5月5日(その2)

mikuyuuさんから
GTプレーヤーのオプションアーム
YSA−1を拝借した。

僕はYSA−2は持っているけど、1の方は持っていない。

ありがたくお借りして、
ノーマルアーム、及びYSA−2との比較試聴
させて頂いた。


お届け頂いたYSA−1は、
元箱入りまるで新品の様に美しい。

組み立てるのに、思わず手が震えてしまった


慎重に慎重にセット。

カートリッジはMC−L1000
(やっぱりこれしか無い。)

YSA−1のシェルへの収まりも良い

ゼロバランスなど取っていると、
このアームの作りの良さが伝わって来る。

こんな時、アームフェチ
妙な興奮を押さえ切れない。
怪しい、、、)


さて、音出し

GT-2000は、PRA-2000を介して
SA-3A-10Type3、ロジャースLS5/9へと
繋がっているので、取り敢えずそのままでお試し。


「、、、。」
(あ、又使っちゃった!)

う〜ん、良い!。
凄く良い!

俺にはこれ以上の物は要らないんじゃあないか?、
と思えるくらい良い。

切れが良い。
加えて量感がある。

とにかく音のプロポーションが圧倒的に良い。
絶妙の肉付きだ。

音楽を聴くのが楽しくて楽しくて仕方無くなる。


ウチのGT−2000は、ここ数ヶ月
ずっとノーマルアームで使ってきたので、
どうしたって、それとの比較をしてしまう。

ノーマルのJ字アームも悪くは無いとは思うのだが、
やっぱりオプションアームにすると
次元が違う音になってしまう。

一体どう違うのか?。

カートリッジをエンジンに例えると
アームはサスペンション
プリアンプ以降は路面と考えられる。

サスペンションとは何かと言うと、
タイヤを介して路面へエンジン出力をリニアに伝える役割を背負う物なり。

サスにも色々あるが、YSA−1スポーツサスペンション。

余計な動きはしない

カートリッジをしっかり支え、黒子に徹することが出来るヤツだ。

支点が明確で、余分な響きは付けない
文句無しの高性能。

ノーマルJ字アーム普通の乗用車のサスペンション。

乗り心地、という点では勝るかもしれないが、
揺れは一発では収まらない
エンジンから見ると、ロスの多いサスだ。

黒子に徹すると言うよりも、
一緒になって音を作ってしまうタイプ。

YSA-1を使うと、
GT-2000は、これが本当に同じプレーヤーなのか?
耳を疑いたくなるくらい
音の立ち上がり立下りが良くなる。

とりわけ印象的なのが、
シンバル系の切れ
バスドラ圧力

いや〜、GT−2000って、こんなに素晴らしいプレーヤーだったんですね〜。

惚れなおしてしまいました。

ここまで来ると、インシュレーター剛体の物に
取り換えても良いかもしれない。

いけない事を考え始めてしまいます。

 その後ノーマルアームについても、
いくつか気がついた点があり、
あれこれ模索中です。
詳細は追ってご報告申し上げます。)




オプションのストレートアーム
YSA−1

これはやっぱり
GTプレーヤーの必需品
なのではないでしょうか?。


こちらはノンオフセットの
ピュアストレートアーム
YSA−2

次はこれとの比較ですね。


5月6日

ここでYSA−2登場。

YSA−1からバトンタッチ

さてさて、音はどうなるか?。

「、、、。」

これは困った
ちょっとボケボケに聞こえる。

聴き込むと、やはり楽器の質感の違いなどは
こちらの方が出して来るが、
いかにせん内省的というか、元気が無い

YSA−1が元気だから、と言うのもあろうが、
「それにしても、これはこんな音だったっけ?。」


ここでハタと気が付いたのだが、
YSA−2付きのGT−2000を
ロジャースで鳴らすのは初めてだった。

そこで、ネッシー側のシステムにバトンタッチ

「、、、。」

いや〜、安心しました。
こーでなくっちゃねー。

と言いたくなるような鳴り方。
まるで別物みたい。


繊細微妙で、ニュアンスに富んだ表現はこちらが上?。
思わず目を細めてしまう。

迫力も必要にして充分

ただし、音楽全体の鳴らし方
YSA−1〜ロジャースの方が上手いと感じる。


さっきのは何かの間違いだったんだろー、
もう一度ロジャース側のシステムに差し戻す。

「、、、。」

あれれれ?。
やっぱりちょっといじけ気味?。

確かに質は良いのだが、
何とも元気が無い

う〜ん、と唸ってYSA−1バトンタッチ
針を落とす。

「!。」

景気の良い音が帰って来るではないか。

シュンシュン、バスッバスッと小気味良い


ここで、「そうだ。」と思い立って
アームをYSA−1にしたまま、
ネッシーシステムに繋いでみる。

「、、、。」

確かに元気。
だが、ちょっと一本調子
もう少し色々な言い回しがあるでしょ?、
と注文をつけたくなる。

加えて(YSA−2との対比で)厚みがちょっぴり減退

濃密な感じは薄らぎ、
ややドンシャリ気味に聞こえなくもない。


さてさて、結論から言うと
ロジャース側のシステムには
YSA−1の方が良く、
ネッシー側のシステムには
YSA−2の方が良かった。

これはもう、お好み、としか言い様が無い。

例えば、ここに同じ量の上質のそば粉があったとしよう。

それを、う〜んと伸ばして麺を作ったのがYSA−1

そこまで伸ばす、一歩か二歩手前で止めておいたのがYSA−2

そんな感じの違いだ。

同じエネルギーを、
惜しみ無くグ〜ンと開放してしまったのがYSA−1

ある枠の中に留めて、その分濃厚な味付けを狙ったのが
YSA−2

そう言い換えても良いかもしれない。

敢えて言えば、
YSA−1ノーマルJ字アームグレードアップ版、という位置付けであり、
その音は、GT−2000としてはスタンダードと言えるものではないか、
と考えられる。

対して、YSA−2の方は、オールマイティさはさて置いて、
GTプレーヤーオーナーに対して、
上記2つのアームとは別の世界を提言してみようか、
といったノリでリリースされたなのではないか?。


それにしても、同じ兄弟機器のアーム同志で、
こんなにも音が違うとは面白い

アームの差し換え、聴き比べと言うのは
どうしたって簡単な事ではないが、
GTプレーヤーのアーム達は
それでもかなり取り換えが容易な方。

実に良く考えられているし、
高さ調整なども、馴れると早いし、しかも確実

市販のプレーヤーのまとまりの良さをそのままに
各種オプションを豊富に用意して
発展性と夢を持たせてくれたコンセプトに、
今更ながら感心してしまう。

80年代を駆け抜けた名器に乾杯!。


YSA−1の軸受け部。

ノーマルJ字アーム同様の
仮想一点支持
ジンバルサポート。

オートリフターYAL−1
取りつけも可能。

(写真では付いてません)


こちらYSA−2

軸受けはガラっと変わって、
2ボール&ラジアルピボット軸受け

アームがどこにあってもラテラルバランスが一定となると言う。
ある意味で最もシンプルとも言える作り。

また、ウエイトもゼロバランス用と針圧加印用のメインウエイトが
別々になっているタイプ。

各種調整にはかなり神経を使わないといけないし、
操作フィーリング独特のものがある。

オートリフタ−の取り付けは出来ないし、インサイドフォースキャンセラーすら無い


ところで、このままじゃあ、ノーマルアーム
あまりにも可愛そうだ!。
ちょっと研究してみよう。

、、、と言う事でこの話題、もう少し続きます

日記の続きはこちらです。

(5月7日 UP!)

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