Y31PB−1導入を機に 機器、特にADプレーヤーの脚に 改めて関心を持ってみた。 剛体のインシュレーターを使うのは初めてで その音の変化は相当大きいものがある。 ただし、ポンと置いて100%の使いこなしが 出来ているかというと、我ながら疑問である。 最も気になったがハウリングマージン。 後になって、付属のインシュレーター使用時の ハウリングマージンはどれくらいだったか 確かめておくのを忘れていた事に気が付いた。 大馬鹿者、というか この男、ハウリングマージン一つにしても かようの如く無頓着な日々を送ってきたのである。
標準のインシュレーターに戻してみるのも面倒臭い。 と言うことで、隣に鎮座するSP−10U使用の 自作プレーヤーの方を研究材料にしてみることにした。 こちらのプレーヤーには、テクニカのAT−605Jという 割とありきたりなインシュレーターを四個使用している。 で、この自作プレーヤーのハウリングマージンと Y31PB−1付きのGT−2000のハウリングマージンを 比較してみると、両者の間には差がない事が 確認出来た。 これはちょっと驚きだった。 イメージとしては普通のインシュレーターを使った 自作プレーヤーの方がハウリングマージンだけは 余裕があるかと思えたからだ。
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文献を探しても見つかるものではない。 そこで古い雑誌の出番となる。 写真はステレオ誌’84年5月号。 特集/音を蝕む“ハウリング”撲滅法。 これはうってつけであるが ひょっとすると最後の“ハウリング特集”?。 既にCDが登場していた。
やらせとはいえ凄い。 コンクリートブロック。 同じくコンクリートのドブ板。 (時代を感じさせる) ラスクにTAOC。 レゾナンスキラー。 発泡スチロールは良いとして 硬式テニスボールに 湯飲み茶碗まで積み重なっている?。 ただし、特集の内容自体は極めて充実していて 且つ示唆に富んだもの。 大変面白いというか為になる。 まさか全ページスキャンするわけにもいかないので 掻い摘んでみると、、、。 @ 使うことによって更にハウリングマージンが 低下する物も多い。 A 置き台が弱い場合は効果的だが しっかりした置き台(GTラック使用)では 逆効果になる物。あるいはその逆になる物などもある。 B ハウリング防止効果が高い物が 音質向上効果も高いとは限らない。 (勿論、ハウリング防止効果が低い物が 音が良いというわけではない)
何というか、ハウリングのメカニズムは 非常に複雑なのが改めてよくわかる。 と、ここまで書いてから注釈を入れるのもなんだが、 別によっしーはハウリングで悩んでいるわけではないから 念のため。 ただ、ADプレーヤーの脚の交換による 音の変化を今更ながら追求、 というか楽しんでみたいだけなのである。 で、理屈は良いからやってみましたの 第一弾。
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音質的にも悪くない。所謂CP比最高のグッズはこれだ!?。 硬式テニスボールの登場である。
さて、硬式テニスボールの威力やいかに?。 これは結構期待するところがあった。 いやいや、ハウリングに悩まされているわけでも 何でもないのだが、音質が向上するならこれ幸い?。 何しろコストが安い。 どケチのよっしーには好適なアイテムである。(笑) ところが、、。 @ 何と、ハウリングマージンの向上は 体感出来なかった。(!) A 音質は、、、。 なかなか笑える結果となった。(爆)
無かった。 つまりいつもと同じボリューム位置でハウリングが 始まるということ。 ただし、一応補足すると 床に衝撃を加えた時の、SPからの音の出方は 明らかに異なった。 その点においては明らかに振動の 悪影響を受けにくくはなっていると感じた。 それより問題はAの方で、 何とも力の無い音になってしまった。 これは愕然とするほどであった。 良く言えば非常に見通しの良い音なのだが 明らかに踏ん張り不足。 肉がそげ落ちて骨と皮だけになってしまった みたいな印象だ。
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いや、違う。原因は何となくわかる。 これはきっと上に載るプレーヤーの重量不足であろう。 自作プレーヤーはKP−9010あたりと ほぼ同じ重量で、決して重量級ではない。 (一応思うところもあって軽量のままにしている) そもそも硬式テニスボールは、もっと重いプレーヤーに 好適なアイテムなのであろう。 これについては時間が許せば 後々再検証してみたい。 それともう一つ気になったのが ラックとの接触の問題である。 テニスボールそのままでは転がりやすいと言うことで ステレオ誌の例にならって、ボールは 雨樋の継ぎ手の上に置いた。 この継ぎ手が何とも心許ない物である事は 言うまでもない。 ラックとの接触は、わずかな線接触になってしまう。 ここがネックになっているのではないか?。 そう考えて、樋の継ぎ手の代わりに ある物を使ってみた。
ある物、とは何だ?。 それは僕にとっては割と身近な物なのだが ピアノのキャスターの下に敷くインシュレーターだ。 点接触を面接触に変換?させる効能があるし、 何よりキャスターの受け皿みたいな物なのだから ボールが転がるのを阻止するにも適している?。 、、かどうかは知らないが、試してみた。
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まず音だが、これは樋の継ぎ手を使った時とは 全然違う。 一言でいってマトモな音だ。 下痢が直って下っ腹に力が入るようになったみたい。 マトモ過ぎてつまらないと言えばつまらない 結果だ。 それでハウリングマージンの方はと言えば これがまた改善も改悪もなされていないから 面白い。 上に載る物の重量の問題もありそうだが インシュレーターとラック天板の接触にも 問題はありそうだ。 薄〜いゴムシート。 あるいはブチルゴムなんか敷いてみるとよいだろう。 、、、とつまらない事をやって来たが どうもいつまでも遊んでいられない様相をしめして来た。 ちょっと残念だけど、一旦このテーマからは 離脱すると思います。 (その内また取り上げます?)
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