WE506/30をやっと搭載する事が出来たので 速報?第一弾。
![]()
穴の拡張。 これが口で言うほど簡単では無い。 その作業の詳細を報告するのも 面白そうだが、取り敢えずパスして置こう。 トータル3時間くらいの突貫工事の末、 SP−10Uの自作プレーヤーに WE506/30が載ったのである。 今はその事だけで喜ぶ事にする。
![]()
聴く事も出来た。 聴き慣れたルービンシュタインの ショパンに針を降ろす。 カートリッジはZYX。 シェルは勿論?SAECのULS−3X。 音は?。 非常に静かであると言うのが 今日のところの第一印象。 たっぷりと、実にゆったりと鳴る。 厳かな感じさえする。 かと言って鈍重なのではなく、 凄みもある。 ただ、その凄みは 音が飛びかかって来ると言うのではなく、 エネルギーが沸き上がってくるような凄みだ。
![]()
までは、今しばらく時間が掛かると思う。 とにかく音を出したい一心の特急作業であり、 このアーム本来の性能を発揮するところには 到底至っていないのが見え見えだ。 今後は、、、 @アームベースをキチンと鉛板等で作成する。 シナ合板の仮設ベースでは いかにも役不足だ。 これが最大の問題。 Aプレーヤーケースの抜き穴は更に 深く掘る必要がある事が判明した。 そうだろうとは思っていたが 穴を貫通させる勢いで掘ってしまわないと駄目だ。 SAECのアームのお尻は結構長いのである。 それ故今日は常用のアームコードを使えなかった。 コネクターがストレートのタイプなので つっかえてしまうのである。 やむを得ずダイナベクター製の L字型コネクタータイプを使用したが、 このケーブルは今回が筆卸なので 音傾向が掴めていないのだ。 ケーブルを替えれば、当然音は様変わりするはずだ。 Bプレーヤー全体の強化が必要な気がして来た。 以前より重量不足は承知していたが いよいよもって重量付加を試す時が来たようだ。 Cそして何よりアーム自体に慣れる事。 各部の調整にまごついているようでは 潜在能力の50%くらいしか 導き出せていない?。 、、、と、しかし、以上全てをさて置いても このアームのフィーリングは素晴らしいの一言。 初めて使うのに、まるで10年も前から 使い続けていたかの如く手に馴染む。 アームリフターも無いので使い勝手を心配したが 杞憂に終わった。 手で針の上げ下げをするのが こんなにも楽しいアームを よっしーは他に知らない。 生きてて良かった??。 追伸 スライド式アームベースのお陰で 未使用時はキチンとダストカバーを閉める事が出来る!。 これで枕を高くして眠れます。
WE506/30のその後だが 今度はある程度キチンと調整をしたところ だいぶ変わってきた。 (当たり前だっちゅーの!) それでも、道半ばでの感想なので 心許ないが一応報告しておくと ZYXを使う限り、案外穏やかな音がしている。 全体にピラミッド型を通り越して 富士山型の安定感というか 底知れぬ落ち着きを感じさせる。 嫌な音を出さないという確固たるポリシーを 持っているのか、包容力たっぷりの鳴り方だ。 だがしかし、現状ではこのアームの実力を 7割も発揮できていない気がする。 仮設に近い15o厚合板のベースでは 役不足なのは見えている。 鉛板(7,5s)は手元にあるので後は穴を開けるだけ?。 それに併せてプレーヤーケースの改良も必要。 あれこれ考えるのは楽しいが、 とにもかくにも時間が足りない。
![]() ![]()
うすら長いのばかりがSAECじゃない。 下の画像をご覧あれ。 GT−2000にWE−407/23が載っているの図。
![]()
ここが一つのポイントです。
さて、GT−2000本体は無加工のまま 市販の単売アームを載せることが出来れば、 と願う人は多い。 GT−2000に標準で装着されている J字アームも決して悪い物ではないし、 そもそもGT−2000が138,000円 (’82年発売当時)出したら、とっても立派な ターンテーブルとキャビネットが買えて 更にはアームもダストカバーもインシュレーターも 付いてきた、みたいな存在だから文句を言えた義理ではない。 しかし、人間の欲にはきりがなく、 “これを取り替えればもっと音が良くなるのでは?” と思ってしまうのも致し方ない。 実際問題として、ヤマハ純正オプションで売られていた YSA−1、YSA−2と言ったアームに差し替えると これが同じプレーヤーかと疑いたくなるほど 音は変わるのである。 メーカーとしても、更に上を狙う場合は オプションのストレートアームを お気に入りのカートリッジの数と同じ本数買って どんどん差し替えて使ってね、みたいなノリだったと思われる。
![]()
既に20余年。 幸いGTプレーヤー本体は多数が 棲息し続けているが、当時のオプションアームなどは、 そう簡単に手に入らない。 更に言うなら、手に入ったとしても カートリッジ交換を前提とはしない ストレートアーム達である。 気軽にカートリッジを取り替えて、 という向きには、音質とは別な不満も残る。 唯一ジャストフィットのユニバーサルアームとして 当時AE SAECがリリースしていた WE−407GTがあるが、これなど輪を掛けて入手難。 こうなると、その他の市販単売アームを載せられないかと 思うのは、必然である?。
実はそんなに難しい事ではない。 GTプレーヤーのキャビネットに アームマウント用の穴を開けてしまえば 一発解決である。 ダストカバーも閉まらなくて良いとなれば ロングアームも搭載可能だ。 だが、しかし、そこを何とかキャビネットは 無加工で、、、と更なる欲をかくから 問題は尚更複雑になる。 GTプレーヤー本体には手を付けず、 お眼鏡に叶うアームを搭載する事は出来ないものか。 このお題に挑戦。クリアーした人がいる。 そのお一人が今回登場のゴンさんである。
![]()
ゴンさんは昨年末、DV−505を GT−2000に搭載するという夢企画を 既に実現されている。 今回俎上に上がったのはSAECの WE−407/23。 名器の誉れが高いこのアームを GT−2000に搭載出来れば 又しても素晴らしい世界が展開するはず。 その一心でカットアンドトライを繰り返し、 遂に一つの形になったと言うことで よっしーの部屋に持ち込んで下さった。 歴史的瞬間に立ち会えると言うことで よっしーとしても大変名誉な事である。 (註 ちょっと大袈裟な書き方になっているが ゴンさんは極めて謙虚で穏やかな姿勢で この課題に取り組まれている。 「笑いが取れれば」との事だった。 しかし、結果は以下に示す通り 大変素晴らしい物だった)
![]()
これについてはShuksさんのサイトにて 既に詳細報告がなされている。 だから、そちらを併せてご覧頂きたい。 要するにGT本来のアームベース下部の 抜き穴の左いっぱいに寄せた位置に WE−407/23の軸の中心が来るようにと努力が 重ねられたのだ。 (参考までに上にYSA−2技術解説資料より GTプレーヤーの取り付け穴採寸表を掲げておきます) これによってWE−407/23本来のアームセンター位置に 誤差3oのところまで肉薄する事が出来ている。 この程度のズレは、いかにシビアーな調整を 要求するSAECのアームであっても まず問題ない範囲のものだと推測される。 更に秀逸なのが、アームベース本体と GTのキャビネットの間にスぺーサーを挿入する方式とした点だ。 これはアーム取り付け用のナットとワッシャーを GTキャビネットの抜き穴と干渉させない為に生まれた いわば苦肉の策には違いない。 しかし、これによって先ずはアームケーブルの 抜き出しが容易になるという正の副産物が生まれた。 加えて、(こちらが大きいと感じたが) アームベースの素材自体の影響を (結果としての音が)ダイレクトに受ける事が (全く、ではないが)無くなった。(とよっしーは思う) その上、比較的交換容易(アームベースと キャビネット本体に挟むだけ)なスぺーサーを 色々と取り替える事によって、面白いように 音を変える事が出来ると言うオマケまで 付いてきたのだ。 これはよっしーには一大発明のようにさえ思えた。
![]()
申し遅れたが、この日の立会人は ゴンさん、Shuksさん、Y31さん、ODAさん。 (順不同。途中よりご参加の方も含まれる) 同一レコードと同一カートリッジ(SAEC C−1) を用いて、標準J字アームとWE−407/23を 比較する形で拝聴した。 結果はというと、これは標準アームには 分が悪い結果となる。 407/23を載せた際の音の方が より緻密でタイトで、彫りの深い音を聴かせてくれる。 これはある意味当然の事である。 単売アームならではの底力を見せつけてくれた 一例だろう。 よっしー個人としては、繰り返しになるが スぺーサーによる音の違いの大きさが より印象的だった。 アームベースもアームの一部。 当たり前と言えば当たり前だが、 大切な事を思い出させて頂いたような気がした。 Y31さんがお立ち会いと言うことで、 今後Y31プロジェクトで407/23 GTマウント用 アームベースなどという物がリリースされる可能性も高まる。 それはそれで楽しみな事で、実際この日、 Y31さんも青写真段階にある、同アームベースの モックアップを持ち込んでくれた。 大いに期待して良いのではないだろうか。 一方でゴンさんは東急ハンズさんを活用して 一般に買える素材と通常に得られる加工精度という 枠の中で一つの回答を出した訳で、 こちらにも大きな拍手が寄せられて然るべきだと思う。 ゴンさんお疲れ様でした。報われましたね。 それにしても、WE−407/23がGT−2000に載った姿は 美しいの一言だった。 アームフェチにはたまらない?。(笑)
さてさて、この日のOFFも大変充実したものであった。 皆さんにお持ち頂いたソフトも、AD、CDの種別を問わず、 また定番、奇盤?の区別も無く いずれ違わぬ高音質揃いであった。 でも、一番おかしかったのはOFFの冒頭で 各自が持ち寄ったSAECのアームを並べた時だったかも?。 その精緻な美しさに、誰からともなくカメラを構え始め、 垂涎の面持ちで撮影会開始。(笑) よっしーの妻ではないが、 子供達がベイブレード持ち寄るのと 基本的には何ら変わらぬノリで大人が遊んでいる姿は いと可笑し。 あっちにこっちに、時に脱線しつつも 時間はあっという間に過ぎてしまった。 終盤に差し掛かる頃、よっしーのWE−506/30も登場。 実はこの日は朝からホールソー片手に 自作プレーヤーのキャビネットの加工を行っていた。 何とかOFFに間に合えばの一心で、都合良く穴は空き、 好みのケーブルが使える迄は至ったが 音の方は今ひとつ納得がいかない。 これは、どうしたってあり合わせの合板 アームベースのせいだと思ったが、それ以上しようがない。 ところが救いの神が現れた。 なんと、Y31さんがY31プロジェクト発の 真鍮製アームスタビライザーをご持参下さったのである。(!) 手にしてみるとズッシリ重い。 締め付けのフィーリングもクロスギザのお陰で 実に素晴らしい。 これで行けそうだ、との予感があったので いきなり人様の前でのシェークダウンをしてしまった。 針はZYXスケルトン使用。 結果は?。 う〜ん、、、、生きてて良かった!。 精緻でクリアーで、何よりとんでもない音が 軽々と出てくるのには感激してしまった。 自分で言ってりゃ世話がない?。 でも、よっしーの環境でこれだけ行ければ 取り敢えずは良いでしょう、って感じでした。 この組み合わせで聴くクラプトンの アンプラグド(AD)は良かった。 早速買うことにしよう。 それにしても、皆さんお疲れ様でした。 また集まれると良いですね。 尚、この日の様子、及びGT−2000+WE−407/23の 使用感につきまして、はShuksさんのサイトにも詳しいので、 是非併せてお読み下さいませ。
![]() ![]() ![]() ![]()
一つ前の日記に戻る。 日記のMENUへ。 表紙へ。
|