3月1日

レモピン

(上の画像はshuksさんのページからお借りしています。
shuksさん、ネット見られています?)


今回はいつもとちょっとだけ違う切り口で日記を書こう。

さて、レモピンである。

この日pippinさん宅にはプリが二台あった。

一台はもちろんLNP−2

そしてもう一台はマランツ#7 from みゆきさん宅。

(そうそう、この日の列席者はみゆきさん、そしてshuksさん)

プリの差し替え試聴というのもやって頂いたのだが
その際改めて感心したのが、このレモピンというヤツの優秀さ。

何しろ音を出したまま差し替えてもトラブルが起きない

何故か?

一般的なRCA端子の場合、接続する時はプラス端子から接触。。
逆に抜くときはマイナスから離れるということでノイズが出やすい。

というかボリューム上げたまま抜き差しなんかしようものなら
確実にスピーカーを駄目にする。

レモというのは昔のレビンソンアンプに採用されている事で有名なメーカーだが、
元来は測定機器に使われている物らしい。
(規格名称はNIM-CAMAC-CD/N549というそうだ)

どうも、当時レビンソンはRCA端子に心許なさを感じていた様で
故にこの、ちょっと風変わりな端子が標準装備となったようだ。

しかし、当然ながらレビンソン側はレモで良いとして
CDプレーヤーやパワーアンプはレモでは困る。

そこでレモ→ピンの変換プラグや片端レモ。片単ピンという
ケーブルが必要になってくる。

よっしーは不精もんなのでそういう面倒は嫌だなと
当初は思っていた。

しかし、やっぱりレビンソンが採用するだけの事はある規格だ。

便利だし安全性が高いし、
見た目もキュート
である。

何より抜き差し自在というのが宜しい。

考えてみるとよっしーみたいにあれこれ差し替え好き。
しかも超短気という人間にはうってつけの規格ではないか。

その内きっと僕も…

という妄想はさておいて、NLP-2と#7で音はどう違った?

良いも悪いも無いのだが、#7を基準にするとNLPはシャープだし
NLPを基準にすると#7はふっくらとしてウオームな感じだ。

何にしても音を出しながらケーブルのつなぎ換えが出来てしまうのだから
切り替え試聴にはレモはうってつけと改めて感心してしまった次第。

3月11日追記
上の画像。pippinさんから頂戴しました(感謝!)


3月2日

JBL4343

pippinさんのお宅に行けば4343に逢える。

と言うことに僕はどうも慣れすぎてしまったのかもしれない。

みゆきさんはお初の訪問だから視点も新鮮だ。

なんて楽しめる音」という率直な感想を述べられていた。

全くその通りなのだが、いつの間にか僕なんかは
それを享受させて頂く事に慣れっ子になっていたみたい。
これは反省しなくはいけない。

みゆきさんの感想は、「こちらを拝聴するとウチのダイヤは
やっぱり分析的というか…」と続く。

「みゆきさんの音だってハッピーじゃないですか」と
言いつつも、なるほどやっぱり両者は違うのも確かだと改めて思う。

「4343って大きい」と仰るみゆきさんもDS-3000をお使いなので
「あれも充分大きいですよ(笑)」と言いつつも
”なるほど、言われてみると4343は一回り大きい”と気が付くよっしーだ(鈍感)

大きい。確かに4343は大きいのである。
このスピーカーが当時日本で馬鹿売れしたのだから
「日本人ってそんなに大きな家に住んでいたっけ?」と
アメリカ人が首を傾げても不思議でない。

「でも、さすがスタジオモニター。この距離で聴いても大丈夫!」
とみゆきさんは次々と的確な指摘を繰り出してくる。

そーなのである。それもよっしーは
すっかり当然の様に思ってしまっていたのだが
pippinさん、そしてこの後お伺いするN先生宅とも
部屋は横長に使われていて、スピーカーから
リスニングポイントまでの距離はさほどでもないのである。

しかし、こうしてみゆきさんに改めて言われるまで
そんな事は忘れてしまっていた自分に、よっしーは
再び気が付き、一人でこっそり背中に汗をかいていたのだった(汗)

でっかい38pウーファーを装備するものの
実用帯域はSP上部の三つのユニットでほとんど賄ってしまっている
のだから、そんな芸当も可能になる。

バッフルが大きいのは是か非か、それは何ともわからない。
点音源万歳という見方もあれば面音源(無限大バッフル)万歳という
見方もあるからだ。

ただ、一つ言えるのは、例えば4343の高さや幅をこれ以上抑えると
当然奥行きは今の寸法では済まないということ。

スピーカーと限らないが、室内に置く物は
一にも二にも奥行きが浅い方が助かる


クレオパトラの鼻ではないが、
もしも4343の奥行きがあと10p深かったら
狭い日本でベストセラーにはならなかったかもしれない。
売れるには音以外にもわけがあるのである。


3月11日

AD/CD

ACDCだと確かロックバンドがあった。

AD/CD。
言うまでもなくアナログ/コンパクトディスクだ。

pippinさん宅ではJAZZも聴けるしクラッシックも掛かる。
何でもOKだが今回はちょっぴりだけ
日本の歌姫の盤も掛けて頂いた。

「ひこうき雲」
言うまでもない、ユーミンの出世作だ。

これについては音がどうこうという話題よりも
このLPが出た時、私は何歳だった」という話しで盛り上がった(笑)

続いて宇多田ひかる。

これは馬鹿売れしたアルバムだし、よっしーも
CDの他ADも持っている。

ところが(これは以前にも書いたか、喋ったかしたかも知れないが)
このADがよっしーは上手く鳴らせた試しがない

正確にはCDの方が好みの音で鳴って、ADの方が
負ける、という感じだ。

コストだけで言ったら遥かに掛かっているADシステムが
10万円程度のCDプレーヤーに負ける。

悔しくて色々試したが、どうでも良くなって幾久しい。

で、今回pippinさん宅でADの方を拝聴したら
実に小気味よく鳴ってくれた。

あれ…?

という感じでしばし呆然のよっしー。

ところ変われば音変わるのである。

「やはりラストメディアをCDで想定した音源を
AD化した物は上手く鳴らない」
などと訳知り顔でほざいていた自分が恥ずかしいではないか。

いやいや、お見それしました

この他にも中島美嘉さんのADもあった。

この方々の音は、まあまともというか
大がかりなオーディオ装置で聴いても
何とかいける。

これはJ-Pop全体からすると希少な例と言えるだろうか。

取り敢えずありがたい話しではある。


3月19日

エアーマック

ええい!時間の過ぎるのが速すぎる!

どうにも手が回らないでいる内に3月も19日だ。

日記は鮮度が命とも言えるので、サクサク進めたいのだが
現実が追いつかない。
自分に腹が立つが、腹を立ててもどうにもならん。

…ということでエアーマック

何が、ということで、なのだかわからんが(笑)
エアーマック。
今回pippinさん宅にお邪魔して
一番衝撃を受けたのがこれ。


pippinさんはマックフリーク

メインのマシンはノートタイプ。

PCと言えばPCオーディオ。

…という流れに乗ったわけでもなく、
pippinさんは広範囲に音楽を、オーディオを楽しまれている。

で、ぽんっとマックで音楽を掛けて頂いたのだが
その音はエアーマックという機器を通してオーディオ装置に
運ばれている。

要は(要しては失礼か?)無線LANの一種みたいな感じだ。

配線不要でPCからどんどん音を飛ばせる。これは便利。

便利は良いのだが、これでお掛け頂いたクラッシックが
偉い高音質なので参った。

再生ソフトにより、また当然元の音源によって音は変わるのだから
一概にPCオーディオ万歳とは言えないのだが
これは凄いと思った。

きっとエアーマック云々と言われないで聴いていたら
更に良いと思っただろう。

これは何を言いたいかというと、どうしても“無線”という事で
“無線の割には”付の判断をしてしまう節が、
オーディオ好きにはあるからだ。

しかし、とにかくこの音は素晴らしかったし
やっぱり無線と聞くと驚きもひとしおだ。

こんなものが普及したら、
オーディオ用ケーブルで儲けているメーカーや販売店は
大打撃だろう。

時代はケーブルレス?
いや、参りました。


マランツに触れ、レビンソンに触れ、JBLに触れると
オーディオは30〜50年前に完成していたのではと思ってしまう。

しかしエアーマックなど見ると、それはそれで進化を感じる。

CD誕生から四半世紀。
やっと、と言っては失礼だがデジタルがオーディオの新しい一ページを開きつつある
のかもしれない。

遠くない日、EMTを。スチューダーを。
マランツをレビンソンを、そしてJBLが織りなす合わせ技を
一台のノートパソコンとスピーカーが
(デジタルアンプはパソコンに搭載)
楽々同様にやってしまう可能性はある。

それはそれで楽しみだ。

僕らは今その大いなる過渡期にいる気がする。

進化し続けるオーディオの一端と、
遠い日に既に完成の域にあった名器達の両方を同時に、
味わう事が出来たと鎌倉オフでありました。

*エアーマックの画像はこちらから拝借してしまいました。
ご購入の際はどうぞ、是非。
(アタシは関係者でも何でもありません。はい)

そしてpippinさんが使われていたソフトはAirfoilというものだそうです。
これはWin用もあるみたいですのでマックフリーク以外の方も必見?

それから、私は知らなかったのですがこんなページもあって
いや〜、熱いです。

時代は先に進んでいるのですねー。
知らずに年を取るのはよっしーばかりなり?

(続いてN先生訪問記へ)


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