3月31日

早いなぁー、もう三月も終わってしまう。
一雨ごとに…というけれど
確かに今日の雨は強いけれど気温は下がらないような…。
春が来たのでしょう。

前振りと全然関係ないけれど
TELARKの「1812」。

大砲レコードとしてその名を馳せた一枚だが
写真のものは特にアナログ末期に再発で出た物で
カッティングレベルは一際上がっているという。

同じくTELARKに「OmniDisc」というのがあって
そこにはこの「1812」の+0dB、+3dB、+6dBというのが刻まれている。
+6dBをクリアー出来る装置なんて滅多に無いだろうが
この“ゴールド盤”の大砲は、その+6dBをも上回ると聞く。

そんなものまともに再生出来るものかしら?。


実はこのレコード自宅では未だ聴いていない。
聴いたのはコンコルド装置の方でだ。

その時のアナログプレーヤーはSL−7
大砲のトレーシングに関してはかなり良い線まで行った。
こりゃ完全制覇?、と一瞬思ったがやっぱり途中で振り飛ばされた

まあ、それはどうでもよい

それより驚いたのは、やはりコンコルド装置での
オーケストラの聞こえ方

たびたび説明しているけれど
僕はコンコルド105という10p2Wayスピーカーを
エアボリュームだけは30畳あるワンルームの片隅で
割とニアフィールドっぽく使って聴いている。

それで最高です。とは言いません。はい。

しかし、やはり独特の聞こえ方には驚く事が多い。

音場はスピーカー後方にスピーカーその他の装置を透かすかのように展開する。

“良いよね、これ”って思いながらいつも聴いているのだけれど
「1812」のオケも面白かった。

何というか、ミニチュアオーケストラが両スピーカーの向こう側に
出現
するのだ。

なんだか自分がガリバーになったように錯覚してしまう。


それは本物ではありません。オケはやっぱり実物大
表現出来ないと…という説もあるが
僕は元々大編成物が得意ではないのでありました。

ど迫力で迫られると気疲れしてしまうのは
歳のせいでありましょうか。

そもそもオーディオの良さは自分の好き勝手な解釈で
ソースを鳴らせるところにある…などという能書きはさておきまして
まあ自分に都合良く鳴って頂きたいと思ってもバチは当たるまい。

自宅ではそのあたりのコントロールは思うに任せないのだが
コンコルドは見事にやってくれます。

リスナーの方がオケより偉い
私にとってはありがたい鳴らし様。

ところでこんな事をとっくに書いていた人がいたなぁ〜、
と思ったら「別冊ステレオサウンド オーディオの世紀」で
石原俊さんがロジャースLS3/5の項で書かれていた。

見出しもズバリ、“そこに「小さなフルサイズのオーケストラがずらっと並んでいる”、
だった。

う〜ん、格好良いコピーではありませんか。

当時諸般の事情でJBL4343を諦めた石原氏は
LS3/5Aで“聴くというより見る感じに近い”聴き方を
随分楽しまれた様子。

コンコルドとLS3/5の違いこそあれ
今の僕にはその感触、とっても分かる気がするのです。

小さい事は良いことだ?。


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