11月24日

サエクのシェルV24Cさん自作のシェル
ここの所、期せずしてシェルづいている私だが、
正直言って、今までそんなに真剣にシェルによる音の違いというものを
追求した事は無かった。


面倒臭がりなのが主な原因なのだが、
妙な所で慎重な性格も災いしている。

つまり、そんな事やっていて、
切な針でも飛ばしたら元も子もない、
などと考えて、つい一つ伸ばしにして来たのだった。


しかし、
「俺でもシェルによる音の違いなんてわかるんだ?。」
と言う、妙な自信というか、安心感のような物が

やっと芽生えて来た様で、
そうなると、手持ちのシェルをあれこれ試したくもなる。

よく見てみれば、玉石混合、色々なシェルがある。

それら全て、となると、一体いつまで掛かるかわからないが、
取り敢えず個人的に惹かれるものがある物から試してみよう、
と相成った。

で、まずはアントレーのアルミシェル(だよね?)
に挑戦してみた。


このシェル、パッと見た所は、
実に大した事が無さそう

ごくごく普通のシェル

ただ、このシェルが良い、という人も結構多いので
どんな物かと興味もあった。

取り敢えず、いつものMC-L1000を装着。

それしか無いのか、と言われそうだが
やっぱり一番使い慣れた物でやらないと、
何がなんだか解らなくなるのでこれに決めた。


で、L-1000をさっさと装着

よく見ると、アームパイプとのコネクターピンは
上下二本出ている。
この辺りにはこだわりを感じる。
加えて、前オーナーの手によるものだろうか、
ゴムのリングではなく、薄い鉛板から切り出したと思われる
リングが入っていた。
これはこのままで使う事にする。

さて、音出し。

「、、、。」

この所シェル交換で驚く事が多いが、
これまた一聴してビックリ。

何ともおおらかな鳴り方だ。


まず、低音の量感にあ然。

カートリッジが変わってしまったのではなかろうか、
と言うくらいたっぷりした低音が出て来る。

場合によっては大変好ましい鳴りっぷりとも言えるが、
V24Cさんお手製のシェルなどと比べると、
量は同じでも締まりが甘い

「ドーン」、と来ていた所が、
「ドォ〜ン」と鳴る感じ、と言ってお分かり頂けるか?。

ただ、これは組み合わせる装置によっては
かなり好ましいと取られる事もあるだろう。
我が家の現状でも、
聴いていて楽しい音には感じられる。


その他全般に渡って、特に嫌な音と言うのは出して来ない。

ただ、何となく大雑把と言うか、
他のシェルで五段階くらいの階調で表す所を、
三段階くらいにまとめ上げてしまうような所がある。

ざっと捉えて、「はい、これでどう?。」
と言う感じの聞かせ方になるようだ。
細かいオーダーはお断り、と言われてるみたいな気になる。


しかし、以上は全てファーストインプレッション
もっと使いこまないと、本当の事はわからないとも言える。

例えば、写真を見て頂ければお分かりの通り、
今回はカートリッジをシェルの最先端部に、
ポン、と付けてしまった。

これはシェルのブレを助長している可能性大。
その結果、音が大雑把になっているのかもしれない。

そもそも、テクニカのAT-LHなどに比べると、
全長が1cmくらい長いシェルなのだ。
揺れの問題は、馬鹿に出来ない。

一番根本寄りに取り付けたら、随分変わる気もする。

そんな事をすれば、オーバーハングはどうなる?、と言われそうだが
幸い自作プレーヤーの方は、アームベーススライド式なので
アームごと前後すれば、オーバーハング調整は可能。
だから、問題無い。

あるいは、昔江川先生が提唱されていた様に、
カートリッジボディとシェルの間に
つっかえ棒を入れてみる?

そんな事の効果も有りそうなタイプのシェルである。

とにかく、シェル自体の自重は大した事が無いので、
多少の対策をするには、やりやすいシェルではある。


そんなわけで、しばらく使い込んで
みようと言う事になった。

大らかな感じの、ごく普通のシェル
と言った佇まい。
(確か、結構出回っている筈)

樹脂製の指掛けも可愛らしい。


日記の続きはこちらです。
(11月30日 UP!)

一つ前の日記に戻る。

MENUへ。