早いなぁー、もう三月も終わってしまう。 一雨ごとに…というけれど 確かに今日の雨は強いけれど気温は下がらないような…。 春が来たのでしょう。
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TELARKの「1812」。 大砲レコードとしてその名を馳せた一枚だが 写真のものは特にアナログ末期に再発で出た物で カッティングレベルは一際上がっているという。 同じくTELARKに「OmniDisc」というのがあって そこにはこの「1812」の+0dB、+3dB、+6dBというのが刻まれている。 +6dBをクリアー出来る装置なんて滅多に無いだろうが この“ゴールド盤”の大砲は、その+6dBをも上回ると聞く。 そんなものまともに再生出来るものかしら?。
聴いたのはコンコルド装置の方でだ。 その時のアナログプレーヤーはSL−7。 大砲のトレーシングに関してはかなり良い線まで行った。 こりゃ完全制覇?、と一瞬思ったがやっぱり途中で振り飛ばされた。 まあ、それはどうでもよい。 それより驚いたのは、やはりコンコルド装置での オーケストラの聞こえ方。 たびたび説明しているけれど 僕はコンコルド105という10p2Wayスピーカーを エアボリュームだけは30畳あるワンルームの片隅で 割とニアフィールドっぽく使って聴いている。 それで最高です。とは言いません。はい。 しかし、やはり独特の聞こえ方には驚く事が多い。 音場はスピーカー後方にスピーカーその他の装置を透かすかのように展開する。 “良いよね、これ”って思いながらいつも聴いているのだけれど 「1812」のオケも面白かった。 何というか、ミニチュアオーケストラが両スピーカーの向こう側に 出現するのだ。 なんだか自分がガリバーになったように錯覚してしまう。
表現出来ないと…という説もあるが 僕は元々大編成物が得意ではないのでありました。 ど迫力で迫られると気疲れしてしまうのは 歳のせいでありましょうか。 そもそもオーディオの良さは自分の好き勝手な解釈で ソースを鳴らせるところにある…などという能書きはさておきまして まあ自分に都合良く鳴って頂きたいと思ってもバチは当たるまい。 自宅ではそのあたりのコントロールは思うに任せないのだが コンコルドは見事にやってくれます。 リスナーの方がオケより偉い。 私にとってはありがたい鳴らし様。
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と思ったら「別冊ステレオサウンド オーディオの世紀」で 石原俊さんがロジャースLS3/5の項で書かれていた。 見出しもズバリ、“そこに「小さなフルサイズのオーケストラがずらっと並んでいる”、 だった。 う〜ん、格好良いコピーではありませんか。 当時諸般の事情でJBL4343を諦めた石原氏は LS3/5Aで“聴くというより見る感じに近い”聴き方を 随分楽しまれた様子。 コンコルドとLS3/5の違いこそあれ 今の僕にはその感触、とっても分かる気がするのです。 小さい事は良いことだ?。
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