなか取れないが故に
日記アップが延び延びになってしまっていた次第。

もちろん何回にも分けて聴かせて頂くのは悪い事ではない
…というか先入観や予断を排除するにはその方が好ましい点も多い。

ただ、やっぱり一度は集中して聴かないと
本領を発揮してもらう事が出来ないという現実もあって
このあたりの兼ね合いは難しいものがある。

そこまで厳密に考えなくて良いよ、という声もあるだろうけど
やや偏執狂的に取り組めるのも
個人サイトの良さ?という説もあるのでお許しを。

先月の日記にも書いたけど、まず左右SPの間隔は
約120pで固定。

高さはほぼ耳の高さに合わせる。

この状態で色々な物を聴いて、僕は一種のタイムスリップ感覚を味わっていた。

何がタイムスリップか?

そう。約10年前スーパースワンを作って
聴いていた時の記憶が蘇って来るのだった。

とっても見通しの良い音場。

これは最近味わっていなかったな、という気がした。


音場…などとまた似つかわしくない事を書いてしまった。
音場音痴のよっしーが口にしない方が良い台詞かもしれない。

だが、やはりここでは音場という言葉を使わざるを得ない。

見通しが良い…というのはありきたりの言葉だし
珍しい事ではない。

ある意味ミニスピーカーなら当たり前と言って言えないこともない。

ただ、見通しが良くて、なおかつそれが有機的に繋がっているというのは
あるようで無い。

音がスピーカーを無視して広がり飛び交う。
…が、それでいてどこも抜けてしまう所がないというのは
大変楽しい体験に違いない。

それがここにはある。

それがここにはある、のはどうしてなのか?

良くわからない(笑)

しかしこれはやっぱりスピーカーの素性の良さではないかと思う。

ちなみに同じくミニスピーカーでもコンコルド105
これも愛機だ)を持ち込んだ時はこんな感じではなかった。

どんな感じだったかというと、セパレーションは良いのだが
ちょっと音は窮屈な感じ。

栗スピーカーの方は屈託無く音が拡散されている感じがある。

ユニットの良さもあるのだろうが
丁重な作り込みが行われているキャビネットの力もきっとある。

それを立証するにはここに付いているユニットを外して
よっしー自身が同じプロポーションのキャビネットを
品合板か何かで作ってみると良いのだろうが
そこまでやるのも何だかな…というか
最初から負ける事がわかっている実験をするのも
さすがにです(笑)

同じユニットを使ってもキャビネットの作り込みで音が
呆れるほど違うのはStereo誌の工作特集で
評論家諸氏が競作されている記事を見ただけで
わかろうと言うものだ。

音質…についてだが、まず予想外
あるいは想像以上低音が出るのには驚く。

これについては「コントラバスのCD」が良く鳴る、とすでに書いた通り。

もちろんアップアップするような低音が出る筈がない。

20p2Wayとも30p3Wayとも当然違う。

またスーパースワンとも違う
…と思う…と思う付きなのはさすがに記憶が曖昧だからだ。
(ゴメン)

けれどとにかく充分低音感はある。

それに対して高い方は…というとこれもバランス良く出ている。

まとめてしまうと、栗スピーカーはまず充実した中音を持っている。
そこに必要にして充分な低音と高音が用意されている、という感じ。

3Wayに例えてみると、素晴らしいスコーカーが配備された、と。
で、そこにスコーカーの性能を10だとしたら
それよりはやや落ちる9〜7位の性能にはなるけれど
それはそれで許されてしまうウーファーやツイーターが付いた
スピーカーだ、みたいな感じの物を想像して貰えるとちょうど良い気がする。

ということで、なるほどこのバランスの良さに惹かれて
マルチアンプマルチチャンネルユーザーが
サブのつもりで用意したlinfof栗スピーカーばかり
聴くようになってしまうのだろう。

実際生活空間の中のオーディオ、と考えると
これ以上パワーが入る必要もないし
(問題なく入る。普通はユニットが参る前に
苦情が来るから大丈夫?)
スケール感も充分。

何の不満があるの?と言われると返事に困ってしまう気がする。

まあだがしかし、これ一本で完全に上がりと出来るかどうかは
またちょっと別問題でもある。

個人的には、やっぱり色艶がもっと欲しい時もある。

陳腐な言い方をしてしまうとハイエンド方向に
華美な感じが欲しいという気もする。

これはひとつにはユニットの個性なのかもしれない。
さらにはエージングも不足している。

思わずリボンツイーターなんか付加してみるとどうなるのか?
などと怪しい事を思ってしまったりもする。

更に想像を膨らませると、低い方だって
サブウーファーを付加するとどうなるの?という事になってくる。

やっても良いかもしれない。

だが、それをやるとなったらlinfof栗スピーカーでなくても
良いような気がする。

…とここまで書いて、そういえばスワンにツイーターや
スーパーウーファーを追加したい、あるいは追加した
という相談や報告が多かった事を思い出した(笑)

いつの時代も、また誰も考える事、欲張る事は同じなのだな、
と一人で苦笑いしてしまった。

スワンにしてもlinfof栗スピーカーにしても
それだけの事をやってみる価値がある一品だということだろう。

とにかく複雑なネットーワークや大がかりなキャビネットや
限定されたユニットに頼ること無く、
シンプルな構成でいながら丹念な仕上げ
バランス良いスピーカーを完成された
linfofさんに敬意を評したい気持ちになるのであります。


12月11日

…わかったようなことを言ってもやってしまっているのである。

今現在ありがたいことに二組のlinfof栗スピーカー
鎮座してくれている。

稼働させないのが一番悪いということで
一組はAVアンプに繋いでご家族が
TV鑑賞される時に活用させて頂いている。

で、このAVアンプにはヤマハのサブウーファー
YST-SW45が繋がっているのである。

つまりTVの音声を栗スピーカー+SWで再生している。

案配は?

悪くはない…、

のだがやっぱり音質的にはマッチングいまいち

SW45の音は柔らかく穏やかなものだ。

対して栗スピーカーはがっちり空気を動かすタイプ。

どちらの責任でもなく組み合わせの問題だ。

それにしてもコントラバスのCDを聴いた時の印象に間違いはなく、
栗スピーカーは見かけとは違ってハードでダイナミックな音を出せる。
これは間違いない様だ。


それでもTVドラマの音の再生にはSWはあった方が良い。

ドンッ”という味付けは無くなったら寂しいものだ。
違和感には目をつぶるしかない。

SW45に何の罪もない。価格その他考えたら超ハイCP間違い無し。

別な言い方をするなら栗スピーカーには
5万円以上のSWでないといけないのかもしれない。


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