12月3日

おお!、こ、これは、、、、、!!!。

じ、GT−2000

そ、それもに、二台見える、、。

目の錯覚ではない。
ホントに二台”が並んでいる。

つまりXX(ダブルエックス)?。

いやいや、それではセリカになってしまう。(汗)

オーナーはこれで一体何をしようと言うのか?。

ひょっとしてDJ?。

う〜ん、SL−1200系二台並びというのは
よく目にするが、X二台並びというのは初めてだ??。


と、ひとしきりボケたところでお話しの始まり。

GTの会会員でもあられる
Pippinさん宅を襲撃して参りました。

いや〜、しかしGT−2000Xの二台横並びなんて
一生の内そうそうお目に掛かれるものではないだろう。
感激した。

こちらがシステム全景

GTー2000X二台については
もはや説明の必要もない。

GTラックの中に納まるのは
C−2XB−2Xのペアー。

更にL−02TDRAGON
が見える。

CDプレーヤーはGT−CD1

スピーカーは写真ではわかりにくいが
JBL4311
その上にちょこん、と載っているのは
AURATONEの5C




さてさて、システムのチョイスからおわかりのように
Pippinさんもキャリアのあるオーディオ好きであられる。

GTの会に登録頂いたのは9月の末。

その頃はGT−2000Xと限定再生産の
GT−2000の二台使いだったのだが
(それでも充分凄い)
よっしーがお邪魔する直前に
GT−2000Xが一台増えてしまったのだ。

ほとんどお目に掛かれないXを
一度に二台見ることが出来て
よっしーは有頂天であった。

念のためにGT−2000Xの諸元だが

’85年登場。
GT−2000(’82年登場)の強化バージョン。
34万円。

強化されたのは

@キャビネット
オリジナル2000の層に対して層。
正に“分厚い”キャビネットとなった。
仕上げはリアルウッドのアメリカンウォルナット
ポリエステル塗装。
(この仕上げは勿論YAMAHAピアノからの
フィードバック)


Aモーターシャフトと軸受けの強化。
シャフトの直径は20oと増。

BGT−2000ではオプション扱いだった
YSA−1を標準装備。

*この他にディスクスタビライザーYDSー8(850g)
も付属。


12月4日

改めて、GT−2000Xとは何だったのか?。

重量34sはさすがだが、
ノーマルのGT−2000でも28sは確保している。

YSA−1標準装備とは言うが、これは4万円出せば
GT−2000にも装着可能。

実質的に外装の変更と軸受けの強化だけで
価格倍増とは許せない?。

いやいや、冗談。というか敢えて以上を書いてみたが
意味はない。

意味がないとはいかなる事か?。

そう、単純にCPを考えるならGT−2000の方が
圧倒的に高い。

*重量だけ考えても、2000Xが1万円/sなら
オリジナルの
2000は5000円/1sだ。
じゃあるまいし?。笑)

だがしかし、CPなど持ち出す事に
既に意味がないと言いたい。

時既に’85年。
CDの登場から3年目。
時代がデジタルに勢いよく流れて行くことは
メーカーもユーザーもわかっていた。

そんな中、最後のモニュメントとして
この頃各メーカーからアナログ最後を飾るべく
様々なステータスモデルがリリースされた。

ヤマハの場合はGT−2000をベース
それを果たした。

それがGT−2000なのだ。

「これが最後」、の万感の思いを込めた
記念碑

そこにはCPもくそもない。
(内容からすれば、それでもハイCPだ)

17年の時を経て、“X”は燦然とその名を歴史に残している。

ところでPippinさんのGT−2000Xは
よりによって(笑)二台とも
SAEC WE−407GTアームを搭載している。

何とも贅沢な構成で
思わず石を投げる人が続出しそうだ?。

仕方ない。物は強く思う人の所に集まるものだ。

AE SAECから発売されたこのアームは
当時75,000円

名器407/23の流れを汲むものである事は明白だが
407GTは、その名の通りGTプレーヤー専用モデルなので
有効長258o(オリジナルは233o)、
全長339(最大349)oとセミロングサイズになっている。
又、オーバーハングは9o(オリジナルは12o)。

付属シェルはULS−Xで、407/23のULS−Xとは異なる。

セミロングアームとなったため、自重の重い3X(18g)を
標準装備にしてしまうと機械インピーダンスの点で
問題が出て来る為の
措置と考えられるそうだ。

ちなみに2Xは自重9,5g
特殊軽合金2,5o厚を強化成形。
更にチタン合金との複合強化が計られている、
これも優れたシェルだ。

407GTの適合カートリッジ重量は
シェル込み15,5〜32、0g(サブリング使用時)。

アームベースは砲金使用。

以上、Pippinさんご提供の資料と
お話しによる。

もちろん文責はよっしーにあります。

後日頂いた407GTの分解写真↑もお楽しみ下さい。

いや〜、ホンマにが出ます、、、。

続く。


12月5日

あんまりお宝グッズが続くと目の毒だが
仕方ない?。

こちらはYGT−1

説明の必要もないだろうが
砲金ターンテーブルである。

重量18s。

正に王者の風格?。
いやはや、あらためて物凄い物を
ヤマハは作ったものだと思う。

標準のターンテーブルでさえ5,8sもあるのに、
こうなると正気の沙汰ではない。

実際持ち上げようとすると
相当の気合いが必要である。

軸受けは大丈夫か?と尻込みする人が
続出したのも無理はない。

当時の記事によると、ノーマルのGT−2000でも
30sまでは大丈夫との結果が出ていたらしいが、
それでもちょっと気になる重さである。

実売はどれくらいあったのか?。
何しろYGT−1だけで12万円である。
GT−2000本体が13万8千円。
うむむむ、、、、。

尚、YGT−1の上に載っているスケール
おわかりだろうか?。

YSA−1用のゲージなのだが、
プラスティック製の物はGT−2000Xにしか
付属していない。
これもある意味貴重品だ。


ところでPippinさんもYGT−1
しまい込んでおられるのだが
これは軸受けを心配されてではない。

さすがのXも砲金ターンテーブルを載せると
足下の弱さが隠せないとおっしゃる。

剛体の脚の必要性を痛切に感じたが
さすがにYPB−1(ピンポイントベース)は
お持ちでなかった。

そこでY31プロジェクトに用命された結果生まれたのが
Y31PB−1である。

GTプレーヤーへの装着画像は
本邦初公開?。

どうだ!、、、、って俺が凄んでも仕方ないが
ここまでやったら文句はないだろう!?
って思わず言いたくなる位決まっている。

いや〜、これは格好良い
ほとんどパーフェクトワールドである。

Y31PB−1装着の画像は
訪問時のものではなく、後日Pippinさんから
お送り頂いた物だ。

装着後の音は残念ながら拝聴出来ていないわけだが
当然良い方向に向かわれたらしい。

憎らしい

あ、違った。
羨ましい、、、。(笑)


日記の続きはこちらです。

一つ前の日記に戻る。

日記のMENUへ。

表紙へ。