2月2日

SY−77が東芝から帰ってきた。

伝票には一言。
部品入手不能。返却」と書かれていた。

無理もない。
気落ちしなかったと言うと嘘になるが
四半世紀前の製品を
引き上げるだけでも引き上げてくれただけで
充分御の字だ。

メーカーにしてみれば赤字の仕事である。

念のために爺臭い事を書いておくが
古典的オーディオの名器を手に入れる際は
メーカーにアフターは期待してはいけない
(*機能部品の保有義務年数はアンプ等で
製造打ち切り後
8年
と言うことを肝に銘じておかなければいけない。

よっしーみたいに3千円で拾ってきました、
なんて人は諦めもつくが、
それなりの価格で手に入れる人は
何かあったときにはどうするか
充分考えておかないと衝撃が大きいと思う。

残念ながらよっしー自身には
アンプの修理能力は無いに等しい。

でも、中を見るのは好きなのだ。

SY−77はその後の88シリーズに比べると
内部にはまだ余裕がある。

作りもおおらかだ。

症状は時々左チャンネルがご機嫌斜めになるというもので
そちらだけ音が出なくなってしまう。

ボリュームをガンガン上げて信号を通していると
その内正常になってしまうというもの。

患部の特定が難しいパターンだ。

これからどうするかは考えよう

取り敢えず、まあいいや、と思って
システムに組み込む。

音は正常に出続ける。
里帰りしただけで直った?。

いや、そんな事はない。
ただご機嫌が良いだけだろう。
いつまた再発してもおかしくはないのだ。

でも困ったことに出て来る音は
個人的には素晴らしいの一言。

思わず次から次からソフトを取り出して来てしまう。

細かい注文もあるのだが
それについては又。


2月3日

SY-77で鳴らすロジャースの音だが
(もはやメインアンプの存在は薄い
プリがスピーカーを鳴らしている感じだ)
一言で言って“豪放”。

何ってたってかみさん
(僕より耳は良い)
ネッシーが鳴っているのかと
勘違いしたくらいだ。

それでいて質感は大変良いので
「君ってさすがにBBCモニターだったのね?」
尊敬の目でロジャースを見つめる
よっしーなのでありました。


SA3を使っていた時より
ほとんど全ての要素で今の方が優れている。

ただし、やはり失われたものもあって
例えば豊潤極まりないアルトサックス
と言うのは何処かへ消えて行ってしまった。

ちょっと残念。でも仕方ない。
万能のプリアンプなんてあるわけがない。
(という事にしておこう)

もっともSA3球の差し替えなどは
試していないので
一度くらいは挑戦してみる価値はある?。

(その前にSY完治させろって?)


2月4日

思うところあってCDプレーヤー交代

NECのCD−10を引っ込めて
SONYのCDP−777ESAを引っ張り出した。

日頃はアナログ党のような顔をしている
よっしーだが、いざとなるとCDに頼る部分も多い。
(ずるい?)

で、CD−10→SY−77→HMA−9500
→ロジャースというラインで聴いていると、
押し寄せる風圧みたいな物は充分なのだが
いかにせん硬質というかダイレクトというか
身も蓋も無さ過ぎるような気がしていた。


で、結果はどうだった?。

CDプレーヤーの違いはハッキリ出て来る。

ガツーン、ガツーンと体当たり一本槍の
CD−10と比べると、777ESAはしなやか
繊細さにおいてCD−10を引き離す。

歌手の唇の濡れ具合が良くわかる
などと言うが正にそんな感じ。

CD−10は10万円で同時代の20万円クラスに
ひけを取らない
ハイCP比機と定評だったが、
対するCDP−777ESAも20万円はバーゲン価格
内容からしたら30万円でも通ったのではないかと言う、
こちらもハイCP比機だった。

同列に比較してはCD−10が可愛そうだが
トータルでは777ESAが僅かに優れているようだ。

シビアーなディスクで聴き比べをすると
良くわかるのだが、
特に分解能において777ESAはCD−10に
水を開ける。

って今更10年以上も前のデジタル機器について
熱く語っても仕方ない?。(笑)

きっと今時の10〜20万円台のCDプレーヤーを
聴いたら、よっしーは卒倒してしまうのだろう。

そんな事にならない様に、そっと(う)しておいてくれ。

それはさておきCD−10と777ESAの
比較はなかなか楽しい

全体の作りは結構似通っているのだが、
片やマルチビット、片やワンビット

DACの形式だけで音が決まる訳ではないが、
両者共その時代の各方式の
典型的特徴を匂わせるから興味深いのだ。

全てはシステムの流れの中で語るべきだとすると
777ESA→SY−77→HMA−9500の泣き所は
いささかローエンドが緩くなってしまうところか。

もっともこれはCD−10の音の出方が異常であって
777ESAは正常人だという説もある。

太鼓の皮やギターの胴。
あるいはピアノの郷板の鳴りが良くわかるのが
777ESAで、太鼓の皮にバチが当たる瞬間や
ギターをつま弾く指先やハンマーのアタックが
良くわかるのがCD−10

そんな違いみたいだ。


2月7日

SYだけでなくて、よっしーの体調もイマイチに
なりつつある。

それはさておき、CDプレーヤーを入れ替えたりしたのには
ホントは理由があった。

簡単に言うとSYの実力チェックである。

実力チェックとはオーバーだけど、
僕は周辺機器を入れ替えた時に
どれくらい敏感に違いを出してくれるかを
チェックポイントの一つにしている。

結論からいうと、今回のSYは合格
CDプレーヤーの違いをきちんと
(あからさまに、とは意味が異なる)出してきた。

今後も安心してお付き合いが出来そうだ。

安心したついでに(?)アナログも聴いた。

SP−10U+DV−507+MC−L1000
→HX−10000→SY−77→HMA−9500
→ロジャースLS5/9という流れだ。

おっ!と驚く素敵な音。

やや!?と感激したところで音が(左チャンネル)
途切れた。

あかん。いい加減お手当をしよう、、。

一応の準備は整った。


2月16日

SY-77は某所にてメンテナンス
受ける事が決定。

患部も大体想定出来ると言うことで
一安心。

それはさておきSA3復帰させて
ロジャースを鳴らしている。

心新たにして聴くと、
これはこれで大人の味である。

とてもチャーミング
そして奥ゆかしい力強さがある。

あるいはこれが本物?。

いやいや、オーディオに本物も偽物も無い。
あるのは好みに合うか合わないか、それだけだ。

ただし、この判断基準自体が
色々な経験を積まないと妙に凝り固まったものに
なり勝ちだから気をつけないといけない。

大事なのは色々な音を聴くこと。

でも、あまりにもポリシーが無いのも考え過ぎ?。

よっしーにはポリシーが無さ過ぎる?。
おまけに自宅でも様々な音が出る。

お陰で余計に悩みを深くしているような気がする今日この頃。

ちょっと疲れて来たので
しばらく耳を休めておこうかとも考えてしまう。


2月17日

巷を騒がす?、Y31プロジェクトによる
KPシリーズ用ターンテーブル
ついに名前も決定。
Y31KT−1。(!)

センタースピンドル確認用治具も完成。
プロジェクト本格始動も秒読み。

切削前の生材を見ただけで
期待が持てる。

これから出来上がるターンテーブルを得ると
KPシリーズはどのようなパフォーマンスを
示すのだろう。

完成が待ち望まれる


2月15日

オーディオは精神状態に左右される
ところも大きいと思う。

それからすると、どうもここ最近
よっしーの精神状態は良くなかったみたいだ。

CDはまあまあなのだがアナログがいけない。
いったい何故なんだろう?と悩んでいたのに
今日針を落としてみるとそんな悩みはどこへやら?。

気分屋とお笑い下さい。

いや、やっぱり体調かな?。
寝不足には注意注意。

勝手なもので、今日の場合は
掛けるディスク掛けるディスクみんな良く聞こえる。

いつもこうだと良いな。


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