12月2日

ポンセンベイから音が出た

バッフルごとエレクトーンから外して来たので
簡易的に脚を増設するだけで
音出しOK。

極めて安直な方法だ。

さて、音は?。

いやはや笑ってしまう

これははっきり言って”ラジオ”の世界である。

ナローレンジとはこの事。

とはいえこれはポンセンベイのせいではない。

まず、必須のツイーターが省かれている
これでハイが伸びない

低音は出るはずだが
いかにせんバッフルの固定がいい加減過ぎる?。

やはり、もう少しマジメに取り組まないと駄目だ。

(反省)




12月3日

さてさて、実はいよいよこれから
ポンセンベイネタの本番なのだ。

これを捜していた時から、
普通に使う事など微塵も考えていなかった

では、どう使うのか?。

巨大振動坂と言う事で
よっしーが考えた事はただ一つ。

サブウーファー、あるいはスーパーウーファーとして
使えないか?と言う事である。


組み合わせるのは、もちろんネッシー

共鳴管スピーカーは、バックロードホーンなどと異なり
低域は共鳴管の長さ一つでどこまでも伸ばす事が出来る

ただ、どうしてもダラ下がりになる。

これは強力なユニットを使った時ほど顕著で、
一種のオーバーダンピングである。

ほどほどの製動力のユニットを使うのが一番だが
今度は逆にダンピング不足
共鳴管のコントロールが出来ない恐れがある。

正に痛し痒しだが、僕の場合は
デジタルパライコで補正する事で解決しているのが
現状だ。

その現状に、特に不満は無い
補正後のネッシーの低音は、ローエンドまで
良く伸びている

だから、今回のは一種の遊び兼実験である。

巨大振動坂からは
どのような低音を聴く事が出来るのか?。

興味津々である。

バイアンプドラブとなるので
メインアンプとしてA−10type3
ご登場。


12月4日

バイアンプでサブウーファー駆動は良いが
ネットワークはどうする?。

もちろん、ここはデジタルパライコのお世話になります。

PRA-2000→A-10Type3の間に
パライコ挿入。

 NOTCHを使って、急峻なハイカットを行う。

画像では70Hz付近でのカットとなっているが
実際には100Hzくらいから
あれこれ
試した。

で、サブウーファーの威力だが
これは共鳴管をローブーストしたのとは
異なる世界の低音を体験出来る。

もちろん、利かせ方次第なのだが
最初はどうしても過剰なくらい
サブウーファーを鳴らしてしまう。
(俗物?)

そうすると、これはもう具合が悪くなるくらいの
低音が得られる。

当たり前?。
何てったって、55×45cm位
(変形)楕円振動坂なのだ。


一番意外だったのは、
能率があつらえた様にピッタリ合った事?。

ポンセンベイ単体をフルレンジで鳴らした時は
(当たり前だが)ネッシーとは能率の点で格差
感じられた。

おまけに僅かとは言え、
A-10Type3の方がHMA-9500Uより
ゲインが低い。

パライコのゲインで多少はブースト出来るだろうが
繋がらないだろうなぁ〜と言うのが当初の予想だった。

ところが想像は見事に裏切られ
パライコのゲインはいつも使っている
設定のまま、何らいじる必要が無かった

何故?。


ここで改めて思うのは、

@スピーカーユニットは、取り扱う帯域が
限定されているほど楽が出来る。

という事。

そう考えると、一人で何でもやらされるフルレンジユニット
なんて可愛そうである。

更に、

A振動坂面積が大きいと、低音再生時も
スピーカーユニットのピストンストロークは少なくても済む

という事。


当たり前の事言うな、と言われそうだが
巨大振動坂を持つユニットを
平面バッフルに取り付けて
帯域をバッチリ限定して動かしてみると
以上の”常識”を実感出来るものである。

つまり今回のような使われ方は
ポンセンベイにとっては、”美味しいところだけ持って行って
状態なのだ。きっと、、。
12月9日

よくある話しだろうが、
サブウーファーを適正量で使う事が
出来るまで、随分時間が掛かってしまった

低音がブリブリ出るぞ、となると、
ついつい、それっぽいディスクを取り出しては
ゴーゴー、ブイブイ言わせてしまうのが世の情け?。

やっと冷静に鳴らす事が出来た時には
実験タイムは終わりに近づいていた。

クロス100HZ位から始まって、最後の頃は
50Hzクロスくらい
で落ち着いていた。

さしてブーストはしないどころか
控え目に、本当に控え目に使うくらいで丁度良い

巨大ウーファーを、こっそり使う

これぞマニアのたしなみ?。

何とも禁欲的で好きでない。(笑)

やってみてしみじみ思ったのは
調整の難しさ

キチンとやるには
パライコの設定をシビア−に行う必要がある。

各種パラメーターを調整して、、という事だ。

ま、それくらいの事を嫌がっていては
こんな近代兵器も、測定器も容易に手に入らない時代に
耳一つでマルチをやっていた諸先輩には
怒られる
かもしれないが
そもそも面倒臭がり屋なのです、、。

今回は音を壊して終わり、と言うところか?。

それでも、ポンセンベイでサブウーファーという企画自体は
予想以上の成功だったと思う。

軽く丈夫でデッカイ振動坂

ダクトやホーンと言った補助手段を使わずに
振動坂からの音圧だけを相手にする男らしさ。(笑)

そして、出費ゼロの超経済性

何より物珍しい
来客者様にも喜ばれる事請け合い。

しかし、残念ながら、こんな馬鹿げた物を
常駐させるスペースは
よっしーの部屋には無いのである。

なので一旦お蔵入りにせざるを得ない。

どうしても置くとなるとどこになるのか?。

一瞬天井を見上げてしまった。

ポンセンベイの埋め込まれた天井
そこから降り注ぐ低音。

想像で済ませるだけだったら、
なかなか楽しいものだ。


まじめな話し、ポンセンベイサブウーファーに
真価を発揮させるなら
とにかく何らかの方法で
どこかに強固に固定をする必要がある。

それこそ、平面バッフルすら省略して
ユニットそのままでも良いから
どこかにガッチリ設置する。

今回みたいないい加減な置き方でも
そこそこの音質が得られたのだから
まじめに使えばかなりの線迄いけるに違いない。


12月10日

FMfan休刊となった。

休刊、すなわち廃刊とみなしてよい。

残念だ、と書く資格が僕には無い。

何故って、この1年くらい、まともに買ってないからだ。

休刊に一役買ってしまった?。

個人的には、やはり長岡氏の記事が載っていないのは
辛かった、、。

しかし、久し振りにキチンと読んだ
同誌は、皮肉な事に随分と充実しているではないか。

ああ、こんな面白い雑誌だったら、
もっと買えば良かった、、と思っても
後の祭である。

(もちろん、最後という事で
記事の方も特に気合の入ったものが
含まれているからかもしれないのだが。)

たびたび書いている事だが
僕などは思いっきりFM育ちの世代である。

いや、もう少し枠を広げて語るなら
ラジオ育ちなのである。

昔、テレビは各家庭に1台しかなく、
子供はやたらと見せて貰えるものでも無く、
しかも、深夜となれば放送は終わっているものだった。

その点ラジオはパーソナルなものであり、
24時間電波が送られて来る
ありがたい存在であった。

FMfanが休刊になったのは
FM放送その物の衰退が原因なのだろうか。

そして、FM放送の衰退は
CDの普及により手軽に音楽が手に入るようになってしまったから
なのだろうか。

はたまた、マルチメディア時代になって
FM放送も、数ある媒体の一つと言う立場に
納まってしまったから
なのか?。

もっともらしい理屈は付くのだが
衰退は、やはりある熱量の減退のなせる技だろう。

fan最終号に萩原健太さん
ラジオはまだまだ魅力的なメディアだ 」との一文を
寄せられている。

ラジオ育ちであり、DJでもパーソナリティでもある
氏の言葉は厳しい

例えば
“いまのラジオはスポンサーのことを気にしすぎてるんだよね”

リスナーを怠惰にしてしまった責任もありますよ。
熱量の問題でね、労せず手にいれたものって、
あんまり大切にしない”

“民放が数字を気にし始めた頃から、
ラジオが流行の後追いを始めた
(中略)
そこからだめになりましたよね”

勉強しないっていうのかね。
(中略)
新しい音楽を自分で捜さなくなっちゃってるんです。
レコード会社からのプロモーションを待っているだけ
みたいな”

「、、、。」

関係者には随分耳に痛い言葉のオンパレードなのではないか?。

いやいや、別にラジオ関係者だけの問題では無い

この件、あらゆる分野の、あらゆる人に関係している。

媚びるしかも勉強不足

これって、今の大人の大多数に共通している部分なのでは?

媚びてもらっても嬉しくないのだ。

だからと言って不勉強で態度だけデカイのもいただけない。

媚びるな!そしてもっと勉強しろ!。
そうだ、お前!、そこのお前!。
ほら、よっしー!。お前に言っているんだ!。

「、、、。」(汗)

いずれにせよ、FMfan35年間お疲れさまでした!。


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