ロジャースの下の剣山がつぼに嵌って、 SDサウンドも水を得た魚の如くだ。 こんなに変わってしまうと、A-202も改めて聴き直してみたい と思うのが人情。 繋いでみると、思った通り奔放に鳴る。 そう、奔放という言葉がピッタリの鳴りっぷりだ。 ロジャースにはAW-301の方が合うかな? と思っていたが、 こうなると好みの問題としか言いようが無い。 状況が変わってしまったので A-202の方がフラット指向に聞こえる。 でも、個人的にはAW-301のドップリさ加減が 嬉しかったりもする。
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眺めていたら SDサウンドの広告が掲載されていた。 新発売、AW-203は40KG6 3パラの ステレオ機で48W×2。 これまた凄い音がしそうだ。 お値段は完成品で52万円也。 AW-301も掲載されているが 408,000円。 僕が拝借している物に付いている 価格は328,000円なので価格改定があったのかもしれない。 ちなみにモノラル機のAW-302は 398,000円。 SDサウンドは 〒345-0023 埼玉県杉戸町大字本郷 899-14 電話0480-33-1121 FAX0480-33-0598 腕に自信のある方は、キットという選択肢もある。
ところでネッシーシステムには SDサウンドを繋がないの? と疑問に思われている方もいるかもしれない。 もちろん、繋いでみた。 やってみなくては損である。 これまでのところの結果は 今一つ芳しくない。 色気など感じさせてくれる部分もあって 宜しいのだが、 どうしても全般に細身の骨々サウンドになってしまう。 難しいものだ。 しかし、これをして“合わない”、と結論付けてしまうのは 危険、というか早計。 ロジャース側だって上手く嵌るには 相当の時間と手間を要した。 ポンっと繋いで上手くケースばかりなら苦労はいらない。 追いこみを掛ければ面白そうだが 今回そこまでの時間は無い。 それより残された時間、 SDサウンド+ロジャースを堪能しよう。 そう、正に堪能という言葉がピッタリで 一人で聞き惚れている。 今はA-202が繋がっているが AW-301だけでなく、こちらも素晴らしいアンプである事を 再認識している。 でも、もう一度AW-301に戻してみるつもりだ。 あの、独特の厚みは、他に変えられないものがある。 一番の問題は、これらのアンプを外した時だ。(汗)
SDサウンドな日々が続いて来たが ここで久し振りにHMA-9500を ロジャースシステムに繋いでみる事にした。 プリはSA3で変わらない事は言うまでも無い。 単純にAW-301と入れ換えて 結果やいかに?。 すっかり301の濃厚な音にやられてしまって 後戻りは出来るのだろうか? とかなりの不安も持ちながら結線。音出し。 「、、、。」 いや~、これは全く違う世界が展開する。 当たり前だがビックリである。 一言でいうと鮮明鮮烈。 物理特性の良さが音に出たような、 とは良く使われる言葉だが、正にそんな感じ。 混濁したところがまるでなく 上も下も爽やかに伸び切って見晴らしの良さは最高。 音が良く鳴り、良く止まる。 隠れていた音が全て浮かび上がって来るようだ。 今までどこか詰まったように鳴っていたのも 解消してしまっている。 SDサウンドを良く鳴らすべく試行錯誤した結果 ロジャースの下に仕込んだ剣山が ここでも良い結果を引き出してくれている。 それにしても、日立は恐ろしいアンプを作ったものだ。 それも25年も前の話しなのである。 脱帽である。
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ところが、これがそうはならないから オーディオは面白い。 あらためてAW-301を繋いでみると これはこれで素晴らしいのである。 HMA-9500との対比では、確かに見通しも悪くなるし オーディオ的評価で言うと、ほとんど全項目で完敗かもしれない。 しかし、音楽を楽しく聴けると言う点においては どちらも一長一短の感じになるから興味深い。 9500も素晴らしい事は再確認したが やはり、どこか対決を迫られるサウンドである。 オーディオ装置が向こう側にあって リスナーと対峙している印象だ。 ところがAW-301で聴くと 実に和めるし、リスナー自信が音楽側に どんどん引き込まれていく感じになる。 いつまでも、いつまでも聴いていたなぁ~と思わせてくれるのだ。 この差は大きいというか決定的というか、 両者は完全に別の世界に棲んでいる事は間違い無いが 同時に双方名器なのも間違い無い。 よっしーのおつむは 完全に混乱してしまうのであった。 尚、誤解の無いように書いておくが 以上の“部分”だけ読んで SDサウンドが穏やかで丸っこい音だ などと早合点するのだけは止めておいた方が良い。 恐ろしくパワフルで切れが良い。 ただ、そのパワフルさや切れの良さの“あり方”が 9500とは違うというお話しである。 多くのオーディオ好きがそうであるように 僕も音楽で和みたいとは思うが、 その為には切れの悪い音ではダメなのである。 ボケていたら、リラックスどころかイライラしてしまう。 その点AW-301などは 和ませたりハッとさせたりが実に上手いアンプである。 念入りに考えられたドライブコースを一緒に走っているような気分になれる。 9500の場合だと、あるいはその辺が 峠の連続ドライブコースにご同伴みたいな感じなのかもしれない。
それにしても、と思うのだが HMA-9500でロジャースのような低能率スピーカーが ここまで鳴るとは驚きである。 いや、驚く方が失礼だろう。 今まで上手く鳴らせていなかっただけなのだから。 しかし、「HMA-9500は軽いコーン、 強力な磁気回路を持った高能率スピーカーで 真価を発揮するアンプであり、普通のスピーカーでは つまらない音になる。」という“定説”は 自分の中では脆くも崩れてしまった。 もちろん、僕だって“定説”を頭から信じてしまうほど お人好しではない。 いや、それどころか大変疑い深い人間なのである。 だからロジャースが来てからの2年間で 何だかんだ言いながら、1番(ロジャース用のパワーアンプとして) 使ったのが9500だった。 しかし、最初はボロ負け。 その後あれやこれやの積み重ねで大分改善されたが どう甘く見積もってもロジャースを鳴らしあぐねているような感じは 拭えなかった。 それ故、トータルでの品位ではあきらかに負けると思いつつも A-10Type3やM-22を使ったりもして来た。 それが、ここに来て遂に脱皮という感じで 実に“良く鳴って”いる。 どうやら剣山が実に有効だったのは間違い無いようだが それにしても、嗚呼、それにしても、、、である。 とにかく、今回の経験は色々な事に 思い当たらせてくれたし、次なる実験課題も あれこれ提示してくれた。 それを今ここで全て書き切る事は出来ないが、 その内追々と、、、。
実に珍しく、お出かけした。 これは実に珍しい。 よっしーは凄まじく出不精なのである。 仕事ではないのだが 仕事関係の方々との小旅行。 バスに揺られ、ツアーの一員としてあっちへこっちへ。 そんなわけでオーディオネタは無いかと思ったが しっかり一つは拾ってくるところがエライ。(笑)
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スピーカーユニットがズラリ。 なんだい、これは?と思ったら パイオニアのバイオコーンスピーカー。 どこで見付けたの?と言われると 何と北海道は函館、大沼間にある「昆布館」で発見。 ってー事は、このコーンは昆布製?。 と言っても間違いではないのだろうが、 正しくは無い?。 アルギン酸繊維紙というのが正しい言い方らしいが、 音響振動板材料として、 通常のセルロース繊維紙に代わるものとして注目されているわけですね。 不勉強なもので、ゴメンナサイ。 音も聴けました。 気のせいか、どこか海の香りがする音、、、 というのは冗談です。 振動板の素材って、本当に音を決めてしまう要素が大きいと思うので 色々な試みが成される事はありがたい。 パイオニアさん、これからも弛み無い研究をお願いいたします。
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(ブツブツ)
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