1月24日

コンコルド105スピーカーのパフォーマンスには
思わず言葉を失ってしまった。

しばらく経って冷静に考えられるようになると、
色々な事がわかってきた。

ひとつはっきり言えるのは、このスピーカーは
四畳半の防音室には全くミスマッチだったということ。

もしかすると30畳向き?。
広い空間に引っ張り出したら、あっという間に本領を発揮し始めた。


良い意味で鳴りが非常に大きい
大らかで開放的。
自由奔放と言って良いだろう。

溢れんばかり、というか弾けるばかりというか…。

とても10p2Wayが鳴っているとは思えない。
(かみさんはネッシーが鳴っているのかと勘違いしたくらい)

スピーカーから音が四方八方に全開で拡散していく。
屈託というものがほとんど感じられない。


と、とにかく一人で(正確にはかみさんと二人で)
狂喜乱舞していたのだが、この日は夜にお一人ゲスト
お迎えした。

お久しぶりにKiraさん登場。

実は以前より教室にある防音室(アビテックス)にご興味があり、
ちょっと体験してみたいとの事だったので
レッスンの無い時なら良いですよ〜、と打ち合わせていたのだった。

地下鉄の駅で待ち合わせて、まずは防音室体験。
そして、ここからが本番とばかりオーディオタイム
当然突入したのであった。


まず、敢えて防音室の中でのコンコルドの音を
聴いて頂く。
(CD−10+A−10Vでドライブ)

数秒で、“あ、わかりました”、となってしまった。(笑)

事前に、“防音室の中のオーディオは今は酷いですよ”
とお伝えしてあったのだ。

本当はそれで終わりの筈だったのだが、
たまたま同日午前中にコンコルドのパフォーマンスを確認してしまったので
本番はこれからとばかり同スピーカーを
再び防音室外に出す。

で、CDP−777ESA+JA−S71で…、と思ったら
Kiraさん何とアンプを一つご持参下さっていた。
そこでそれをさっそく繋いでみる事にした。


1月25日

C.E.C. HD-51 。

プリメインアンプというよりも、SP出力付きヘッドフォンアンプという
位置づけらしい。

大変さく、そしてい。
でなければバッグの中に忍ばせてお運び頂くことは困難。

コンコルド105との組み合わせは勿論Kiraさんも初めて

CDP→アンプ間のピンケーブルも、そしてSPケーブルもお粗末な物だが
さて、どうなる?。


結論からいうと、音は大変良い

滑らか艶やか

Kiraさんも“どうなるかな?”、という感じで持ち込まれたのだが
コンコルドは充分に鳴る

この辺り、やっぱりコンコルドは作りが上手いというか何というか。
どう組み合わせても破綻を感じさせないようだ。

よくよく聴くとハイエンドは下降気味。
思わずスーパーツイーターを載せたくなる気もするが
絶妙な感じでそれを思いとどまらせる良さ?がある。

併せて低い方はドーンと、ややオーバーに鳴るのだが
これが独特のスケール感に繋がっている。
どんな状況でも音が痩せるという事がない。

たまたま先日からTM14というカートリッジに入れ込んでいるが
あれと同じような音傾向と言える。奇遇というか何と言うか…。

さて、ここでJA−S71登場。
この組み合わせはよっしーも午前中に少し聴いただけなので
再び確認してみたい気持ちがあった。

何しろCDP、プリメイン、SPと三点セットなので
繋ぎ換えも容易。

先ほどまでCECで聴いていたソフトをかけ直してみる。

すると…。

人間の耳とは贅沢なもので、CECだけ拝聴していると
“これを買うべきか?”と思わず思ってしまうのだが
やはりは出て来る。

無理もない。28年落ちとはいえJA−S71は当時8万4千円もした
本格的プリメインアンプである。
分解能など差が付いて、音色の多彩さはどうしてもこちらに軍配が上がる。

よっしーは正直ほっと胸をなで下ろした。
だって、CECが欲しくなっていたんだもの…。(笑)


しかし、以上を踏まえた上でも、このCECのアンプに
個人的には魅力を感じる。

何故か?。

マンションの防音室外にオーディオをセットした場合、
それは個人用ではなくて、業務用になる。

お客様にBGMを提供するのも勿論だが
出来れば常連の方にはお好みのCDなど持参で
大いに使って欲しいと目論んでいる。

となると、CECの様に電源スイッチとボリュームだけ
という構成は大変好適だということになる。

この場所では女性客が90%なので、スイッチが少ないのは
大変ありがたいのだ。

だから、音はS71だよね、と思う反面、
使い勝手でCECには大いにそそられるのだ。

(ああ、金さえあれば…)


とどめにSL−7も繋いでアナログを聴く。

これが立派に鳴るからありがたい。

注文をつければ幾らでも出て来るかもしれないが、
ご覧の通りお気軽なセッティングでこれだけの音が出れば
言うこと無し?。

カートリッジのTM14とスピーカーの105が
同じキャラクターでやりすぎという考え方もあるので
これはテクニクスのカートリッジに差し替えてみるのも面白い。
(時間切れで試せず)

と、まあ途中からセッティングも多少弄りつつ、
男二人は結構音楽を堪能出来たのでした。

外来ノイズに目をつぶれば、ここでもかなりオーディオを
楽しめる事が判明。
それが何より嬉しい。

この場所で遊べるとなるとOFFもやりやすい。
レッスンと被らなければ大丈夫なので
お話し&お茶を楽しむ+音楽なんて感じで宜しければ
お立ち寄り下さい。


1月26日

その後もコンコルド105はあんばいが大変良い。

Kiraさんとお逢いした翌日
今度は一人で聴いてみると、恐ろしく音場が
広がる
のにビックラこいた。

もちろん、ソフトにもよるのだが、特に後方に広がる感じが
素晴らしく、何か間違っているんじゃないだろうか?と
思ってしまうほどだ。

これも一種の幽体離脱?。
スピーカーが透けて見える。おわかりいただけますか?。


対スピーカーサイズ比で考えると
かなり広い空間なのだが、僕はそこでニアフィールドリスニング
とも言える聴き方をしている。
(SPまで約1〜2メートル)

CDも良いが、SL−7のお陰でアナログも
(良い意味で)気軽に楽しめる。

BGMとして掛けておいてもバランスが良い。

これは大成功
あとは綺麗にセッティングするだけだ。
もっとも、それが一番難題なのだが…。


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