1月19日

一転有罪判決。

「主文、SY−77、被告はやっぱり
左チャンネル不良である。

被告の気まぐれのお陰で、一時は各ケーブル、
及び二台のHMA−9500、CD−10にまで
疑いが掛かり、危うく冤罪にしてしまうところだった。

被告のは重い。

だが、被告に活躍頂くと
拙宅のロジャースが新境地を拓くことは
明白である。

本来ならジャンク扱いにするところだが
ここは一つ終生遠島を申しつける、、、。

い、いや、生みの親の元での療養を申しつける。」

、、、てなわけでやっぱりSY−77は不調である。

まあ一応修理を覚悟しよう。

いっそのことSY−88シリーズにしませんか?
という声も聞こえてきそうだが。(笑)

ひと思いにSY−99?。

いえいえ、ジョーダンです。77直しますって。(汗)



有罪だろうが何だろうが
SY−77には賭けてみる価値がある。

今日はSYの居場所を正式に作るために
ラック内での機器の移動をやった。

移動の詳細は説明してもわかりづらいと思うのでカット。

それよりも問題は結果としてロジャースから出て来る音の方だ。

これはもう驚きの連続である。
よっしーの妻は、
「ロジャースからやっと納得出来る低音が出て来た」
などとのたまっている。

正にその通り。そしてそれだけではない。
繊細で綺麗に切れ込んで来る。

念のために申し添えると
ロジャース天板上のツイーターの類は外してある。

SY−77の下のインシュレーターは、
これまでと違って純正の脚(樹脂製?)の真下に挟んだ。
天板の真ん中に鉛を一枚だけ。

組み合わせているHMA−9500は最初期型。
ウエイト用のドブ板は二枚から一枚に削減。
それを支える黒檀ブロックは4個から一個減らして
3点支持に変更している。

細々とした全てが良い方に作用したみたいで、
音はどんどん向上している。

こうなるとSY−77は意地でも直して貰わないといけない。
月曜日東芝に電話だ。

そしてこのプリ、随分エージングに時間が掛かる事にも気が付く。
二時間くらい稼働しないと真価発揮に至らないみたいで
こういうのは余り歓迎したくない。
よっしーはせっかちなのである。

それにしても、東芝のプリと日立のメイン

今となっては再現不可能な黄金の?取り合わせ??。

そんなことはどうでも良くて、
ただただ出て来る音にビックリ仰天のよっしーなのである。


しかし、又してもこれだけ音が
変わってしまうと、正直今まで何やってたんだろう?
と疑問に思ってしまう?。

何しろプリのSY−77はロジャースと
ほぼ同時期に現れて、試す事無く
今日に至ってしまっていたのだ。

HMAだって当時からあったし、
CDプレーヤーだってその頃と同じだ。
ADプレーヤーだって、本体はその頃のまま。

ラックケーブルは代わっているけどねぇ〜、、。

まあ、敢えて言えばHX−10000の登場で
プリがフォノコの呪縛から逃れられたのが
今回のSY登板のきっかけにはなっている。
(SYー77はMC非対応

けれど、それにしてもねぇ〜、、って気分だ。


1月20日

スピーカーが思うように鳴らないと
真っ先にパワーアンプを疑ってしまう。

これは僕だけではないようで、
同種の発想は多々見受けられる。

しかし、SA3の時と言い、今回のSY−77の時と言い、
を握っていたのはプリアンプだった。

だからいつもプリを重視すべきだとは言わない。
それもまた短絡的な発想だからだ。

装置全体の様子によっては
プリを換えても変化が出にくいケースもあるだろう。

それはそれで仕方のない事だ。

今回改めて思ったが、このスピーカーはこうだとか、
このアンプはこうだとか言っても、
結局は素材としての一つの傾向に過ぎずないと言うこと。

最後に音を決めるのは部屋やセッティングまで含めての
組み合わせや使いこなしと言った
言わば調理法の方なのだ。

感じ方の違いはさて置いて、オーディオの各パーツを
組み合わせ抜きに語る難しさを感じざるを得ない気がしてしまった。
(柄にも無いことを書いている)


では、あれはこうだ、これはああだ、と言った
仲間内の会話は意味のないものなのか?。

いやいや、そんなことは無い。
語り合うのも趣味の内だし、個々のパーツが持つ傾向というものが
存在するのも又嘘ではない。

これを言うと長岡先生みたいだけど、
やっぱりまじめに作られた製品
信じて使って行くとそれなりの反応を示してくれる筈。

まじめに、と言うの、は重ければ良いとか
物量投入型だから良いとか言うことではなく、
(それもあるが)
きちんと設計され、ある程度のパーツを使い、
やっぱりお金もそれなりには掛けて作られた物なら、
と言う意味だ。

それらは使い込む努力をする価値があるし、
反応も出やすい。

一例を挙げるとGT−2000だ。
(別にこれがベストプレーヤーという意味ではない)

拙宅ではY31ST−1GMやY31PB−1のお陰で
ワンランク上のプレーヤーに変身を遂げたが、
これも元々の素性が良いからで
そうでなければ良くも悪くも反応をしないだろう。


などと言いつつ、ウチではこれまで
特にケーブル類の吟味などはして来なかった。

今回ロジャース側の装置は
やっとその辺りの反応が出る状態になったような
予感があるので、これからはやっと周辺機器にも
目を向ける余地が出て来ると想像している。

3年近く掛かって、やっとやり甲斐があって楽しいな、
というレベルに到達?。

1年目は(特に導入初期は)、やり甲斐がありすぎて
疲れるなぁ〜というレベルだったし、
2年目は、あるところから先がちっとも変わらないなぁ〜、
と言うレベルだった。

何とも気の長いお話しである。

でも、取り敢えずSY−77を修理に出さないと
安閑と出来ないのでありました。マル!。


1月21日

東芝に電話をしてSY−77
引き取りに来て貰う事になった。

最近はすっかり無精になって、お金を払って
出張に来て貰う事にしている。

はっきり言ってサービス迄運んでいる暇はない。

ところでSY−77は不細工の極みだと(失礼)
個人的には思って来た。

いや、今でもその思いは変わっていないのだが、
勝手な物で最近は妙に捨てがたい味のある顔に
見えて来たから人間勝手なものだ。

ルックスが悪いのは、結局配置が悪いのだと
気が付く。

個々のつまみ、スイッチは、それぞれ単体だと
そんなに悪い物ではないのだ。

お気に入りはボリュームのフィーリング
ALPS製のアッテネーターでクリック感が良好。
何かに似ていると思ったら、大きな金庫のダイヤル
そっくり。

また、各クリックの間隔が絶妙。
全21ステップだが、細かすぎず、広すぎずの
最高の設定と思える。
プリのボリュームというのは絶えず触るところなので
ある意味最も触感が大切なところである。

そして、更にワンステップ毎に音量が
クッ、クッ!という感じで上がっていくのも男らしい。(!)
そして出て来る音も実に男らしい

SY−77は88、99,Λ88,Λ88Uと続く名器の始祖だが、
どうも88シリーズとは音作りが根底からして違うような気がして来た?。
77はとてつもなく骨太なサウンドだ。
88系もこんなだったっけ??。

残念ながら77の資料はほとんど持っていない。
88系や99ならあるのだが、、。

今度ODAさんに取り上げて貰おうかな。

もっと楽しいのは88系を拙宅に持ち寄って貰う事か?。
77と夢の共演

まあ、そりゃ正に夢企画だろうが、、。


1月22日

SY−77は東芝サービスに向けて
旅立った。

直る見込みは薄いような気がするが
まずはメーカーに、がよっしーの基本方針なので
お任せしてみた。

ダメなら次の手を考えるが
よっぽど特殊なパーツの破損でも無い限りは
復帰出来ると(メーカー外でも)思っている。

話しは変わって、よっしーは今
スラムダンク」という漫画に嵌っている。

もっともこの漫画、約10年も前に連載が
始まった物なので知っている人に言わせれば
何を今更?かもしれない。

まあ仕方ない、よっしーが手にしたのはつい最近のこと。
しかも全31巻借り物なのだ。

昨春からよっしーの息子バスケを始めて
それを知ったクラスの友達が貸してくれた物。

そう、この漫画はバスケットの漫画なのだ。

よっしーはスポーツに興味がまるで無いが
漫画で読むのは嫌いではない。

元はと言えば漫画少年そのもので
連載漫画書きたさに
クラスに新聞係を作ったという経歴を持っている。

ってな話しは置いといて、スラムダンクである。

主人公桜木花道は赤髪のちょっととっぽい
高校一年生。
ひょんな事から湘北高のバスケット部
在籍することになった。

湘北バスケ部には赤木剛憲キャプテン
未知の可能性を秘めた部員がたくさんいるが
まだまだ強豪の域には達していない。

だが、夢はインターハイ。
県大会を勝ち進み、、、。

と、こう書いてしまうとよくあるスポーツ漫画その物だ。

だが、笑いあり涙ありで息をつかせる暇を与えない
ストーリー展開に仕上げられている。

お陰でよっしー家は全員が眼精疲労に追い込まれた。(笑)
気が付くとみんなでスラムダンクを無言で読み返しているのだ。
(何と平和な、、、)


さて、今更ながらだがバスケットは
団体でやるスポーツだ。

そしてチームが勝ち進むためには
一人二人のスタープレーヤーの存在だけでは
どうにもならないと言うこと。

個々人のポテンシャルが高い事も重要だが
いかに力を合わせるか?
どのように得意技を引っ張り出し合うか?が
最重要課題となる。

その大いなる前提に貫かれて描かれているから
このスラムダンクも又楽しいのである。

そして、オーディオも全く同じだなぁ〜と、
さすがオーディオ馬鹿はスラムダンクを読みながらも
オーディオに思いをはせていたのである。(爆)

個々の機器のポテンシャルはやはり重要。
磨けば光るとは言う物の、
元々の可能性が無いものはやはり難しい。

だがしかし、そこそこの基本能力があれば
あとはもういかに組み合わせて特技を
やらせる
か?、これに尽きてしまう。

ま、こんな事をしみじみ思ったのも
眠らせていたSY−77を使ってみたら
驚く程好みの方向にロジャースが動き始めた
今のタイミングだからこそだろう。

組み合わせの妙。
こればっかりはやってみないとどうにもわからない

そこが面白いと言えば面白いが
困ると言えば困る。


オーディオもバスケットも奥が深い?


1月24日

写真のCDは年末にすえさんから
お借りした物の内の一枚。

Chihiro Yamanaka Trio の

Living Without Friday」だ。

以前サンプルCDを取り上げさせて頂いた
(これもすえさんからの頂き物だ!)
澤野工房が販売している輸入盤である。

今回大量に拝借してしまったのだが、
どこれもこれも音も演奏も良くて困ってしまう。
(困る事は無いが、欲しくなって困る。笑)

全部を拝聴し尽くすには至らないし、
この一枚にしても全曲完全制覇は出来ていない。
でも、その一部を聴くだけでも、充分満足出来てしまう。

折りも折り、SYー77でロジャースが新境地を拓いたところで
このCDなどはツボに嵌りまくり
ゴンゴンゴツゴツしたところが堪らなく良い。

かみさんは昔から「イパネマの娘」が好きなのだが
このCDの2曲目に入っている同曲は
実に大胆なアレンジと音で“イパネマずれ”した?者をも
圧倒してしまう。

SY−77を修理に出す前日に
「しばらくこの音聴けないから」とかみさんに聴かせたら
「部屋がオーディオに負けているから
早くリスニングルーム作りなさい」だって。

おいおい、言わねーぞ、フツーはそーゆー事、、、
って苦笑いしてしまったよっしーでした。
でも、確かに同感だ。

あ、すえさん、かみさんが
「凄いCD貸して頂いてありがとうございます」
ですって。

この場を借りて伝言です〜。



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