1月5日

新しい年が始まりました。
本年は何があるのでしょうか。

いずれにせよおつき合い頂ければ幸いです。


取り敢えずは、という事で久しぶりに登場の
MU−41G−540

ちょっとだけ手を加えて(詳しくは改めて)
聴いてみた。

カートリッジはlimitedさんから拝借中のF−8E

往年の定番組み合わせ?の再現が出来た。

音はどうかというと、以前よりはメリハリが付いてきた。
ただし、トータルでいうとねぼけ気味

ものは試しとカートリッジをZYXにしてみたが、どうも今ひとつ
良くない所が強調されてしまう。

却ってF−8Eの方が好ましい。
(HX経由よりSA3のフォノ直結の方が更に好ましかった)

やはり同じ時代を生きてきた同志の方が馬が合う?。

この辺りは組み合わせの妙があるとも言える。

しかし、やっぱりこの中空キャビネットがネックになっている
気がしてならない。

いい加減腰を上げようかしら。


1月7日

さっそくキャビネットの製作記となるかと思いきや、
全然違うプレーヤーのお話し。

写真は皆様ご存知のテクニクスSL−7である。

SL−10の姉妹機であり、一時代を築いた逸品なので
今更説明の必要は無いだろう。

突然登場したかに見えるが、実はSL−7がよっしーの手元に
来たのはちょっと前の事である。

お譲り下さったのは、とてもパワフルで、
それでいてとてもシャイな方、と記すだけにとどめる。

どうして今まで登場しなかったかというと
SL−7はマンションの方に滞在していたからだ。

「教室向けに、コンパクトなプレーヤーを…」、
ということでお譲り頂いたので防音室の中に設置されていた。

しかし、その後よっしーは、「オーディオはやっぱり自宅で頑張る」
としてしまったため、SL−7もなかなか陽の目を見なくなってしまった。

そこでお正月休みに自宅に移動してみた次第。

オリジナルの状態が良く保たれた個体で
針もP202Cがつけられていたが、さすがに針だけは
経年変化があるということで、新たなT4Pカートリッジまで
添付して頂いてしまった。
重ね重ね申し訳ない…。

さて、マンションの方でもPRA−2000+HMA−9500Uという
それなりのラインナップで拝聴はしていたが、
いかにセッティング含めて使いこなしがイマイチだったのは
歴然としている。
自宅ではいかに?。

音は快活小気味の良いもの。

床ごと引きはがす様なくそ力とか、
甘くせつなくとろけるような…とか言う要素は薄いが
それは路線が違うというだけのお話し。
車で言うとボーイズレーサーであってロイヤルセダンではない?。

針のエージングが終わっていないという事もあるので
断定的な事はとても言えない。
更に想像をたくましくすると、ダイナベクターのT4P
なんぞにするとどうなるか?と思ったりもする。

それよりこのコンパクトさには改めて驚いてしまう。
ジャストジャケットサイズ。デザインも大変良い。

こうして見ると、これはやっぱりマンションの防音室に
格好良く置きたい一品だ。

目下最大の問題は、SL−7やスピーカー、
そして防音室の約四畳半という空間に似合う
駆動系(つまりアンプ)が手元に無いという事か。

SL−7を壁掛けにして、その傍らに可愛いアンプ
ポツンと佇む…、なんて風景にしたいのだが
手持ちのアンプは皆大きい

オーディオは雰囲気も大事。
なのに私にはインテリアセンスがまるでない。

やっぱり問題はそこにあるのだろう。

*尚GT−2000の上に置いてあるのは撮影用
大きさの比較にも良いと思ったもので。

拝聴はSP−10Uの自作プレーヤーをどけて致しました。
念のためでございます。


1月8日

本当にコンパクトなSL−7。
LPジャケットでいないいないバアー?。

…それはさて置いて、このSL−7
尻上がりに調子が出てきた。
やはりオーディオ機器。特にアナログ機器は
使ってあげないと体調を崩す。

GT−2000の載せたまま、ストレッチのつもりで
LPを掛け続けていたら本領を発揮し始めた。

目下一番印象に残るのが、音場の見通しの良さ。
どこに何があるのか、とってもわかりやすい。
そして左右の対称性にも優れている。

これは何故なのか?。
想像を逞しくすると、リニアの優位性が表れているとも言える


いや、冗談抜きにこのプレーヤーは優れものなのだろう。

それに加えて、カートリッジのキャラクター
メリハリはっきり、“僕は元気だぁ〜”系なのも効いていると思う。
音がクッキリ浮かび上がる。
ただ、シビアーに聴くと細か〜い音を置き去りにしている気もする。

結果オーライなので、細かい音がどうなっていようが
これはこれで良い。

ただ、やはりバイオリンなど聴くとつらい面が強調される。
針が真新しいからという事もあろうが、
もうちょっと潤いが欲しい。

そこで…。

続く?


1月9日

実はT4Pカートリッジを一つ持っていた。
それも新品未使用オルトフォンTM14だ。

これもある方のご厚意でご用意頂いた物。
よっしー@果報者である。

今まで試す機会に恵まれなかったが
満を持しての登場と相成った。


まあ得てしてこういう時の予想というのは当たるもんである。

パッと差し替えて音が出た瞬間笑みがこぼれる。

音はグッと大人になる。
これまで聴かせて頂いていたナガオカのC−502M/Pとは
ある意味対照的ともいえるかもしれない。

もきちんと聴けるようになる、というか
こりゃちょっと立派すぎる?。
思わず例によって次から次へとレコードをとっかえひっかえ
掛けまくってしまった。

TM14について詳しく触れる前にナガオカの502について
補足しておく。

ガンっとテンションが掛かった爽快な音という意味では
これも優れたカートリッジだと思う。
F特の関係か、良い意味での輪郭強調みたいなところがあって
パッと聴いて音の位置がわかりやすい
これからも時々引っ張り出して聴かせて頂きたい一本だ。
ただ、正直クラッシック系の音楽には辛いものもある。

対してのTM14だが、これは一段本格的なカートリッジみたいだ。

ある意味MMらしくないというか、ハイエンドは上昇どころか
上手い具合にロールオフしている感じさえある。
といってもハイ落ちに感じるようなところは微塵もない。
この辺りに音づくりの巧さを感じない訳にはいかない。

全体に豊潤な感じで、しかもパワフル

誉めすぎじゃないの?、と言われそうだが嘘ではない。
第一よっしー自身が面食らっている。
30p角のプレーヤー素っ気ない造りのT4Pカートリッジ。
これでここまでの音が出てしまったら、そばに居るSP−10Uや
GT−2000の立場はどうなる?。

いや、そんな風に考える事自体が間違っているのかもしれない。
テクニクス(SL−7)にオルトフォン(TM14)。
どちらも世界に名だたるメーカーではないか。
ブランドは伊達じゃあない。

無精をしてSL−7はGT−2000の上に載せたままで聴いてしまったが、
これをちゃんとセッティングし直したらどんな事になってしまうんだろう。

楽しみでもあるけれど、ちょっと恐い気もしてきた。


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