3月17日

WE506/30をやっと搭載する事が出来たので
速報?第一弾。

今回最大の問題は、アームベース下
穴の拡張

これが口で言うほど簡単では無い。

その作業の詳細を報告するのも
面白そうだが、取り敢えずパスして置こう。

トータル3時間くらいの突貫工事の末、
SP−10Uの自作プレーヤーに
WE506/30が載ったのである。

今はその事だけで喜ぶ事にする。

ほんの少しだけレコード
聴く事も出来た。

聴き慣れたルービンシュタイン
ショパンに針を降ろす。

カートリッジはZYX
シェルは勿論?SAECULS−3X

音は?。

非常に静かであると言うのが
今日のところの第一印象。

たっぷりと、実にゆったりと鳴る。
厳かな感じさえする。

かと言って鈍重なのではなく、
凄みもある。

ただ、その凄みは
音が飛びかかって来ると言うのではなく、
エネルギーが沸き上がってくるような凄みだ。

しかし、音について正確に掴む
までは、今しばらく時間が掛かると思う。

とにかく音を出したい一心の特急作業であり、
このアーム本来の性能を発揮するところには
到底至っていないのが見え見えだ。

今後は、、、

@アームベースをキチンと鉛板等で作成する。
シナ合板の仮設ベースでは
いかにも役不足だ。
これが最大の問題。

Aプレーヤーケースの抜き穴は更に
深く
掘る必要がある事が判明した。

そうだろうとは思っていたが
穴を貫通させる勢いで掘ってしまわないと駄目だ。
SAECのアームのお尻は結構長いのである。

それ故今日は常用のアームコードを使えなかった。
コネクターがストレートのタイプなので
つっかえてしまうのである。

やむを得ずダイナベクター製の
L字型コネクタータイプを使用したが、
このケーブルは今回が筆卸なので
音傾向が掴めていないのだ。

ケーブルを替えれば、当然音は様変わりするはずだ。

Bプレーヤー全体の強化が必要な気がして来た。
以前より重量不足は承知していたが
いよいよもって重量付加を試す時が来たようだ。

Cそして何よりアーム自体に慣れる事。
各部の調整にまごついているようでは
潜在能力の50%くらいしか
導き出せていない?。

、、、と、しかし、以上全てをさて置いても
このアームのフィーリングは素晴らしいの一言

初めて使うのに、まるで10年も前から
使い続けていたかの如く手に馴染む

アームリフターも無いので使い勝手を心配したが
杞憂に終わった。

手で針の上げ下げをするのが
こんなにも楽しいアームを
よっしーは他に知らない。

生きてて良かった??。

追伸
スライド式アームベースのお陰で
未使用時はキチンとダストカバーを
閉める事が出来る!

これで枕を高くして眠れます。


3月19日

WE506/30のその後だが
今度はある程度キチンと調整をしたところ
だいぶ変わってきた。

当たり前だっちゅーの!)

それでも、道半ばでの感想なので
心許ないが一応報告しておくと
ZYXを使う限り、案外穏やかな音がしている。

全体にピラミッド型を通り越して
富士山型の安定感というか
底知れぬ落ち着きを感じさせる。

嫌な音を出さないという確固たるポリシーを
持っているのか、包容力たっぷりの鳴り方だ。

だがしかし、現状ではこのアームの実力を
7割も発揮できていない気がする。

仮設に近い15o厚合板のベースでは
役不足なのは見えている。
鉛板(7,5s)は手元にあるので後は穴を開けるだけ?。

それに併せてプレーヤーケースの改良も必要。

あれこれ考えるのは楽しいが、
とにもかくにも時間が足りない。

しかし、うすら長くて、本当に格好良いなぁ〜。


3月22日

うすら長いのばかりがSAECじゃない。

下の画像をご覧あれ。

GT−2000にWE−407/23が載っているの図。

もちろん、GT−2000本体は無加工
ここが一つのポイントです。


3月23日

さて、GT−2000本体は無加工のまま
市販の単売アームを載せることが出来れば、
と願う人は多い。

GT−2000に標準で装着されている
J字アームも決して悪い物ではないし、
そもそもGT−2000が138,000円
(’82年発売当時)出したら、とっても立派な
ターンテーブルとキャビネットが買えて
更にはアームもダストカバーもインシュレーターも
付いてきた、みたいな存在だから文句を言えた義理ではない。

しかし、人間の欲にはきりがなく、
これを取り替えればもっと音が良くなるのでは?
と思ってしまうのも致し方ない。

実際問題として、ヤマハ純正オプションで売られていた
YSA−1、YSA−2と言ったアームに差し替えると
これが同じプレーヤーかと疑いたくなるほど
音は変わるのである。

メーカーとしても、更に上を狙う場合は
オプションのストレートアームを
お気に入りのカートリッジの数と同じ本数買って
どんどん差し替えて使ってね、みたいなノリだったと思われる。

だが、しかし、GTプレーヤーリリースから
既に20余年

幸いGTプレーヤー本体は多数が
棲息し続けているが、当時のオプションアームなどは、
そう簡単に手に入らない

更に言うなら、手に入ったとしても
カートリッジ交換を前提とはしない
ストレートアーム達である。
気軽にカートリッジを取り替えて、
という向きには、音質とは別な不満も残る。

唯一ジャストフィットのユニバーサルアームとして
当時AE SAECがリリースしていた
WE−407GTがあるが、これなど輪を掛けて入手難

こうなると、その他の市販単売アームを載せられないかと
思うのは、必然である?。


このお題をクリアーするのは
実はそんなに難しい事ではない。

GTプレーヤーのキャビネットに
アームマウント用のを開けてしまえば
一発解決である。
ダストカバーも閉まらなくて良いとなれば
ロングアームも搭載可能だ。

だが、しかし、そこを何とかキャビネットは
無加工で
、、と更なる欲をかくから
問題は尚更複雑になる。

GTプレーヤー本体には手を付けず
お眼鏡に叶うアームを搭載する事は出来ないものか。

このお題に挑戦。クリアーした人がいる。
そのお一人が今回登場のゴンさんである。

ご存じの方も多いだろうが、
ゴンさんは昨年末DV−505
GT−2000に搭載するという夢企画
既に実現されている。

今回俎上に上がったのはSAECの
WE−407/23

名器の誉れが高いこのアームを
GT−2000に搭載出来れば
又しても素晴らしい世界が展開するはず。

その一心でカットアンドトライを繰り返し、
遂に一つの形になったと言うことで
よっしーの部屋に持ち込んで下さった。

歴史的瞬間に立ち会えると言うことで
よっしーとしても大変名誉な事である。

(註 ちょっと大袈裟な書き方になっているが
ゴンさんは極めて謙虚で穏やかな姿勢で
この課題に取り組まれている。
「笑いが取れれば」との事だった。
しかし、結果は以下に示す通り
大変素晴らしい物だった

さて、いかにしてWE−407/23をGT−2000に載せたのか?。

これについてはShuksさんのサイトにて
既に詳細報告がなされている。

だから、そちらを併せてご覧頂きたい。

要するにGT本来のアームベース下部の
抜き穴の左いっぱいに寄せた位置
WE−407/23の軸の中心が来るようにと努力が
重ねられたのだ。

(参考までににYSA−2技術解説資料より
GTプレーヤーの
取り付け穴採寸表を掲げておきます)

これによってWE−407/23本来のアームセンター位置に
誤差3oのところまで肉薄する事が出来ている。
この程度のズレは、いかにシビアーな調整を
要求するSAECのアームであっても
まず問題ない範囲のものだと推測される。

更に秀逸なのが、アームベース本体と
GTのキャビネットの間にスぺーサーを挿入する方式とした点だ。

これはアーム取り付け用のナットとワッシャーを
GTキャビネットの抜き穴と干渉させない為に生まれた
いわば苦肉の策には違いない。

しかし、これによって先ずはアームケーブル
抜き出しが容易になるという正の副産物が生まれた。

加えて、(こちらが大きいと感じたが)
アームベースの素材自体の影響
(結果としての音が)ダイレクトに受ける事が
(全く、ではないが)無くなった。(とよっしーは思う)

その上、比較的交換容易(アームベースと
キャビネット本体に挟むだけ)
なスぺーサーを
色々と取り替える事によって、面白いように
音を変える事が出来る
と言うオマケまで
付いてきたのだ。

これはよっしーには一大発明のようにさえ思えた。

さあ、問題はだ。

申し遅れたが、この日の立会人は
ゴンさん、Shuksさん、Y31さん、ODAさん。
(順不同。途中よりご参加の方も含まれる)

同一レコードと同一カートリッジ(SAEC C−1
を用いて、標準J字アームとWE−407/23を
比較する形で拝聴した。

結果はというと、これは標準アームには
分が悪い結果となる。
407/23を載せた際の音の方が
より緻密タイトで、彫りの深い音を聴かせてくれる。

これはある意味当然の事である。
単売アームならではの底力を見せつけてくれた
一例だろう。

よっしー個人としては、繰り返しになるが
スぺーサーによる音の違いの大きさが
より印象的だった。
アームベースもアームの一部
当たり前と言えば当たり前だが、
大切な事を思い出させて頂いたような気がした。

Y31さんがお立ち会いと言うことで、
今後Y31プロジェクトで407/23 GTマウント用
アームベースなどという物がリリースされる可能性も高まる。

それはそれで楽しみな事で、実際この日、
Y31さんも青写真段階にある、同アームベースの
モックアップを持ち込んでくれた。
大いに期待して良いのではないだろうか。

一方でゴンさんは東急ハンズさんを活用して
一般に買える素材と通常に得られる加工精度という
枠の中で一つの回答を出した訳で、
こちらにも大きな拍手が寄せられて然るべきだと思う。

ゴンさんお疲れ様でした。報われましたね。

それにしても、WE−407/23がGT−2000に載った姿は
美しいの一言だった。
アームフェチにはたまらない?。(笑)



さてさて、この日のOFFも大変充実したものであった。

皆さんにお持ち頂いたソフトも、AD、CDの種別を問わず、
また定番、奇盤?の区別も無く
いずれ違わぬ高音質揃い
であった。

でも、一番おかしかったのはOFFの冒頭で
各自が持ち寄ったSAECのアームを並べた時だったかも?。

その精緻な美しさに、誰からともなくカメラを構え始め、
垂涎の面持ちで撮影会開始。(笑)

よっしーの妻ではないが、
子供達がベイブレード持ち寄るのと
基本的には何ら変わらぬノリで大人が遊んでいる姿は
いと可笑し。

あっちにこっちに、時に脱線しつつも
時間はあっという間に過ぎてしまった。

終盤に差し掛かる頃、よっしーのWE−506/30登場。

実はこの日は朝からホールソー片手に
自作プレーヤーのキャビネットの加工を行っていた。

何とかOFFに間に合えばの一心で、都合良く穴は空き、
好みのケーブルが使える迄は至ったが
音の方は今ひとつ納得がいかない。

これは、どうしたってあり合わせの合板
アームベースのせいだと思ったが、それ以上しようがない。

ところが救いの神が現れた。
なんと、Y31さんがY31プロジェクト発
真鍮製アームスタビライザーをご持参下さったのである。(!)

手にしてみるとズッシリ重い。
締め付けのフィーリングもクロスギザのお陰で
実に素晴らしい。

これで行けそうだ、との予感があったので
いきなり人様の前でのシェークダウンをしてしまった。
針はZYXスケルトン使用。

結果は?。

う〜ん、、、、生きてて良かった!

精緻でクリアーで、何よりとんでもない音が
軽々と出てくるのには感激してしまった。

自分で言ってりゃ世話がない?。
でも、よっしーの環境でこれだけ行ければ
取り敢えずは良いでしょう、って感じでした。

この組み合わせで聴くクラプトンの
アンプラグド(AD)
は良かった。

早速買うことにしよう。

それにしても、皆さんお疲れ様でした。
また集まれると良いですね。

尚、この日の様子、及びGT−2000+WE−407/23の
使用感につきまして、はShuksさんのサイトにも詳しいので、
是非併せてお読み下さいませ。


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