10月14日

HX−10000はますます快調である。

あまりにも美しすぎて、
これはちょっと騙されているのかもしれない
という気さえするが、僕の好みには
ばっちり合っている。

色々とカートリッジも差し換えて、、、
とか思ったが、なかなか腰が上がらない

取り敢えずZYXで良い感じだし、
何よりレコードを聴くのが楽しくて仕方ないので
次から次へとお皿を取り出してしまい
カートリッジ交換どころの騒ぎではないのである。

悪い事に?ネッシー&ロジャース双方で楽しめるので
更に時間は不足して来るのだ。


そんな状況なので
この辺でちょっとソフトのお話し
移りたい。

HX導入前の段階から
よっしーの部屋ではポピュラー系のレコードが
どうゆうわけか上手くなるようになっていた。

何故だか理由は良くわからない?。
特にPC−41MC+PRA−2000という組み合わせは
最高のコンビネーションだった。

そこにHXが入り込んで、せっかくの楽しい時が
終わってしまうのではないかと心配したが
奇遇だった。

ZYX+HX−10000は、更に素晴らしく
ポピュラー盤を鳴らしてくれるのだ。

取り上げてみたいレコードは多々あるが、
最近初めて音の良さに
驚いたレコードを数枚取り上げさせて頂く。

写真のレコードは浜田省吾の「イルミネーション

’78年発売。

浜田省吾について詳しく書いていると
それだけで相当な量になってしまうので
なるべく簡単に済ませるようにしよう。

これはサードアルバムである。

今でこそ浜省といえばビックメジャーだが
この当時は売れなくて伸び悩んでいた時期。
このアルバムで水谷公生佐藤準の両名と出会い、
サウンド的には完成度が非常に高くなっている。

僕は浜田省吾のアルバムのエンディング曲を聴くのが
好きなので(爆)「MIDNIGHT BLUE TRAIN」をピックアップ。

いや、これが物凄く良い音良い録音なので
びっくりした。

びっくりしたとは随分な言い草だが
この曲と付き合ってかれこれ20年近くになるのだが
オーディオ的にみて、こんなに良い物だとは知らなかったのである。

、、、と、冷静に振り返ってみると
昔はこれらのアルバムをカセットテープで聞いていたのだった。(汗)
それも貸しレコード屋さんから借りて来て録音、というパターンだったと思う。

大学の行き帰りの東横線の中で
ヘッドフォンをして聞き続けていた事が
昨日の事のように生々しく思い出される。

、、、思い出されるのは良いが、
そんな聴き方じゃあ良いも悪いもあったもんじゃあない。
激しく反省

だが、きっと当時はレコード盤から直接でも
今ほどの音は拾う事が出来なかっただろう。

未熟とは怖いものである。そして先入観とか
偏見とかも恐いものである。

あやうく名録音盤をゴミ扱いして一生
過ごすところだった?。


それにしても、本当に素晴らしい録音である。

こけおどしとかそんな部分はまるで無いのだが
とにかく美しく繊細で、輝きがあって
ところどころ本物の底力を感じ取る事が出来る。

録音が良いとアレンジの良さが生きるというもので、
ミュージシャンのやっている事及び
アレンジャーの意図が綺麗に浮かび上がって来る。

更に大事な事だろうが、浜田省吾のボーカル
素晴らしく良い。

歌唱自体も良い意味での若々しさがあるのだが
録音側がそれを見事に媒体に取り込んでいるところが嬉しい。

というか、妙に弄り倒していないからこそ
良いのである。

全てのレコードを聴いたわけでもあるまいに
と言われそうだが、日本においてのポピュラーの
録音は’75年くらいからクオリティが上がり
’78年頃がピークではなかったかと思う。


10月18日

まだ浜田省吾が続く。

こちら続いての4枚目のアルバム。
MIND SCREEN」(マインドスクリーン)
79年5月21日発売。

あら、浜省さん、随分と恰幅が良く、、。(笑)
というのは冗談で、顔の辺りが太って見えるのは
ハレーションのせいだそうです。

詞が全然書けなくなってプロの作詞家に詞を
依頼したというアルバムで、浜田省吾自身は
気に入ってはいない様子。

もっとも彼はファーストから5枚目のアルバムまでは
全部廃盤にして欲しいと常々言っている。
試行錯誤段階での習作達は、
だからこそ僕のようなひねくれたファンには楽しい。

そのような事はさて置いて、
こちらからもエンディングの一曲
悪い夢」を聴く。

”坂道を振り向けば
そこに居た筈の友も恋人も見えない。
でも、もう今は引き返せない
まるで悪い夢を見てるみたいだけど”
と歌われるこの一曲もまた
その時の浜田省吾本人の心情をそのままに映し出しているのだろう。

青春の一曲を聞き返す時は
なかなか冷静ではいられない。
熱い思い”が思い返されてしまう。(笑)

でも、そこを何とか冷静に聴いていみる。

やはりこれも見事な録音である。
というか”自然”。

どうしてこういう録音が、今は出来ないのか?。
外野がとやかく言うなと言われそうだが
不思議で仕方ない。

ミキシング等は前作より進歩しているみたい。
ボーカルを聴くと「イルミネーション」は
弄っていない良さがあるが、
「MIND SCREEN」には微かに弄っている面白さがある。

「悪い夢」をオーディオ的に冷静に聴くと
ボーカルの音像が手前に大きく出たり
に小さく引っ込んだりして落ち着かない?。

要するに、声を張り上げて歌っている部分の
音量を下げて絶叫調にならない様に調整しているのである。

フェ−ダーで調整しているのだろう。
今時なら良くも悪くもコンプレッサー漬けにして
一発解決?。
(かどうか知らないが、、)

その様な考え方、手法が正しいのかどうか、、、。

少なくともこのアルバムの浜田省吾の声は
決して荒れていない
純度は充分に高い。

日記が滞り勝ちだったので(笑)
一気に行こう。

5枚目のアルバム、「君が人生の時」。
79年12月5日発売。

風を感じて」が入っている事もあって
浜田省吾の初期のアルバムとしては
売れ行きが良かった物だ。

どんなに苦しくても自分で詞を書かなくてはいけない、
と前作の反省から10曲中9曲が浜省自身の手によって
書かれている。

お約束通り、エンディングの一曲
君が人生の時」を聴く。

う〜ん、、、これも良い録音だ。
美しいし、すっきりと歌が心に解け込んで来る。

ただ、全般にちょっぴり耳に掛かる音も入っていて、
これはイコラーザーの加減だろう。

そろそろ弄る楽しさにエンジニアが
目覚めた、あるいは目覚めすぎが始まった?。

それは決して悪い事ばかりではないのだけど
この後なかなか尋常でない録音の物が
大勢を占めるようになって来たと感じるのは
気のせいばかりではあるまい。

さて、問題はこのアルバム。

97年に発売されたセルフカバー集
初夏の頃」のアナログ盤だ。

”青春の当事者の歌う青春の歌と、
すでに青春ではない者の歌う青春の歌、
どちらが切なく悲しいか、
それは言うまでもなく後者だ。

オリジナルより切なくて青春的なセルフカバー集、
当事者の人にも、そしてもうそうでなくなった人にも
聞いてもらいたい傑作である。”

という渋谷陽一さんによる帯のコピーも素敵な1枚だ。

、、、、と、だがしかし、これを”録音”という観点から見てみると、、、。

頭を抱えてしまうというのが正直なところで
一体どうしてこんな事になってしまうのだろう?。

いや、もしかすると僕の耳が時代遅れなのかもしれない。

時代と共に””に対する感覚というのは異なって当然?。

ま、そういう事にして、無難に終わりたいと思います、、。(汗)


10月22日

めいて参りました。

、、、というわけで「AUTUMN」とは安直過ぎる?。

GEORGE WINSTONの「AUTUMN」。

80年の作品らしいが、日本にお目見えしたのは
ちょっと経ってからだったと記憶している。

写真にはLP、CD共に写っているが
LPは例によって最近100円で仕入れた物。

同時に「WINTER INTO SPRING」も購入したが
どちらも新品同様
持ち主は針を落としたのだろうか?。

で、CDはかみさんの物。
結婚前に新品で購入した物。


このソフトはきっと有名な物の筈なので
詳しくは語らない。

20年早く現れた癒し系、という感じで
何ともまったりとした気分になれる。

だが、僕はひねくれ者なので、
あからさまに”癒し系”と思うと
ちっとも癒されない。(笑)

なのでCDも大して聴いていなかった。

LPも100円だから買ったというのが正直なところなのだが
針を落としてみてびっくりした。

おお〜びゅーてぃふる!。

気がつくのが20年遅い?。(汗)

と言うかZYX+HX-10000の組み合わせは
嫌になるくらいピアノが美しい。
(あ、このソフトの内容はピアノソロです。念のため)

それもPRA-2000+HMA-9500
→ネッシー(FE-208S+JA0506U借り物)
とのマッチが特に良い

ロジャース側でももちろん悪くはないが
ちょっとに欠ける。
(この辺は今後の課題として残している)

HXも0506もYAMAHA製。
だからピアノの音が良いのは当たり前?。

いや、それは冗談だが言い難いくらいの美音が出て来て
ギョッとしてしまう。

ちなみにLPを掛けてかみさんに聴かせたら
「これは本当に外側のスピーカー
(注 ネッシーの事)
が鳴っているのか?」
とのたまった。

いやはや、変われば変わるものである。

おかげで最近はピアノの音に耳が行く事が
多いのでありました。


10月23日

好事魔多し?。

HX−10000不調。

時々音が全く出ない

何故でしょう?。(汗)

電源はしっかり入っているんだけど??。


10月26日

こんな時に限って忙しくて
HXを修理に出せないでいる。

まあ直ると信じて疑っていないので
悠長に構えていられるとも言えるが、、。

で、今アナログはPRA−2000直結
聴いている。

そんなに違いは無い、、、と思いたいのだが
やっぱり大差ないとは言えないから困ってしまう。

もっとも、この比較は公平感に欠ける。
きちんと比べるのなら
HXが直ってきて同時比較が出来る様になってからだ。

ああ、しかしそんな事考えると
益々ストレスがたまって行く、、、。


10月29日

HX−10000。やっと修理に出せそう。(汗)

そんなわけでラックから引っ張り出したけど、
ホント重いっす。

こんな時に、と思ってリアパネルの記念撮影。

立派なピンプラグ、、、
いや、それにも増して、このぶっといACコード
ほんまに凄い。

早く元気になって美音を奏でておくれ。
よっしーはオーディオに向かう情熱が
さすがに減退気味なのであります、、、。(


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