ISODA&オーディオクエストの SPケーブルは、結局お買取りさせて頂いた。 晴れて自分の物となったので、 さっそく手を入れた。
このケーブル、両端にYラグが取り付けられていた。 特にSP端子側などは大変便利なのだが アンプ側は(自分の手持ちのアンプにとっては) 都合が悪い。 せっかく格好良いYラグが付いているのに残念だったが、 とにかくこのままだとA-10Type3やHMA-9500では ほとんど点接触に近い。 なので心残りだったが 切り落として普通の状態に端末変更。
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それぞれ個性的なケーブルなので 撒き付けにはコツが必要だが まずまず綺麗に収める事が出来るようだ。 プリ→SP間にはHMAー9500が繋がれていたので それで試してみた。 さり気なく音出し。
みたいなつもりだったので そっぽを向いてCDを流していたが 何か音が変だ?。 いや、変といっても悪いのではない。 “良い”のである。 椅子がグラグラ揺れるので “地震?”と立ち上がったが そんな事は無い。 そう。何と音質改善でベースやバスドラのアタックに合わせて 椅子が揺れ始めていたのである。
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嘘は書かない。 第一一番泡を食ったのはよっしー本人である。 姿勢を正してSPに対峙してみる。 すると音は著しく良くなっている。(!) 何と表現したら良いのだろう?。 全ての音のピントがキチンと合ったとでも言うのだろうか。 それからすると、ここ数日聴いていた音は ピンボケも甚だしかった事になる、、、。 やはり接点の問題は、軽く見てはいけない?。(汗) それにしてもHMA+ロジャースでこんなに引き締まった音が聴けるとは 想像もしなかった。 惜しむらくは、もう少し緩んで欲しい箇所がある。 たおやかに鳴る中低音。 全体のクオリティーはそのままで、それさえ得られれば 言う事は無い。 しかし、半年前は“HMA+ロジャースは 美しいけどまるで締まりの無い音”と 嘆いていたのは誰だったっけ?。(笑)
さてさて、SPケーブルの研究?だが こちらも水面下で続いている。 最初はキャプタイヤとISODA&オーディオクエストの 一騎討ちのはずだったのだが JA−S71やらM−22を絡めてしまったのが 運の尽き?。 ますます持ってスクランブルテストの様相を示し始めて来た。
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(ISODA&クエスト)に換えると 音はガラっと変わってしまう。 これだけ変わるという事は 過去のパワーアンプの評価も変わってしまう可能性がある。 そこでHMA−9500登場。 以前ロジャースに組み合わせた時は 夢見るように美しい音だが 明らかに柳腰で好みに合わず という判断を下したが 今となるとどうだろう?。 悩んでいても始まらない。 さっそく引っ張り出して来る。
「、、、。」 ありゃりゃ、予想はしたが、キャプタイヤを使った時とは まるっきり違う音になってしまった。 何というか、これはやはり第一級の音である。 (自画自讃) 好みの違いはさて置くと 本格的パワーアンプの音と言って良いだろう。 これ見よがしの部分は無いのだが 実にまじめな音がする。 正統派だ。 車で例えればドイツ車の乗り心地。 キッチリカッチリしていて 呆けた所は微塵も無い。 立派。
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などと贅沢な事を考えて再びM−22に火を入れる。 音を出してみると、やはり丸っきり違う世界が展開する。 何ともたおやかで、スケールが大きい。 鳴りっぷりが良いと言っても良い。 かと言って荒い音とは程遠い。 実に女性的なルックスのアンプで それが音にも現われていると言えるが 貞淑さの影に魔性が魔性が潜む、みたいな所があって 奥深い。
あれも良い、これも良いは幸せだが 選択に迷う。 ここで、一応本命のはずのA−10Type3に戻る。 音を出してみると やはりこれはこれでHMA−9500とも はたまたM−22とも違う世界が展開する。 一種独特のA−10ワールド。 アンプが、スピーカーをドライブしてやろうと 意気込んでいるのが伝わって来る。 ちょっと固さはあるが、気分壮快。 M−22やHMA−9500を30代、40代だとすると A−10は20代かもしれない?。
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各種アンプを聴いてみる。 結論から言うと、ちょっともう後戻りは出来ない感じだ。 ただし、キャプタイヤよりISODA&クエストケーブルが 勝っているという言い方は正しくないと思う。 キャプタイヤは、何というか非常に癖の無いケーブルである事も 同時にわかった。 キャプタイヤを使っている時はアンプからの信号が、 何の抑制も無くスピーカーに流れ込んで行く感がある。 (それでスケール感のある鳴り方になるのかな?) ISODA&クエストのケーブルだと 品位の高さはさて置いて、どこか蛇口を調整して 流しているような感じがある。 (何というか、矯正下着を着けた女性を想像したりもした) もちろん、それが成功しているから良いのである。 何事も結果オーライ。 芯線の数や太さ、あるいは価格では 単純に計れないところにケーブルの面白さがあるみたいだ。
最も壮快に鳴らすならA−10Type3を。 派手さをやや押さえて、本物の味わいを楽しみならHMA−9500を。 時には呆けて、音に身を委ねたいとなればM−22を。 それぞれ選べば良いと言う事だろうか?。 ケーブル選びのはずが、パワーアンプ選びに摩り替わっていた?。 本末転倒みたいだが これもロジャースに高品位のケーブルが接続された状態だからこそ 実現出来た、オーディオ酒池肉林の世界なのである。 しかし、パワーアンプの差し換えというのは カートリッジ交換みたいには手軽にいかない。 どーしたら良いのだろう?。
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