6月16日

さて、X−1Uに続いて
X−1Uを拝聴する。
(シェルはテクニカMG−9

その前にスペックだが、
スイングジャーナル・モダンジャズ読本’77
(’76年発売)
によれば、
X−1U23,000円
X−1U27,000円

出力電圧:3mV
コンプライアンス:12×1‐6cm/dyne
針圧:1,5±0,2g
自重:7,5g

と言ったあたりは共通

周波数特性のみ
X−1Uの 10〜40,000Hzに対して
X−1Uが 10〜60,000Hzとなっている。

両者の違いは針のみのはず。

ボロンさんのHPによれば、
X−1Uが楕円針&チタンパイプカンチレバー。
X−1Uシバタ針&ベリリウム無垢材のカンチレバー。

X−1UはそのままCD−4対応
X−1Uは針交換によって対応可能。

と、こうなる。

そのままCD−4対応のX‐1Uの方が
高域の周波数特性が伸びているのは当然なのだ。


以上のデーター
後から調べたもの。

試聴は良くも悪くも先入観無しで行えた。

で、どうだったか?。


全体の印象は、当然ながら同傾向

とにかく、両者共聴かせてくれるカートリッジなのは
間違い無い。

しかし、重箱の隅を突つくような事をするまでも無く
わかってしまう位の違いが、双方にある事が興味深い。


どう違う?。

X−1Uが、
生真面目で己の確固たるポリシーに貫かれた音のする
カートリッジだとすると、
X−1Uの方は
もう少し融通がきいて、やや多彩になって、
歌い出したら止まらない陽気さを持った
カートリッジと言う印象だ。


先にX−1Uを拝聴した時、
真っ先に印象に残ったのが
その筋金入りのハイエンド

とにかく、カツーンと決まり、
そのキッチリさ加減は
僕にとって麻薬のような快感をもたらしてくれた。

だからX−1Uを拝聴した時も、
ついつい部分聴きで、その辺りに耳が行ってしまった。

X−1Uハイエンドに比べると剛直さ後退

とは言っても充分カッチリしているのだが
対比ではやや大人しくなり、
その分しなやかさ繊細さ向上

切れ味日本刀に例えるならば、
X−1Uの方はかみそりの如くと言ってもよい。



全体の鳴りっぷりも両者異なり
に比べるとX−1Uの方が
やや大袈裟に(大らかに?)鳴る。

を基準にすれば、X−1U
やり過ぎと言う事にもなろうが、
X−1Uを基準にすれば
真面目過ぎると言う事にもなるのだろう。

また、眼前に迫り来る押しの強さと言うのは
の方があって、
X−1Uの方は、もう少しお上品になる。

環境に恵まれ、奔放に育ったX−1Uと、
自分の力で今の地位を築いた、みたいな感じがあって
実に興味深かった


などと言う事が言えたのも、
両者を同時に聴くという僥倖に恵まれたからであって、
それぞれ単独で拝聴していたとしたら、
ここまでの事はわからなかったに違いない。

やっぱり僕は、果報者?

 シェルやリード線による違いも、
あるいは有るのかもしれないですよ。)


こちら、X−1U

と二者択一で
どちらを取るのと言われたら
答えて上げるが世の情け?。

「それは無理な相談です〜。」

でも、どちらか一方だけでも
手元にあれば充分幸せでしょう。

6月18日

テクニクス EPC−P205CMK4を拝聴した。

何と言うか、独特の外観をした
カートリッジだ。

今回はSH-90Sシェルに装着された状態で
拝借したが、
このシェルのマットブラックとの対比も美しく、
ルックスのまとまりも、ちょうど良い感じ。

僕はこの分野には疎いので
詳しくはボロンさんの日記など参照頂くのが
宜しいかと思う。

さて、音が出た瞬間に、
ピンと来る機械と言うのがあるが、
このカートリッジも(僕にとって)その一つだった。

「これは相当楽しい音のするカートリッジだ。」
と直感した。

独特の艶やかさと、
良い意味でのオーバーな表現力を持ち合わせて、
楽しい気持ちで音楽を聴く事が出来る。

しなやかで、ふくらみが有って、
先に拝聴した、ビクター兄弟とは
また違った趣がある。


テクニクスと言うと、
物理特性一本槍
定規で引いた様に一直線のF特
と言う先入観を持つが、
205MK4ちょっと違うのではないか
と言う感想を持った。

テクニクスらしくない、とは言わないが、
何と言うか、205MK4優秀な一族
三男坊。
いや、四男坊、五男坊といった感じがある。

厳格な父母も、末弟に近くなると、
「まあ、この子は好きにやらせてあげましょう。」
みたいな事を考えるのではないかと思う。

結果、大変陽性で明るい子供に育った。
そんな感じがある。

ただ、勘違いしてはいけないのだが、
末弟(ではないかもしれないが)だとしても、
れっきとしたエリート一族の一員なのである。

暴れ放題などと言う事はまるで無くて、
お茶目はやるけど根底はしっかり者、と感じさせる
あたりがさすがである。

加えて、野武士のような剛直さなどとは
縁が無さそうで、
この辺り、お育ちの違いと言うのは
各メーカー、カートリッジの音にも出るもんだ、
妙に納得したりもした。


このカートリッジで聴いていると
妙に学生時代の事など思い出してしまうのは何故?。

青春のきらめきサウンド

人生だか何だか知らないが、
難しく考え過ぎて自らを矮小化させてしまい勝ちな大人
僕を含む)に、お勧めの一品!。

幾つになっても輝いているぜぃ、と言いながらも、
やっぱり10代、20代の輝きは一味違うのでありました。


6月19日

カートリッジのお話しが続いたので、
と言う訳では無いのだが、
ここで唐突にアンプのお話しとなる。

唐突に、とは言ったものの、
お宝はとっくに届いていたのだ。

たまたま、僕の事情で
拝聴するのが遅れていたのでした。

さて、アンプとは何かと言うと、
’70年代後半、オーディオが一際輝いていた時代のプリ
それもよっしー好みの薄型プリが二台

更に’80年代初頭の、単売フォノイコライザーまで
併せてお届け頂いてしまっている。

ご提供者
そう、北海道に住むあの方。
HGさんである。
(いつもスミマセン!。)


お借りしたのは
ヤマハC−2
ビクターEQ−7070
ラックスLE−109

それでは、C−2から開封。

今更説明の必要も無い名器だろう。

初代C−2の登場は’76年、あるいは’75年?。

国産薄型プリ先駆けであり、
SN比は当時国内最高を誇った。
MCヘッドアンプ内蔵。

当時15万円だが、作りは圧倒的に良く、
さすがヤマハさん、良い仕事しています。

印象的なのはトップパネルがフロントパネルと
一体成型になっているところ。これは凄い

スイッチのノブの質感も大変高い。

色はもちろんブラック。
ガンブラックとでも言うべきか?。
とにかく美しいプリアンプで、
眺めているだけでも楽しい。

まあ、理屈はさて置いて音出し

最初はネッシーシステムに組み込む。
PRA−2000と入れ替えだ。
パワーアンプはHMA−9500U改のまま。

それと、EPA−100にはP−202Cが付いている状態だったので、
limitedさんから拝借している物です)
こちらもそのままで拝聴。

、、、。

いや、本当に言葉を失ってしまった。

何故って、あ然とするくらい美しい音がする。

と言っても、決して弱々しい音ではない

実にカッチリしていて、芯のある音だ。

力強さも充分ある。

何と言ったら良いのか難しいが、
このプリの音は、独特の美学に貫かれている。

ソースによって、組み合わせる相手によって七変化、ではなくて、
何と組み合わせてもC−2の音になるのではないだろうか?。

もちろん、プリアンプと言うのは
どれも多かれ少なかれそう言った支配力を持っているものだが、、、。


その後ロジャースシステムに組み込んだり、
(カウンターポイントSA3と差し換え。
パワーアンプはA−10V)
MCを聴いたり、CDを聴いたりとしたが、
とにかく印象の変わる事の無いアンプだった。

帯域は上下共に欲張っていないと言えば
確かにその通りなのだが、気にはならなかった。

暴力性も隠し持っているが、なりふり構わずと言う事は無く、
あくまでも品が良い

楽器が何処にいるのかは、明確にわかるのだが、
音像には輪郭が無い

フォログラフと言うのともちょっと違うのだ。
これも独特だ。

以上をひっくるめて
ヤマハビューティー”と言うのだろうか?。

とにかく、さすがに一時代を築いた名器だ、と
頷く事しきりの一日になってしまった。



とにかくカッチリとした
が出て来る。

嵌ったら最後?
もしかしたら、
魔性の女ってヤツですか?。

すみませんが、
もう少し聴かせて下さい


6月21日

続いては
ビクターEQ7070の登場。

こちらの実物にお目にかかるのは
初めて。

’77年発売。
当時178,000円

Phono入力感度:mV
AUX入力感度:160mV
周波数特性:10〜100kHz
Phono最大許容入力:300mV
RIAA偏差:±0.2dB(30〜15kHZ)
SN比:86dB(Phono)
MCヘッドアンプ内蔵

それくらいしか資料が無くて申し訳無い。

以上はスイングジャーナル臨時増刊
’78モダンジャズ読本(’77年発刊)より抜粋なのだが、
この’77年という年国産薄型プリ
一斉にブレイクした年だ。

パイオニア C-21
ナカミチ 410
ビクター P−3030
オンキョー P−303
トリオ L−07C
テクニクス 70AU
ラックス C−12
ヤマハ C−2
ラックス 5C50
オーレックス SY−88
ソニー TA−E88

ざっとそんな感じだが、
さて、あなたはいくつご存知ですか?。(笑)

ちなみに、EQ−7070全高60mm
ニッコーC−20150mm
テクニクスSU−C01(コンサイスコンポのプリ)の
49mmに次ぐ薄さで、銅メダル?

尚、C−2の全高は、72mmである。


そんなこんなはさて置いて、
音出しにかかる。

先ずはネッシーシステムに繋ぐ。
カートリッジその他はC−2の時と同じ。

「、、、。」
(↑お約束?

かなり元気の良い音がする。

奔放に鳴りまくる感じ。

これからすると、PRA−2000なんか大人しいもんだ。

音の固まりが身体にあたる

そう、"あたる”、であって、"突き刺さる”ではない。

暴力性はあるが、破滅的なタイプではない。

喧嘩屋ではなくてスポーツマン

ただし、お上品なアマチュアスポーツマンではなくて
時には泥臭い事もやるプロスポーツマン

とにかくエネルギッシュ

ハイゲインなプリアンプである事は間違い無く、
どこかSA3にも似ている






そこでロジャースシステムにバトンタッチ。

予想的中という感じで
ロジャースをよく鳴らしてくれる

そして、聴きこむ内に
やはり、ただ鳴りっぷりが良いだけのプリではない事が
良くわかってくる。

何というか、"気配”に敏感。

全くの想像だが、位相管理が行き届いているのか?。

一つの例えで言うと、
ボーカルがマイクの前で
微妙に首を振っているのが
きちんとわかるようなところがある。
(僕の気のせい?)

只者じゃあ無い。




ざっと切り出したアルミの板を
組み上げて作ったような素っ気無さがあるが、
そこがまた格好良い

幅420mmと当時のアンプとしてもコンパクト

C−2も発熱は多いが、
こちらは更に熱くなる

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