もう4月も終わろうとしているのに、
まだ4月の日記を書いている。

不精だからと言うより、色々な事がありすぎたからなのです。

色々な事がナンなのかは、追々ご報告するとして、
まずはロジャースの件の続きから、、、。


さてさて、無事に到着したロジャースを箱から出し、取りあえずと言う事で

ネッシーの前に設置。音出しと相成った。

、、、。

鳴らしはじめて三十秒としない内に、

“さて、次の嫁ぎ先を山本さんに捜してもらおうか?。”

と、思ってしまった。

これは本当の事。

良いとか悪いとかではない。

日頃聴きなれた音とまるで違うので、身体が拒絶反応を起こしてしまったようだ。

ショックが大きいのは仕方ない。

もし、ロジャースユーザーのお宅に、ネッシーを持ち込んでいきなり鳴らしたら、逆方向のショックが、同様に起きるだろう。

それでも、しばらくそのまま鳴らし続ける。

、、、。

段々と耳が慣れてくる。

スピーカーのエージング以前に、人間のエージングが必要だったようだ。

直前までネッシーを鳴らしていたのも災いしたのだろう。

なにしろネッシーとロジャースでは傾向が違い過ぎる。

お店で事前に聴いているにしても、心の準備が不充分だった。

落ち着いて来ると、ロジャースの美点もわかってくる。

まず、弦は一種独特の美しさがある。

それは、まるで麻薬のようだ。

(これはお店の試聴でも、確認済み)

そして、定位の揺らぎの無さ。

安心して音楽に向かえる。

これは位相管理がしっかりしているからなのだろうか?。

ものは試しで、ローランドのRSS(2チャンネルでサラウンドを実現するための手法の一つ)で処理されたトラックの入っている、小泉今日子のCDを掛けると、驚くなかれ、自作のマトリックススピーカーで聴くより遥かに明快にサラウンドしてしまった。(!)

最初は曖昧模糊とした音にしか感じられなかったものだが、決してお人よしのお間抜けさんではない事もわかって来る。

鳴らし分けはきちんとやっている。

ただ、それを露骨には出して来ない。

昔の輸入代理店、オーデックスジャパンの広告には、「クラッシックからブリティッシュロックまで、あらゆるソースを悠々と受け入れます。冷徹なモニターサウンドとは全く異なる濃密な音楽の味わいを、心ゆくまでお楽しみください。」と書かれている。

もちろん、広告なのだから良いようにしか書かないだろうが、なかなかに言い得て妙である。

音楽性たっぷり、と見せかけて、その実見る所はしっかり見ているタイプ。

ただ、露骨ではないだけだ。

なんとなくだが、「サンダーバード」に出て来る執事のパーカーを思い出してしまう。彼もとぼけた顔して、ただ者ではない、、、。

クラッシックが良いのは当然だが、ブリティッシュと限らずロックもいけるし、J−POPも快適だ。

スタジオ録音で、意図的に加工を施した物などは、エンジニア−狙いのような物が汲み取りやすくて面白い。

しかし、これも、あまりこれ見よがしではないところが憎い。

と、褒め称えたが、これでバンザイではない。

目下一番気になっているのが、ちょっと演出過剰気味の低音

低域がモノトーン的で、独特の味と言えばそれまでだが、一本調子に聞こえる。

これについては、現状ではロジャースの置き場所が確定していないので、それを定めた上でスピーカースタンドの下に、然るべきベースを入れてあげたり、スタンドを見直したりと、色々試してみて、音を追いこんでいく必要があるだろう。

それから、手持ちのアンプの中で、どれが一番マッチするか見極めたりしたい。

なにしろお付き合いは、今始まったばかりなのである。

そんなこんなで、ロジャース奮闘記はまだまだ続く、、、。

 

 

 


取りあえず、という事でネッシーの前に置かれた
LS5/9。
実に普通のスピーカーとしか言い様がない。

作りも、良く言えば質素。悪く言うとビンボー臭い。
サランネット取り付けのためのマジックテープの止め方なんか
アマチュアの自作だって、もう少し気が利いたものがあるぞ、
と言いたくなるくらい。

質実剛健なイギリス魂ここにあり?。

一番高かった時、これでペア66万円だったそうで、
なかなかいい根性をしている。(?)


サランネットを外した所。
ポリプロピレン20cmウーファーが目を引く。
ドームツイ−ターはギリギリまで近接して
取りつけられており、定位の良さに一役買っている。

初期のLS5/9には独特のアッテネーターが
備えられていたが、このモデルは後期型らしく
アッテネーター無し。バイワイヤリング対応端子付き
となっている。
(以上の情報提供は山本さん)
なお1995年頃販売されたLS5/9クラッシクには
アッテネーターが装備されている。
私のはいつ頃のなのだろう?。


天板の、割と気になる位置に引っかき傷。
これが格安の理由の一つらしい。

ワトコオイルと言うのを山本さんがくれた。
「これで、かなり傷が目立たなくなるのでは。」
との事で、そんな物かと試してみた。


で、こちらが使用後。

写真だと全然目立たなくなっていて、
ほとんど通販番組の世界?。

でも、実際に相当目立たなくなる。

山本さん、ありがとうございました。




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