8月13日

よっしーです。ということで日記再開です。

今回ご登場頂くのはちょっとだけオールド
アムクロン様ご一行。

よく考えてみるとレアアイテム勢揃いだったりします。

上の画像はプリアンプでSL-1

こちらはパワーアンプでDC-300A
その手前にあるのはパワーモジュールでDL-2


どれも19インチのベイにぴったりのラックマントサイズ。

実物を見るとわかるけれど幅は広くとも奥行きは浅く
案外コンパクト。

逆にいうと奥行き45pクラスのオーディオ用ラックに納めようとすると
使いにくさが出てくる。

これはやはり血筋がスタジオ仕様なので仕方ない。

出来ればキャスターなんか付いた19インチラックに
マウントして使って上げたくなる感じ。

↑こちらの写真など見て頂くと奥行きの感じがわかるかも。

ただ、これはパワーアンプなので多少は奥に伸びてはいる。

トランスやらコンデンサーが“でぇ〜ん”、と飛び出しているのが格好よい。
通気性の良さそうなパンチングメタル使用。キャリングハンドルは
飾りとは違って正に“本物”。民生用とは違って
業務用なのだと実感出来る。

反面SP端子は割と華奢。端末加工をしていないと
太いケーブルなんかは使いにくい。

それから当然だけどRCA端子はない
いわゆるフォーン端子なので通常のピンピンケーブルを使いたければ
変換プラグは必要。

はどうか?。

最初はCDで拝聴。
聴き慣れたソフトをあれこれ掛けるのだが
日頃の音とは随分違って聞こえる。

線はめ。細かい音を徹底的に拾い上げて…
というのとは明らかに路線が違う。

プリとパワーの間に、最初は同梱されていた
ピン→フォーンケーブルを使っていたので
一応これを手持ちのオーディオ用の物に交換
(変換プラグ併用)してみた。

が、音の傾向は不変
そんな事で変わるもんか、と言わんばかりの強烈な個性
感じさせる。

細かいところを無視している訳ではないのだが
それよりも輪郭骨格を大切にしたいとアンプが
語っているようだ。
最初は“?”みたいな印象だったのだが
聞き込んでいる内に“細かい事言ってないで人生を楽しみましょう
諭されているような気になってきた。

それでは、とこちらも態度を変えてみる。

ここでアナログ登場。

今回はこれこそ貴重なフォノモジュールSL−1DL−2
添付して頂いているのでアナログを聴かなければ嘘だ。

モジュールへの電源供給は電源モジュールから。
SL−1の方はMM対応。DL−2がMC対応。

最初はGT−2000にDL−103SLの組み合わせで
MCを聴く。
ソフトはこの際に、ということで「ホテルカリフォルニア」(!)
ああ、黄金の1978年。

針を落として 「…。」思わず微笑む。

これで良いのだ”。

ドライブ、とかグルーブとかいう表現がぴったりで
音楽が謳い始める。
更にいうとベースラインの歌い方が見事。
一瞬の静寂もきちんと表現。

続いてMMも聴こうということで
MU41のプレーヤーにコンダクトYC−05Eを装着。
アームについては407/23は一時退却でEPA-100を宛う。

今度はジャニスイアン
これだと1978より更に古くなってしまうが細かい事は言いっこなし。

こちらも見事でボーカルのオーバーダブを
程よく綺麗に分離して楽しませてくれた。
バンドも楽しそうに謳っている。

…ということでいささか駆け足ではあったが一通り拝聴。
貴重な体験をさせて頂いた。

更に電源の取り方だとかケーブルの吟味だとかやらないと
本当の事はわからないとも言えるし
例えばマンションの方に持ち込んで
やや広い場所でコンコルドなど鳴らしたらどうなるか?と
興味は尽きないが、お借りした物をあちこち動かすのは
トラブルの元なので恐くてやめた。

フォノモジュールのSL−1、DL−2についてはGAINの調整もあったりするので
本当はそちらも厳密に弄ってみるべきだったかもしれない。
なかなか完璧に聞き込むという訳にはいかないのが現実

トータルの音はプリのSL−1が決めている気もしたので
DC−300B直結も少しだけやってみた。
(300Bにはボリュームが付いている)

そうすると音は俄然テンションが上がるようだ。
腰が強いと言えばこれほど強い音も無いかも知れない。
あるいはこの状態でコンコルドだけでも持ってきて鳴らしたらどうだったか?
と後になって後悔している。

以上のような感じで同じアムクロンでも前回MACRO-TECH2402を
拝聴した時とはまるで感想は違う。

一つには2402の方がやはり現代的だと言うことがあるだろうし
その時はプリがSA3だったと言うこともあろう。
多分SL−1とSA3ではまるで傾向が違うのだと思う。

だが、まあ一般家庭でどちらが使いやすいかというと
2402よりはDC-300Bだとは思う。
この辺りはビミョーな問題だ。

いずれにしても素晴らしきアムクロンワールド。

一番似合うのはそばにレコーダーやミキサーがあって
スタジオモニターがあって…という環境な気がする。
パイプで出来た19インチ対応のキャスター付きラックにマウントして上げてこその
SL−1達なのかもしれない。

昔はどんな所で働いていたんだろう?
そんな事を思わず考えてしまうのでした。

HGさん、いつもありがとうございます。


8月14日

暑いんだから静かにしていれば良いのだけれど
軽く工作

WE-407/23に多少まともな土台を作ってあげようかな?
という気になった。

なので近所を散策して、作業現場のゴミ袋の中から(爆)
適当な木材を頂戴してきた。
(しかし、涙ぐましいな…。涙)

本当は鉛板とか使いたいけど資金がない。
それと実戦の前に木材でモックアップ?を作るのは
意味がある。

今回の場合は本当に意味があったのだが
詳しくは後で…。)

407/23の場合センタースピンドルから221oの所を中心30oの穴を開けて
そこにアームスタンドを配置することになる。
そう申せば話は簡単で単純だが、他にも注意点がある。

407/23はショートタイプのJ字アームなのだから
なるべくターンテーブル寄りに設置したい。

僕の場合だとアームベースの左端ギリギリに
取り付けたいわけだ。

そこで気をつけるべきは407/23のアームスタンドの直径だ。
これが直径48oあるので、どうしてもアームベースの左端から
48÷2=24oの所に取り付け穴のセンターを開ける事になる。

もっとも自作プレーヤーは(繰り返し言っているけど)
スライド式アームベース方式なので
取り付け穴位置なんかは結構融通が効いてしまうが。

↑これがぎりぎり左端に寄せた図。

後から考えるとこれはちょっとやり過ぎ

今回は加工の自由度が高い木材だから良いが
本当に鉛板を使う時はここまでギリギリな事はしない方が無難。
教訓1

それから当たり前だけど抜き穴の直径30oはきちんと守った方が良い
狭すぎる位に穴開けしてヤスリできっちり仕上げる位の覚悟が必要。
教訓2

書き忘れたが、木材には鉛シートを撒いてルックスアップ?
それと忘れていたけどAS500Eスタビライザーを持っていたので使ってみた。

重量付加という点で誠に効果的。
ただ、これから手配するならY31プロジェクトY31AS308-1をお奨めする。

別に回し者でもなんでもないが、外周中央部に手回し用のクロスギザ
刻まれているのがミソ。
たった一回締めるだけでしょ?と言われるかもしれないが
仕事はきっちりやりたいもんだ。

と、能書きをほざいて来たところで最後にオチがついた。

アームベースの左端は良かったが
肝心のプレーヤーキャビネットのアーム用抜き穴
そこまで大きくはくり抜けていなかった。(爆)
(かなり大きい抜き穴なんですけどね)

だからアームベースがプレーヤーケースにこれ以上は近づけない
お陰で奇妙に中途半端な位置にアームが置かれている。

残された手は二つ
一つはプレーヤーキャビネットの再加工。
もうひとつはアームベースの作り直し。

トホホ…、だがこうやってモックアップで失敗しておく事って
必要だと思うのでありました。


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