5月16日

ロジャースの下の剣山がつぼに嵌って、
SDサウンド水を得た魚の如くだ。

こんなに変わってしまうと、A−202も改めて聴き直してみたい
と思うのが人情。

繋いでみると、思った通り奔放に鳴る。

そう、奔放という言葉がピッタリの鳴りっぷりだ。

ロジャースにはAW−301の方が合うかな?
と思っていたが、
こうなると好みの問題としか言いようが無い。

状況が変わってしまったので
A−202の方がフラット指向に聞こえる。

でも、個人的にはAW−301のドップリさ加減
嬉しかったりもする。

そんな事を思いながらMJ誌6月号
眺めていたら
SDサウンドの広告が掲載されていた。

新発売AW−203は40KG6 3パラ
ステレオ機で48W×2。

これまた凄い音がしそうだ。

お値段は完成品で52万円也。

AW−301も掲載されているが
408,000円

僕が拝借している物に付いている
価格は328,000円なので価格改定があったのかもしれない。

ちなみにモノラル機のAW−302
398,000円

SDサウンド
〒345−0023
埼玉県杉戸町大字本郷
899−14

電話0480−33−1121
FAX0480−33−0598

腕に自信のある方は、キットという選択肢もある。


5月18日

ところでネッシーシステムには
SDサウンドを繋がないの?
と疑問に思われている方もいるかもしれない。

もちろん、繋いでみた。
やってみなくては損である。

これまでのところの結果は
今一つ芳しくない

色気など感じさせてくれる部分もあって
宜しいのだが、
どうしても全般に細身の骨々サウンドになってしまう。

難しいものだ。

しかし、これをして“合わない”、と結論付けてしまうのは
危険、というか早計

ロジャース側だって上手く嵌るには
相当の時間と手間を要した。

ポンっと繋いで上手くケースばかりなら苦労はいらない。

追いこみを掛ければ面白そうだが
今回そこまでの時間は無い。

それより残された時間、
SDサウンド+ロジャース堪能しよう。

そう、正に堪能という言葉がピッタリで
一人で聞き惚れている

今はA−202が繋がっているが
AW−301だけでなく、こちらも素晴らしいアンプである事を
再認識している。

でも、もう一度AW−301に戻してみるつもりだ。

あの、独特の厚みは、他に変えられないものがある。

一番の問題は、これらのアンプを外した時だ。(汗)


5月20日

SDサウンドな日々が続いて来たが
ここで久し振りにHMA−9500
ロジャースシステムに繋いでみる事にした。

プリはSA3で変わらない事は言うまでも無い。

単純にAW−301と入れ換え
結果やいかに?。

すっかり301の濃厚な音にやられてしまって
後戻りは出来るのだろうか?
とかなりの不安も持ちながら結線。音出し。

「、、、。」

いや〜、これは全く違う世界が展開する。
当たり前がビックリである。

一言でいうと鮮明鮮烈

物理特性の良さが音に出たような
とは良く使われる言葉だが、正にそんな感じ。

混濁したところがまるでなく
上も下も爽やかに伸び切って見晴らしの良さは最高。
音が良く鳴り、良く止まる
隠れていた音が全て浮かび上がって来るようだ。

今までどこか詰まったように鳴っていたのも
解消してしまっている。
SDサウンドを良く鳴らすべく試行錯誤した結果
ロジャースの下に仕込んだ剣山
ここでも良い結果を引き出してくれている。

それにしても、日立は恐ろしいアンプを作ったものだ。
それも25年も前の話しなのである。
脱帽である。

これではSDサウンドの出る幕は無い?

ところが、これがそうはならないから
オーディオは面白い。

あらためてAW−301を繋いでみると
これはこれで素晴らしいのである。

HMA−9500との対比では、確かに見通しも悪くなるし
オーディオ的評価で言うと、ほとんど全項目で完敗かもしれない。

しかし、音楽を楽しく聴けると言う点においては
どちらも
一長一短の感じになるから興味深い。

9500も素晴らしい事は再確認したが
やはり、どこか対決を迫られるサウンドである。
オーディオ装置が向こう側にあって
リスナーと
対峙している印象だ。

ところがAW−301で聴くと
実に和めるし、リスナー自信が音楽側に
どんどん引き込まれていく感じになる。
いつまでも、いつまでも聴いていたなぁ〜と思わせてくれるのだ。

この差は大きいというか決定的というか、
者は完全に別の世界に棲んでいる事は間違い無いが
同時に双方名器なのも間違い無い。

よっしーのおつむは
完全に混乱してしまうのであった。

尚、誤解の無いように書いておくが
以上の“部分”だけ読んで
SDサウンドが穏やかで丸っこい音だ
などと早合点するのだけは止めておいた方が良い。

恐ろしくパワフルで切れが良い
ただ、そのパワフルさや切れの良さの“あり方”が
9500とは違うというお話しである。

多くのオーディオ好きがそうであるように
僕も音楽で和みたいとは思うが、
その為には切れの悪い音ではダメなのである。

ボケていたら、リラックスどころかイライラしてしまう。
その点AW−301などは
和ませたりハッとさせたりが実に上手いアンプである

念入りに考えられたドライブコースを一緒に走っているような気分になれる。

9500の場合だと、あるいはその辺が
峠の連続ドライブコースにご同伴みたいな感じなのかもしれない。


5月25日

それにしても、と思うのだが
HMA−9500でロジャースのような低能率スピーカー
ここまで鳴るとは驚きである。

いや、驚く方が失礼だろう。
今まで上手く鳴らせていなかっただけなのだから。

しかし、「HMA−9500は軽いコーン、
強力な磁気回路を持った高能率スピーカーで
真価を発揮するアンプであり、普通のスピーカーでは
つまらない音になる。」という“定説”は
自分の中では脆くも崩れてしまった

もちろん、僕だって“定説”を頭から信じてしまうほど
お人好しではない。

いや、それどころか大変疑い深い人間なのである。

だからロジャースが来てからの2年間で
何だかんだ言いながら、1番(ロジャース用のパワーアンプとして)
使ったのが9500だった。

しかし、最初はボロ負け。

その後あれやこれやの積み重ねで大分改善されたが
どう甘く見積もってもロジャースを鳴らしあぐねているような感じは
拭えなかった。

それ故、トータルでの品位ではあきらかに負けると思いつつも
A−10Type3M−22を使ったりもして来た。

それが、ここに来て遂に脱皮という感じで
実に“良く鳴って”いる。

どうやら剣山が実に有効だったのは間違い無いようだが
それにしても、嗚呼、それにしても、、、である。

とにかく、今回の経験は色々な事に
思い当たらせてくれたし、次なる実験課題も
あれこれ提示してくれた。

それを今ここで全て書き切る事は出来ないが、
その内追々と、、、。


5月29日

実に珍しく、お出かけした。

これは実に珍しい。
よっしーは凄まじく出不精なのである。

仕事ではないのだが
仕事関係の方々との小旅行

バスに揺られ、ツアーの一員としてあっちへこっちへ。

そんなわけでオーディオネタは無いかと思ったが
しっかり一つは拾ってくるところがエライ。(笑)


さて、これは何でしょう?。

スピーカーユニットがズラリ。

なんだい、これは?と思ったら
パイオニアのバイオコーンスピーカー

どこで見付けたの?と言われると
何と北海道函館大沼間にある「昆布館」で発見。

ってー事は、このコーンは昆布製?。

と言っても間違いではないのだろうが、
正しくは無い?。

アルギン酸繊維紙というのが正しい言い方らしいが、
音響振動板材料として、
通常のセルロース繊維紙に代わるものとして注目されているわけですね。
不勉強なもので、ゴメンナサイ。

音も聴けました。

気のせいか、どこか海の香りがする音、、、
というのは冗談です。

振動板の素材って、本当に音を決めてしまう要素が大きいと思うので
色々な試みが成される事はありがたい。

パイオニアさん、これからも弛み無い研究をお願いいたします。


それにしても、もう少し時間があればなぁ〜、、、。
(ブツブツ)


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