1月28日

HMA-9500が日立から帰って来た

毎度おなじみフューズ抵抗の交換と思いきや、
今回はいくつかのコンデンサーとトランジスターが交換されて来た。

何でも良い。こんな古いアンプを
キチンと直してくれるメーカーの姿勢
敬意を表したい。

せっかく戻って来たのだからと
久し振りに9500×2台と9500U1台の
聴き比べ
をしてみた。

ネッシー側の装置に常駐の9500Uを外して
修理から帰って来たばかりの9500の後期型
繋ぐ。

極性を合わせてヒートアップ後
音出し。

「、、、。」

なぁ〜るほど、と言う感じで音が違う

ただし、あくまでも同一路線の中での違いなのだが
まず、わかり易いのがローエンドの違い。

一聴すると9500の方が押し出しが強いのだが
超低音の伸びは9500Uの方が凄い
下の下まで真っ直ぐに伸びていっている。

ハイエンドもUの方がすっきり伸びている
9500の方が切りつけて来るような感じは強いが
どこかにピークがあるのでは?と思わせる鳴り方になる。

更に調子に乗って9500の初期型と繋ぎかえる。

もちろん、極性を合わせて再度ヒートアップ。

「、、、。」

あるいは、これが一番個性的かもしれない?。

低域のアクセントは後期型の9500よりハッキリしている。

ハイも強調気味。

しかし、ただのドンシャリではない。

もしかすると、音場の見通しはこれが一番?。
音が活き活きとしていて良いといえば良い。

総じて、9500初期型→後期型→U進むにつれて
大人のアンプに変身して行ったようだ。

より本格的な音になって行ったと言うべきか。


成功したアンプのMK2は作りにくいと言うから
9500などはやりにくかったのではないかと思う。

しかし、9500の場合は成功したようだ。

これが更にMK3に進展していたらどうだったか?。

良くなったかもしれないが
妙な事になったかもしれない。

MK2で終わっておいて良かったのかも、、、。


1月29日

ところで、あいも変わらずロジャース側の
メインアンプについては悩んでいた。

9500(MK1)のバイアンプで鳴らし始めたのも
つかの間、年末に1台が入院してしまったのは
既に書いた通り。

残る1台で鳴らしていたが、
これがどうにも具合が悪い

何が不満だ、と言われそうだが
どこかでA-10Type3の音を
気持ちが引きずってしまっている


堪えきれずA-10Type3を出してしまい
しばらくそれで聴いていた。

やっぱりこれはこれで良い、と言うのが率直な感想。

ただ、このアンプを使うのならSPケーブルもキャプタイヤを
使いたい。

そうなると元通り?。

それも何だか進歩が無い、、。

と、悩める子羊の所に、
修理に出していた9500帰って来た

どうしたものかと思いつつも
そこはそれ、バイアンプに戻してみようと相成った。

後でまた書くと思うけど、ちょっとした配置換えなどもして
ラックに綺麗に?アンプを納めて
いざ音出し。

、、、。」

じゃなかった、

。」

である。

ありゃりゃりゃ、やっぱりこれは凄い
自画自讃

9500を1台で鳴らしていた時期とは
音がまるで違う

モノーラルがステレオになったような、、。
いや、
ステレオがサラウンドになったような違い、とでも言うべきか。

オーディオ装置が部屋を支配し始め、
僕は音の渦の中に引きこまれてしまう。

昨年初めてバイアンプにした時は
激変とは感じなかったのだが
今回は激変を感じる
無責任なヤツだ)

何故なのか?。

理由は幾つか考えられる
それについては、又。


1月31日

ところで、先日Kiraさん宅を襲撃してしまった。

KiraさんはKPの会にもご登録頂いているが、
よっしー宅の比較的お近くにお住まいなのである。

音楽を聴きながらのオーディオ談義
本当に楽しいもの。

Kiraさんの現用機器は、
アンプにAura、
アナログプレーヤーは、もちろんKP-9010
CDプレーヤーはフィリップスLHH-800R
そしてスピーカーにハーベスHL-P3ESと言うもの。

ハーベスはなかなか明るくは鳴らない、との事だが
このシステム、Kiraさんが飄々として何かを換える度に
恐ろしいくらいに反応を示す。

Kiraさんも、隠れ物持ち(笑)なので、上記装置以外の物も
どこからともなく現われたりするのだが、
アンプを換えたり、プレーヤーを換えたりした際の音の変化は
あまりに明確で恐ろしいくらいだ。



Kiraさんは、多くを語らないが、オーディオ歴は
実稼動でかなり長い

ケーブル類もいくつか繋ぎ換えて貰ったが、
面白いように音が変わるし、
何より、何をどこに使えばどうなるか、
よ〜くお分かりだから凄い。

お金に糸目をつけず、と言った買い方ではないが
充分吟味されている。

恐れ入りました


もう一つ恐れ入ったのが、アナログとデジタルの違い

先に言っておくが、僕もKiraさんも
アナログ信者ではない
(アナログ愛好家ではあるが、、)

だから、殊更CDの揚げ足を取るつもりは無い

だが、Kiraさん宅でもアナログはあっさりと良い音を出してしまっている。

Kiraさんも、LHH-800相当の愛情を注がれた様子だし、
CDだけ拝聴していると不足も無い。

それでもアナログが掛かってしまうと、
これはあっさりアナログの勝ちなのである。
(勝ちも負けも無いが、、)

これは困る、、、、事はないが、何故でしょう

振りかえって、CD登場の頃
アナログは財布と腕に自信のある人向け、
と言われた。

つまり、CDの方が簡単に良い音が出ますよ、
という意味だ。

僕もそれを信じて疑わなかった部類だ
実はそれはだったのではないかとすら思えて来た。

あっさり良い音を出したかったらアナログが良いですよ
CDももちろん良い音が得られますが
お財布に余裕のある人向けですよ。
と言うのが正しかったのではないだろうか?。

まあ、CD登場から20年も経って、今更そんな事言っても
仕方ないけど、、。


これにはソフトの作り方の問題もある。

Kiraさんは、アナログとCDで同一タイトルの物もお持ちだったので
聴き比べたが、このCDのマスタリングは酷かった。

そのソフトは、とあるアイドルのものだったのだが
CDの方は、明らかにラジカセ向けの作りになっている。

対してアナログの方は、ごく普通の作りなのである。

なんであんな風に作り変えてしまったのかわからないが、
’80年代までのアイドルは
アナログで聴いた方が良い
のかもしれない?。

僕に取っては重大な発見だった。

と、色々考えさせられてしまったが、
最後にワンショット。

デンオンDL-103SLが取りつけられているのは
V24Cさん自作の重量級シェルである。

このシェルが来て、103SLの音は豹変したそうだ。
もはや外す事の出来ないアイテム?。

シェル+カートリッジで34g弱

KPのアームのお尻には
しっかり10円玉が四枚も貼りついていた。

でも、それくらいの苦労をする価値はあろうと言うものである。

以上で訪問記は終わり。

Kiraさん、その節はありがとうございました!。


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