HMA-9500が日立から帰って来た。 毎度おなじみフューズ抵抗の交換と思いきや、 今回はいくつかのコンデンサーとトランジスターが交換されて来た。 何でも良い。こんな古いアンプを キチンと直してくれるメーカーの姿勢に 敬意を表したい。
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久し振りに9500×2台と9500U1台の 聴き比べをしてみた。 ネッシー側の装置に常駐の9500Uを外して 修理から帰って来たばかりの9500の後期型を 繋ぐ。 極性を合わせてヒートアップ後 音出し。 「、、、。」 なぁ〜るほど、と言う感じで音が違う。 ただし、あくまでも同一路線の中での違いなのだが まず、わかり易いのがローエンドの違い。 一聴すると9500の方が押し出しが強いのだが 超低音の伸びは9500Uの方が凄い。 下の下まで真っ直ぐに伸びていっている。 ハイエンドもUの方がすっきり伸びている。 9500の方が切りつけて来るような感じは強いが どこかにピークがあるのでは?と思わせる鳴り方になる。 更に調子に乗って9500の初期型と繋ぎかえる。 もちろん、極性を合わせて再度ヒートアップ。 「、、、。」 あるいは、これが一番個性的かもしれない?。 低域のアクセントは後期型の9500よりハッキリしている。 ハイも強調気味。 しかし、ただのドンシャリではない。 もしかすると、音場の見通しはこれが一番?。 音が活き活きとしていて良いといえば良い。 総じて、9500初期型→後期型→Uと進むにつれて 大人のアンプに変身して行ったようだ。 より本格的な音になって行ったと言うべきか。
9500などはやりにくかったのではないかと思う。 しかし、9500の場合は成功したようだ。 これが更にMK3に進展していたらどうだったか?。 良くなったかもしれないが 妙な事になったかもしれない。 MK2で終わっておいて良かったのかも、、、。
ところで、あいも変わらずロジャース側の メインアンプについては悩んでいた。 9500(MK1)のバイアンプで鳴らし始めたのも つかの間、年末に1台が入院してしまったのは 既に書いた通り。 残る1台で鳴らしていたが、 これがどうにも具合が悪い。 何が不満だ、と言われそうだが どこかでA-10Type3の音を 気持ちが引きずってしまっている。 堪えきれずにA-10Type3を出してしまい しばらくそれで聴いていた。 やっぱりこれはこれで良い、と言うのが率直な感想。 ただ、このアンプを使うのならSPケーブルもキャプタイヤを 使いたい。 そうなると元通り?。 それも何だか進歩が無い、、。
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修理に出していた9500が帰って来た。 どうしたものかと思いつつも そこはそれ、バイアンプに戻してみようと相成った。 後でまた書くと思うけど、ちょっとした配置換えなどもして ラックに綺麗に?アンプを納めて いざ音出し。 「、、、。」 じゃなかった、 「!。」 である。 ありゃりゃりゃ、やっぱりこれは凄い。 (自画自讃) 9500を1台で鳴らしていた時期とは 音がまるで違う。 モノーラルがステレオになったような、、。 いや、ステレオがサラウンドになったような違い、とでも言うべきか。 オーディオ装置が部屋を支配し始め、 僕は音の渦の中に引きこまれてしまう。 昨年初めてバイアンプにした時は 激変とは感じなかったのだが 今回は激変を感じる。 (無責任なヤツだ) 何故なのか?。 理由は幾つか考えられるが それについては、又。
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ところで、先日Kiraさん宅を襲撃してしまった。 KiraさんはKPの会にもご登録頂いているが、 よっしー宅の比較的お近くにお住まいなのである。 音楽を聴きながらのオーディオ談義は 本当に楽しいもの。 Kiraさんの現用機器は、 アンプにAura、 アナログプレーヤーは、もちろんKP-9010、 CDプレーヤーはフィリップスのLHH-800R、 そしてスピーカーにハーベスのHL-P3ESと言うもの。 ハーベスはなかなか明るくは鳴らない、との事だが このシステム、Kiraさんが飄々として何かを換える度に 恐ろしいくらいに反応を示す。 Kiraさんも、隠れ物持ち(笑)なので、上記装置以外の物も どこからともなく現われたりするのだが、 アンプを換えたり、プレーヤーを換えたりした際の音の変化は あまりに明確で恐ろしいくらいだ。
実稼動でかなり長い。 ケーブル類もいくつか繋ぎ換えて貰ったが、 面白いように音が変わるし、 何より、何をどこに使えばどうなるか、 よ〜くお分かりだから凄い。 お金に糸目をつけず、と言った買い方ではないが 充分吟味されている。 恐れ入りました。
先に言っておくが、僕もKiraさんも アナログ信者ではない。 (アナログ愛好家ではあるが、、) だから、殊更CDの揚げ足を取るつもりは無い。 だが、Kiraさん宅でもアナログはあっさりと良い音を出してしまっている。 Kiraさんも、LHH-800に相当の愛情を注がれた様子だし、 CDだけ拝聴していると不足も無い。 それでもアナログが掛かってしまうと、 これはあっさりアナログの勝ちなのである。 (勝ちも負けも無いが、、) これは困る、、、、事はないが、何故でしょう?。 振りかえって、CD登場の頃、 アナログは財布と腕に自信のある人向け、 と言われた。 つまり、CDの方が簡単に良い音が出ますよ、 という意味だ。 僕もそれを信じて疑わなかった部類だが、 実はそれは逆だったのではないかとすら思えて来た。 あっさり良い音を出したかったらアナログが良いですよ。 CDももちろん良い音が得られますが お財布に余裕のある人向けですよ。 と言うのが正しかったのではないだろうか?。 まあ、CD登場から20年も経って、今更そんな事言っても 仕方ないけど、、。
Kiraさんは、アナログとCDで同一タイトルの物もお持ちだったので 聴き比べたが、このCDのマスタリングは酷かった。 そのソフトは、とあるアイドルのものだったのだが CDの方は、明らかにラジカセ向けの作りになっている。 対してアナログの方は、ごく普通の作りなのである。 なんであんな風に作り変えてしまったのかわからないが、 ’80年代までのアイドルは アナログで聴いた方が良いのかもしれない?。 僕に取っては重大な発見だった。
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最後にワンショット。 デンオンDL-103SLが取りつけられているのは V24Cさん自作の重量級シェルである。 このシェルが来て、103SLの音は豹変したそうだ。 もはや外す事の出来ないアイテム?。 シェル+カートリッジで34g弱。 KPのアームのお尻には しっかり10円玉が四枚も貼りついていた。 でも、それくらいの苦労をする価値はあろうと言うものである。 以上で訪問記は終わり。 Kiraさん、その節はありがとうございました!。
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