なぜか突然DV−S10A登場。 なぜか突然と言ってもオーディオ機器が 自ら歩いて来るわけがない。 (あったら良いな、そんな事) 呼び寄せたのは人間様の方だが、 その媒介役を果たして頂いたのが いつもながら大変お世話になっているKoyamaさんである。 今回はサイトだメールだと言ってられないということで 直電を頂いてしまった。 あまりのお買い得さに、まどろっこしい事は言ってられんとの ご判断であった。 価格を聞くとこれは確かに超破格値。 詳しくは書けないが、メーカー希望小売価格からの 下落率は、なんと92,5%だ。 何でこうなるの??。
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安いなら安いに越したことはないのだ。 ところでDV−S10Aとはどんな機械か、 一応説明しておくと、、。 ’00年パイオニアが発売したDVDプレーヤー。 ポイントはDVD−A対応だと言うこと。 (正式には発売時非対応で、アップグレードで 再生可能になる。今回の固体はアップグレード済み) 当時20万円もした物で、DVDはプログレッシブ対応。 マルチチャンネルの出力も当然ある。 フラッグシップのDV−AX10A(50万円、SACDにも対応) には及ばないが重量も11,7sある。 DVDプレーヤーの中には片手で持てるような物も多い事を 考えると、これは立派である。 DV−S10Aが音声用プレーヤーとして いかほどの性能を有しているかはわからないが 少なくともビジュアル用のDVDプレーヤーとしても 活躍出来る事は確かなので、一ついってみる事にした。 (まあ、今回の値段なら、迷う事は無いのよね。)
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ルックスは今一つ。 無骨というかあか抜けないと言うか、、。 それでも写真で見るよりも現物の方が 遙かに高級感がある。 それは良いとして問題は性能の方だ。 S10Aが届くまで2日の猶予があったので 日曜日にすえさんと秋葉原巡りをした時に 一枚だけだけどDVD−Aのソフトを購入しておいた。 しかし、まあ覚悟はしておいたが DVD−Aのソフトの少なさには驚いてしまう。 大手の石丸だから一応コーナーがあったが SACDとDVD−A併せてほんの一握りだ。 SACDはそこそこの数があるが、DVD−Aは ほとんど選択の余地が無い。 192KHzの「ホテルカリフォルニア」とどちらにしようか 迷ったが、音楽優先で「フォープレイ」をチョイス。 盤だけ眺めて機器の到着を待つ。
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緊張感がある。ましてやこれまで接した事のない フォーマットなら尚のことだ。 音が出る。(出なけりゃ困る?) しばし沈黙。 第一印象としては大変清涼感のある音だと言うこと。 スカッと抜けて音場にチリ一つ無い感じ。 さすがDVD−A、、、と単純に参ってしまわない辺りが 我ながら可愛く無い。 すかさずCDでのチェックに入る。 これはDVD−Aのチェック以上に重要で、 結果が良ければ現用のCDP−777ESAと バトンタッチが出来るが、そうで無ければS10Aは テレビラックに収まって普通のDVDプレーヤーとして 暮らして貰わなければならなくなる。 何故って、CDの方が遙かにタイトルが多い。 これがしっかり再生出来ないようでは困ってしまうのだ。
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その結果だが、最初に感じた清涼感みたいな物は S10Aのキャラクターの一つだと捉えても良さそうだ。 スカッと爽やかコカコー○。(古い?) お陰で見かけ上の音場感も良くなったかに感じる。 ただ、どうも素直に喜べないのは コク、厚み、深みと言った各要素で引っかかってしまうからだ。 念の為と同じソフトを777ESAで掛けてみると随分違う。 (ピンケーブルは同じ物を二組用意して切り替え試聴が 出来るようにした) あるいは777ESAが聴かせ上手なのかもしれないが 太さがあって弾力性に富んだ音は大変素晴らしいと思える。 片や’91年登場のCD専用機。重量16,5s。 高剛性、低強震のGシャーシ。静粛なBSLモーター。 デジアナ分離の二電源トランス等気合いの入った一台。 片や’00年登場のコンパチブル機。 コンパチブル機である事はCDだけの再生では不利だが そこに9年分のアドバンテージがあるのでは期待もあった。 デジタルの世界で10年弱はとてつもなく大きい。 だがしかし、今の所までの感想では一長一短。 細かい事を言わなければ777ESAを勇退させても良いが ちょっと決断するには至らない。 さて、困ったが当初から気になっている部分がS10Aにはある。 何かと言えば電源ケーブルと脚である。 特に付属の電源ケーブルには疑問がある。 とはいえ、別に差し替えるケーブルなんて持っていない。 何しろ我が家に電源ケーブル着脱可能なモデルが来たのは 今回が初めてだ。(!) ま、急ぐ事は無い。ボチボチとおつき合いして行きたいと思う。 それにしても、Koyamaさん。 今回もまたとびっきりの誘惑電波をありがとうございました。 こんな価格でこんな物を買えてしまって良かったのでしょうか?。 それにしても西の方はオーディオ熱がまだまだ高いようで 大変羨ましく思ってしまった。 秋葉原あたりは行くたびにPCとアニメとゲームの街になってしまっている。 それらが好きな人にはパラダイスだろうが、 オーディオ好きなおじさんにはちょっと辛い街になってしまっています。(涙)
さて、DV−S10A。 電源ケーブルを差し替えてみたくて仕方ないが オーディオ用の手持ちは無い。 それでもウチに何本かある3Pインレット対応の電源コード の中から手触りの良さそうな?物を選んで差し替えてみる。 このコード、パソコン用かと思ったがよく見てみると ’97年製でPioneerのすり込みがあるOFC物?。 何でこんな物があるのかわからないが 付属の物よりしなやかで良い感じだ。 音はどうなったかというと、良い意味で 緩やかさが出てくる。やっぱり正解だったかな。 でも、相変わらず耳に付く音が残るので これで解決とはいかない。 それでも、プレーヤーの隠された能力を垣間見る事が 出来たみたいで嬉しかった。 極性にも敏感で、反転されると音が明らかに変わる。 これはやはり構う甲斐のあるプレーヤーみたいだ。 まずは電源ケーブル。それから脚に行こう。 取り敢えずは手持ちのパーツでケーブル自作かな?。
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そこで早速一本作ってみる事にする。 とは言えここで真面目にパーツ一式揃えたら いいお金になってしまう。 それならお金を貯めて市販品を買う方が 得策なような気がする。 なので家にある物をかき集めて 作る事にする。 (冷蔵庫の残り物でお料理作るみたい?) ただし、3Pのコネクターだけはどこからか調達する 事にする。
で、音を出してみると最初はボケボケみたいな感じで そのままゴミ箱に入れたくなった。 でも悔しいので通電を続けて 数日後改めて真面目に聴いてみると これが案外いける。 どこと言って特徴の無い音と言えば それまでだが、少なくともあの耳に付くキャラクターは 消え失せた。 ベストにはほど遠いが 一応DV−S10Aにはこれを使った状態で 再度CDP−777ESAと聞き比べをしてみる事にする。
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