2月18日

ところで、パグさん宅の音はいかに?。

パグさんはJAZZファンでもいらっしゃるので
お掛け頂くソースは、もっぱらそっち方面。
しかも、やっぱりアナログが主である。

とにかく、ズバーン!気持ちの良い音が出て来る。
いや、吹き出てくる?。

音量はかなり大きめ
これだけの音を継続して出せる環境は羨ましい

よっしーはJAZZには疎いのだが
恐らく多くのJAZZファンは、
この装置でJAZZを聴けたら楽しいのだろうなぁ〜
と想像させる鳴りっぷりだ。

一番驚いたのは
これだけの迫力サウンドであるにもかかわらず
歪感が全く無い事。

いや、全くは言いすぎかもしれないが
一貫して耳に突き刺さるような音にはならないのが凄い。

音は人也と言うが、この辺りにパグさんのお人柄
出ているに違いない。


とはいえ、オーディオが好きな人間には良くある事だが
パグさんはご自身の音懐疑的?

どうなんだろうか?」としきりに気にされている
ご様子。

その気持ちもわからないではない。

出来合いのスピーカーをポンと置いたならまだしも、
オールホーンの自作スピーカーを、
しかもマルチアンプで鳴らしているのである。

調整可能なポイントがたくさんあるが故
悩みもより深くなる。

残念ながら、僕は特にネットワーク関係の調整とかには
元来不熱心なヤツなのである。

だが、ご安心
実はこの日パグさん宅には
もう一方ご来賓がいたのである。


か?。

なんとAE86さんである。

AE86さんについての詳しい説明は
今更必要なかろう。

説明を必要とする方は
氏の主催するHP、
「自作派ホームシアター」をご覧になられたい。

氏の功績は多々あるが、
その一つに多くのオーディオファン、ビジュアルファンの
出会いと集いの機会を作られた
事がある。

ちなみに僕がインターネットを始めて
一番最初に覗いたサイトが
(サイトなんて言葉だって知らなかった)
AE86さんのところであり
ひょせんさんのところであったのだ。

故に、特にネット上ではかなり以前よりの
お知り合い
、という事になるのだが
何故だか直接お会いする機会に
今日まで恵まれなかった
のである。

今回パグさんのお導きにより
お目に掛かる機会に恵まれたのは
僥倖というべきものであろう。

さて、この日AE86さんはパグさんのリクエストに応え
二つの物を持ち込まれた。

一つはサンワのスペアナ
正式にはスペクトラムアナライザーと言う。

故長岡鉄男氏も愛用された、
あれである。

もう一つは最近話題の?ご自作のフォノアンプ
雑誌、「男の隠れ家」の記事でも掲載されていた
あれにお目にかかることが出来たのだ。
(漁夫の利?)

スペアナはやはり全体のF特を見るのには
あると良いな、と感じた。

フラットが偉いとかそんな事で無いのは
言うまでも無い。

ただ、全体的な傾向を掴む事は
どうやら有意義なようで
パグさんにしても、今後の調整の
指標の一つ
を得られたご様子。
これは良かったのではないか?などと
もっともらしい事を言う権利は僕には無い

だって、よっしーと来たら終始一貫
AE86さんのやる事を眺めているだけで、
何の役にも立ってないんだもの。(爆)

あ、いや、マイクを持って
人間マイクスタンドになるくらいの事は出来ましたよ〜。(笑)


その他にもパグさん、AE86さんは
スーパーツイーターのコンデンサー
あれこれ交換したり、
チャンデバのクロスについて協議されていたが
あたしはチンプンカンプン?。

いやはや何とも申し訳無い。
次回までにはもう少し勉強して行こう。(汗)

もう一つの強力アイテム、フォノイコラーザーについては
何分にも人様の装置に組み込まれた状態で
初試聴となってしまったもので
正確な事はよくわからない。

ただ、パワーアンプと見間違える程の
強力な電源部
がものを言っているのは
間違い無いようで
物凄い駆動力のあるフォノイコライザー
と言うのがよっしー的感想

困った事にあれ以来よっしーも
フォノイコ作ってみたい病に掛かってしまった。

しかし、それが実現すると
いよいよホントにCDプレーヤーの居場所が無くなってしまう

ディスクマンで済ませる?。
そーは行かないでしょう。やっぱり、、。

と、僕の話しはどうでも良い。

文章にしてしまうと僅かこれだけだが
パグさん宅でこの日過ごした約7時間は
非常に楽しい時間だった事を付け加えさせて頂きたい。

パグさん、AE86さんとのオーディオ談義が楽しかったのは申すまでも無いが、
パグさんのお友達、Mさんの存在が素晴らしいものだった事。
またパグさんのお母さんと株のお話しなど出来た事が
この訪問を、更に素晴らしいものにして下さった。
皆々様に感謝を申し上げさせて頂きたい

最後に長岡式バックロード
D-58ESも拝聴。

こちらはツイーターを載せていない状態で
しかもFE−208ESのエージングもこれから、
という事であくまでも一聴だったが
以前自分も使っていたD-55を彷彿させるサウンドで
懐かしさを覚えてしまった。

それにしてもESはSとは違って
最初から随分バランス良く鳴る
物だと驚いた。

ウチのくたびれ果てた208Sも、
そろそろ208ESに取り換えた方が良いのかもしれない?。

(だからお前の事はどーでも良いんだって、、、。よっしー君、、、)


2月19日

ここで1回お話しをカートリッジに戻しましょう

limitedさんにお借りした33PTGに使われていた銅版

実はあれはそもそもデンオンの103に
フィットする
ように作られていた。

僕も103SLなら持っているのだ。

あれを103系に使うとどうなるか、、、?。

シェルはテクニカのAT-LH18を使用。

その他は全て先日の33PTGと同じ仕様にすると、、。

う〜ん、これはハード。

好青年タイプ103SL
ドーピングをしたかの如く鳴る。

とはいえ、スパルタンサウンドでは
33PTGに敵う筈がない

でも、常識的には充分ハードだし
あるいはこちらの方が人間味があって
付き合いやすい?。

基本的には103SLの
ピラミッド型のエネルギーバランスはそのまま。
適度に(いや、過剰に?)メリハリが付く。

なお、針圧は2,5gでありました。


一応補足を加えると
103SL’89年にDL-103誕生25周年記念モデルとして
限定生産されたモデル。

103シリーズはご存知の通り
バリエーションも多く
一概に103と言っても末尾が違えば仕様が違い
当然音も違う。(筈)

SLはオリジナルの0,2mm角柱ダイヤ
0,65ミル丸針という規格を踏襲
しつつ6N銅線コイルを採用。

オリジナがインピーダンス40Ωに対して
SLは14Ω

それでいて0,25mVの出力を確保しているので
前作103LC(13Ω、0,25mV)と同等の磁気回路
あるいはサマリウムコバルト・マグネット採用と
想像されている。

印象的なのはボディーで、セラミック系
アイボリーホワイトが美しく、
しかも側面には三本の溝が切られ、
更に全てのコーナーには
Rが付けられている。

非常に美しい、と僕は思う)

自重9,7gオリジナルの8,5g比で1,2g増し。

今回のように18gのシェルに銅版など加えると
総重量30gオーバーとなるので
その点は要注意。

なお、以上のスペック等は
FMfan誌に掲載された、長岡鉄男の
ダイナミックテストを参照
させて頂いております。


2月24日

どうもご心配をお掛けしました
よっしー風邪から復活でございます。

さっそく日記再開。

馬鹿か、お前は?って?。(笑)

いえいえ、これは倒れる前に書いてあったのであります。

では、、、。


写真をご覧あれ。(↑)

そう、AT-33E初代)である。

天下のベストセラー
一家に一本はあるとまで言われている?。

いや、あながち冗談ではないかもしれない。
かく言う拙宅にも二本ある。
(何故だ?)

息の長さという点では
デンオンの103シリーズと双璧
テクニカ33シリーズだが
その原点は、と捜すと’79年発売の
シェル一体型カートリッジAT−34Eまで遡る。

兄弟機に32Eなどもあったが
今日まで生き残ったのは結局33シリーズだけ。

もっとも33シリーズもデンオン103シリーズほどではないが
マイナーチェンジは多い方で
初代33Eから始まって
MLML/occと進化。

その後LTDVTDという限定モデルを生みつつ
現在はPTGまで到達しているのは皆さんご存知の通り。

別にテクニカの回し者でも何でも無いが
’82年当時の初代33Eの定価が3万5千円
20年経った今、PTGの定価が4万円

良心的というか商売が下手というか
PTGも8〜10万円の値段を付ければ
もっと売れるに違いない、、
というのは冗談半分、本気が半分の皮肉である。

いつの時代も消費者と言うのは、まず価格で判断する。
もちろん僕もだ(!)。


と、長岡先生みたいな事を書いてしまった。(汗)

それはさて置き、なんで33Eを引っ張り出したのか?。

答えは明白。
PTGと同様の“締め上げ”を33Eにしてあげると
どの程度の効果が出るか
、試してみたかったのだ。

ただ、諸般の事情でPTGと全く同じチューンは出来なかった。
(これに付いてはまた改めてやろうと思っているが、、)

それでも“仕込杖”ならぬ例の銅板を背中に背負わせると
33Eはどうなるか?。

シェルはアントレーを用意。

このシェルは大変気に入っているのだが
前オーナーが純正の指掛けを紛失されてしまっているので
一種の不完全版だ。

同シェルは指掛け部分で適度なダンプを加えているはずで
このままでは話しにならないのだが
そこはそれ。
適当な“板”を背負わせる事で上手い事
ダンプ量を変化させると共に
音質もコントロール出来るから面白い。
(実験済み)

今回は33Eの背中に銅板を入れたので
シェル上面からのダンプはしていない。


実にいい加減な?使いこなしだが
取り敢えず、という事で音はどうだ?!。

「、、、。」

う〜ん、何と言うか初代33Eの音である。

、、としか言い様が無い。

実に景気が良い
上は煌びやかに、そして下はタップリと押し出す。

これはそう言う音を狙ったカートリッジなのだろう。
フラット指向が好きならば、ML以降のバージョンを使う方が良い。

しかし、この鳴り方は鳴り方で貴重だ。

実際今回も鳴らし始めこそ
“なんだかなぁ〜、、。”という気がしたが
しばらく付き合っていると
かなり楽しい
のである。

拙宅ではネッシーシステムで鳴らすより
ロジャース側で鳴らす時に“良い味”を出す事が
少なくなかった。

どうしてもマジメ一辺倒になりがちなシステムを
朗々と謳わせるのには好適な一本
なのかもしれない。


これはこれでもう少し追い込みを掛けてみたくなった。


肝心の銅版の効果だが
スパルタンサウンドという点では
チューンを加えたPTGには遠く及んでいない

というか、スパルタンにはなっていない。
むしろ陽気さが増した?。

根本的にカートリッジが違うし
シェルも違う。
ついでに言うとネジも違えばワッシャーも違う。

銅板だけ入れると何でもスパルタンになるものではない
という事は明らかだ。

ただ、これは想像だが
ステンレスネジを使うにしても
相手のシェルネジ穴を切ってあるタイプなのか
ネジ貫通式で別途ナットを必要とするタイプなのかでも
結果がかなり違うように思える

この辺りは果てしなく奥が深いようで
時間を掛けないと追い切れない。

などと、CD登場20年の今
ほざいている場合では無いかも?。

でも、面白いんだもん。(笑)


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