針遊びも一段落というところで 久し振りに?ZYXを聴いた。 うん、これはやっぱり”質感”という点で 抜きん出ている。 (手持ちの中では) 「良いじゃない」 と一人喜んでいたが、どうも心に引っ掛かるものがある?。 何と言うのか、力不足?。 ここのところ、スパルタンサウンド中心に聴いていたので それに耳が慣れてしまったというのもあるかもしれない。 しかし、それにしても、あと一歩力感が欲しいような、、。 考えてみるとこのカートリッジを手に入れてから シェル交換と言うのはやってみた事が無かった。 現用はオーディオクラフトのAS-12K。 これはこれで良いシェルだが 他のシェルを試してみてもバチは当たるまい。 いくつか取り換えてみよう。
FE−208Sというユニットを使い始めて かれこれ9年になる。 気が付けば9年という感じだ。 最初はD−55に納まっていて その後ネッシーに移植されたわけだ。 それは良いが、最近”膿”が一段と酷くなって来た。 ”膿”とはなんぞや?というと 多分接着剤の染みなのだろうが エッジ近辺にかなり怪しさが漂っている。
最初は点みたいな染みだったのが 時間を掛けてここ迄大きくなった。 もう片方(↓)は何でも無かったのだが 最近やはり腐り始めた。 音は出るからどうでも良い?。 いやいや、さすがに精神衛生上よろしくない。 コーン張替えを頼むか?。 そうすれば音もリフレッシュされるに違いない。 しかし、ESも2回目の限定生産にかかると言うのに 今更Sでもないのかな?。 でもね、ESなんて買うお金が ありましぇ〜ん。(涙)
久し振りに工作らしき事をやった。 何か?。 ロジャースの載っているKANスタンドは 本来LS3/5用みたいなものだ。 よってスタンドの天板は3/5にはちょうど良いが 当方の5/9にはちょっと小さい。 そこで30cm角のコンクリートのドブ板を KANスタンドの天板に載せて使ってきた。 音には悪い事は無いみたいだし、 最小限のブチルと紙のスペーサーで ガタもゼロのところまでは追い込んである。 だが、いかにせんルックスが悪い。 それにどことなくトップヘビーな感じがあって 気持的に落ち着かない。 で、以前より合板等で適当な天板を作る事を 考えていたのだが、 今回やっと重い腰が上がって工作となった。
テキトーな合板。 コンパネの端板が格安で売られていたのを 30cm角にカットしてもらい 6枚揃えた。 格安だけの事はあって 木の材質は最悪。(笑) 今回みたいなのは兎も角 真面目な工作には お金は多少掛かっても 良質な板を正確にカットして貰うのが 必要だと改めて思った。 でも、今回はこれでGO!。
一枚買って来れば済むのだが 出費をケチると薄い板を貼り合わせて使う事になる。 今回は片側あたり3枚を貼り合わせる。 そこで登場したのが こんな事もあろうかと以前100円ショップで 求めておいたF型クランプ。 やっと出番が回って来た。
写真で見ると結構上手くいっているように 見えるかもしれないが 実際には材料が悪い事もあって なかなかピッタリとはくっつかないで 四苦八苦。 でも、まぁ今回はこれで良いのだ、、。 (でも、ホント工作で苦労したくなかったら 良い材料を使いましょうね。)
色の黒いは七難隠す?。 余談が続くが 工作でボロ隠しをしたかったら なるべく濃い色で塗るべきだ。 それもつや消しなら尚更良い、 と言うことで今回は何と黒板用の黒をチョイス。 これにペーパーも掛けないでおくと ザラザラ感があってなかなか良い。 すべり止め効果は抜群?。 その代わり、こういった仕上がりだと 掃除には不利である事も付け加えておく。
思ったよりは上手くいった。
面白いものでスピーカーが載ってしまうと 違和感もなくなる。 これが良いのか悪いのかは 音を出してみないとわからない。 ひょっとすると悪くなっている可能性もあるが 見た目的には、当方としては落ち着いた気分だ。 総材料費1000円少々。 まずは成功?。
Y31さんから画像を頂いた。 何の?。 はい。少し前に掲示板に書き込み頂いた 真鍮製アームスタビライザーのです。 写真の物はSAECの308用。 (ちなみに手前に見えているのが SAECのオリジナル、AS−500E) 周囲中央にはクロスのギザを入れて 手で回し易くなっているという念の入れよう。 この品は一個1万円(送料別)で頒布可能との事。 また、他のアーム用も数によってだが 製作相談に乗っていただける。 連絡その他には掲示板をご利用下さい。 なお、写真に見える試作機には 細かい傷も見えますが 頒布されるものには そのような傷は絶対に無いとの事です。 ご安心を!。
例によって古本屋に立ち寄ったら これまた懐かしい物に出くわした。 雑誌、「guts」(ガッツと読む)である。 同年代の人なら懐かしいだろう。 音楽雑誌、いや正確にはギター雑誌?。 フォーク、あるいはニューミュージック主体で メインターゲットは高校生といところか。 今回手に入れたのは ’78〜79年の内の4冊。 懐かしさに思わずギターを引っ張り出して、、 という話しは後に回す。 今回手を出したのは 毎号数ページづつだがオーディオコーナーが 設けられていた事に気が付いたからだ。 なんと長岡先生も書かれていたのね。 と言うことで、今日は’78年6月号から。 「音の入り口から出口まで <その3>) カートリッジを支えるヘッドシェルの役目」。 う〜ん、いかにも”よっしーの部屋”好みの 話題ではないか。(笑)
「一体化の傾向にある シェルとカートリッジ」などと書き出されている。 昔はアームとカートリッジは 一体化されていて、全体をピックアップと呼んでいたのだが 段々と分離が進んだ事が簡潔に書かれている。 そして ”ところで、同じカートリッジでもシェルによってかなり音が変わる ということが証明され、常識化してきたので、今度はまた 逆戻り、というわけでもないのだが、シェル一体化のカートリッジが 最近ふえてきた。 具体的にいうと、 オーディオテクニカAT−34 グランツG−3、G−5、G−7 グレースSF−90 ジュエルトーンJT−RU ソニーXL−55pro テクニクス100C ビクターU−1E 等だ。” と続く 更に ”一体化にはメリットが大きいが 質の悪いシェルと一体化してしまった場合には かえってマイナスになる。 最近の製品ではU−1Eはメリットが特に強く出た お買い徳品といえる。” となっている。 そうそう。当時は(今も?)暗記するほど 雑誌を読み返していたので覚えているのだが このU−1Eは長岡先生の評価が高く 度々推奨されていた。 だかしかし、売れ行きの方は今一つだったようで 後年「長岡鉄男のいい加減にしますPart1」の “ジャック・アマノの話し”の項でこんな事まで書かれている。 “10年前、U−1Eというカートリッジがあった。 シェル一体型のすばらしい仕上げの高級機なのに 2万円を切る普及価格で登場。 安すぎて人気が出なかった。” クオリティーが同じなら高い方を買うという心理は 今も昔も普遍的なものなのだろうか?。 我が身もよく振り返らねばなるまい。 も一つついでに、、 “12年前にU−7045というトーンアームがあった。 5万円でも高くない高級機なのに、 普及機以下の25,000円という低価格。 安すぎたために敬遠され、 メーカーは5年も在庫を抱えて、 「失敗した、安くつけすぎた」とぼやいていた。” と書かれている。 今になってその良さが取り沙汰される 7045だが、発売から四半世紀も経ってから好評でも メーカーは救われまい。
U−1Eの話しはさて置いて 記事の続きに戻ろう。 “シェルの中には4本のリード線がある。 このリード線で音が変わるというので、 マニアはちまなこになっている。 (中略) リード線を換えると、音はぜんぜん変わらない場合もあるし 大幅に変わることもある。 変わる場合も良くなる場合と悪くなる場合とある。 初心者ほど、「すごくよくなった」といって 有頂天になりやすいのだが、 筆者のように数百個のカートリッジを持ち、 あらゆる条件でテストしている人間になると、 そう簡単に有頂天になることはない。 じっくり取り組むと、意外に複雑なものだということがわかってくる。 たとえばリード線そのものより、 チップとピンとの接続の仕方の方がはるかに重要であるとか、 エナメル線のような太くて硬い丈夫な線をリード線代わりにし、 しかもハンダ付けしてしまったりすると シェルの受けた振動がエナメル線を経て カートリッジのピンから内部へ入りこんで音を変えるとか、 逆にヘナチョコのしなやかなリード線は 線自体が被膜の中で振動して音をにごらせているとか、 実に複雑なものである。 線というものは、電流が流れると必ず振動するものであり、 振動すれば音はにごるものである。 MM型のコイルでもMC型のコイルでも、 エポキシ接着剤などで充分にかためたものは、 音が透明だが、そうでないものは音がにごる。 コイルの続きであるリード線も、 その点に気をつけるべきだが、なかなかそこまではできないようだ。 最近のユーザーは平均値としてはレベルが低下しているので、 音が悪くなっても、 変わったということだけで喜んでいるケースが珍しくない。” うう!。な、なんとも耳の痛いお言葉、、。 もちろん皆々様はこの手の問題は 重々承知の上解決済み?。 そうそう。一番簡単なリード線対策といえば リード線をブチルゴムなどでシェルに固定してしまう というのがあった。 拙宅のコンダクト(シェルはLT−13初代)には その対策が施されている。 もっとも、それをやったのはよっしーではなくて 前オーナーだったのだが、、。(汗)
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