敬老の日が20日というのはどうも調子が出ない。 何とかマンデーのお陰で連休が増えると僕なんかは帰って忙しくなる。 土日働いて、今日は町内会のお手伝いで敬老会の裏方。 “音屋”として働いて、“音が良かった”とお褒め頂けた。 音が良いとは主にカラオケの時のサウンドのことらしい。 町内会の場合、ろくな音響機材は揃っていない。 どこかのご家庭からご寄付をうけたミニコンとかで PAまがいの事をやるのだから一種の離れ業だ。 で、自分が音響やるときは以前にも紹介したTASCOMの 244やらビクターのDD−5カセットデッキや ディスクマンやらを持ち込む。 僕が関与すると音が良いのは別に腕のせいではない。 こういった仕事の質は99%道具で決まってしまう。 会長!お願いだからミキサーくらい買いましょう。(笑) そーすれば誰だって良いバランスが作れる。 イベントの度に呼ばれてもあたしも困るのよ。(爆) …と言いつつ、敬老会で喜色満悦なのは ご幼少のみぎりよりお世話になったご近所のおじさんおばさん達。 まあご恩返しはしておかないと。 何しろちっちゃな頃は悪ガキで、 ウチに怒鳴り込まなかった人は居なかったのでありました。
改めて調べてみると、YGT−1の慣性質量 3.6トンは、なんとあのマイクロSZ−1Tの3.5トンをも 僅かだが上回っている。 重いだけならYGT−1より重いターンテーブルも 存在するが、YGT−1は直径が大きいので 慣性質量の点では有利なのである。 このターンテーブルは音にどのように効いているのか? アルミの物と比較をしてみた。
聴いてみた。 テーブルシートを外してデコピンの要領でターンテーブルを弾く。 砲金の方がよく鳴くのでは?と予想したが アルミと比べてそんなに大きな差は感じられなかった。 ただ、当然ながら?音質は違う。 砲金の方が目立つ音だ。 妙な例えだが、仏壇にあるあれ、 あれに似た綺麗な音を出す。 特にGT−2000系のターンテーブルは端の部分が溝を持っている。 ここの湾曲が“よい音”を出している。 まあこれは仕方ない。 ここで両ターンテーブル共、純正のシートを載せてみる。 すると、ピタっと鳴きは止まる。 さすがである。 この点において純正のシートは優秀だと言える。
さあ、鳴きくらべ。 いや…聞き比べ? 砲金ターンテーブルとアルミターンテーブルで 再生音に違いはあるのか?
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カートリッジはULTRA500をそのまま拝借する。 で、YGT−1を外して標準のアルミターンテーブルを装着。 言葉にすると簡単だが、なかなか骨の折れる作業だ。 シャフトを痛めないようにと気も遣う。 面白いのはYGT−1を持った後だと アルミターンテーブルが非常に軽く感じられること。 約5.6sと充分重いのだが、18sの後では とっても軽く感じる。
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さて、一聴してわかるほどの違いがあるだろうか? …これはなかなかビミョーだと言うのが本日の結論。 (註 本日とは書くが、さすがに日記もリアルタイムではない) 砲金にして音が悪くなるとか妙な響きが載るということはない。 が、それではさすが18sと思えるかというとそうでもない。 しかし、だからといってYGT−1は効かないなどと結論づけるのは 判断が拙速というものだ。 そのあたりの“違い”が聞き取れる環境に よっしーの部屋は無いのかもしれない。 あるいはキャリア不足という説もある。 この辺は再度再再度実験を重ねる必要を感じた。 ただ、それよりも砲金、アルミのいかんを問わず ちょっと納得できない音がしていた。 その方の事が気になった。
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純正シートを外してテーパード砲金ターンテーブルシート Y31ST1−GMを載せる。 砲金の上に砲金が載って…ということで 考えてみるとこれは随分豪華な組み合わせ? 先にデコピンテストをする。 さすが金属同志が合わさると鳴きはピタリと納まる。 ただ、Y31ST1−GMではGT−2000(X)の ターンテーブルの淵まではカバーしないので 例の湾曲部分の“鳴き”は残る。 “鳴き止め”という意味では純正のゴムシートの方が 優位である。 が…、肝心な再生音について言えば今回はY31ST1−GMの 勝ちという感じだった。 砲金に砲金ということで派手な音にでもなるかと思えばとんでもない。 精緻というか端正というか、とにかく滲みがピタッと納まってしまう。 的確な表現ということではY31ST1−GMが 純正シートに差をつけたというのが本日の率直な感想。 ただ、あるいは野放図に鳴りまくるというのが好きであれば 純正シートで聴くGT−2000(X)の音は いかにも巨大なターンテーブルを持つプレーヤーの音らしくて そっちの方が自分は好きだという人がいても不思議ではない。 このあたりは判断が難しいところだと思う。
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シートの違いの方が遥に大きかった? 試みにGT−2000+アルミターンテーブルに Y31ST1−GMを載せて聴いてみる。 やはりこの組み合わせでも純正シートよりはグレードアップした音が聴ける。 が、念のため再度申し上げると 純正シートはあきません、とかそんな話ではない。 ただ、ターンテーブル重量よりもシートによる違いの方が 大きかったと、それだけは言っても宜しいような。 (まだまだお話しは続きます)
ところで上の画像を見てお気づきの方もいらっしゃるでしょう。 GT−2000の方は標準のJ字アームに戻っている。 これは聞き比べをするために同一カートリッジ(ULTRA500)を 使ってみたかったから。 ターンテーブルの違いは置いておいても GT−2000X+WE−407GT対 GT−2000+標準アームでは分が悪い? 聞き比べてみれば確かに違いはある。 これはアームの違いが音に出ていると思って間違いない。 だがしかし、冷静に考えてみて天地驚愕する程の違いなのだろうか? と考えてみるとそうは思えない。 滲みが出て大雑把になると言えばなるのだが それはあくまで比較をしてのお話し。
シートがY31ST1−GMに、そして足がY31PB−1に換装されている。 あくまでも純正ノーマル状態ではないのだ。 この二つの違いは結構大きい筈。 何が一番音を変えるかといえば やっぱりアームの交換が一番影響が大きい。 でも、これは当たり前のお話し。 手っ取り早く音を変えたければアームを取り替えてみるに限る。 純正オプションに限らず、載せる事の出来るアームは色々あるから 試してみたい場合はやってみる価値あり。 ただ、そんな事はやりたくないとか、 純正J字アームの佇まいが気に入っているという人も多いだろう。 その場合はシートと足の交換が早いかもしれない。 と、まあGT−2000(X)というプレーヤーは アナログプレーヤーのお勉強をするには 何かともってこいの“題材”みたいです。はい。
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説明の必要は無いでしょう。一種の定番商品。 使ってみての感想はそれぞれでしょうが、 僕にとっては大事なシート。三枚ほど持っています。 色々あるけれど自分の中ではY31ST1−GMと双璧。 ターンテーブルをダンプする能力はあまり無いとされるシートだけど YGT−1に載せて使っても別に問題は感じられない。 というか大変良い感じ。 そもそもテーブルシートって言うのは 割と簡単に取り替えが出来る物だった筈ですが 最近はこんなのも入手が難しくなってしまいましたね。
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聴くレコードも固定して、 ターンテーブルやシートをとっかえひっかえなんて やっていると段々頭がおかしくなる? そこで、という訳ではないのですが、突然デンオンDL−103FL登場。 いえいえ、こちらも拝借した物ですが、シュアー等とは from別な方であります。 例によってスペックを見てみると 103FLは’93年登場。 初代103は’70年(’69年?)登場。 その後幾多の改良?モデルを産んだ。 特に’82年頃からはひたすら限定モデルを投入。 この辺りについて詳しいサイトもあるので、いささかおこがましいですが 一応ピックアップすると’85年LC。’89年SL。’90年GL。 ’91年C1。そして’93年FLという流れかしら。 FL以降は限定生産モデルというのは出ていない。
インピーダンスが上がったり下がったりしている点。 LC→13Ω SL→14Ω GL→40Ω C1→14Ω FL→30Ω こんな感じで推移している。 (初代はちなみに40Ω) さて、FLを見て外観が一番似ているのが’89年のSL。 よっしーが唯一自分で所有している103がこのSLだ。 それで、という訳でもないのだが、どうしてもSLとFLで対比をしてしまう。 SL、FL共にボディはセラミック強化の白いボディ。 違うのはSLの方は三本のスリットが入っていること。 針圧、ダイナミックコンプライアンスは同一。自重も同じで9,7g。 針先も0.2o角柱ダイヤ、0.65ミル丸針で共通。 インピーダンスは前述の通りSLが14ΩでFLが30Ω。 出力電圧はSLが0.25mVでFLが0.28mV。 出力がほぼ同じでインピーダンスが14Ωと低い事からすると SLの方が磁気回路は強力なのかという推測は成り立つ。 (別に強力なら良いとか単純な問題ではない) 価格はSLが3万円でFLが4万円だった。 …という事はさておいて、まずは音だし。 GT−2000X+YGT−1+WE−407GTに装着。 針を降ろす。
とわかってしまうあたりが嬉しい。 直前までULTRA500を拝聴していたので 瞬間耳がついて行かなくて困った?(笑) 同じレコードが針一つでこうも印象が違って聞こえてしまうから アナログは楽しい。 何しろそれまでエリート外国人と慣れない英会話をしていたのが (註 出来ませんよ、実際は英会話なんて。爆) いきなり帰国して日本語で会話出来るようになったような 一種の懐かしささえ覚えてしまった。 良くも悪くも103族の求心力は凄い。 ちょっと聴いただけだと、“モサっ”とした感じが否めないのだが とにかく安心してレコードを聴いていられる。 そして、耳がULTRA500から103に切り替わってくると 103FLが単に安心感だけのカートリッジなどではないことが わかって来て楽しくなってくる。 そして更にそれをSLと比べてみることで面白い事が 判明してくる。 それがどーゆー事なのかについては、続く。 (すみません、力尽きちゃった…)
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