1月13日

あんまりチマチマした更新はしたくないのだが、
ここのところなかなかお話しが進まない

色々やる事や考える事が多すぎる感じだ。

未だに4日のOFFのお話しで引っ張っていると思われるかもしれないが
あの日がきっかけで、オーディオの方も
あれこれ悩んでいる。

と、前振りをしたところで
写真に写っているのは言うまでもない
シェフィールドのダイレクトディスク
DRUM RECORD」だ。

すえさんが4日のOFF用に?
と言うことで年末に置いていって下さった。

4日のOFFはこれで幕を開けたようなものだった。

有名なレコードだと思うが、よっしーは
初めて聴いた。

ネッシーにはぴったりかしら?。

実に痛快壮快


さてや、果たしてこのレコードを
ロジャースで掛けるとどうなるのか?。

やってみてもいないが、恐らく大分感じは違うだろう。

充実のOFFが終わってから
よっしーは悩み始めている。

ネッシーシステムにロジャースシステム。

どちらにも良いところはある。
同時に至らない点もある。

何とかかんとか此処までは来たが、
どちらにまだまだ注文がいっぱいな家主なのである。

2003年は問題解決出来るだろうか?。

もっとも、望みが高すぎるという説もあるのだが、、。
(ため息)


1月14日

ところで不満とは具体的にはどのような
ものなのか?。

そんな事をくどくど書いても仕方ない気もするけど、
全く書かないと何が何だかわけがわからない。

一言で言い表すのは誤解も招くし非常に危険なので
一言で言ってみることにした。(爆)

まあ、ネッシー君には、その解像度はそのままに
もう少し厚みと艶を身につけて欲しい、と。

そしてロジャース君には、もっともっと
ハッキリと物を言って欲しいと、
簡単に言うとそう言うことである。

一言で言うのは簡単だが
詳しく書いていると一ヶ月でも続いてしまう。

説明している暇があったら成果を出せ。

なのでさっそく取りかかった。


ところで、音に不満、といった時に
どういうわけか必ず疑いの掛かる物に
スピーカーとパワーアンプがある。

音に不満。だったらスピーカー交換。

これは悪くない選択だと思う。

実際僕も今回は真剣に考えた。

ネッシーもロジャースも投げ出して
一から
の新生活。

それも又由。

この場合スピーカーを一本化出来ると
システム全体が非常にシンプルな物にもなる。

かなり真剣に考えたが
これはかなり思い切りがいる。

今回は取り敢えずパス

で、パワーアンプだが過去の経験からして
大抵の場合無罪というか冤罪の場合が多い。

装置全体を思う方向に向かわせたかったら
プリについて考えるのが本当だろう。

その他にも、周辺機器だの部屋だの、
それらひっくるめての使いこなしだとか色々ある。

でも、プリの支配力は部屋の問題を上回る位大きいはず。

そこでプリ交換

じゃぁ〜ん

唐突にSY−77登場。

懐かしい。これをラックに収めたのは
二年半振りくらいではないか?。

ちょうどホームページを立ち上げた頃の
数ヶ月、メインで使っていた覚えがある。

これは2000年の2〜3月頃リサイクルショップで
3,000円だった。

そしてその年の夏くらいに不調になり
東芝に直して貰ったのだった。

でも、時々おかしくなる事があって
遂にお蔵入りになっていた。

今回引っ張り出してみたら
全然問題なく使える。

変なの?。


まずはネッシーシステムに使ってみようと言うことで
PRA−2000と差し替え

昔はHXが無かったので
SY−77みたいにMC非対応のプリだと
とても困ってしまったが、今はその心配がない。

そう考えると、現代のライン主体のプリも
使えるのね、などと考えつつ音出し。

「、、、。」

いや〜、久々に聴いたが、
これは又物凄く威勢の良い鳴り方をするプリだ。

FEのコーンが振れて、ネッシーの共鳴管が
本当に共鳴するのが見えてくるような凄さだ。

単純にゲインが高めということもあるが
情け容赦ない鳴りっぷりを見せつける。

それは良いけど、ネッシーを音楽性豊かに
鳴らす、という方向にはさっぱり行かない。

これでは目的は果たせないと思ったが、
ハッと閃いた

これをSA3と差し替えてロジャースで使う
どうなるだろう?。


1月15日

こういう時の閃きというのは一刻を
争って試してみたいもの。

そこでSPケーブルだけを差し替えて
ロジャースを速攻試聴

結果。

おおおお!、鳴る鳴る、良く鳴ります〜!

どうやらゲインはSA3と同等にある。

そしてSA3だとどうしても払拭出来なかった
柳腰が見事に解消
ポリプロのウーファーをしっかり掴んで
制御しているのが良くわかる。

これは正解でした〜。

だがしかし、ちょっと荒れている。

迫力はあるが、繊細さは明らかにBクラス

SA3にあった、切り口から飛沫が飛ぶような
瑞々しさは望むべくもない?。

だがしかし、直感だがこれは絶対に何とかなると
思いこむ。

ちなみに冬眠から醒めてからは通電し続けていたので
3〜4日間
寝起きだからという言い訳は出来ない。

普段は一つづつ差し替えては試聴して
どこが効いたのか確かめるよっしーではあるが、
この日は悠長な事を考えるのは止めにした。

とにかく考えられることを全部やってみることにする。

取り敢えずプリとメインの間にはパライコが入ったまま
だったので外して直結にする。

ピンケーブルSPケーブルもどんどん差し替える。

この辺りでめまぐるしく音が変わるのは
システム全体が敏感な方向になっている証拠。

従来のロジャースの音も
誰が聴いても“良くない”とは言わない美しさに満ちてはいた。
(と思う)
だが、何が不満だって、何をどう換えても
一定の音調から外れないところ。

何でも敏感が良いかというと一概にそうは言えない。

ただ、やっぱりカートリッジの違いくらいには
敏捷に反応してくれないとつまらないではないか。

そんなぼやきを吹き飛ばすくらいに
この日のロジャースは敏感。

とにかくコロコロ音が変わるので
それだけでも面白くて仕方ない。

ついつい調子に乗って、余計な事までやってみた。

何かというとスーパーツイーター増設

これは前からやってみたかったのだが
一つのばしになっていた。

この際に、と言うことでトライ。

手持ちのFT−90Hを載せてみる。

コンデンサーは1μF
アッテネーターは目一杯絞り込む事になる。
何しろロジャースに対して90Hは能率が高い。

鳴っているかいないかわからないくらいに追い込むのだが
面白いもので音は明らかに違ってくる。

途中でコンデンサーを0,47μFに交換。
この方が良さそうだ。

全体に引き締まるというか、空気が乾いた感じになる。

もっとも正式にはきちんと時間を掛けて追い込まないとダメだ。

でも、これはなかなか楽しい世界だ。

調子に乗って借り物の0506Uも載せてみる。

これも超高能率なのでギリギリまで絞っての使用。

やっぱり音調がウオーム
隠し味とも言えないくらいの鳴らし方なのだが
それぞれ違う空気を描き出すから面白い。

ただ、この場合だと90Hも捨てたもんじゃあないと思えた。
(結論めいたものには至らないが)

そんなこんなを繰り返しているウチに、
音の方は嘘のように繊細さも確保し始めた。

ただし、どうしても後一歩の不満が残る。

そこで、と直感でもう一押し

プリにただ一枚だけ持っている鉛板を載せる。
(脚は試聴の最初からインシュレーターを
挟み込み済み)

これだけでがさがさした感じが減る。

とどめに、とHMA−9500の上に
300o平方のドブ板を二枚
黒檀のブロックを介して“どん”っと載せる。

で?。

ははは。お見事お見事。

問題は解決してしまった。

さっきまでの不満はどこへ行ってしまったのだろう?。

プリとメインにウエイトを載せる事によって
音はぐっと静かになってしまった。

つまらない音になったのではない。
付帯音が消えたのだ。

押し出しも凄みを増す。

以上が約3時間以内の駆け足での変化。

普段はいちいちかたづけながらやるのだけど、
この日は熱中のあまりそんな事忘れてた。

お陰で終わった時には部屋中足の踏み場も無し

帰宅したかみさんに怒られたのは言うまでもない。

まあこのような変化は一年に一回
体験出来るか出来ないかだと思う。

僥倖に恵まれての結果だから
偶然の産物みたいなものだ。

しかし、考えてみるとこのSY−77
ロジャースがウチに来た頃からずっと存在していたのに
何故かロジャースには使った試しがなかった。

全くもって勿体ない事をした?。

ただ、約3年前にこの組み合わせで鳴らしても
きっと結果はかなり違っただろう。

あれやこれやの3年弱があっての
今日この日なのだ。

その辺りがオーディオの面白いところ。

それと、これは一応書いておくが
僕は今までオーディオ機器に重量物を付加するというのは
やったことが無かった

長岡システム愛好家は全員鉛を持っていると
お思いの方も多いだろうが、(笑)僕にとっては鉛だって
高額商品なので使った試しがない

しかし、今回の場合は効いたようだ。
仕方ない。これから一ヶ月に1〜2本づつ鉛板を買うか?。

というのは冗談半分。

重量付加がいつでも効果的かというと
そうとは限らないと思う。

いずれの場合でも、ケースバイケース。

と言いつつ、こりゃネッシーシステムの方にも
重しを載せてみたくなったよっしーでした。

その前に、夢なら醒めないで、の願いを込めて
しばらくはロジャースを聴き続けよう。


1月17日

って喜んでいたら
早速SY−77が不調になった。

左チャンネルの音が出ない

やっぱりもう一度東芝に入院だろう。

こんな時、自分で直せない
我が身が憎い?。

トホホ。


1月18日

って思ったらSY−77シロだったみたい。

プリを差し替えても状況が変わらなかった。

さてはCD−10が?、いやHMA−9500が?。

かなり焦ったが何のことはない
SPケーブルのメインアンプへの接続
不良だった様子。

短時間に色々な物を差し替えたので
仕事がいい加減になっていた様子。

反省反省。SYちゃん、疑ってごめんなさい。

ところでSYと言えばオーレックス
オーレックスと言えば、、、。

そう入江順一郎先生

去る12月15日にご逝去されたことは記憶に新しい。

若すぎる死であり、命の儚さを感じずには
いられない。

でも、僕らの手元には、氏の残された文章がいっぱいある。

大切に大切に読み返して行こう。

そうそう、SYも大切に、、、。

写真はステレオ誌’82年6月号
新製品ジャーナルより。

この時は入江氏もまだ東芝オーレックスの
社員さん。
銀座分室の音響商品企画部
オーディオセンター主任という長〜い
肩書きが付いている。

取り上げられているのはパワーアンプの
SC−Λ99

当時55万円もした、いわゆるオーレックスの
頂点の一つ。重量30s。
スーパーΛ電源、コンデンサーと
特色を挙げて行くだけで物凄い量になってしまう
力作である。

この後東芝は惜しまれつつ
オーディオから撤退して行ってしまうのであった。


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