(三笠書房刊、王様文庫) 毎日が「いいこと」でいっぱいになる本、 と言うことで直接オーディオには関係無い。 が、P23からこんなお話しが始まる。 “声には不思議なパワーがあるのです。 人の第一印象を大きく決定づけるのは声です。 大きな声、明るい声を聞くと、 心が浮き立ちます。 (中略) 声を出しやすくするには、「息」を意識することです。 人の発声の原理は「笛」と同じです。 つまり、声とは「出す」ものではなく、「鳴らす」ものなのです。 また、息が出ないと、声は出ません。 息に乗せて声を出すのです。 息を意識せずに、無理に声を出そうとすると 喉を痛めます。”
いや、以前から漠然と考えているのだが オーディオ装置というのも 人体や楽器と、やはりどこか似ているのではないか? ということ。 再生音であっても「出す」のではなく 「鳴らす」ものなのでは無いかと、 このような文章を拝読すると特にその思いが強くなってしまうのである。 スピーカー然り、というかスピーカーはその典型だろうか。 やはりあれは音を「出す」装置ではなく、「鳴らす」ものなのではないか。 そしてスピーカーは“部屋を”「鳴らす」ものなのだ。きっと。 根が長岡教徒であるよっしーは 氏が残した、「重く丈夫で鳴りにくい」という言葉を “言葉の響き”としては今もって大変気に入っている。 しかし、それでいながらいつの頃からか “重い”物や“やたら頑丈”な物を避ける様になっている。 剛性一点張りではなく、 “美しく響く(鳴く)もの”が好きになったのだろう。 実際に“鳴く”スピーカーや部屋やカートリッジだけではなく アンプやプレーヤー達のキャビネット(ボンネット)なんかも “美しく鳴く”物だと音も良く“鳴る”? そんな事はない? いや、あるような気さえしている今日この頃です。
う〜ん、安心して使えるCDチェンジャーが欲しい。 新品となると現行商品だ。 しかし、あんまり見栄えの良い物はない…。 旧製品でも良いがいただき物のCD−Rなど読めないと辛い。 Nakamichiなんかから以前はルックスも良いのが出ていた。 しかし、いかにせん年数が経っている。 CD−Rも読めるかというと怪しい。 マランツあたりに落ち着くのだろうか? 悩む…
教室にはでっかいクリスマスツリーが鎮座していた。
久しぶりにPioneer PL-88FS登場。 動くかな?と案じられたこの個体だが 見事ちゃんと作動した。 ただし、ローディングだけは相変わらずもったりしている。
いやいや、長期冬眠をしていた機械だ。 ちょっと暖まるのを待とう。 暖めるために、久保田早紀 さんの「夢がたり」なんか聴く。 捜すと無いのがこの手のLP。 最近やっと100円で手に入れた。 で、音は?(しつこい?笑)というと とりあえず安泰。 PC-41MCの良さがキチンと出て 大変透明感の高い音がする。 このMC。好みはあるだろうがやはり名器だと感ずる。 それはさておき、随分この場所に慣れた自分が居る。 暗騒音は相変わらずだが、 人間の方が慣れてしまったのだろう。 ちゃんと音楽が聴ける。 困ったな…(困る事はないが)
久保田さんの「異邦人」はリアルタイムで 体験している世代だ。 (高校生だったはず) 随分独特の世界を持った人だな というのがその時の感想。 TVでも拝見したが どこか浮世離れをした感じの方という感じで 自分とは縁があるようには思えなかった。 ただ、「異邦人」は好きな曲の一つで… というかこのようにマイナーで入ってメジャーに抜ける みたいなコード進行はよっしー泣かせなのである。 (これをやられるとすぐに泣いてしまう?笑)
hiroshinさん宅で拝聴した時のことだ。 捜そう、と心に決めたものの、 捜してみるとなかなか見つからないのが 世の常? お金で解決すれば一発だが それも芸がない。 随分掛かったがやっと100円で探し当てた。 録音なのだが、これがはっきりしない。 というのも3種類の異なる装置(自分の)で 時間もなく適当に聴いてしまっているので 軸が定まっていないのである。 今回PL-88F+コンコルド系装置で聴くと 割と穏やかに思えるが その前に防音室内でSL7+ティファニー系装置で 聴いた時はやや子音が耳につく感じがあった。 (耳障りという訳ではなく) 多分後者が正解に近いのだろうと思う。 コンコルドの方の装置は、やはり”印象派”の感じがあって 良くも悪くもとげとげしさとは無縁の感じがある。 この場所のBGMとしては最高だが 自分の装置に限ってはやたらと対峙したがる癖のある 家主としてはちょっと注文も付けたくなる。 悩ましいところである。 (続く)
アナログプレーヤーというのはとにかく場所をとる存在だ。 と言っても横幅、奥行き、高さが 特に大きい訳ではない。 CDプレーヤーだって似たり寄ったりの寸法だ。 しかし、アナログプレーヤーは基本的にトップローディングなのである。 つまりディスクをセットするために機器の上方に空間を要求する。 例えばダストカバーをがばっと跳ね上げるためには ざっと60pの高さを必要としてしまうのだ。 (インシュレーター最下部からの計測=GT-2000X調べ) 高さ方向に60pもあれば、CDプレーヤーなら3〜4台は重ねられる 寸法である。 今時上空にこれだけの空間を要求する物というと よっしーの場合炊飯ジャーくらいしか思い当たらない(爆) あとはパソコンのプリンターくらいかな?
というのがあった(と思う)。 あれなんかも頭痛の種になりそうな存在だ。 もしその後もメーカーがLDはトップローディングと言い張っていたら LDプレーヤーやコンパチは絶対に普及しなかったと思う。 いや、CDプレーヤーだって同じことである。 トップローディングというのはとにかく贅沢なのである。 そこでPL-88F。 稀少なフロントローディング式アナログプレーヤーである88に 今回登板願った次第。 …念のためだがトップローディングプレーヤーを否定しているわけではない。 ただ、今回みたいな、半ば公共の場みたいなところに フロントローディング物を置いておくには スペースファクターとは別に破損の問題がある。 実際昔SL-7を出しておいたら上に(紙数枚ではあったが) ポンポン載せられて悲しい気持ちになった経験がある。 女には男の気持ちなんてわからないのである(涙) それ以降教室でアナログを聴くときは 普段しまってあるSL-7を出しては聴くというパターンを やっていたが、それもプレーヤーにとって危険だし 良からぬ影響がありそうでついつい躊躇しがちになっていた。 しかし、どうも面白くない。 そこでSL-7には防音室内を受け持って貰い、 外部の危険水域は88に任せてみようと相成った次第です。
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