12月14日

Y31PB−1導入を機に
機器、特にADプレーヤーの脚
改めて関心を持ってみた。

剛体のインシュレーターを使うのは初めてで
その音の変化は相当大きいものがある。

ただし、ポンと置いて100%の使いこなし
出来ているかというと、我ながら疑問である。

最も気になったがハウリングマージン

後になって、付属のインシュレーター使用時の
ハウリングマージンはどれくらいだったか
確かめておくのを忘れていた事に気が付いた。

大馬鹿者、というか
この男、ハウリングマージン一つにしても
かようの如く無頓着な日々を送ってきたのである。


今更重いGT−2000を持ち上げて
標準のインシュレーターに戻してみるのも面倒臭い。

と言うことで、隣に鎮座するSP−10U使用の
自作プレーヤーの方を研究材料にしてみることにした。

こちらのプレーヤーには、テクニカのAT−605Jという
割とありきたりなインシュレーターを四個使用している。

で、この自作プレーヤーのハウリングマージンと
Y31PB−1付きのGT−2000のハウリングマージンを
比較してみると、両者の間には差がない事が
確認出来た。

これはちょっと驚きだった。

イメージとしては普通のインシュレーターを使った
自作プレーヤーの方がハウリングマージンだけは
余裕があるかと思えたからだ。


12月15日

さて、今時ハウリングなどという切り口で
文献を探しても見つかるものではない。

そこで古い雑誌の出番となる。

真はステレオ誌’84年5月号

特集/音を蝕む“ハウリング撲滅法。

これはうってつけであるが
ひょっとすると最後の“ハウリング特集”?。
既にCDが登場していた。


しかし、まあ上の画像は
やらせとはいえ凄い。

コンクリートブロック。
同じくコンクリートのドブ板。
(時代を感じさせる)

ラスクにTAOC。
レゾナンスキラー。

発泡スチロールは良いとして
硬式テニスボールに
湯飲み茶碗まで積み重なっている?。

ただし、特集の内容自体は極めて充実していて
且つ示唆に富んだもの。
大変面白いというか為になる。

まさか全ページスキャンするわけにもいかないので
掻い摘んでみると、、、。

@ 使うことによって更にハウリングマージンが
低下する物も多い。

A 置き台が弱い場合は効果的だが
しっかりした置き台(GTラック使用)では
逆効果になる物。あるいはその逆になる物などもある。

B ハウリング防止効果が高い物が
音質向上効果も高いとは限らない
(勿論、ハウリング防止効果が低い物が
音が良いというわけではない)


読めば読むほど面白い。
何というか、ハウリングのメカニズム
非常に複雑なのが改めてよくわかる。

と、ここまで書いてから注釈を入れるのもなんだが、
別によっしーはハウリングで悩んでいるわけではないから
念のため。

ただ、ADプレーヤーの脚の交換による
音の変化
を今更ながら追求
というか楽しんでみたいだけなのである。

で、理屈は良いからやってみましたの
第一弾。

同特集で最もハウリング改善効果が高く、
音質的にも悪くない。所謂CP比最高のグッズはこれだ!?。

硬式テニスボールの登場である。


12月16日

さて、硬式テニスボールの威力やいかに?。

これは結構期待するところがあった。

いやいや、ハウリングに悩まされているわけでも
何でもないのだが、音質が向上するならこれ幸い?。

何しろコストが安い

どケチのよっしーには好適なアイテムである。(笑)

ところが、、。

@ 何と、ハウリングマージンの向上は
体感出来なかった。(!)

A 音質は、、、。
なかなか笑える結果となった。(爆)


@についてだが、本当にハウリングマージンの向上は
無かった。

つまりいつもと同じボリューム位置でハウリングが
始まるということ。

ただし、一応補足すると
床に衝撃を加えた時の、SPからの音の出方は
明らかに異なった。

その点においては明らかに振動の
悪影響を受けにくくはなっていると感じた。

それより問題はAの方で、
何とも力の無い音になってしまった。

これは愕然とするほどであった。

良く言えば非常に見通しの良い音なのだが
明らかに踏ん張り不足。

肉がそげ落ちて骨と皮だけになってしまった
みたいな印象だ。

ステレオ誌の嘘つき?!。

いや、違う。原因は何となくわかる。

これはきっと上に載るプレーヤーの重量不足であろう。

自作プレーヤーはKP−9010あたりと
ほぼ同じ重量で、決して重量級ではない。

(一応思うところもあって軽量のままにしている)

そもそも硬式テニスボールは、もっと重いプレーヤーに
好適
なアイテムなのであろう。

これについては時間が許せば
後々再検証してみたい。

それともう一つ気になったのが
ラックとの接触の問題である。

テニスボールそのままでは転がりやすいと言うことで
ステレオ誌の例にならって、ボールは
雨樋の継ぎ手の上に置いた。

この継ぎ手が何とも心許ない物である事は
言うまでもない。

ラックとの接触は、わずかな線接触になってしまう。

ここがネックになっているのではないか?。

そう考えて、樋の継ぎ手の代わりに
ある物を使ってみた。


12月18日

ある物、とは何だ?。

それは僕にとっては割と身近な物なのだが
ピアノのキャスターの下に敷くインシュレーターだ。

接触を接触に変換?させる効能があるし、
何よりキャスターの受け皿みたいな物なのだから
ボールが転がるのを阻止するにも適している?。

、、かどうかは知らないが、試してみた。

さて、結果は??。

まずだが、これは樋の継ぎ手を使った時とは
全然違う

一言でいってマトモな音だ。
下痢が直って下っ腹に力が入るようになったみたい。

マトモ過ぎてつまらないと言えばつまらない
結果だ。

それでハウリングマージンの方はと言えば
これがまた改善も改悪もなされていないから
面白い。

上に載る物の重量の問題もありそうだが
インシュレーターとラック天板の接触にも
問題はありそうだ。

薄〜いゴムシート
あるいはブチルゴムなんか敷いてみるとよいだろう。

、、、とつまらない事をやって来たが
どうもいつまでも遊んでいられない様相をしめして来た。

ちょっと残念だけど、一旦このテーマからは
離脱すると思います。

(その内また取り上げます?)


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