7月31日

取り敢えずこの17D2の正体が知れた。

ダイナベクターから回答をもらったのだ。

それによると正解は17D2の軽針圧バージョン
17D2MK2では無いとの事。

数を限定して作られたらしい。

ま、ノーマルの17D2とは違う事は確からしいが
それが吉と出ているか、
凶と出ているかは不明。

針圧も1,4〜1,5gくらい掛けた方が
トレース能力は良いかも、との事だった。

それではそれくらいでも試してみましょう。

音については、まだまだこれからだが
一応能書きから先に行くと

初代KARAT17D’82年の登場。
当時68,000円
ちなみにダイヤモンドカンチレバーの1号機
23Rといって15万円もした。
コストダウンが可能になったのは
カンチレバーの長さを2,5mmから1,7mmに縮めたからだ。

2代目となる17D2’84年登場。
価格は38,000円と更にダウン。

基本的には17Dと共通なのだが
違いを簡単に言うと
17Dのカンチレバーは
角柱の一つの稜線を手前に斜めカットした形。
17D2の方はストレート円柱で
0,25mm径と17Dより細くなっている。

もう一つは針圧が違い、
17Dは1,2gが指定。
17D2は1,8〜2,0gが指定。

ただし、17Dも途中からダンパーを硬いものに換え
コンプライアンスを下げ、指定針圧を2,0に上げている
17D2にしても、針先実効質量からすると
1,2gで楽々トレースの筈のところ
硬めのダンパーを使用して針圧は高めを指定していた。
これは針のもぐりこみ防止の為である。
(以上参考文献は
別冊FMfan33号、及び41号。
長岡鉄男のカートリッジフルテスト)

今回自分が入手した物は
その辺り(ダンパーとか)を変更して、
針圧に関しては初期型の設定に戻したものと考えられる。

いずれにせよ、この極短のカンチレバーを採用したのは
一つには勿論カンチレバーの影響を最小にしようという目論見が
あったわけで、
針の真上にプリントコイルを取り付けて
同じくカンチレバーの影響から逃れようとした
ビクターのダイレクトカップルとどこか通じるところが有るところが
面白い。


カートリッジがダイナベクターなら
シェルもアームもダイナベクター
と言う事で、同社の人が見たら
感激してくれる、、、かな

ちなみにこのアーム
DV−507も未だにカタログ落ち
していない所は立派。

ただし価格は21万円跳ね上がっていた。(!)

ま、今後メンテナンスを望める
ほとんど唯一の国産アームとなりつつあるから
仕方ないが、安いとは言い難い。

ぼ、僕の入手価格?
そ、それは秘密です。
(石投げられたくないから、、)


8月5日

トップページにも掲げてしまいましたが
姪っ子CDを出したので
おじさんとしては紹介してしまいます。

SiSTA(シスタ)というユニットの一員です。
写真左端の“なるみ”というのが姪です。

デビュー曲は「バン☆バン☆バン
恐れ多くもスパイダースの名曲をカバーしています。

GRCX−11(1,300円)
発売元はガウスエンタテイメント。
販売元は日本クラウン。

良かったら一枚どうぞ。(

オーディオ的にはどうかって?。
そ、それは訊かない約束でしょ?。(笑)


8月8日

スタックスのヘッドフォン
SR−3(だったっけ?)を
手に入れたのはいつの事だったろう?。

実は、あるPA屋さんの形見分けで頂いたのだが
期待に反して、当初はあまり良い音では鳴らなかった

これはスタックスの初期の製品で、
アンプのSP端子からの出力を導いて使うタイプなので
アンプの方も、とっかえひっかえ換えてみたりしたのだが
どれもイマイチ

STAXなんてこんな物なのか
あるいは、やはり老朽化が進んでしまったのかと
ほとんどお蔵入りさせていた。

ところがある日いたずらにパソコンに繋いでみたら
これが良い

あまり良いのでビックリしてしまったくらい。

そのまま使っていたが、
やっぱりこれだとアナログを聴いたりは出来ない。

なので久し振りにメインの装置に繋いで再トライしてみた。

結果は?。

う〜ん。ボロ負け。(笑)

慌ててパソコンの方に繋ぎ換える。

どーしたわけか、こっちの方が断然良いのだ。

この謎は解けそうもない。

パソコンのCDドライブは、案外優秀だよ、
とも訊くが、それにしても、、、。

ま、結果良ければそれで良し

この位置に安泰してもらう事にする。

それにしても、、、?。


SR−3とそれを囲む
ポータブル機達。

一つ言えるのは
PCのアウトからのものは
音は良いが若干疲れやすい傾向にある
と言う事。

疲れない、と言う点では
何故かポータブル機の
ヘッドフォンアウト
からの音の方に
軍配が上がる。

これも何故だかは良くわからない?。


8月9日

ここのところ、少し涼しい
なのでちょっぴり音を出してみたくなった。

先日から引き続きだが
ダイナベクターの17D2を試す。

L−1000の後継者の一人にでもなってくれないか
と言う期待もあるのだが、どんなものか?。

まあ、それはともかくとして
色々試さないといけない。

シェルの交換などはさて置いて、
今回はロジャース側の装置に繋いでみる。

プレーヤーはGT−2000。

これは良いけど、イコライザーアンプ代わりに使っている
PRA−2000は外したままだった。

となると、SA3のフォノでは厳しそう。
ほとんどMM専用だもの、、。

でも、無理を押してみる。

どうだ?。

おお、案外いける

さすがにボリューム位置はグンと上がる
SN比は問題無し

力は今一つ入らないが、そよそよと美しいしらべが聴ける。

もっとも、これはソフトもそう言う前提で選んだからに他ならない。

バイオリンとギターの二重奏

だって、やっぱり暑いのに大編成物なんて
パワー入れて聴く気にはならないですもの、、、。

取り敢えず、秋の夜長にはなかなかよさそうな組み合わせである事は
判明した?。

もっとも本当の事は、まだまだわからない。



8月11日

友人のTU−870が不調だった
話しをご記憶に留めて頂いている人はいるだろうか?。

実はあのアンプ、とっくの昔にlimitedさん
お直し頂いている。

左チャンネルから“ブ〜ン”とハムノイズみたいなのが
出ていたのだが、さすがプロ。
一発で直してしまった。

で、とっくにオーナーの元にお返ししていないといけないのだが、
どうゆうわけか、まだ僕の手元にある

お互い忙しくて、と言うより僕が不精なのでありました。

いよいよ返却しなくっちゃ。
でも、その前に、と言う事で完動状態としては
初めて
の試聴。


正直な話し、さぞプアーな音になるだろうと思ったのだが
そんな事は無かった。

まずはネッシー側で拝聴したが
100dB強の超高能率スピーカーを相手にしても
SN比は問題無し

力感はさすがに今一つだが
そのかわり、ささやく引っかく擦る、と言ったような
表現においてはHMA−9500をも凌駕するようなところもある。

ところどころ、感極まると言うか、一歩間違うとヒステリックに
なりかねない部分もあるが、これはアンプの規模から来る限界だろう。

ロジャースではさぞボケボケになるだろうと思ったが
さにあらず。
驚くほどの大音量まで出せる。

これはきっとSA3という、稀代のハイゲインプリの力による所も
大きいのだろうが、それにしても立派なものだ。

ただし、低域のしまりはまるで無い。(笑)
量感はあるのだが、制動は全然掛かっていないので
ボヨンボヨンになってしまう。

それでも瑞々しく精緻な感じの表現力は大した物。

これが2万円弱のキットアンプの音とは
にわかに信じ難い。

これ(TU−870)をリファレンスとして使ってしまう人がいたり、
あるいは多くのマニアが改造のベースとして愛好したりするのも
良く理解出来る。

恐るべし、管球アンプ!?。


恐るべき球の世界?。

いつかその内足を突っ込む
ような事は、、。

取り敢えずは無い方が
財布は痛まない、、、。

それよっか早く持ち主に
返さないと、、。


8月14日

2泊3日でキャンプに行って来た。

ちょっと雨に祟られたりもしたが
概ね楽しく過ごして来た。

ただ一つ忘れ物をしてしまい、
今になって後悔している。

何かと言えば録音機である。

行ったのは道志の山奥

当然ながら鳥のさえずりは素晴らしい

「う〜ん。録って帰りたい。」
と思うあたりがオーディオ馬鹿である。

次回は必ず持って行こう。


ところでオーディオの世界も
人それぞれなので
環境音なんか聴いていると
馬鹿にされる事もある。

オーディオは音楽を聴くもの也、
とお考えの方からすると
SL大砲の音なんか聴いて
どうするんだい?、
と思えるらしい。

ごもっとも。

でも、僕は結構好きなのである。


ビデオカメラ全盛の時代
音だけ録って帰るというのは
なかなか奇異な行為に思えるかもしれないが
音だけの方がイメージが広がる
と言うかリアルなのである。

画が無い分、却って情景が目に浮かんだりする。

そして、上手く録れれば、ギョッとするほど
生々しい世界がそこに再現(創生?)される

この面白さは
片手間であっても
録音機を回してみた事が無いと
わからないかもしれない。


などと言いつつ、
ここ最近はCDからのコピーすらしない不精者
なってしまったので、大きい口はきけない。

今回も見事に録りそこなっているし、、。

仕方ないから「森のコンサート」でも聴いて
善しとしよう。

長岡鉄男外盤A級セレクションにも紹介されている、
バイノーラル録音の“あれ”である。

2chでも見事にサラウンドすると言う事を
このソフトは見事に立証してくれる。

目の前を鳥が飛んで行くは、
天井の遥か上方で雷鳴が鳴り響くは、
あまりに凄過ぎて笑いが出てしまうほど。

ステレオとは位相の芸術なり
を痛感させてくれる。

ただし、自分の経験からすると
左右のスピーカーの間隔
広すぎるよりも、むしろ狭いくらいの方が
(このソフトの場合)音場が広がる

ネッシーを使って、ユニットセンター間
約90cmくらいの時が最高だった。

壁、天井を無視して、どこまでも音が広がっていく様は、
ほとんど超常現象に近かった。

今はセッティングが変わってしまったので
そこまでの音場が得られないのが
残念である。

まさかこのソフトだけのために
スピーカーを移すわけには
いかないけどね、、、。




素晴らしきかな
森の朝

今度は絶対に録音機を
持って行こう。

DAT対MD対カセット?。

そんな事してたら
気が休まらんって、、、。

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(8月15日 UP!)


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