そう言えば家の裏にほったらかしに してある物がある事に気がついた。 いや、家中に色々な物が放ってあるのだが 今回気がついたのは自作のスピーカーベース。 1年くらい前はネッシーに使っていた。 故沢村とおる先生発案の物で、 俗に“沢村式”と言われるものである。 ネッシーを移動した時に 外してそれっきりにしてしまっていたが、 今回ロジャースのスタンドの下に置く事にして 復活させてみる事にした。
結構有名な物なので今更説明の必要も無いだろうが、 一応注釈を付けておく。 @木枠を作る。 サイズは目的に合わせて自由。 板厚はもちろんある程度厚い方が良いだろう。 僕のはケチって9mmという言語道断の薄さであるが、、、。 A木枠に砂を入れる。 砂をただ入れるだけなら誰でも出来るが、 事はそう簡単ではない。 まず、事前に砂を濾さなければならない。 料理用の裏ごし器を使って せっせと砂を濾す。 なかなか地道な作業だが、 これをやると、実に木目の細かい砂だけが残る。 予選を通過して、決勝に進出出来るのは 10kg中5kgという感じ。 次にそれを乾燥させる。 自然乾燥でも良いが、 手っ取り早いのは強制乾燥。 つまり不要なフライパンなどで炒ってしまうのだ。 B木枠に入れた砂を、 出来るだけ平らに均して、上にガラス板を敷く。 ガラス板のサイズも自分の必要に合わせて決める。 以上で完成。 つまり砂がポイントで、 重量増および振動吸収を果たす事になる。 砂の上に直接スピーカーを置くわけにはいかない、 という事でガラス板の出番となる。 実際にはガラス板にじか置きではなく、 各種インシュレーターをかます事になると思うが、 それは個人の裁量で、と言う事だ。
という事で木枠の作成や 砂の裏ごしは無し。 もっぱら各パーツの乾燥に終始した。
サイズがサイズなだけに、重量は大した事が無い。 ちょっと頼りなげだが仕方ない。 スピーカーベースを床に置いたところで まずガタが生じる。 面対面の接触と言うのは、なかなか難しいものだ。 初日はガタ取りに四苦八苦。 久し振りに硬貨を取り出したり、 フェルトを取り出したりであたふたする。 元来こう言った作業が苦手なので 早速後悔し始める。
ガタは無くなってしまった。 コインもフェルトも邪魔者と化した。 なぜか?。 案外放っておくと安定するみたい。 こう言う事は結構ある。 多分重量がそこそこ有るのと、 板厚(特に底の)が薄いのが功を奏したみたい?。 何が幸いするかわからないものである。
スピーカーベース自体が安定した所で スタンドを載せる。 これも最初はガタが出たが、 これはガラス板の下の砂が平らに均されていない為だった。 もう一度ガラス板を取り除いて、再度砂を均す。 とは言っても、砂を均一にならすというのは 既に書いた様に、かなり難しい。 ポイントは、四隅。せめて黒檀の角柱を介して スピーカースタンドの重量が掛かる部分だけは 高さに酷い違いが出ない様にする事だ。 上手く高さが揃っているかどうかは、ガラス板越しに見える 砂の感じで大体はわかる。
ガタの無い状態で載せる事に成功。 今回もスパイクは使用せず、 スタンドの底板の四隅がダイレクトに 黒檀ブロックの上に載る形を採った。 スパイクを使用するとなれば、黒檀にそのまま載せる訳にはいかない。 黒檀とスパイクの間に、金属のスペーサーなど挟む必要が出て来る。 こう言った事をやる時は、仲介物が多くなればなるほど、 余計なガタを呼ぶ事になるのは自分でも経験済み。 だから直起きとした。 これは正解だと思う。
「うむむむむ、、、。」 しばらく声が出ない。 あまりにもスッキリし過ぎ。 ふくよかさのような物が 全然感じられなくなってしまった。 制振効果あり過ぎ?。 音出ししながらスタンドに触ると かなりハッキリと振動が感じられる音量でも、 スピーカーベースのガラス面は落ち着いたものである。 大した重量も無いのに、これは立派。 砂とガラスの威力であろうか?。 もちろん、これだけで床に振動が全く伝わらない、 と言う訳には行かないが、、、。
耳の慣らしも必要だ。 変化には冷静でなければならない。 喜びすぎるのも禁物だが、 慌てて元に戻すのも良くない。 特に今回の場合、遅れ馳せながらスピーカーの 一番大元の土台が固まって、他の問題点が露見して来たとも言える。 問題点とは何か?。 実に大した事では無いのだが、、、、。
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