ところで関係各方面にご心配を お掛けしてしまったHX−10000だが 今度はきちんと直ったようで、元気に働いている。 ボロンさんの名器カートリッジ達を拝聴するにも 大活躍。 それは良いが人様のカートリッジを拝聴して 喜んでばかりいるのも何だかなぁ〜と気まぐれを起こした。 久々にZYXなど、気合いを入れて聴いてみようと 思い立ち、SP−10U+DV−507の自作プレーヤーを 回してみる。
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と言いたいところだが何かが違う?。 何だか納得がいかない音だ?。 ちなみにインシュレーターはテニスボールから 従来より使用のテクニカ製に交換済み。 となると、原因は何?。 しばし悩むが、あることに思い当たり GT−2000にMC−L1000を取り付けて針を降ろしてみる。 余談だけど、こんな時HXは大変便利なのだ。 二系統の完全に独立したイコライザーを搭載している上に フロントパネルのスイッチ一つでMC/MMの切り替えも出来る。
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何というか、ベールが一枚とれた感じなのだ。 今まで見えるには見えているがぼやけていた所が 実に鮮明に見えてしまう。 それもただ解像度が上がったというような味気ない 鮮明さではなくて、瑞々しさとか可愛らしさとかも グンと上がる、音楽的解像度の向上みたいな ものまで感じさせる。 ?。 ZYXとL−1000では確かに違うが どうもこれまでの経験からして 単純にカートリッジの違いだけではないような ものがあることに気が付く。
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これはやっぱりY31ST−1GM (テーパー付き砲金シート)と Y31−PB1(ハード系ピンポイントベース) にその原因があるようにしか思えない。 アナログはやっぱりミクロの世界であり、 振動系をダイレクトに扱う分野だけに ディスクの正確な固定と プレーヤー本体の揺るぎの無さが 非常に重要なようだ。 砲金シートに付いてはその効能を 疑わなかったものの、ピンポイントベースについては 別に取り立てて丈夫な床や鋳鉄製のラックが 用意されているわけではないよっしーの部屋では ハウリングを含む副作用がありはしないかと心配しつつ この数週間を過ごしてきたのだが 結果から言うと取り越し苦労であった。 意地悪く床を踏みならせばハウリングは起きるが 普通にレコードを再生している分には何ら不都合はない。 ちなみによっしーが気合いを入れて聴く時のボリューム位置は 能率100dBを誇るネッシーを使う時で10〜11時だから 決して小音量とは言えない。 ま、理屈は良いが今日のところでは 砲金固め?のGT−2000+MC−L1000のほうが 自作プレーヤー+ZYXを完全に凌駕している。 ZYXとL−1000を入れ替えてみれば ほぼ完全な検証が出来る、、、といったところで 時間切れと相成ってしまいました。 残念。
久し振りにロジャースを聴いた。 久し振りとはご挨拶だが、二系統装置があると どうしてもそう言うことが起こりうる。 聴かなかった間特に何をしたわけでもないので 感想も何も無いと言いたいのだが そうでもない。 改めて言うのも馬鹿臭いが、 ネッシーとロジャース、 それぞれ個性的で面白いというか 奥が深いと言うべきか、、。
そして7〜12月がネッシーに、 それぞれ熱中した一年だった。 2スピーカー体制になってから二年半くらいが経過するが 結局僕はどちらかだけを選ぶ事が出来ないでいる。 ロジャースに夢中になっている時は ネッシーなんてもう要らない、と思い。 ネッシーに夢中になっている時は ロジャースなんてどうでも良いと思っている。 何とも身勝手な話しだ。 今年後半はネッシーに入れ込んできたわけだが FE−208Sのコーン張り替え、 JA−0506U(お借りしている物)の登場。 加えてHX−10000の参入、 Y31ST−1GM及びY31PB−1の導入もあって 音の方は改善の一途を辿っていると オーナー個人は思っている。 それはほんとに僕個人にしかわからない違いかもしれないが 嬉しい進化であった。
ロジャースにも貢献しているだろう?って言われそうだけど、 変化に鋭敏に反応するのはいつだってネッシーの方で ロジャースでは何が変わったのかわからないことが多いのだ。 ホントにネッシーは敏感で、これは超高能率スピーカーならでは なのだろうか?。 長岡鉄男流に言うと、 “違いを拡大して見せつける感がある” と言うことになる。 故に一歩間違うととんでもない爆音スピーカーとも成り得るが、 努力の方向が間違ってさえいなければ 結果はキチンと出してくれる、 ある意味正直なスピーカーである。 で、年末の最近はZYXとL−1000の違いや Y31ST−1GMとJP−501の違いなどを楽しんで 悦に入っていた次第。 だけど、まあ久し振りにとロジャースを鳴らしてみると、、、。
まじめに精進しているネッシーが可愛そうになる。 いや、単純に“ロジャースの方が音楽性が高いのね?” などと先走って考えてはいけない。 音楽性はネッシーだって持っている。 ただ、やっぱり何というかロジャースは まとめ上手なのだ。 微に入り細に入り聴いていくにはネッシーが 圧倒的に良いが ロジャースはネッシーのそんな努力をあざ笑うように、 トータルの素晴らしさで聴かせて僕を黙らせてしまう。 蟻とキリギリスの寓話があるが、 ネッシーは蟻タイプで、ロジャースはキリギリスタイプなのではないか。
HPが出来てから三回目の大晦日だ。 皆様いかがお過ごしでしょうか?。 昨日はすえさんがご来訪。 充実した、楽しい一日でした。 (すえさんありがとうございました) 写真は久し振りのシステム全景。 思えば今年も色々な事があった。
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また幾人かの方のお宅に押しかけた。 得ることが多いからありがたい。 システムは落ち着いている、、、 と言いたかったが一年を振り返ると 案外ちょこちょこと変わっている。 自作プレーヤーはSP−10U使用。 これは変わらない。 アームはダイナベクターのDV−507が いつの間にか主役の座を占めている。 このアーム、音もさることながら 重量級カートリッジまで受け入れてくれるので 大助かり。 調整も慣れると早い。 GT−2000にはY31ST−1GMと Y31PB−1が常設となった。 自分で言うと馬鹿みたいだが 音質は向上の一途。 最近は標準のJ字アームが活躍。 アームも大事だが、テーパード砲金シートの 威力か?、最近はこれで充分楽しめている。
増えたが常駐スペースは無い。 ただし、付属のカートリッジPC−41MCは単体で 活躍している。 癖はあるのだが、拙宅では特にポピュラー系の レコードを掛けるとマッチする。 これがきっかけでポピュラーのレコードを 適当に買う癖がついた?。 100円のレコードを買ってきては楽しみ始めた。 クリーニングはボロンさん直伝の水洗い。 普通の水道水を掛けて普通のレコードクリーナーで 溝をなぞる。 後はティッシュ三枚で拭き上げる。 すぐに水を拭き取ることと だいたい乾燥したところで1〜2回針を通すのが ポイントだろうか。 で、気がつくと他のカートリッジでもポピュラー系の レコードが聴けるようになっていた?。 それもネッシーでだ。 何故だろう?。嬉しい結果だから原因はどうでもよい。 あるいは借り物のツイーター、YAMAHA0506Uの 力添えかもしれない。
YAMAHAのフォノイコ、HX−10000だ。 音も凄いが使い勝手もすこぶる良い。 恐らく我が家に永住するだろう。 とにかく何を掛けても破綻することがないのが 立派。 、、、と、その他の装置は一応落ち着いている。 ロジャース用のパワーアンプはあれこれ悩んで、 今も悩みの最中だが一応HMA−9500で落ち着けた。 時間があればバイアンプというかパラレルドライブに 挑戦したいが、問題は置き場所。 CDプレーヤー捨てるしかない?。 9500と言えば一台はファインチューンを受けたんだった。 音はどうか?。結論を出す前にエージングと言うことで ロジャース側に使っている。 そろそろネッシーに使っているのと入れ替えてみようか?。 そうすればかなりの事がわかるはず。 ファインチューンではないけど、FE−208Sの コーン張り替えも正解だった様子。 音は鮮度が戻った感じ。 振動系は全部新しくなったが磁気回路等は 10年前のまま。 やっとエージングが出来たかしら?。 ESへの換装は一応考えるのを止めた。 今度ダメになったら208EΣだろうか。 ま、当分Sでいけそうなので一安心。
SDサウンドのOTLアンプ。 これはいつの日かスピーカーを入れ替えたら 再び三度拝聴してみたい。 いや、その前に部屋にエアコン入れないとダメかしら?。(笑) DL−103Bこと103ボロンにも驚いた。 limitedさんのAT−33PTG星一徹バージョンにも驚いたが 103ボロンはそれと双璧のスパルタンな一面を持ちつつも たおやかさを失っていない。 ワークスさんの作業復活を祈りたいが無理かな。
2002年。 以上が総括でした。 来年はどうなるんだろうか?。 さっぱりわからない。 機器の交換は特に予定無し。 ただ、ロジャースのパワーアンプだけは 何か他に適任がいないかと思案している。 もっとも今すぐ良い物があっても予算がない。(汗) ラックやスタンドも考える余地はあるが 今でも充分分不相応。 贅沢は敵だ?。 後は、、。 やっぱり部屋ごと交換が早いかな?。 と言うことで来年も宜しくお願い致します!。
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