10月21日

ところで10月5日に山本さんのスタジオにお邪魔した。

前回に引き続き、GTラック風のラックを2つ
私の為に捕獲して下さったとの事で
受け取りに馳せ参じた次第。


で、ラックの話しは後に譲るとして、
その時一本のピンケーブルをお借りした

ISODAのケーブルだった。

実は僕はちゃとしたインターコネクトケーブルと言うのを
(例によって)お金を出して買った事が無い

今、主に使っているのはTEACのPCOCCケーブルだが、
これは一部難有りで出荷前にストップが掛かった
不良品を、ひょんな事から一山譲ってもらった物だ。

もう、10年以上も前の事になる。

その後、Fケーブルと安物ピンプラグ
ケーブルを作ったりもしたが、使ったり使わなかったりで
結局現在は使っていない。

音がどうのこうのと言う以前に、
引っ切り無しに機材の差し換えをやるので
自作ケーブルでは何かと不都合が生じるからだ。
(僕の腕が悪いからで、自作ケーブルが市販品に劣るとか
そんな意味では無いので、念の為)

なので、結局前記ケーブルを主に使っていた。


そもそも、僕はケーブルだの電源だのに興味が薄い

どうでも良いとは思っていないが、
そういう事にこだわるほどには自分のシステムの完成度は高くない
と思っているからだ。

他の要素がいい加減なのに、そんな所に血眼になってはいけない
と自分に言い聞かせて来た。

それに、僕は元来不精な人間なのである。

オーディオなんて、ダーンと置いて
それだけである程度は能力を発揮できなきゃあダメだ〜、

などと、聞く人が聞いたら怒りそうな事を
思っていたりする。

だから、セッティングの為のアクセサリー何て言うのも手を出した事が無く、
ネッシーの四隅に東急ハンズで買った
鉛の円盤(直径3センチくらい)が気休めに挟んであるくらいで
機材の足元の対策とか、
上にウエイトを載せるとか言う事はやった試しが無い。

ま、本当の事を言えば、そういう物に回すお金が無いという事なのだが、、、。


そんな僕が、こんな立派なケーブルを試して良いのだろうか?、
と思いつつ、ある日繋いでみた

繋いだ箇所は、PRA−2000 → パライコ
(これも山本さんからの借り物だ) → HMA−9500
→ ネッシーという流れの内の
パライコからHMA−9500への接続の所だ。

正直期待はしていなかった
いや、ケーブルその物を馬鹿にしていたのではない。
自分の耳にはそんなに違いがわからないだろう
と考えていたのだ。

だから、リスニングポジションに座るでもなく、
実に気楽に音出しをした。

ところが、音が出た途端びっくり!!

「な、なんじゃ、こりゃ?!。」

などという言葉も出ないくらい驚いた。
いわゆる、口あんぐり状態である。

まるでキャブレターをオーバーホールして
同調を取り直したみたい。

ありとあらゆる所の抜けが良くなってしまった。


ケーブルその他で音が変わると言う事は
わかっているつもりではいたが、
まさか、これほど変わっちゃうなんて、、、。

(念の為に書き添えるが、ISODA万歳、TEAC駄目などと言う事は無い。
諸条件変われば、判定も変わる。
第一、干支が一回りするくらい使い込んでおいて
文句が言えた義理ではない。
もう一つ言うと、僕の言う事だって不変ではないだろう。
最終判断をするには付き合いが短すぎる気はする。)

これは困った事になってしまったと思ったが
後の祭。

音が良くなって困るなんて、変かもしれないが、
こーゆー物にだけは手を出すまい、
の誓いが崩れ落ちてしまったのだ。

下手すれば泥沼だ。

人間の耳は欲張りで、一度良くなってしまったら
後戻りは難しい。

僕は早速山本さんに、
「あのケーブル、お譲り頂きたし。」
とメールを打った。

すぐにご返事頂き、
拝借している物の他にもう一組、
同じ物をお譲りいただく事にした。

もう一組使えばもっと良くなる、
などと思うのは早計だが、とにかく音は変わるだろう。

お楽しみが増えてしまいました。


金色のがISODAケーブル。
青い方が、長いお付き合いの
TEACのPCOCCケーブル。


日記の続きはこちらです。
(10月28日 UP!)

一つ前の日記に戻る。

MENUへ。