それは、2000東京インターナショナルオーディオショー
行った帰りの出来事でした、、、。


同僚で、社内で唯一人、
オーディオと言う共通の趣味を持つM氏
最近パソコンを購入。
アナログレコードを処分すべく、
せっせとCD−Rに焼く毎日との事。
で、メディアを買いたいから秋葉原へ付き合え
と言われて、のこのこ就いて行きました。

約1時間くらいで2〜3軒回って、もう帰ろうと言う事になり、
最後に何の気なしに覗いたK無線さんで
それは待っていたのです。


あれまぁ、ここもしばらく来ない内に
ちょっと模様替えなんかしたのね、
と思いつつ、例によってカートリッジなど
眺めておりました。


すると、私の横で一人のお客さんが
店員(店長?)さんと、何やらブツを前に
談笑しているではありませんか。

横目でそのブツをチラッと見ると、
なんとサエクのWE−308アームではないですか。

「!?」

こちらは中古を扱うお店ではない筈ですし、
それにしてはなんでそのような物があるのか?、
疑問に思い聞き耳を立てていた所、
どーやらデッドストック品がどこからか出て来た様子。

どうりで元箱にちゃんと収まっている筈です。


私は内心
「こりゃー困ったぞ。」、と思いました。

目の前で買われて行っちゃうのも癪ですし、
だからと言って、彼が買って帰らなければ
私が買わないわけには行きません。(?)

なおも聞き耳を立てていると、
彼はサエクの他のアームも使っている様子。

「なら、あなたはもう買わなくても良いじゃあないか。
同じような物をいくつも持っていても仕方ないだろう?。」
と、心の中で呟きましたが、
例え心の中であっても、私にだけは言われたくないだろうな
と、これまた一人で反省しました。


こーゆー時は嫌なものです。
イライラするのですが、まさか横から、
「あ、これ僕が買います。」
割り込むわけにもいきません

そんな事したら、彼だってムキになって、
「いや、これは私が買うんだ!。」
とか言いかねません。

そんな事になったら薮蛇です。

ここはとにかく、運を天に任せて
じっと待つ
しかありません。

私は耳だけはダンボにしながら、
全然関心の無いフリをして目の前のショーケースを
覗いていましたが、
とーぜん、その目には何も映っていません。


、、、

結局彼は買わなかったのです。

決断が付かなかったようです。

「考えて、また来ます。」
と去って行きましたが、
まさか、既に隣りにハイエナがいたとは
思いもしなかったでしょう。

それでも、私はその後1分位は、
間を置きました。

そして、おもむろに店員さんに声を掛け、
今のあれ、見せて下さい。」
と言いました。

改めて見ましたが、
本当にデッドストック品みたいです。
付属品も完璧に揃ってますし、
何よりクロームメッキの美しさ妖しく私を誘います

二言三言、店員さんと言葉を交わしましたが
それは社交辞令みたいなもので、
とっとと財布を開いてWE−308を我が物にしました。


適度に色褪せてはいるが
元箱付き。

これだけで鑑定額が高くなる
と言うのは冗談だが、
デッドストック物のプラモデル
捜し当てたみたいな気持ちで
嬉しい。

NEW TYPE と書いてあるが
これって308Nなの?。


この状態で待機中
アームと言うのも格好良い、
僕は思う

これを箱から取り出して
組み立てていると、
ライフルを組み立てている
ゴルゴ13みたいな気分になる?。


アームスタビライザー
AS−500E
も付いて来たので
自立も出来る。

組み立ててみました


特徴的なダブルナイフエッジ部。

それにしても、見事な仕上げ


反対側からもワンショット。

カウンターウエイトは細身
見るからに軽量級向き?。

別売のサブカウンターウエイト
なんて手に入るわけ無いから、
いざと言う時は10円玉や
鉛テープのお世話?。

いや、こんな美しいアームに
そんな事をしてはバチがあたる


幸せな気持ちのまま、
M氏と祝杯をあげに行った。

早くアームベースを作って
SP−10Uの自作プレーヤーで使ってあげよう。

ただ、いつになる事やら、、、。


自己満足にここまでお付き合い頂き
ありがとうございます。

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(10月21日 UP!)

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