7月24日

SL−QL1に刺激されて
PL−X7出撃。

いつもながら、このプレーヤーは
その作動する様を見ているだけで
心が和む

詳細は過去の日記をご覧頂ければ
と思うが、
CDプレーヤーにも似て、
トレイが一旦手前にせり出して来るところがミソ。

演奏状態となると
このようにトレイは奥に引っ込み
アームが登場する。

う〜ん、可愛い。(笑)

この方式の優れている所
ラックの最上段に設置しなくても
レコード演奏が可能な事。

従来型のプレーヤーでは不可能だった事が
可能になっているのは素晴らしい事だろう。

パイオニアはこの方式には熱心で
’83年にはPL−88FSなどという上級機
(当時74,800円)も登場している。

同形式のソニー製品があくまでも
プレーヤーを最上段に設置する事を前提として
作られていたのに対して、
パイオニアは最下段に設置しても大丈夫な事を
目標に設計していた。
88FSのキャビネット耐荷重は、実に40kgであった。

88FSが42cm幅のフルサイズであったのに対して
PL−Xシリーズ幅32cm、奥行き20cm
ミニコンサイズ。

故にターンテーブル径は17cmとEP盤向け。
レコード演奏中は蓋を閉める事が出来ない設計だが
これは仕方ない。

LPサイズよりも小さいプレーヤーと言うのは
この他にはテクニカのサウンドバーガー位しか
存在しないのではないか?。

そう考えると貴重品である。

ただ、どうしても30cmLPの再生には不利な点が残る。

LPよりEPの方がお似合いと思い、
取り敢えずソノシートを載せてみる。

♪振り返ってみるのもいいさぁ〜、
道草くうのもいいさ。
僕らぁ〜のぉ、旅ぃわぁー果てしなく続く♪
♪共鳴レックスー♪

悲しい事にワウフラは歴然とある。

これは再生時のベルトの掛け方が悪かったのか?。
要再点検だが、あるいはこんな物なのかもしれない。

続いて懐かしいレコードを載せてみる。

ワイルド7」のTV版だ。

阿久悠作詞、森田公一作曲。

う〜ん、やっぱりええなぁ〜

調子に乗ってもう一発。

これはどうだ!?の「エースをねらえ!」。

♪コートではぁ〜、誰でぇーも一人一人きり♪、、。

この主題歌、TV放送版とレコード収録版では
一箇所歌い回しが違うのだが知ってた?。
(誰も知らないっちゅーの!。爆)

と、この手のを続けていると
果ても無いので
この辺でいい加減にします?。


7月25日

しかし、本当に回転が変だ?。

念の為にとボロンさんのサイトにお邪魔して
ストロボスコープをプリントアウト。

これを適当なEP盤に貼り付けた上で
PL−X7に載せてみると、
予想通り、全然安定しない

これはあきません、と意を決して
天蓋を開けてみる事にした。

同じくボロンさんの日記にて
PL−X50の調整を取り上げられているので
それを大いに参考にさせて頂く。
(感謝!)

が天蓋を開けた全景

スイッチ部分を拡大したもの。

4つあるスイッチの内
右端が33/45の速度切り換えスイッチだが
今回はこれには異常は無いみたい。

助かった。
僕はボロンさんと違って、基盤を持ち上げて
半田を剥がすなどという芸当は出来ない。

でも、一応隙間からクリーナーを噴霧。

と、なると後はスピード調整用
半固定抵抗を弄るだけ。

基盤の上に、33とか45と書いてあるので
一目でわかる。

よっしー恐る恐る調整する、の図。

ストロボと睨めっこで
ドライバーを右に左に回して
縞縞が流れないポイントを探る。

尚、実際には天蓋を外さなくても
リアパネルには調整用ドライバーが
貫通出来るようにが開いている。

でも、僕のように不慣れな人間は
天蓋を剥いだ方がベター

しかし、PL−X7って
本当にちっちゃくって可愛らしい、、。

調整の結果はひとまず良好

それより余談だが、
よっしーの部屋の照明はインバーター式だということに
初めて気が付いた。(笑)

最初ストロボシートを見ていたら
全然役に立たなかったので“?”と思ってしまった。(笑)

仕方なく隣室にて調整。

ま、PL−X7は小さくて軽いプレーヤーだから
移動も簡単だったが、
そうでなければ別に照明を持ち込むしか無かった。

でも、あらためて見回してみると
蛍光灯式のスタンドライトなんて有りはしない
みんな白熱灯かインバーター。

今時普通の蛍光灯なんてのは嫌われている??。


7月28日

調整の甲斐あってPL−X7
順調に回るようになった。

そこで早速本気の試聴。
考えてみると、手にいれて2年近くになるが
真面目に聴くのは今回が初めて?。

で、結論から言うと
外観からは想像出来ない、立派な音が聴ける。

何しろ17cmターンテーブルにLP盤を置くのだから
本気で聴き込めばアラも見つかる。

でも、それは細かい部分の話しだ。

とにかく気分壮快!

音が鮮やかに吹きぬけて行く

何故だろう?。どうしてこんな音が聴けるのか?。

やはり樹脂製の短いアームが良いのか?。
そう言えば、このアームはシェル一体型の
ストレートアームともみなせる。

LP外周をトレースしている限りは
ディスクの下にターンテーブルが無い。
つまり、渦電流の心配が無い!。

、、、というようなお話しは江川先生にお任せするとして、
(江川先生ごめんなさい)
よっしーが考えるには
これは一つには付属カートリッジの優秀さ
あるのではないか?。

PL−X7に付属のカートリッジは
パイオニアが一時期力を入れた
高出力MCPC31MCだ。

ひとつ、これは是非取り外して聴いてみたいと思った。


7月30日

遂にPC−31MC単体デビュー

この上位機種、PC−41MCKoyamaさんの愛用の一本。

PL−X7を2000年9月の日記で最初に公開した時
真っ先に掲示板にて、「付属のカートリッジはPC31MCのはず」
と書き込みを頂いたのもKoyamaさんだった。


過去ログを開いてみると
PCー31MCはPL−66F(FS)にも採用されているとの事。
ちなみにPC−41MCはPLシリーズの旗艦
PL−88Fに搭載されていたのだ。

恥ずかしながら、よっしーはPC−31MCが
(41MCも)高出力MCである事なんぞ知らないで
初めはMMだとばかり思っていた

実際それだけ高出力だという証しでもあるのだが
Koyamaさんによれば、31MCは針圧2gで、
ハイエンドは22KHzまで伸びているとの事。

更にこのMCは針交換可能でもあり、
Koyamaさん情報で、交換針PN−31MCまで
手に入れさせて頂いた経緯がある。

重ね重ねお世話になります。(!)

さて、お相手のシェルは何にしようかと考えたが、
ここ一番という事でV24Cさん特製のシェル
(炭化珪素、18gタイプ)にご登場頂く。

PRA−2000のフォノ3(MCヘッドアンプ、100Ω)
で受けて試聴。

「、、、。」

いや〜、これは凄い。気分壮快!。
焼けた素肌にシーブリーズ!。

正に今の季節にうってつけ?。

とにかく痛快に音が抜けて行く。



と、しばしニコニコしながら聴いていたが
さすがにちょっと派手さが耳につく。

場合によってはシンバルやサックスが
割れているのではないか?と思えるようなところも出て来る。

これは受けの問題と考えた。

これだけの高出力MCをヘッドアンプ経由で受ける方が非常識?

そこで入力2を選択。
MM入力だが100Ωと50kΩが選択出来るのがミソ。

100ΩはハイインピーダンスMCにも使えるとの事で
まずはこちらを選択。

31MCの詳細はわからないので、
とにかく試してみるしかない。

これで聴いてみると、多少派手さは収まる
でも、あくまでも多少。

なので50kΩ側にスイッチをずらす。
これでどうだ!?。

「、、、。」

本日のところはこれが最良?。
良い意味で大人しくなった。

いずれの使い方にせよ、トータルでみると
ハイエンドに向けて上昇していく感じはある。
しかし、それが特有の壮快さに繋がっているとすれば
悪いものではない。

嬉しいのは低域にも力がある事で、
これが又遠慮が無いというか、
情け容赦無く襲い掛かって来て魅了してくれる。
(これにはシェルも効いていると思う。)

要は上と下のバランスが取れているという事で
とにかく抑えられた所の無い、開放的な音が魅力的なカートリッジだ。

開け放った窓から、乾いた空気が吹き込んで来る。
そんなシーンが想像出来る。

とはいえ、お付き合いは始まったばかり。
もう少し時間を掛けて使ってみないといけません。

尚今回は以前より装着されていた針を使用している。
新品針に交換するとどうなるか?
(もっと派手になる気もするが、、?)

という事で、続きはしばらくお待ち下さい!。


7月30日その2(追記)

やっぱりMM入力(50Ω)で受けるのが正解だったみたい。
というか、元来がMM入力でガンガン鳴る高出力MC
なのだから当たり前?。(スミマセン)

音は絶好調
↑にも書いたけど、弾むように、踊るように、
弾けるように飛び出す低音がHappy。
音程明確。
聞き手をうきうきさせる音作りに一役買っている。

シンバル系が賑やかなのも、このカートリッジの個性だから
それはそれで良いのだけど、やっぱり耳につく事がある。

個性を殺さずに、この辺りを調教するなんて芸当が
出来るでしょうか?。

(続く)


日記の続きはこちらです。

一つ前の日記に戻る。

日記のMENUへ。

表紙へ。