4月7日

ところでSA3の伴侶だが、
結局A−10Type3に落ち着いた。

HMA−9500も試したが、
やっぱりダメ

明らかにワイドレンジだし、そこそこの力もあるが、
A−10Type3と比べると、
パワーダウンは明らか。

こればっかりは相性と言うもの。

A−10Type3に差し戻すと、
ロジャースは又生き返ったかのように鳴り始める。

PRA−2000+A−10Type3でも、
力感はあったがきらびやかさは不足していた。

SA3を繋ぐと、シュイーンシュイーン
壮快な鳴り方も加わる。

叩きつけるような力強さも更に増加して、
思わずにやけてしまう。

めでたしめでたし。

で、これで終わりとなる筈だったが
思わぬ伏兵が待ちうけていたのでした、、、。


4月10日

ん?。

な、なんだ〜、これはー?。

ク、クレルだぁー!。


4月12日

何故にクレルのアンプが登場?。

一体全体、ここは何処?。私は誰?。

これではまるでステレオサウンドの世界
やっぱりネクタイ締めて背広着て聴かないといけないのだろうか?。

い、嫌だ〜そんな面倒臭い事、、、。

と、クレルなだけに途方にくれるよっしーでした。
(ああ、これだけは書かないつもりだったのに、
何てオヤジ臭いギャグ、、、)

まあ、細かい経緯は省略。

これも聴いて、カウンターポイントクレル
どちらか良い方にすれば、と囁く人がいたわけです。
(誰だかわかるでしょ?)

お言葉に甘えて拝聴させていただく事とした。


開梱して、セッティングして、即音出し

よっしーは気が短いのであります。

「、、、。」

う〜ん、これは何とも明瞭な音。

それは良いけどいかにもカッキンコッキンだ。

鋼鉄屋の音?。

しかし、これが本来の音の筈が無い。

エージング不足も甚だしいので、
通電したまま、その日は寝る、、、。


さて、翌日が本番

気分一新。改めて音出し。

「、、、。」

おおー。これは凄い。
昨晩の事など嘘のように艶やかに鳴る。

しかも、超高分解能
混濁と言う物を、このアンプは知らないのではないだろうか?、
と思ってしまった。

それでいて、無機質とかそんな事は無い。

特に印象的だったのが、人の声で言うと“サ行”。

気分壮快に、サーッと抜けて行くが、
ちゃんと厚みも人肌の温もりもある

徹底してヒヤリングで音を詰めて行ったんだろうなー、
と想像させるアンプだ。


さて、素晴らしいのは結構だが、
これは困ってしまった

取り敢えず、今はプリは1台買えば良い

一瞬、両方買って、気分で使い分けるか、
などと言う馬鹿げた想いが頭を過ったが、
それは両方のアンプに失礼なので止めておく。

どうするか?。

迷ったが、結局SA3
ロジャースのお婿さんにする事に決定した。


SA3とKSP7Bの音は
どこか似ている。

どちらもロジャースLS5/9を、パリッと鳴らしてくれる。

では、どこが違うのか?。

例えば、録音エンジニアを拙宅にお呼びしたとする。

KSP7Bの音を聴いたら、
「いやー。良いですね。ミキシングコンソール
聴いていた音とそっくりですよ。」
と言うかもしれない。

(いや、そんな事は言わないかもしれないが、
一応そう言う事にいておいてくれ。)

だが、SA3の音を聴いたら、
「あ、あれれ?。こ、こんな音入ってました?。
な、なぁ〜んか変だなー。
このCDはこんなんじゃあ無い筈なんだけどー、、、。」
と言うような気がする。


ま、以上は一つの例え話しだが、
KSP7Bが描き出す世界は、
僕にとっては、正にスタジオのコンソールで、
卓を前にCDの最終チェックをしている風景だった。

「いやー、良いのが作れたねー。」
と喜んでいる情景、、。

対して、SA3が描出するのは、
正にそこでミュージシャンが身体を揺さぶり、
汗を飛ばしながら演奏する風景なのだ。

ちょっとオーバーに言うと、そんな違いかな?。

あるいは、SA3の作る世界は
行き過ぎた、演出過剰な世界なのかもしれないが、
どちらを取るかの最終的判断は、僕に委ねられる。

僕は今回はSA3を取った


なんて言うと、随分冷静に判断して
アンプを決めたみたいに思われてしまうかしら?。

実際はそんな事は無くて、
どっちも捨て難いなぁー。
あー、どーしよー?。」
胃が痛くなるくらい悩んだ末の決定なのです。

今回と限らず、ある限定された時間の中での
音の判定作業は大変難しい

例えば、使い込んで行けば
クレルの方がより素晴らしいパフォーマンスを示すかもしれない。

先に、スイッチオン直後の音の感想も述べたが、
あれは敢えて恥じをかくつもりで書いたのだ。

KSP7Bのエージングは、
あるいは一晩二晩では終わらないのかもしれない。

このアンプ、本来は常時通電が前提みたいだ。

それが何より証拠には、
本体はおろか別筐体の電源部にも
パワースイッチは無い(!)のである。

説明書にも、常時通電で問題無い、
などと、暗に常時通電を推奨するような断り書きが書いてある。

1週間、1ヶ月、1年と使い込んでみなければ
本当の事は判らないのではないだろうか?。
それに、バランス接続をすると
音はかなり違うみたいだし、、。

だから両方買って、、、と言うのも丸っきりの冗談ではないのだ。

しかし、それは止めておいた

丸っきり正反対の性格の物同志ならともかく、
今回のようなケースだとどっちつかずになる可能性大。

両方に失礼な結果となるのは見え見えだろう。

(だ、誰だ?、素直に金が無いと言え、なんて
本当の事を言うのは?)

なので、一日の集中試聴で結論を出した次第。

別にせかされたわけではないのですが、
どこかで〆切りを作らないと、何一つ決められないんです。
僕の場合、、。


精悍な顔つきの
KSP7B

現オーナーのアドバイスにより、
テクニカのインシュレーター
の上に載っている。



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(4月15日 UP!)

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