4月2日

4月が来た。

早いもので、HPを立ち上げてから
1年が過ぎようとしている。

五里霧中で始めて、
今でも四里くらいは霧の中だが
よくぞ続いて来たものだ。

1年振り返って、オーディオに関しては
色々な事をやって来た気がする。

それに伴い、音も少なからず良い方へ変わったみたいだ。


自分では、これを“ホームページ効果
と呼んでいる。

何の事はない。
「オーディオ日記」を更新する為にはネタが必要

だから些細な事でもよいから、何かやらないと、、。

馬鹿みたいだが、それの繰り返しであった。

しかし、これは考えようによっては
大変ありがたい事である。

世の中には〆切りが無くても
良い仕事を出来る人もいるかもしれないが、
大抵の人間には、〆切りのプレッシャーが必要なものだ。

小さい〆切りが、1年を通じて存在する。
こんな有り難い事はない?。

僕なんか、〆切りがなかったら何も出来ないタイプの典型です。

「とにかく何かやらなければ。」の繰り返しの効果で
音の方にも良い進展があったみたいだ。
(あったと信じたい?)


さて、ホームページと言えば更新

その更新が大変なんだよ、と人には聞いていたし、
自分でも覚悟はしていた。

きっと厄介なんだろうな〜、と。

しかし、そんな事は杞憂に終わってしまった。

たくさんの方から掲示板等を通じて
色々な情報を頂く事が出来た。

思いもしなかった体験をさせて頂いた事も
一度二度ではない。

これは予想外であったが、大変ありがたい事だ。

おかげでネタに困るなどと言う事は無い



そう言えば、長岡鉄男氏の
「いい加減にします PARTU」
(音楽の友社 刊)
の冒頭にこんな事が書いてある。

“よくネタが続きますねといわれる。
心配ご無用、ネタなんてものは一粒の麦と同じで、
手元であたためている限り一粒のままだが、
地にまけばいくらでもふえる。
ネタは自己増殖するのである。

いいネタだからと温存しておくのは一番下手なやり方。
ネタを拾ったらすぐさま使ってしまう
ひとつのネタを使うと2つのネタがころがりこんでくる。
2つのネタを使うと四つのネタが。
かくてネタはネズミ算式にふえ、ついには爆発する。
核兵器なみである。”



、、、なるほど、本当でしたね、と
今の僕には良くわかるのである。

最初からそんな事を狙っていたわけでは
もちろん無い。

しかし、あーでもない、こーでもないと
日記に書いてアップロードする事が、
すなわちネタまきになっていたのではないかと、
今になればそう思える。

閉じ篭って何も発言しなければ、
大過ない事は確かだが、
何も入って来ないのも確かだ。

生意気にも、
そんな事を痛感している今日この頃、、。


いずれにしても、
やっぱり交流は大切なようだ。

交流が好きでない人が無理にする必要は無いし、
かく言う僕自身が、案外つきあい下手だったりもするのだが、
見聞を広めるのは確かに重要。

オーディオなんて、休み休み一生続ける事だって出来る趣味なのだから、
早い内から自分の殻だけに篭ってしまうのは損な事この上ない。

自分が何を本当に好きなのか?。
案外一番わかっていないのが自分自身である。

これからも、予算と時間の許す限り、
色々な物に手を染めてみたいと、そう思う。


、、、と、やけに立派な事を書いてしまったみたいで、
読み返して、思わず全文削除しようかと思ったが、
勿体無いから止めた。(笑)

いずれにせよ、HPなんてものを続けられるのも
見てくれる人がいるからなのである。

いくら個人が勝手に立ち上げているサイトとは言っても、
何の反響も無ければやっぱりやってられない。

ウサギはかまってもらえないと
寂しさのあまり死んでしまうそうだが、
人間だって同じ

きっと誰かが見ていてくれるだろう、
そう信じる事の繰り返しで過ごした1年でした。

いつまで続けられるかわかりませんが、
これからもよろしくお願い致します


4月3日

ところで、実は以上の文3月末頃に書いた物だ。

珍しく、書き溜めと言うのをやったのだが、
こう言うのはあまり面白くない
と書いた本人は思っている。

日記は書き溜めては良くない。
やはりリアルタイムで、
極力〆切りギリギリで書いた物の方が面白い。
リアリティがある。

もっと困るのは、
書いた時点とアップする頃で
様子が変わってしまっている事がある点だ。

今回もそれがあった。


何の事かって

いや、僕は確かに色々な情報のご提案には
感謝している

それに、色々な体験をさせて頂けるのもありがたく思っている。

しかし、だ。

今回はさすがに当惑した。

何故って、本当にウチにカウンターポイントのアンプ
訪ねて来るとは普通は思わないだろう?。


オーディオ日記をご覧いただいた
dateyangさんが、
ロジャースに使うプリアンプを、
(どこかで借りてみてでも)
カウンターポイントSA3,1にしてみて下さい。
と、掲示板に書き込んで下さった。

ご自身の体験に基づいて、
僕の悩みを解決するにはそれが良い、と
ご教授して下さったのである。
ありがとうございます!

なるほど、と思う反面、
カウンターポイントなんて、実物を見た記憶も無い

まあ、いつかはやってみたいな
位の気持ちで受け止めさせて頂いたのが正直な所。

ところが、このやり取りを見逃さなかった人がいた。


そう、その人とは、あの(失礼!)山本耕司さんである。

SISにカウンターポイントのSA3があるから借りてあげましょうか?
と大変親切なお便りを頂戴してしまった。

まずい人に見つかってしまった

と悔やんだが後の祭り。

当方のすけべ心もあり、
あっと言う間にカウンターポイントのSA3が
我が家に届いてしまったのである。

 面白おかしくお読みいただける様に
誇張して書いております。
山本さんは良い人です。念の為。)


な、何なんだ〜
これはー!!。


4月4日

ところで、カウンターポイントSA3って
一体どんな物なのか?、
例によってさっぱりわからない

海外製品には、とんと疎いよっしーなのだ。

資料が全然無いが、
ステレオサウンドNo93(’89年暮れ発刊)に
SA3,1なら載っていた。

3,1が当時285,000円
3は一つ前のバージョンだろうから
ざっと10年くらい前のアンプと言う事になる。

小さい写真しか載っていないが
薄型で、電源が別筐体の様だ。

既にこの段階で、ルックスにクラクラ来ているよっしー、、、。


現物は、とある土曜日の夕方に届いた

その日はちょうど、朝からSCD−XB9の試聴をさせて頂いていたので
各種機材はヒートアップ完了
ただ、人はちょっと聴き疲れでグロッキー気味。

もう、明日にしようかと一瞬思ったが、
開梱して現物を拝むと聴かずにはいられない

取り敢えずPRA−2000の上に置いて
セットアップ

取り扱い上の注意に付いては
山本さんがメールでレクチャーしてくれている。

恐々と電源オン。
セレクターを合わせてボリュームをワンクリック上げる。
緊張の一瞬だ。

そして、音が出た
(出なければ困る?)


「、、、。」

この1年。色々な事で驚いて来ているので
もう驚かないかと思ったが、
又しても激しく驚いてしまった。

言葉が出ないのはよくある話しだが、
今回は椅子に金縛りのおまけ付き。(!)

こう言う時は、大抵聴き慣れた
お気に入りの一枚を掛けるもので、もちろん僕もそうした。

その日も朝からさんざん聴いた愛聴盤

なのに、鳴り方は全然別物と化している。


やや違う、とかかなり良くなったとか、
そんな変わり方ではない。

丸っきり違う

どれくらい違ったかと言うと、
たまたま部屋に入って来たかみさん
思わず立ち尽くす位違った。

何が起きたの?。」とは彼女の弁。


「音楽が、本気で鳴り始めた。」
あるいは、
「演奏者が突然本気になった。」
とでも言ったら良いのだろうか。

あらゆる音の迫り方が、まるっきり違ってしまった。

ほとんど天変地異の世界だ。

とにかく、“本気”で音が鳴っている。

今までロジャースで聴いていたのは
リハーサルの演奏だったのだろうか?。


例えば、寺井尚子が本気でヴァイオリンを弾き始めた。
渾身の演奏だ。
もちろん、他のミュージシャンも“マジ”だ。

宇多田ひかるも、感極まっている。
「First Love」を聴きながら、
僕は彼女の事が心配になってしまった。
「そんなに思い詰めるなよ、俺で良かったら相談してみろ。」
と言ってやりたくなった。
それくらい“迫真”なのである。

リモコンを取ろうとして、椅子から立てなかった、、、。


日記の続きはこちらです。
(4月7日 UP!)

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