2月2日

新しい可能性を見つけると
夢中になってしまうのは仕方ないのかも?。

せっせとマンションに通ってコンコルドを鳴らしている私…。

この場所ではこういう事はやらないお約束だった?のに、
ついついHMA−9500Uを繋いでしまった…。

さんざんJA−S71で聴いて、それで良かったのだが
遊び心は押さえきれなかった。

プリはJA−S71のプリ部を使用。

このアンプ、何とプリアウトが二つも付いている。
まさかバイアンプをやれって?。(笑)

もちろん、パワーインも付いている。
更にインテグレートとセパレートの切り替えスイッチ
リアパネルには付いている。
何とも親切設計だ。

ACも四口くらい付いているし、TUNER、AUXは勿論だが
フォノは2系統(インピーダンス三段切り替え、入力容量三段切り替え付き!)
あるし、TAPEに至っては3系統もある。
(内一組はフロントパネルに出ている。これが便利)

プリはPRA−2000もあるのだが、決定的なのは
2000にはラウドネストーンコントロールも無い事。

僕は昔から、このJA−Sシリーズのラウドネスの効かせ方が大好きで
コンコルドを鳴らす際も、可能な限りONにしたまま使っている。

そんな物無くてもバランスが取れないと、と仰るかもしれないが
実際使った方が楽しい音がするので仕方ないというか、
ま、気分が良ければそれでよいというか…。

なので、今回はJA−S71のプリ部を採用。


は?。

繋いだばかりの時はさすがに寝ぼけている感じだったが、
30分くらい鳴らしておいたら本領を発揮し始めた。

正直いうと、そんなに差は出ないのではないかと思っていたのだが
甘かった

JA−S71も名器だと思うが、
プリまで付いて8万4千円(’76年物)と
パワーだけで27万円(’79年末物)で違いが出ない方が嘘?。

音の存在感は大きく違う。

あっと気が付くと暗騒音が気にならなくなっている?。

別に音量が大きくなったとか、そんな事ではなくて
再生音の支配力が外来ノイズを打ち負かしている感じ。

色々やってみないとわからないものだと痛感。

途中からこんな事してSPの間隔を広げてみる。
やっぱりGTラックの上に30〜40pの間隔で置くより良い。

この状態で聴いてみると、SP後方に(ソフトによるが)
音場が広く展開する。
キモチイイ…

それは良いのだけれど、気が付くと自宅の音に似てきている?。

どうやらこれはHMA−9500の音みたいだ。
スカッと爽やか。…、いや、シュカッと爽やかとでも言うのだろうか。

それはそれで良いが、同じ様な音を2カ所で出しても仕方ないので
違うアプローチもしてみたい。

幸い?持ち駒は他にもある。


2月5日

これ↑もスピーカー。

(一緒に映っているCDは
おお、懐かしいロンバケのサントラ…)

こちら↑もスピーカー。

(詳しくはまた…。
掲示板にも登場せずごめんなさい)


2月6日

ということで、上の画像でわかる方はわかるように
紫音さん宅訪問。

紫音さんのお家には数多くの方が訪れ、
その感想も至るところにアップされている。
だから機器の詳しいラインナップに関しては
先達のページをご覧頂く方が良いと思う。

(検索エンジンでJBL4355と入れればすぐに紫音さんに行き当たる筈)


今回ラッキーにも紫音さん宅をお邪魔できたのは
Pippinさんのお導きがあったからこそ。
そうでもなければ小心者のよっしーが
この様な異次元空間(誉めているのですよ、もちろん)に
迷い込む事は無かったと思う。

異次元空間。そう、それは正に異次元空間だった。

地下に作られた、約30畳の巨大リスニングルーム。
そこへは一旦住居の玄関を通り
約20段の階段を降りてたどり着くのだが
既に階段において怪しい雰囲気が漂っている。

恐い
そうだ、だいたいがヤバイ所というのは地下にある。
高校や大学の先輩に連れられて、いかにもやばそうな店に
向かう時、必ずそこには階段があった。
そんな時、臆病者のあたしは、
“ああ、この階段を降りきってはいけない。
そうだ、そのドアーが開く前に引き返すんだ。
今なら間に合う”、と心の中で呟いたものだった。

まさかこの年になって、その思いを再現させる事が
出来るとは思わなかった。
前を降りていくのがPippinさんだからついて行く事も出来たが、
そーでなければ、
“あ、急に用事を思い出しました”、
とかわけのわからない事をほざいて逃げ帰っていたかもしれない。

店内…、じゃなかった、室内に入ると
そこは薄暗い
そうだ、やばい所というのは必ず照明が暗い。
間違っても煌々と蛍光灯が灯っていたりはしないのだ。

待ちかまえているのは、
ダァ〜ん!、とでっかいスピーカーが一組。
これぞ、“THE用心棒”、という感じだ。
でっかい目玉が四つも付いて睨みをきかせている。
これでもう逃げられないぞ、という心境に達する。

オマケにホスト役の紫音さんは非常に優しい感じだ。

これが怖さにとどめを刺す。

だいたい“”の付く自営業の方でも役付の方
大変礼儀正しい。
一見親切なお兄さん風だ。
そこが一層恐いのである。

余談だが、その手の方のお車などに接触して、
中から降りてきた人がこのように優しい感じで
“なんだ、大した事無いじゃない。
まあ君も免許証に傷を付けたくないだろうから
ここは示談にしようか”、
なぁ〜んて仰ったら、そんな時こそ絶対にケーサツを呼んで
立ち会って貰わなければならないのですぞ。


…っと、前振りはお約束通りのボケをかましたが
お許しあれ。
くそまじめに書いても紫音さんも喜びそうもないので
こんな感じにしてみました。(笑)

冗談はさておいて、やはり30畳弱は広い
しかもオーディオビジュアル機以外余計なものは無いのだから
より一層広々と感じられる。

さすがの4355が小さく見える…、という事は幾ら何でもないが
三畳間にコンコルド105をぽつんと置いた位の感じに見える。
やっぱり広いのだ、この部屋は。

一通り4355を眺めたところで音出し開始。

ところでこの日ご登場はPippinさんだけではない。
ちょっと遅れてのご登場となったがShuksさんがご参加。
そして何より?N先生と半年ぶりのご対面である。

N先生は以前の日記にもご登場頂いたベテランマニア。
Pippinさんのご近所でもあるのでご一緒された。

どうやら先日N先生のお宅に紫音さんが訪問。
(もちろんお膳立てはPippinさん)
リターンマッチ?で今日はN先生が紫音さん宅を襲撃という図式らしい。

N先生、とにかくお若い。これはお世辞ではない。
一度ご本人に会われればわかる。
とにかく70代になっているというのが信じられないくらいお若い。
そしてとってもダンディーでもある。

更に紫音さんだが、ホントに優しい。
というかホスピタリティに富んでいる。
痒いところに手が届きまくるようなホスト振り。
板に付いているから見せかけのものではない。
“おもてなし”のプロだと感じた。

そんなこんなで、この日はN先生ご持参のJAZZのCDの山
掛け続ける形でOFFが進行した。

そして合間合間に紫音さんが愛するブラックミュージック
掛けて頂く事になった。

詳しくは後ほど書きますが、これは結果的に大変楽しい運び
なったのでありました。

(続く)


2月7日

さてさて、音の方だがこれはもう
そんじょそこらで体験出来る世界ではない。

充分なエアボリューム、部屋の強度雰囲気

JBL4355というスピーカーを自分にとって最良の形で鳴らすという
ただそれだけのために全てが設えられていると言っても過言ではない状況。

4355を買って帰る事は清水の舞台から飛び降りれば
出来ない事ではないが、この環境を用意するのは
生半可な努力で出来るもんじゃない。
姫を招くには城を用意しろということか…。

その甲斐あって、4355も紫音さんに応えてくれている。

音量はもちろん大きめだが、耳障りなところはまるでない。
部屋が広いから当たり前、と考えてはいけない。
これはもう、微に入り細に入りの努力の末にたどり着ける世界だ。

僕がロジャースを使っていると知って
「たまには爆音も良いでしょ?」、と紫音さんは微笑まれるのであったが
これは爆音とは言わない。

では美音?。
いや、それも似つかわしくない表現だ。
敢えていえば…。

官音”か?。

そんな言葉は聞いたこともない?。
そりゃそーだ。今僕が考えたんだもの。(笑)

官能的な爆音。略して官音?。

音を聴くというよりも、音に身を委ねるという感覚。
安心して音波に身体を預けていられる。
(圧倒的大音量の中でもうたた寝可能なのですね。これが)

まあ、言葉で伝えようとすると無理がある。
理解したければ体験するしかない。


この日は先にも書いたとおり、N先生が持ち込まれた
JAZZのソフトを掛け続ける形で場が展開したのだが、
紫音さんはしばしば、「キモチイイ」を連発されていた。

思わず日頃から紫音さんもJAZZを掛けているのかと勘違いしたくらい、
N先生持参のソフトの大部分はこの部屋の音にマッチしていた。

そして、この連発される「キモチイイ」が紫音さんのオーディオの
キーワードなのだろう。

僕はチ○コで音を聴くんです」、と紫音さん。

思わずこみ上げる笑いに一同肩が震えるのを抑えきれなかったのは
申すまでもない。(爆)

なるほどなるほど。
よっしーはそれまで、紫音さんのオーディオは
文系オーディオ”、いや、“右脳オーディオ”…、と
一人頭の中で思いを巡らせていたが、ここで気が付いた。

これは“下半身オーディオ”であったと…。

オーディオ色々な行き方がある、と日頃から感じている。

理系的オーディオに文系オーディオ。
左脳オーディオに、右脳オーディオ。

しかし、下半身オーディオと感じさせられたのは初めてだった。

これはやはり一線を画している
何故なら右脳も左脳も上半身にある。
ハートといえば胸だろうからこれも上半身だ。

つまり、今まで体験してきたオーディオは、ほとんどが
上半身オーディオ”だった。

オーディオで、ヘソから下にたどり着いたのは
少なくとも僕としては初めてのことである。

だが、やはり下半身を満足させようとすると
必要とされる努力は並大抵ではない


下半身に至る前に、上半身でありったけの準備をしておかなければ
本当の下半身的満足には到達出来るものではない。

…一体何の話しをしているのかわからなくなって来たが(爆)
その努力の詳細についてはまた明日以降…。


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