なかなか見つからない物もあれば、すぐに出会ってしまう物もある。

今回はなぜだか噂の主が、あっさり目の前に現われてしまった

これも、山本さんの日頃の行いの良さからだろうか?。


山本さんとKP−1100,9010の話をした数日後、

某誌の個人売買欄で9010の売り物を発見。(!)

速攻でケータイからTEL。そしてGET!。

山本さんが要らないと言ったら僕がいただけば良い。

(言うわけがない。メールを送ったら喜んでくれた)

東京都下の某市まで車を飛ばす。無事捕獲

家に持って帰ってから、まじまじと見る。

うん、格好良いじゃない。

山本さんから、スケルトン仕様にするためにはどうしたらいいか

さぐりを入れておいて、と言われていたので、早速裏板を剥ぐ。

憧れの、ユニファインド アルミダイキャスト フレームがお目見え。

元々目に留める必要のない物だけに、無骨な感じもあるが、それが又良い。

ねじ20数本を外せば、木製キャビネットはフレームから外れると判断。

ただ、アームは一度抜かないといけない。

バラバラにして送ってくれてもいいよ、と山本さんには言われていたが、

ちょっと危険。

ノーマル状態で送ることで話はつき、ちょっとだけ我が家で試聴させていただく。

自作ADプレーヤーをどけて、9010を設置。

MC−L1000を付けて音出し。

「!」。

いやはやなんとも、物凄く鮮明な音。

パッツンパッツンのプリンプリンである。

こんな音はアナログ、デジタルを問わず、ちょっと聴いた事が無い。

ただ、あまりに鮮明すぎる。

ピアノの音なんか、ハンマーがフェルトじゃあなくてプラスティックになってしまったかのごとく聞こえるソフトもある。

カートリッジをYC−05E(コンダクト)に換えると少し角が取れるが全体の傾向は変わらない。

このプレーヤーの実力はこんなものではないはず。

どんな機械も準備運動や、馴らし運転が必要。

じっくり時間を掛けなければいけない。

しかし、ここで私の方が力尽きてしまった。

(この日はHMAの聴き比べ、ロジャースの音出し、そして9010と盛りが多すぎた。半月ぶりの休みだったので、頑張ってしまったが、、、。)

後は山本さんに任せよう。

山本さんなら、きっと上手く鳴らしてくれる。

そう信じて9010を発送した。


こんな機会にと、色々見学させてもらう。

裏板を剥ぐと、そこには憧れの
ユニファイドアルミダイキャストフレームが、、、。
これを隠しておくなんて、勿体無い。


ターンテーブルの表面。

左がKP−9010の物で、右は参考出展(?)の
GT−2000の物。

価格差からして仕方ないが、各部の仕上げは正直言ってGT−2000の方が良い。

両者共1980年代を代表する、中級プレーヤーだが、
物量と正攻法で攻めたヤマハと、
合理的な発想で立ち向かったケンウッドと、
実に対照的なのが興味深い。


ターンテーブル裏面。

9010の方は、リブ入り。

懐かしの別冊FMfan 49号(1986年 冬号)では、
入江順一郎先生が、「アナログプレーヤーの構造からみた使いこなし」
と言うページで、KP−990とGT−750を素材に色々な対策を検討されている。

当時からブチルゴムのオンパレードだが、990のターンテーブルを裏面からダンプされて、
かなりの好結果を得たようだ。

でも、自分でやるかと言われると、、、。
(ちょっと、面倒臭いかな?)


インシュレーターはかなり硬質なタイプ。
やはり剛構造で貫かれたプレーヤーらしい。

さすが、L−07Dの末裔?。


そんなわけで、9010は無事山本さんの所に送られた。

その後どう言う目に遭ったかは、山本さんのHPも参照されたし。

4月の日記はこれにて終了。

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