2月14日

慣れない海外渡航なんかしてしまったら
生活リズムがなかなか元に戻らず、
色々な事が伸び伸びになってしまった。
でも、そろそろ色々再開

HGさんワガママおやじさんからご提供頂いた
アントレーのシェルリード線
SR−48をお試しさせて頂く。


このリード線、一体どんな物なのか?。

「別冊FMfan臨時増刊 
’84カートリッジとレコードプレーヤーの本」
によると、

材質 ポリウレタン被膜高純度無酸素銅
リッツ線


仕様 56本撚り

低直流抵抗 0,005Ω

価格 4本一組 500円

となっている。


能書きはさて置いても、
このリード線は独特のカラーリングと言うか
佇まいが美しい
それだけでも許せてしまう私です。

ところで、リード線の違いによる
音の変化なんて言い当てる自信が無い。

なので、せめてなるべく差がわかりやすい方式でやろう
と思った。


幸いと言うか、
テクニカのAT−33Eが二つ、
更に同一品番のアルミニュウムシェルが二つあった。

これで双子を作り、
リード線だけを異なる物にして、
AB比較をする事にした。

なお、片方のリード線は品番不詳だが、
シェル付属のテクニカの物と思って間違い無さそうだ。
(特にPCOCCとかではないタイプ)


さて、試聴。

「、、、。」

うん、やっぱりシェル交換の時ほどの
音の違いは無い


これは困ったぞ〜、と1年前なら焦ったろうが、
最近はだいぶ図太くなった?。

落ち着いて、聴き比べるに限る。
焦るとわけがわからなくなる


まず、全体の音傾向
両者相違ない

当たり前?。
何と言っても同じカートリッジ+同じシェルだ。

では、どこが違って聞こえるか?。

一言で言うと音の密度

引き出されている情報の量は同じだと思う。

ただ、それがアントレーのリード線付きの方が
やや拡散される傾向にあり、
テクニカのリード線付きの方は
(対比で)やや凝縮される傾向にあるようだ、
と言ってお分かり頂けるだろうか?。

だから、アントレーを基準にすれば
テクニカの方はやや濃い、あるいは広がりが狭い
と言う事になり、
テクニカを基準にすれば、アントレーの方は華やか
あるいは拡散し過ぎで、
ちょっと薄味と言う事になるかもしれない。


以上が取りあえずのインプレッションだが、
正確を期すにはもう少し聴き込みが必要だと思う。

A、B比較テストが、この場合最善の策だと思ったが、
やっぱりエージングの問題もある。

一つを聴いている時、
もう一つはお休み状態。

それで、パッと差し換えられて
寝起きの音を聴かれても
カートリッジも困ろうと言うものだ。

カートリッジは、やっぱり動かしていてあげないと
本領は発揮出来ないし、リード線だって
日々のエージングは必要な筈。

プレーヤーは2台あるのだから、
一方で拝聴している時に、
もう一つも無音でレコードをトレースさせておくか?。


とにかくもう少し使い込み
及び聴き込みが必要なのは間違い無い。


物が物だけに、今回は画像を大きめに、、、。
手前がSR−48付きです。

ちょっと重くなっちゃたかも?。
ゴメンナサイね。

それにしても、AT−33E(初代)を聴くのは
久し振りだったけど、
華麗と言うか、金粉を撒き散らすと言うか、
本当に見た目通りの音が出るカートリッジだと
あらためて思った次第でした。


2月19日

引き続き、リード線
お試しをさせて頂く。

その前にアンプ交換

実は先月アントレーEC−10の
トランス受けを実現する為に
ネッシー側のシステムのアンプを
マランツPM−94にしてそのままになっていた。

それを元通り
PRA−2000
HMA−9500のペアに戻したのだ。
(途中には山本さんから拝借したままの
ヤマハのデジタルパライコYDP−2006
が入っている事をお断りしておく。)


さて、試聴

「、、、。」

なぁ〜るほどネ、
と言う感じ。

全体的な印象は変わらないものの、
さすがに今度は違いが拡大されて
聞こえる。

マランツPM−94も素晴らしいアンプだとは思うが、
神経過敏と言うタイプではない。
どちらかと言えば
音楽を美しく聴かせる
そんなタイプだ。

素人リスナーがリード線による
音の違いを聞き分ける、
なんて言う目的にはやや不向き。

それに比べて、デンオン+ローディー
黄金コンビは、拡大顕微鏡みたいな役割をしてくれるみたいだ。

(まんま、長岡鉄男ではありますが、、、)


アンプが変わって、

やはり違いは察し易くなって来る。

SR−48付きの方は
より高分解能的に聞こえるようになった。

元の音像からエコーが離れていく様が
如実にわかったり、
細かい音の動きが見え易くなったりと
なかなか結構。

ただ、ちょっと気になる所も出て来る。

何かと言うと、少し音の伸びが悪くなる部分があるのだ。



太鼓の皮の震えが1〜2回分少なくなってしまう様な、
弦の振動の収束が早まってしまったような、
そんな感じに聞こえるところがある。

後一口食べたかったのに、
勝手にお皿下げないでよ〜、
と言った経験ありませんか?。
僕はそんなシーンを思い浮かべてしまいました。

マジメな音なのだが
ちょっと欲求不満がつきまとう感じが
無きにしもあらず。

対して、もう一方の、
ごく普通のリード線の方は
比較すると、何やらもやもやする所はあるが、
音が詰まってしまうと言う事は無い

両者の良い所が合わさると良いな、
と思うのは無い物ねだりと言うものか


カートリッジのバラつきの可能性もあるので
A,Bカートリッジを入れ替えて再試聴もした。

でも、結果は変わらなかった

と言う事は、やっぱりリード線でも
音って変わるのネ。

初めて実感した次第であります。
ワガママおやじさん、HGさん
あらためて、ありがとうございました。


カートリッジ&出番が多い、
工具達

精密ドライバー
ありきたりのタイプだが
オレンジのマイナスドライバーは
SNAP−ONだもんね、一応、、。
(それがどーしたって?
ま、遊びですよ、あ、そ、び、、、)

あと、ピンセットは
かなりマジな作りの物で、
フツーとは逆に、
つまむと開くタイプなのであります。


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(2月28日 UP!)
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