YさんKさん宅を久し振りに訪問。 日記にご登場頂くのは ’00年7月以来の事だと思う。 お手元にオーディオベーシック誌の 12号(’99年夏号)があればP12を開いて見て頂きたい。 そこにYさんKさんが載っている。 その時点でのラインナップを見れば CDプレーヤーがデンオンDCD−S10U、 アンプがサンスイB-2105MOSVINTAGE、 スピーカーがD-55(FE208SS+T500A) という構成。 ’00年夏にお邪魔した際にはSONY TA-N1など 導入済みで驚かされたが 今回も部屋に入ってまずビックリ。
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「こ、これはルール違反です!」と、わけのわからない事を 口走ったが(笑)、こんな凄い物を実際に拝んだのは 初めてである。 S10UのDACを使用した音を さっそくお聞かせ頂く。 「、、、。」 いやはや物凄く見通しの良い音場が展開される。 いきなり演奏している現場に直行という感じである。 既に充分魅力的だが 当然この後にはDACとプリのグレードアッププランが 待っているわけで、 それがP-0sとTA-N1の間に来てしまった日には 一体どんな事になってしまうんだ?!。 考えただけで、空恐ろしい、、、、、。
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アナログでもう一発驚かされた。 約1年余前、GT-2000を購入されて アナログへの第一歩を踏み出されたのは その段階では音が出ていない。 なのでお聞かせ頂くのは今回が初めて。 カートリッジは、これまた何と オルトフォンのMCジュビリーが、しっかりと装着されていた。(!) プリは拙宅より出張中のオンキョーのP-306RS。 これで音をお聞かせ頂くと、、、。 ははは。参りました!。 いきなりこんなに良い音を出されては 私の立場はありません。 繊細さとパワフルさを兼ね備えた、 とは表現としては随分陳腐かもしれないが その一言に尽きる。 しょっぱなからこれだけの音が出てしまうのは Yさんの長年に渡る機器のチューニングの賜物であろう。 電源、ケーブル、セッティング、と気配りの鬼であるのだから この結果も頷ける。 加えてジュビリーの威力。 後で迷うより、最初からハイエンドの機材を 使ってしまう方が効率的だと言うことを 改めて実感させられた。
率直な感想だが、同時に自分にとっても 大変な刺激となった。 ちょうど今年は拙宅でも細かいチューニングを、、 と思っていたのだが、Yさんの成果を見て(聴いて?) 益々やる気になった。 更にもう一つ。ソフトの購入も もっと積極的にやろうという気になった。 たった1年で、YさんKさんのアナログ収集は加速していた。 いわゆるA級外盤もぞろぞろ出て来たが これらほとんど、お二人の足で見つけられているのだから凄い。 もっとも、YさんにはKさんと言う強い味方がいるので 私などの敵うものではないが それにしてもハードだけでなくソフトにも 同量の熱意を注ぐその姿勢は真似をしないわけには行くまい。 お陰で僕の財布まで、軽くなっていきそうな予感がする。(笑)
それにしても、久し振りのYさんKさん宅訪問は よっしーにとって、良い刺激になった。 素晴らしい音の裏には、 細かい努力の積み重ねがある。 対して自分はと言うと、、、。 大いに反省して、真似した方が良い所は 採り入れて行こうという気になった。 そこで早速出来る事、という事で 以前からやらなければな、と思っていた 機器の徹底クリーニングに取り掛かる事にした。 (三日坊主に終わらなければ良いが、、、)
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という事で、端子のクリーニング。 サンプル第一号はCD-10。 お掃除道具としては 通常使う、綿棒、トレシーに加えて 最近何かと話題の多いメラニンフォームを 新しく採用してみる事にした。 接点復活材はクラモリンのプロテクション。 で、メラニンフォームでグルっとしごいてやると 緑青のような汚れが取れるではないか。 これじゃあ音に良いはずがない。 キュッキュッとクリーニング、クリーニング。
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綿棒を切り取った物に復活材を付けて 差し込んでのクリーニング。 ご覧の通り、黒い汚れが、、。 う〜む、、、。オーディオファン失格である、、。
掃除ついでにCD-10の中を久し振りに 覗いてみた。
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ICの上にPタイルの小片。(笑) これで音が変わるわけね?。 そして主要パーツはエポシキ?固め。 世界のNECがまじめな顔をして こんな物を作っていたとは、、。
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2トランス電源。
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’98年の段階でこのピックアップ単体は 既に欠品だった。 おかげで一度は修理を断られて 泣きの涙を流したが、 消費者センター経由で調べてもらったら ドライブメカアッシーなら在庫がある事がわかって 無事修理出来た。 そのドライブメカアッシ−も 既にあるかどうか、怪しい。 後のこのピックアップが、SONY製のCDプレーヤーに 使われている事などがわかり、 オークションで類似品番の物を入手した。 (KSS-150B) 結局ビクター製のピックアップなのだが CD-10と同じKSS-150Aというのが使われている CDプレーヤーが何なのか? なかなか特定出来ないでいる。 もっとも、CD-10の時代は とっくに終わっているのかもしれないが、、、。
せっかくCD-10が登場したので 音を聴いている事にした。 アンプもA-10Type3にして NECの10同志のコンビネーション。 まずはA-10Type3のメインインに直結して聴く。 「、、、。」 おや、まぁ何とも勇ましい。 骨太という言葉がぴったり?。 ドスがきいていると言うか、 分厚い事この上ない。
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寸詰まりと言うか、ハイエンドに向かって 下降気味に聞こえる。 このプレーヤーは本来こんな音傾向ではない。 そこでA-10Type3をプリメインとして使用。 これで音は変わる。 シャーン、と気持ち良く伸びて 今までの窮屈さはどこへやら?。 暖まるにつれ、その傾向は顕著になる。 やはり特にCD-10は寝起きが良いとは言えないみたいだ。 あるいは、メイン直結で聴いた時の音のバランスの悪さは 単にエージング不足だったか?。 う〜ん、一概にそうも言えないみたいだけど、、、。
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