9月21日

さて、天吊り

スピーカー設置の方法の一つとして認知されつつも
実際にはあまり見ないには理由があると思う。

それは?

一般家庭の天井高は2.400位。

ここに今回の様な形でスピーカーを配置したらどうなるか?

正に音が天から降り注ぐ形になりそうだ。

マルチのリアなら良いかもしれないが
フロントメインには好ましくない?

対して防音室、アビテックスミニの天井高は2.100にちょっと欠けるくらい。

梁などを逃げることが容易な様にということで高さが抑えられているのだ。

それもあって今回は割と良い感じなのかも知れない。

ただ、それでも音を見上げる形になるのは確かなので
近々ブラケットの角度を変えて(より下向きに)みたいと思う。

音場が上空に展開するという事を除くと
今回は大変良い結果が出ている訳で
これはやっぱり意外だった。

スピーカーというのはしっかりした床に強固に固定する
様に置くべし、と僕も思っていたからだ。

ブラケットを介してぶら下げるなどというのは
ブラケット自体の構造から来る強度不足などが
想像されるので、音は今ひとつという先入観があったのかもしれない。
いや、きっとそうだ。

だが、考えてみれば写真の通りブラケットは結構ショートタイプだ。

天地をひっくり返して、
つまり天井を床と置き換えて考えてみると
短いスタンド(本当はブラッケット)を介して
床にボルト留めしているような感じになる。

ボルト留めと書いたが、今回ブラケットは本当に
長いネジで
アビテックスの天井部材に固定されているわけで
果たして幾ら立派な物であっても高さが何十センチもある
スタンドを床に置いて更にその上にスピーカーを載せるのと
どっちが好ましいか、一概には言えない気もする。


変な理屈をこねてみたが
では仮にもう一度天地を逆にして考えて
同様に床にボルト留めしてみたら音は同じか?

きっと違うと思う。

恐らくスカッと抜けた音場の展開天吊りの方が勝ると思う。

何故って上下方向で部屋の使われ方を考えてみると
床に近い方に物が多い筈だ。

床に何も置かず、収納含めて調度品は全て
壁付けにして下方はすっきり、なんて使い方でも
していたら別だが、普通の家庭では考えがたい。

よって上方方面に位置させる方が
スピーカーの回りから邪魔な物が消え去る可能性が高いと言うことだ。

いや、まあ本当にどうでも良いが
逆転の発想よろしく天地をひっくり返して考えてみるのは
なかなか面白いと言えば面白い。


9月23日

それにしても防音室内では落ち着いて音楽を聴ける。

当たり前?

何しろ
外部に対する騒音の心配をしなくて良い

もちろんアビテックスの傍に居れば音は聞こえる。

しかし、その音が
更に外部
つまり隣室とか上階とか階下に洩れる心配は
皆無だ。

昨年末の場所移動でアビテックスの
(マンションの1階部分)
階段となっている。これは完璧。

更に
真上(マンションの3階部分)は、と見ると
エアコンの
室外機置き場になっている。

The完璧。まず文句は来ない。

しかもマンション自体の目の前は国道1号線なので
暗騒音もばっちり?
これで全て掻き消される。

敢えて文句を言えば、その暗騒音は我がアビテックスの中にも
進入してしまうことか。

普通の音は大丈夫だが、
大型トラックが通過するときなどは
振動を伴って低音が飛び込んでくる。

だが、これは仕方ない。
そこまで
文句は言えない


とにかく時間帯を問わず音を出せるのは
ありがたい。

お陰で自宅にあるCDがどんどん教室の方へ移動して
ラックががらがらになりつつある。
(教室では山を築いている)

非常に集中度の高い部屋

しかも4.3畳と良い塩梅に狭い

これが集中度を高める。
狭い場所には狭い場所良さがあると改めて思った。


9月25日

しかし、どうしてこの音がもっと早く
この部屋で出なかったものかと悔やんでしまう。

これが最高とは言わないが
ティファニーのスピーカーから出ている音としては
相当良い線と言っても良いのでは?

訳あってティファニーその物の音は散々聴いてきたが
どう思い返してもこんな感じでは鳴っていなかった。

このスピーカー単体からこのような音が出るとは
お作りになったYAMAHAの方もご存じないかもしれない?

しかし、まあ考えてみると随分贅沢なラインナップで
鳴らしている訳で、これをティファニーその物と比較すること自体
ルール違反と言える。

さて、問題はそれを収めているラック

これについては実にあれこれ悩んだ末、
1.980円税別のエレクター風ラックをチョイスしている。

いやいや、悩んだと言っても音質で悩んだのではない。
第一にサイズ的に納得出来る物であって欲しいと言うこと。
第二に、なにが何でもローコストであって欲しいと言うこと。
以上2点に尽きる。

(ラックについて、続く)


9月28日

さて、ラック

特にオーディオ機器を収納するラックは
音質に影響大ということで専用の物が推奨されている。

ラックは重要な機器の一つであることは否定しない。

だが、引っかかる事も多い。

何より高価である。

わざわざオーディオの為にそれだけの投資をする人が
少ない昨今、量産効果が見込めないから仕方ないのだが
どうしても引っかかる。


そして大仰な物が多いのも引っかかる。

一般の感覚からすると重苦しく暑苦しい

流麗な物も増えているが、これが又更にお金が掛かる。

まあ良い思いをしたければを払えという事で
これは仕方ない。

しかし、そこまで払いたくないという人も少なくないだろう。

CPでは自作

ところがこれまた昨今下手に自作すると高くつくから複雑な心境になる。

結局今回はかなり悩み抜いた末
市販のエレクター(みたいな物)、1.980円に落ち着いた。

これがもう1.980円とは暴力的に安いと言わざるを得ない出来だ。

丈夫でしかもキャスター付き。

キャスター付きはそれこそマニアには否定される事も多いが
重量物を収納するのだからこそ荷車くらい付いていて欲しい
と思うのが生活者としては普通ではないのか?


箱形ではなく、ポールに棚板を組んでいくタイプだから
通気性が良い。

発熱する物を収めるのには向いている。

配線もしやすい。

更にサイズ

今回の物は大雑把に590W×500H×340D

まずだが、本当は500位に収めたかった。
アナログプレーヤーを使わないとするとそれくらいで
大丈夫だからだ。
しかし無い物ねだりをしていると格安の物では追いつかなくなるので
妥協。

次に奥行き340。
これは素晴らしい
アナログプレーヤーを最上段に構えない限りはこれくらいでもOK。

340Dだと大抵の機材のお尻が出っ張る
却ってその方が配線などはやりやすい。
そして前足と後ろ足の間隔が340以上離れているなどと言うことは
滅多にないから機材自体がずっこける心配もない。

自宅では奥行き400〜450の箱形を使っているのだが
これは配線考えると使い勝手は悪い。

最後に高さ500Hは惜しいところもある。

600Hあって棚板がもう一枚増やせると
CD、プリ、メイン、と三台納まるのだが
今回はCDが天板に載っかる事になってしまう。
まあこれは一概に悪いとも言えないので由とする。


以上ごちゃごちゃ書いた。

男のくせに細かい事言いおって?

すみません。
しかしサイズ50oの違いというのは案外大きいのです。

特に防音室は4.3畳と広くはない。
こういう所では50o違うと影響がもの凄く大きい。

経験からするととにかく置物というのは
奥行きサイズだけはシビアに見た方が良さそうです。
(まご参考になればということで…)


9月29日

良いラックを使うと更に音が良くなるのだろうか?

わからないけど当分はこのラックで行くに違いない。
何しろ1.980円だ。

そう言えば電源のタップなんかもその辺に落ちていた
適当な白物である。

スピーカーケーブル極細

というか左右で銘柄が違う。

いや、片方は長さが足りなくて継ぎ足しをしていたような…。

まあ良い。逆にいえばこれから更に良くなる要素はあっても
マイナスになることは無い訳だ。

それにしても ポピュラーが上手く鳴るのは嬉しいな。

写真のアルバムなんか、きっと良いのだろうと思いながら
今までは今ひとつ真価を発揮していなかった。

ここへきてやっと…というか
凄い音作りなんだなーと感嘆している。

これからは傅先生推薦盤を楽しく聴けるのかな?
だとすると嬉しい気もする。

でも考えてみると写真に写っているCDとかって10年以上前の物な訳で
今頃気づかれても遅いよ、と怒られそうだ。
ごめんね。


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