3月12日

ところでロジャースだが、バイワイヤリングに換えて、
全面解決とはなっていなかった。

非常に図太い音が出て来る事自体は
大歓迎。

しかし、あまりの奔放さゆえ
その陰に細かい情報がマスキングされてしまうみたいで、
どうしたものかと考えあぐねた。

そこで、かねてより考えていた事を
一つ試してみる事にした。


それは何かと言うと、
A−10Vの脚の裏返し作戦である。

A−10シリーズに興味がない方は
何の事?、と言う感じだろうが、
このアンプの脚はリバーシブルになっていて、
簡単に裏返す事が出来る

どっちが表という事もないのだが、
片面はフラットな形状
そしてもう片面は突起を持った形状になっていて、
いわゆるピンポイントの設置が可能になっている。

ユーザーの好みで使い分けなさい、と言う事なのだが、
これを試してみた事は
今までなかった。

そこで、この機会にトライ


ちょっと重たいA−10V君を裏返して、
脚を表裏引っ繰り返す

作業としては、ただそれだけの事。

で、音は?

予想はしていたが、かなり変わる

きっとこの違いはAB比較で誰にでもわかる筈

それくらいの変化はある。

サウンドステ−ジなどという言葉は
照れ臭くて使いたくないが、
この場合はその言葉を思い浮かべずにはいられない。

とにかく音場の見通しが、グンと良くなる

細かい部分まで見事に分離して、
レコーディングエンジニアが
どのような仕掛けをしたのか、
よ〜くわかってしまう位だ。

そして、今までになく、カラッと晴れた音がする。

パリッ、とかカリッと言った表現は、
やっぱり不得手なスピーカーなのかな〜と思っていたが、
アンプの足裏診断(?)一つで
このような音が出てしまうとは驚きだ。


又しても、
まったく今まで何してたんだー?、という気持ちになったが、
手放しで万歳は出来ない

何が不満かと言うと
低音の鳴り方

その辺りは元々奔放な鳴り方をするスピーカーで、
下手をすると大変ブーミーに感じられる。

それがスタンド、アンプ、ケーブルと整って、
ちょうどよく制御が効いた鳴り方に
ここの所なっていた。

ピンポイント接触にしたら、
その辺りの引き締まりが過剰と言うか、
量感がグッと減ってしまった。

まあ、今までその辺のかぶりが
他の情報をマスキングしていたとも言えるし、
どちらかと言えば、新たに今出ている音の方が
遥かにハイファイ調ではある。

この上贅沢言うな、と言われそうだが、
ちょっと寂しい気持ちになってしまうの確か。

世の中誠に難しいものである。


まあ、しばらくはこのピンポイント設置のまま
使ってみる事にする。

時間を掛けないと、本当の事はわからない。

それにしても、脚一つでこれだけ違う音を聞かせる
A−10Vというアンプも、やっぱり大したヤツである。

当時の実売が10万円くらい。
現在市場での取り引き価格が
3〜4万円と言う事を考えると、
物凄いお値打ち品だ。

念の為だが、
脚のリバーシブルは、A−10でもこのTYPE3から
可能になったものである。

メカニカルグランドコンストラクション
などと言う格好良い言葉が明記されたのも、
このTYPE3から
(シャーシーの剛構造化はTYPE2の時代から
なされてはいたが)

更に特別なアダプターなしでも
BTL接続が容易に出来るのも
TYPE3以降の事。

その辺の前知識を踏まえて
TYPE3を購入したよっしーであった。

BTLをやるには、当然A−10Vがもう1台ないとダメだが、
どうゆうわけか行き付けの店に何ヶ月も
売れないで残っている

い、いや、やりませんよ。そんな事。
置き場も無いし、正気の沙汰じゃあない

でも、やったら凄い事になるんだろうなぁ、、、。


A−10Vの脚。

右が突起のある方の面。
左がフラットな面。

向こうに見えているのは
よっしー人形

近日ネットで販売開始。
大嘘!


馬鹿もほどほど、いい加減にしろよ
続きはこちらです。
(3月15日〜 UP分!)

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