さてさて、まだまだ続く ’70s〜’80sな日々。 恐れ多くも、今度はまりおさんから オンキョーのプリアンプ、 P−309 及び ヤマハのヘッドアンプ HA−2,HA−3を お送り頂いた。 果報者もここまで来ると、 そろそろバチが当たるんじゃあなかろうかと、 いよいよ心配になって来る、、。
まずはP−309をネッシーシステムに 接続。 一応書いておくと、 プリを出た後は ヤマハのパライコYDP2006を経由して HMA−9500U改に入る。 ネッシーのユニットは FE−208SとJBLの075。 今回はCDから拝聴。 (CDプレーヤーはソニーのCDP−777ESA) よく音を出した瞬間に、、、などと言うが、 今回もCDを掛けてリスニングポイントの椅子に向っている途中で 後頭部から“ガン!”とやられてしまった。 この音場感は何だ?。 定位の明瞭さは普通じゃあない。 前後左右に音像が林立する様が ありありと見える?。 音場音痴を自認するよっしーだが、 この瞬間、大分自信を取り戻した。 それくらい見通しが良い。 この時掛けていたCDは 特にワンポイントマイクとか そんな類の物ではないが 色々な仕掛けをした レコーディングエンジニアも、 これくらい明瞭にそれを読みとってもらえれば 本望なんじゃなかろうかと思ってしまった。
やがて音のバランスが 普段とはかなり異なる事に気がつく。 何と言うか、ハイ上がり?。 いや、低音不足?。 随分とカンカンしているのである。 思わずパライコがバイパスポジションになっていて 効いていないのかと思ったが、そんな事は無い。 何か使い方でも間違ったかと、 P−309のトーンコントロールの低音側を グイっと回すとかなりふっくらと聞こえる様にはなる。 (余談だが、オンキョーのプリのトーンコントロールは 優秀だ。) しかし、そういった問題ではない。 どこが出ていない、というのではないのだが、 何ともふくらみに欠ける鳴り方なのだ。 例えば弦楽器の弦が いつもよりグンと張りが強くなったような。 金属製の楽器は、まるで金属部の肉厚が 急に厚くなってしまったような、、。 そんな鳴り方になる。 これは変だぞ、と蒼くなって アナログを掛ける。 最初はMC入力でMC−L1000を、、、。 う〜ん、印象は変わらない。 と言うか、これはどうしたってL−1000の音ではない。 物凄く安っぽい音になってしまい、涙が出そうだ、、。 次にMMに変えて、V−15Type3。 大分まともになったが、これはやっぱり変である。 P−309も又、物凄いハイゲインなので、 ボリュームは8時位でかなりの音圧になってしまう。 ボリューム角が低すぎるのが原因かと思って、 無理矢理ボリュームを上げるが、 ただ喧しくなるだけだ。 どうにも、しなやかさとか、たおやかさとかを 完璧にどこかに忘れ去って来てしまった 感じの鳴り方だ。
取り敢えず、ネッシーシステムを ばっさり諦めて、 ロジャース側に行く。 メインアンプがA−10Type3で、 スピーカーがロジャースLS5/9。 まずはCDからだが、 今度はどうだ!?。 ニヤ〜ン。 (註 笑っている。) これは大正解!。 素晴らしい。とても同じアンプを経由しているとは 思えない。 厚みがあって、切れも良くて、、、。 さっきのは一体なんだったんだろう?、 と首を傾げつつGT−2000に MC−L1000、V−15Type3を付けてアナログも聴く。 CDの時と印象は変わらない。 力はあるけど優しさもあって、 ドキドキはするけど必要以上に疲れさせる事はない。 頼りになる、スポーツマンの彼に、 ハイパワーを内包したセダンでドライブに 連れて行ってもらった女の子というのは きっとこんな気持ちになるのだろう?。 唯一耳につくのがハイエンド。 ちょっとキラキラ感がつきまとう。 これはネッシーシステムでも ロジャースシステムでも CDでもMCでも、 またMMでも気になり続けたので、 相性云々と言うより このプリのキャラクターと見た。 だが、それにしても物すごいハイゲインのプリだ。 ロジャース相手でも ボリューム角は容易に9時を超えようとはしない。 (ちなみに僕はあんまり小音量派ではないのだが。)
今回ほど強烈に思った事も無い。 決めつけたりはしたくないが、 拙宅で聴いた限りでは P−309 → HMA−9500U→ フォステクス FE-208S と言うのは お勧めできない取り合わせだ?。 何事も使いこなしと言われそうだが、 僕は上記組み合わせで 上手く鳴らす自信はまるでない。 力不足をお許し頂きたい。 しかし、反面ロジャースを パワフル、且つうっとりと優しく鳴らしてくれる点においては 過去最高かもしれない位だから面白い。 では、SA3と入れ換えるか?、と聴かれたら、 僕はエキセントリックな音 (早い話しが、ちょっと常軌を逸した音?) が好きなのでそれはしないと思うが、 ロジャースを使って、長時間音楽を楽しむという事であれば P−309の方が正しい選択だと思う。 そう、このアンプの設計者の方は きっと音楽を聴く事が好きだったに違いない。
ヤマハのフォノイコアンプ HA-2、HA-3が登場になります。 日記の続きはこちらです。 一つ前の日記に戻る。 日記のMENUへ。 表紙へ戻る。 掲示板へ。
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