6月23日

ところで、
C−2とシュアーのV−15Type3の組み合わせは良いよ〜、
と教えてくださった人がいる。

koyamaさんだ。

そういえば、以前にもそんな事を
お知らせ頂いていた。

幸いV−15Type3なら持ってる

なので、さっそく試してみた


ここで一つ正直な事を言っておくと、
このカートリッジを入手して1年になるが、
今まで、良いな、と感じた事が無かった

世評の確立した名器に対して
何て事を言うんだ、
と言われそうな話しだ。

確かに何を掛けてもそつがない
取り立てて欠点なんか無い

でも、こればっかりは好みの問題?

拙宅でのV−15Type3
鳥のささみ的と言うか、
減塩醤油で食べるお刺身的と言うか、
今一つ脂っこさとかアクに欠ける音しか出ない
カートリッジといった評価
(というのもおこがましいが)
だった。

それは、他の機器を、どう換えても変わらなかった

でも、今回は"ある期待”を持って
針を落とした。


こういう時の予感というのは当たるものだ。

ネッシー側のシステムC−2を組み込んだ状態で拝聴したが、
いや〜、今まででは(Type3からは)絶対に聴けなかった音がする。

あんまり喜んでばかりいると馬鹿みたいだが、
実に分厚い音が聞こえて来る。
それでいて、全然鈍重でないところが嬉しい

特に印象的なのが、
その量感がたっぷりあって、
尚且つ物凄く歯切れの良い
軽快なフットワークの低音。

ベースギターやドラムのバスドラム
耳コピーをやりたい場合は
このシステムで聴くのがお勧め
と言いたくなる。

とにかくベースやキックを聴くだけでも気持ち良い
のは間違い無し。

あるいは、超低音
ややダラ下がり気味に
落として行っているかもしれないが、

、ほんの少しの事なのです。
文字にしてしまうと、どうしてもオーバーに
とらえられ勝ちですが、、、)

その落とし方が絶妙と言うか何と言うか、、、。

お陰で量感を損なう事無く
フットワークの良さを確保出来ている
のかな〜、
などと想像してしまうのでありました。

もちろん、その他の美点

明確な定位。
必要にして充分な広がり感。
押しつけがましさの無い音像。

などは他の組み合わせでも得られた時のそのまま

嵌ったら本当に抜け出せない
組み合わせかも、、、。


恐ろしい、、、。(汗)


売り飛ばさなくて良かった
V−15Type3。

他のカートリッジでも
こんな風にいくのだろうか?。

C−2をお試ししつつ、
次は7070に行く。
(予定)


6月25日

EQ7070LE−109を拝聴した。

でも、話しをわかりやすくするため
C−2の話題から続ける。

さてさて、V−15Type3C−2のPhono1、
つまりMM入力で受けた音には
本当にうっとりした。

では、MCはどうなのだろう?
とお試し。
(一応は拝聴済みでしたが、
改めて、、、)


いつもL−1000なのもどうかな?、
と思ってAT−33E初代
ご登場いただいた。

ちょっと派手目な音がするカートリッジなので、
C−2を活発に鳴らすには良いかなとの思いもあった。

C−2はPhono3がMC入力で、
ヘッドアンプを搭載している。

針を落として、、、。

。」

う〜ん、ちょっと首をひねりたくなった

派手は派手だが、力は無い
ちょっとチリチリする感じはあるし?。

33E初代のキャラクターと言えば
そうかもしれないが、
それにしても、、、?。

なので、早々にMC−L1000に差し換え。

今度は、、、?。


さすがに力が出て来るし、
何より品が有る

「、、、。」

でも、今一つ納得しかねる音だ。

先日のV−15Type3の音は幻想だったのか?。

まさか、と思ってV−15Type3に差し換え
(もちろんMM入力で)音を聴く。

と、やっぱりあの衝撃は錯覚では無かった事がわかる。
又してもウットリしてしまう。

この段階ではMMの圧勝

だが、ここでC−2を責めるのは酷と言うもの。

’75〜’76年当時、
少なくとも国内ではMMの方が主流であり、
MCブームはその少し後である。

MC入力が不利であっても不思議ではない

C−2のヘッドアンプもSN比は高いし、
そのような時代背景を考えると、
クオリティは高い方と言えるのではないか?。

カッチリした音はMMで
少し柔らかめの音はMCで、と使い分ける向きには
これはこのままでも良いと思う。

第一、本当の事は
もっともっと使い込んでみないとわからないのだ。




と、言いつつ、ここで真打(?)登場。

アルパインラックスマン単体フォノイコライザー
LE−109のお出ましである。
(もちろんHGさんからお借りした物)

単体のフォノイコを自宅で試すのは初めてなので
接続している傍からわくわくしてしまうが、
一応109がどのような物かというと、、、。

’86年登場。
当時80,000円

独立フォノアンプ構成による2系統入力。
左右完全独立電源。
音質重視のMCストレート機能。(入力1)
あらゆるカートリッジの魅力を引き出す
ゲインインピーダンス切り替え(入力2)と
2段階アッテネーター
S.T.A.R.サーキット、
高性能FET、
バランスドPPドライブ等による、
徹底した音質重視設計

となっている。

438W×63H×310D/4,5kg。

薄型で場所を取らない単体フォノイ登場の陰には
同時発売のDAC内蔵プリメインアンプ
LV-109
の存在がある。

同時に登場したCDプレーヤー、D109
デジタルアウト端子装備を売り物にしており、

アンプはDAC内蔵でデジタル対応(というか優先)。
CDプレーヤーはCDトランスポーズとしての役割を果たして
くれれば良い。

更に、フォノが必要な人は、専用のフォノイコライザーアンプを
用意してくれれば良い、
と言う発想が窺える。

ま、この発想、特にアルパインラックスマンに限った事では無く、
当時各メーカーが、大なり小なり思い描いた形であった。

例えば、時を同じくして
オーディオクラフトからPE-5000125,000円
などが出ている。



理屈はさて置き、音出し

カートリッジはMC-L1000のまま、
109入力1に接続してC-2のTAPE PLAYへ。

う〜ん、にやにや。(笑)

これは大成功

C-2のMMで聴くV-15Type3と
タメを張ると言うか
やや追い越した感じだ。

LE-109がL-1000の良さを引き出した上で
最後はC-2がまとめ役を買って出たと言う感じで、
見事に決まりました、と言っても過言ではない。

(またしても)しばらく聞き惚れてしまった。


お写真はまた撮り直しましょうね、
LE−109

とにかく省スペースなのは
助かります。

(下はヤマハのパライコ)


6月26日

まずはいきなりお恥ずかしいお話し

C−2のヘッドアンプ
AT−33EやMC−L1000が
あまり好ましい鳴り方をしなかったと言ったが、
それもそのはず

後から調べたら
C−2(オリジナル)のヘッドアンプは
オルトフォンを想定して
設計されていて
出力インピーダンス
2〜3Ωのカートリッジに向くように
アンプ側のインピーダンスは
10Ωになっているとの事。

AT−33の出力インピーダンスは
17Ω
MC−L1000は
25Ω

これじゃあ上手く合うわけがない

C−2の名誉を汚してしまった?。

いい恥さらしだが、
ここに訂正を載せて、
前の日記は反省の意味も込めて
そのまま載せておく。

(スミマセン、、、)

ちなみにC−2Xになると
MC入力は
インピーダンスが100Ω1KΩ
2ポジションと変更になっている。


さてさて、EQ−7070のお話しに移る。

試聴を始めさせて頂いて数日。

C−2はネッシーシステムに
(HMA−9500U改+ネッシーU改)
EQ−7070はロジャースシステムに
(A−10Type3+ロジャースLS5/9)

それぞれ落ち着いていた。

そのままの状態で、
再びアナログから聴く。

カートリッジを何にしようか迷ったが、
同じビクター同志と言う事で
X−1UEをチョイス。

針を落とす。

あれれれれ、、、?。」

同じ時代の同じメーカーの製品同志、
マッチングは良いかと思ったが
結果は、、、?

何と言うか、双方の個性がぶつかり合っているみたい
ちょっと美味しくなかった。

一言で言うと、カッキンコッキンになってしまう?。

他は全く同じ組み合わせで
プリのみSA3で拝聴した時は
超魅力的なカートリッジだっただけに
びっくりした。

しかしこれはX−1UEが悪いわけでも
EQ−7070が悪いわけでもない。

月並みな言い方で申し訳無いが
相性が悪かった
(註 パワーアンプ、スピーカー
全て含めての)
としか言いようが無い。

あるいは、また使いこなしを誤っていたりして、、、。(汗)


困った時のテクニクス頼み?

limitedさんからお借りしている
P−202Cにバトンタッチ。

針を降ろす、、、。

今度はOK

ナショナルとビクターは
案外仲が良いのかもしれない?。

と言う冗談はさて置いて、
このP−202Cというカートリッジは
こういう時にこそ大助かりの
かなりニュートラルなカートリッジだと
お見受けしている。

陽気なP−205CMK4
ボロンさんからお借りしている物)
とは一味違って、
とてもクールな印象。

そしてこの時の7070の音なのだが、
やはり躍動感があり、
音楽を積極的に聴かせて上げよう
という感じに満ち溢れたものだ。


そう、何と言うか7070というプリは
積極性があると言うか、
聞き手を引っぱり込むような
ところが有る。

この辺りがC−2とは
対称的と言うべきなのだろうか?。

C−2もエネルギッシュなのだが
あくまでも

「私の世界はこうなのよ。
よろしかったご覧なさい。」

と言い放つ理知的な美女みたいな所がある。

それに対してEQ−7070の場合、

「さあ、一緒に楽しもうよ、僕についておいで。
いや、心配なんか要らないよ。」

手を引いて誘ってしまう
男性的なところ
がある。

だから、C−2をネッシー側に、
EQ−7070をロジャース側に置いたのは
まんざら何も考えないでの事ではなかったのだ。

実際、C−2だとほとんど動こうとしないロジャースが、
EQ−7070だと、かなり活発に動き出すのだ。

とにかく、駆動力のあるプリだと思う。


もう少々
7070のお話しが続きます。

続きはこちら。
(6月30日 UP!)


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