強靭な重量級シェルに取り付けて SAEC506/30で聴くTRX−2は確かに スケールが大きくて量感たっぷり。 だがしかし、どうにも耳に付く音がする?。 頬骨というか荒れていると言うか、、。 はてな?と思ってDV−507に取り付けて試すけど 傾向は変わらない。 これはシェルとの相性が悪いに違いないと想像した。 いつでも何でも重くて丈夫なシェルに取り付ければ 良い結果が出るとは勿論限らないのだ。
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それも能がないのでSAECのULS−2X(9,5g)を チョイス。 この組み合わせだと506/30には軽すぎるので 引き続きDV−507の方 (つまりGT−2000)を使う事にする。 結果は?。 やっぱりこっちの選択の方が良い。 荒れる所が無くなるし、ピチパチと跳ねるような 持ち味も帰ってくる。 だからアナログは面白い。 (ハイコンカートリッジに重いシェルを背負わす お前がそもそも間違っているなどと 突っ込んではいけません。笑) TRX−2で聴くギターの音は特に気持ちよい。 ただ、同じ弦楽器でもバイオリンだとちょっと合わないと 思える事が多いけど。 そしてテクニカのシェル(品番不明のマグシェル)も、 結構良い選択肢だったと気が付いたのでした。
zibbibosさんのインシュレーターが 装着されている間にと (スミマセン、も少しだけお貸し下さい、、) Y31−PB1のメンテに入る。 と言っても大した事は出来ない。 磨くだけです。(汗)
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随分輝きが違う。 元は綺麗な物なのに、不精者に貰われると こういう目に遭うのだ。 心を入れ替えて磨く事で許して頂こう。 磨くにも色々なアプローチがある。 粗めのコンパウンド、800〜2000番のペーパーと吟味したが 結局極細目のコンパウンドで根気よく磨くのが 一番失敗がないとの結論に達した。 ヤマハにピアノ用のコンパウンドという物がある。 一般に市販されていて、一本600円で買えるのだが これがなかなか重宝な一品。 鏡面つや出しのピアノの塗装面に使用可能と言うことで 実に肌理の細かいフィニッシュが可能。 これをボロボロで廃棄寸前のTシャツに付けて ひたすら磨く。
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写り込みが随分違うのがおわかり頂けようか?。 さあ、後二つもちゃんと磨いて それからY31−ST1GMも磨きましょう。 やり始めると、結構嵌ったりするのよね、これが、、。(笑)
磨き出すと止まらない。 単純作業というのは人を燃やすものなのだ。 砲金シート(Y31−ST1GM)も磨いてみた。 こちらは形状が比較的シンプルなので あっさりと事が進む。
図らずもShuksさんと同じテーマを 追っていたようで、二人してY31プロジェクトの品々を 磨いていたようだ。(笑) 今度は僕がShuksさんの後を追わせて頂こう。 と言うわけでもないのだが、触発されて カートリッジとアームのセッティングを見直してみた。
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最もユニークな物として、やはりテラークのオムニディスクを 引っ張り出した。 で、引っ張り出して後悔した。 さすがテラーク。言う事が一々細かい!。 マニュアル(もちろん英語だ)を読んでいるだけで 頭が痛くなる。 最近はやっていなかったが、このディスクを相手に プレーヤーのチェックをやっていると疑心暗鬼で ちっとも心が安まらなくなる?。(笑) でも、まあ初歩の初歩の部分だけでもと思い調整に入る。 カートリッジは拝借中のTRX−2。 何しろ適当にシェルに付けただけの状態で これでは拝聴するのに今ひとつ失礼というものだ。
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止めておくが、オーバーハング調整と カートリッジがトラッキングライン上の (ターンテーブルセンターから見て)66oポイントと 128oポイントにある時ののアングルの調整をやった。 (よおわからん) やってみると、普段の自分の調整がいかに 適当なものだったか良くわかる。 それと同時に、“こんな事しょっちゅうやってられるか!” との思いにもなる。 適当人間のよっしーにはおよそ不向きな仕事だ。
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プレーヤーもチェックは必要だと感じた。 アームのDV−507の方に気になる所を発見。 例によってシェル取り付け部の緩みと傾きだ。 これを修正。ひとまずOKとなった。 さて、その上で聴くWES MONTGOMERYの WILLOW WEEP FOR MEは なかなかまったりして心地よいものだった。 5月の、本来なら強いであろう日差しを曇天の空が 遮っている。こんな陽気にはぴったりの一枚?。
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パリっとした鳴り方がとても好ましいカートリッジとの 印象は変わることがない。 しかも、とっても筋肉質でもある。 陽気な詩人。でも社会常識は キチンとあるタイプ。 何処までが自分で責任持てる範囲か 正確にわかっている賢い詩人。 そうそう、愛聴盤のテンポが一律に 早くなったように聞こえたのも印象的だった。 やはり人を高揚させるのが得意なカートリッジですね。
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