12月25日

それ行け!


12月26日

ということでマンションの方へYP−700Cを持って参りました。

こちらではあまりLP聴かないし、
聴くとすればSL−7で…ということになっているのだけれど
ちょっと目論みもあって移動。

いや、目論みなんていうとオーバーだけど、
要するにカートリッジを色々取り替えて聴ける
プレーヤーが欲しかっただけです。

でも、まあYP−700Cがその目的にピッタリかというと
これは問題もあり。

第一にシェル込み重量が軽めのカートリッジでないと
アームが適応出来ない。

第二にセミオートプレーヤーなので
PLAYモードにした上でACコードを抜かないと
アームリフターのロックが外れないからゼロバランス
取るのに不自由する。

…とかなんとか言いながらYP−700Cを選んだのは何故かというと
GT−2000や自作プレーヤー達では
この場所にはちょっと大袈裟過ぎるから。

スリムで簡単に出したりしまったりが出来ないと困るのです。
本当はそれこそKP何かが良いかもしれないけど
今現在手元に無い。

そしてここにエラックがずらり
もちろんお借りしている物。

こちらをこの場所で差し替えながら拝聴します。

アンプはJA−S71なのでMC未対応だけどMMならOK。

JA−S71+コンコルド105どこまで
カートリッジの違いを探ることが出来るか?
興味津々。

dateyoungさん、続きはちょっと待ってね♪


12月27日

455Eのお話しがなかなか始まらないが
別にもったいぶっている訳ではない。

一通りのは聴かせて頂いたが
(一連のエラックは全てお借りしている物)
何しろ慣れない環境と組み合わせなので
いつもより慎重さを要すると、ただそれだけなのです。

ところで写真に写っているのは別冊FMfanの
号、17号、25号、33号、41号。

これだけ聴いてピンと来たら、あなたも私と同じビョーキです。

そう、以上の号には長岡先生のカートリッジフルテスト
掲載されている。

当時から貴重な資料であったが
今となると尚更貴重な物と言える。


STS−455Eも17号(’78年春号)に載っている。
当時29.900円。これは特に高くもなく安くもなく
という価格設定で、各社の中核機種はこのあたりの価格帯に多かった。
この頃で飛び抜けて高いというと、やはりテクニクスのEPC−100C
6万円には驚かされた記憶がある。

STS−455Eに話を戻すと針圧0.75〜1.5g
重量6.5gは正に標準的

本来エラックという名称は日本では使えない。
商号登録の関係
そこでエレクトロアコースティックと呼ばなくてはならないのだが
通常はエラックで通ってしまっている。

エラックはドイツのメーカーで言うまでもないがMMの始祖
シュアー、フィリップスと並んでMM三羽がらすとも言える?

モノラル時代からMM一本槍でステレオ初期にいち早く
STS−222を発表。
222はその後322に発展。344あたりから日本でも
ポピュラーになり、この455あたりは結構売れた様だ。

その後79シリーズがリリースされ、カンチレバーなどに
新素材を使ったりもした。
(これについては又後ほど詳しく)

とにかく日本製ともアメリカ製とも違うその音は
多くの音楽ファンを魅了したというが頷けるお話しである。

455が発売された頃はMMも色々な改良がされていたが
エラックは一貫して基本に忠実な構造
採用し続けていた様子。

そのあたりのお話しを今後少々…
という運びです。


長岡先生のフルテストで貴重だと思うのは
個々の機器のインプレッションだけにとどまらず
その中に構造だとか基本的な理論とか
諸々が織り込まれているところ。

もちろんベテラン諸兄におかれては
その様な物に重きを置かれないかも知れないが
万年一年生のよっしーにはこの上なくありがたい物だったりする。

折しもSTS−455Eの頁ではMMの基礎概念について説明が
されている。

上のイラストはMMの基本形の図。

コア=コイルの巻芯の部分
ヨーク=コイルは巻かれていないが磁束の通り道になっている部分
ポールピース=ヨークの中でもマグネットに接している部分

これらを一体で作れると理想型らしいが
実際にはバラバラで作って組み立てる事になる。

コアもヨークもただの金属の棒でも機能はするが
渦電流による損失というのが発生して中高域レベルが落ちる。

そこで単なる金属の棒とせず、
絶縁した薄板を重ねたり(ラミネート
絶縁した粉末を固めたり(フェライト
することもあるわけだ。

こちらが発電原理の図。

コイルは省略されているが磁束の流れだけ見るので
その方が良い。

aの場合とbの場合で方向逆転。
この磁束変化で発電する。

続いて針の構造の一例。
a初期のMM型でサスペンションワイヤー無し。
カンチレバー、マグネット全体をダンパーのみで支えている。

bサスペンションワイヤーあり。

どちらが良いのか?
bには曖昧さが無いという良さがあるが
aにはカンチレバーが動きやすいという良さがある。
一長一短で簡単に優劣が付けられる物ではない。

455Eはaのタイプでサスペンションワイヤー無し。
カンチレバー後方に0.8o角長さ2oのアルニコマグネットを
取り付けたオーソドックスなMM。
リング状ダンパーで支持。スリーブ後端に丸いゴムの小片を押し込んで
ダンパーの補助としている。

カンチレバーはジュラルミンパイプ。
0.2o径円柱ソリッドダイヤの楕円針付き。

(以上はもちろん?長岡先生のフルテストを
大いに参照させて頂いて書いております)

続く


12月30日

…その続き…と思ったら話題が変わってしまう。
(エラックの続きは必ず書きますのでちょっとお待ちを)

いきなりこの写真を見せられても何だかわからない
という人が大半でしょう。

え〜、つまり今日は教室で悲願?だった
防音室の移動を決行したのでありました。

足掛け6時間くらいやってましたが
何とか無事?に防音室(YAMAHAアビテックスミニ
の移設が出来ました。

業者さんに頼むと解体と組み立てで136.500円

わずか2〜3メートル動かすだけでそりゃたまらん、
という事で夫婦でやることに…

手探り半分だったけどなんとか形になり、一安心。

問題だった煙感知器の配線処理は事前によっしーの妻がやって成功。

そしてもうひとつ問題だったエアコンの取り外し
友達(近所の内装屋さん)が来てやってくれました。(感謝!)

お陰で移設出来、教室には広〜い空間が生まれたのでありました。

さっそくオーディオ三昧?
いえいえ、明日は一日掛けてかたづけです。
不要な物を処分して、一部は自宅に移動して…
ああ、考えただけでも大変そう。(笑)

しかし、おかげさまで教室の更なる発展の目星が付いてきました。

もちろんオーディオの更なる発展も見えてきて…
(まあそりゃ二次的な物ですが。あくまでも仕事場なんで…)

取り敢えずコンコルド105は今日も朗々とBGMを
奏でて作業効率を良くしてくれました。

そうそう、今日は「チキンライス」を繰り返し掛けてました。
なんか僕にはとても良くわかる曲です。

しかし、疲れた…

(続く)


続きはこちらです

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