9月1日

残暑は続く。
そしてPL−88Fの話題も続く。
(よっしーはしつこいのである)

その後ターンテーブルの傾きが再発する事も無く
88Fますます快調!、、、と言いたいところだが
そうは問屋が卸さない?。

問題が一つ。
どうも右chの音が薄い

簡単に言うと左に音が寄るという事なのだが
原因の特定が難しかった。


第一容疑者リレー

PL−88Fでは針がアップ・ダウンをする際
必ず音が途切れる


例えば再生の為に音を降ろすと
針が盤面に接地して1秒くらいしてから音が出て来るわけだ。

耳を澄ませているとわかるのだが
ニードルトークだけが聞こえる瞬間があって
その後カチン、とリレーの働く音がする。

で、ここで初めて再生音が出て来るのである。

何とも心憎い気配りで、
ついニコニコしてしまう。

しかし、片chの音の聞こえが悪いとなると
真っ先にこのリレーを疑いたくなるのが人情である。

アナログの微弱な信号
増幅される前に入るリレーなのだから
少しの汚れも問題になりそうだ。

アームからの配線を手繰って行くと
可愛らしいミニチュアリレーが見つかった。

カバーを外してリレークリーナーを噴霧。

これでどうよ!?。

「、、、。」

残念でした、症状は変わらない

あるいは、と思って2000番のペーパー
軽くあててみるも無駄

う〜ん、、、。


まず間違いなかろうと思われた
第一容疑者がシロとなると
結構がっかりする。

かなり落胆したが、さて次なる容疑者は?。

ここでカートリッジに着目する。

88Fに搭載されているカートリッジは
パイオニアが一時期力を入れていた
高出力MC。

左右独立6極4マグネットの威力か
出力電圧1,5mVを得てMM入力で使える。

更に特徴的なのが
MCカートリッジでありながら針交換が可能だという事。
テクニカのAT−30E等と同じ考え方である。

さて、針交換可能は良いが、その構造上
ここにも接点が発生する。

写真でご覧の通り
カートリッジボディの方にピンが生えていて
針側のメス端子と勘合する作りとなっている。

ここに接触不良が発生してはいないかと
慎重にクリーニング。

断線や針折れにでも繋がったら一大事だ。

何とか大過無くやり遂げ、
“今度こそ”の思いを込めて針を降ろすと、、。

やっぱり駄目、、、。


こちらは参考にご登場頂いた
姉妹機PC−31MC
PL−X7に使われている物だ。
(PL−88FにはPC−41MC)

針とボディは、こんな感じで
分離する。


しかし、まだ凹まない。

いよいよ奥の手、という事で未使用の交換針PN−41MC登場

これは88F本体と一緒に頂いた物。

貴重なデッドストック品を開封して装着。

これで、、、、?。


やった!!。

無事解決!。

音のエネルギーはセンターを基調に
左右に均等に拡散していく。

数日前の日記で、“低音がやや薄い”などと書いたが、
どうもそれは片chの出力が微妙に削がれていたからだった様子。

全体に厚みも増して、88F益々快調!?。

いや、まともな状態にやっと漕ぎ付けた、という所でしょうか。


い針ボディが31MC。
の針ボディが41MC。

PC−31MCのボディに41MCの
針を装着する事は可能だった。
(嵌めてみただけで音は出していない)

31と41ではカンチレバーや針先の感じが
大分違う
のが拡大鏡で見るとわかる。

その他の部分は共通なのだろうか?。


9月3日

ところで再び三度中島みゆきである。

愛していると云ってくれ」。
このLPの最初に入っている
元気ですか」という曲、というか“語り”を
散々聴いてしまった8月の末、、。

みゆきさんに詳しく無い僕がとやかく言うのは問題もあるが、
この“恨み節”は凄い。
思わず金縛りに遇ってしまいそうだった。(汗)

ならそんなに繰りかえし聴くな?。

いや、これにはわけがあった。

PL−88Fが片チャンネルに音が寄る症状が
出ていたというお話しは既に書いた。

で、センターの定位を確認するのに好適だったのが
この“語り”だったというわけ。

LPは8月の21日に、某オフ河口湖店で100円で入手したのだが
偶然というか、渡りに舟というか、、、。

お陰で“かなり涼しい(寒い?)一時を送る事が出来た?。

さて、それはさて置きこの時に
私の声が聞こえますか」、「おかえりなさい」というLPも買い求め、
実に久し振りにみゆきさんをじっくり拝聴させて頂いた。
(プレーヤーはもちろんPL−88F使用)

録音は大変素直な物で、ビックリしてしまった。

一番良く感じたのが「私の声が聞こえますか」なのだが
これはみゆきさんのファーストアルバム。

古い物ほど良い、などとは当然言わない。

でも、ちょっと考えさせられてしまったのも事実でありました、、、。


9月7日

さて、パイオニアの高出力MCのお話しに戻る。

PL−X7に付属しているのはPC−31MC
新参のPL−88Fに付属しているのはPC−41MC

どうやら両者はボディが共通で針先だけが異なるようだ。

そこでPL−X7から取り外してあったPC−31MCのボディに
88FのPC−41MCから取り外した針(PN−41MC)を装着。

これでPC−41MCに変身。

シェルはV24Cさん設計の18gタイプ。
アームはDV−507、ターンテーブルはSP−10Uの
プレーヤーで試聴

PL−88Fの音の良さから予想はついていたが
改めてその音に目を見張る結果となった。

恐ろしいくらいに繊細で、
鋭く細かく切り込んでいるのだが
耳に障るところがまるで無い。

音がしなやかに、実に軽々と発せられるのである。

ホーンツイーターがリーフツイーターに変わってしまったような、
コーンスピーカーがコンデンサースピーカーに変わってしまったような、
そんな錯覚に陥らせてくれる。

女性ボーカルなど特に美しい。
生々しい男性の地声を聴くにはMC−L1000の方が良いかもしれないが
女性の美しい声を聴きたかったらPC−41MCだろう。

いわゆるポピュラーもの気持ち良く聴けるのもありがたい。

常用カートリッジの一つに加える事とします!。

それにしても31MCと41MCの音の違い
想像以上に大きかった

壮快だけど、どうしてもザラザラ感のある31MCと
しなやかで耳障りな音は決して出してこない41MC。

どちらがハイファイ調ですかと問われれば
間違い無く41MC。

ただ、31MCには31MCの味がある。

ボディ共通となれば針先だけ両方揃えれば2通りの音が楽しめる。

オークションには時々出ている。

問題は本体の方かもしれないけれど、、、。


9月9日

PL−88F及びその付属カートリッジPC−41MC
のお陰でLPを聴くのが楽しい

そんなわけで1週間で16枚、LPを買ってしまった。

え?。もちろん中古ですよ。
それも単価は100円を切っている。(笑)

今まで上手く鳴らなかった、ポピュラー系のソフトが
そこそこ聴けるようになったのは41MCの威力?。

懐かしいところを中心につかみ取りして来たけど
当然まだ全部は聴いていない。

しかし、懐かしいなぁ、、、。


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